「武田社ワクチン(ノババックス)」による 新型コロナワクチン接種開始について
初回接種(1・2回目接種)及び追加接種(3回目接種)に使用できるワクチンがひとつ増えました
令和4年5月25日に新型コロナワクチンに関する省令が改正され、武田社(ノババックス)ワクチン(商品名:ヌバキソビッド)が初回接種(1・2回目接種)及び追加接種(3回目接種)に使用できるようになりました。
令和4年6月以降、武田社ワクチン(ノババックス)接種協力医療機関で接種を開始します。
ワクチンの特徴
このワクチンは、ノババックス社より製造技術移管を受けた、武田社製のワクチンです。
新型コロナウイルスの表面にあるタンパク質の設計図(遺伝子)をもとにつくられた組換えタンパクワクチンです。このような組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種であり、B型肝炎ウイルスワクチンをはじめ幅広く使用されているワクチンです。
ワクチンを投与すると、これに対する免疫ができ、新型コロナウイルス感染症の予防ができます。
接種の対象
初回接種(1・2回目接種)及び追加接種(3回目接種)を希望する「18歳以上の方」が接種の対象です。
(令和4年5月25日時点では4回目接種に使用できません。)
ワクチンの効果
初回接種(1・2回目接種)
オミクロン株が流行する前のデータではあるものの、臨床試験を通じて、約90%の発病予防効果が確認されています。また、オミクロン株に対しても、接種により中和抗体価(ウイルスの感染力又は毒素の活性を中和できる抗体の値)が上昇したとの報告があります。
追加接種(3回目接種)
3回目接種から28日後の中和抗体価は、2回目接種から14日後の中和抗体価よりも約4倍高く、一定の有効性が期待できるとされています。
初回接種で他のワクチンを接種し、追加で武田社ワクチン(ノババックス)を接種した場合、海外で実施された試験では、抗体価が有意に上昇したことが報告されています。また、オミクロン株に対しても、このワクチンを3回接種することで中和抗体価が上昇したとの報告があります。
ワクチンの安全性
18歳以上の方について、武田社ワクチン(ノババックス)の接種後7日までに現れた症状は次のとおり軽度から中等度で一過性であり、追跡期間中に安全性の懸念は認められなかったと報告されています。
接種後7日間に現れた症状(出典:審査報告書より改編 )
報告割合 |
1回目接種 |
2回目接種 |
3回目接種 |
---|---|---|---|
50%以上 |
|
圧痛65.2% |
圧痛81.4% 疲労63.3% 疼痛54.6% 筋肉痛51.0% |
10~50% |
圧痛48.2% 疼痛26.9% 疲労23.1% 頭痛21.6% 筋肉痛20.0% 倦怠感12.2% |
疼痛45.6% 疲労35.6% 筋肉痛30.8% 頭痛29.6% 倦怠感26.4% 関節痛14.8% |
倦怠感46.9% 頭痛45.9% 関節痛28.6% 発熱17.3% 悪心・嘔吐13.3% 腫脹・硬結11.3% 紅斑10.3% |
1~10% |
関節痛6.7% 悪心・嘔吐5.9% 発熱2.4% |
悪心・嘔吐7.2% 腫脹・硬結5.6% 紅斑4.8% 発熱4.4% |
|
(注)対象:1回目接種後253人、2回目接種後250人、3回目接種後97人
(参考)ファイザー社ワクチン及びモデルナ社ワクチン接種後に現れた症状
順天堂大学 コロナワクチン研究事務局における「ワクチン接種対象者を対象とする前向き観察研究」より
ファイザー社ワクチン追加接種(3回目接種)後に現れた症状
初回接種(1・2回目接種)をファイザー社ワクチンで接種後、追加接種(3回目接種)をファイザー社ワクチンで接種した場合
・全身倦怠感:69.2%
・頭痛:55.0%
・37.5℃以上の発熱:39.9%
モデルナ社ワクチン追加接種(3回目接種)後に現れた症状
初回接種(1・2回目接種)をファイザー社ワクチンで接種後、追加接種(3回目接種)をモデルナ社ワクチンで接種した場合
・全身倦怠感:79.7%
・頭痛:68.5%
・37.5℃以上の発熱:66.7%
接種を希望される方へ
接種を希望される方は、武田社ワクチン(ノババックス)接種協力医療機関に必ず予約をしてください。
また、接種前に下記の「新型コロナワクチン予防接種についての説明書(武田社ワクチン用)」をお読みいただき、受診をお願いします。なお、下記の説明書は接種協力医療機関にもご用意しています。
このページに関するお問い合わせ
健康局 健康推進部 新型コロナワクチン接種調整課
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