【2~5面】 ************************************************** # 紀州おどり ぶんだら節50年 ************************************************** 第2回~5回頃のぶんだら節の様子 (1)けやき大通り (2)砂の丸にて輪踊り (3)やぐら前で出場連が記念写真 (4)(5)ブラクリ丁前 ツレモッテ コイコイ ソリャモッテ コイコイ どんと乗りきる遠州灘は ぶんだらぶって こい こい♪ 和歌山市民のみなさんにおなじみの歌詞とメロディー 和歌山市の夏の風物詩の一つである紀州おどり ぶんだら節の季節がもうすぐやってきます 今年、ぶんだら節は50年目を迎えます。 -------------------------------------------------- # ぶんだら節のはじまり -------------------------------------------------- 昭和44年に市政80周年を記念して作られました。郷土芸能の育成・市民相互の連帯意識・郷土愛護観念などを願い、誕生したのが紀州おどりです。 ぶんだら節は、荒海に乗り出す江戸中期の豪商・紀伊国屋文左衛門の意気と壮挙をイメージしその名にちなんで「ぶんだら」と名付けられたそうです。文左衛門を何度も繰り返して言ううちに「ぶんだら」が出てきた、という一説もあります。黒潮洗う南国紀州の美しさと豪快さを連想させると同時に、躍動感のある民謡です。 -------------------------------------------------- # ぶんだら節50年の変遷と世の中の出来事 -------------------------------------------------- 昭和44年 第1回 紀州おどり ぶんだら節誕生 (写真)昭和44年4月24日市民会館大ホールで初めて「紀州おどり ぶんだら節」がお披露目されました。 (写真)市報わかやま(昭和44年2月号No.228)に掲載された紹介記事。 アポロ11号 人類初の月面着陸 昭和45年 第2回 公道での踊りが開始 昭和53年 第10回 福井県鯖江市の民踊クラブが飛び入り参加 成田空港が開港 昭和56年 第13回 大阪や白浜など11市町村が参加 こども科学館オープン 昭和60年 第17回 参加連・参加者が過去最高に 躍虎まつり開催 昭和62年 第19回 まちなか全体が大きな輪踊り会場に。参加者の踊りを審査し「個人賞」「団体賞」を授与。 国鉄が民営化でJRに 平成6年 第26回 ~世界リゾート博開催記念イベント~ 紀州ごぅごぅ音頭、民謡ライブ、子ども遊び場 和歌山マリーナシティで世界リゾート博開催 関西国際空港開港(9/4)、浪早ビーチオープン(7/1) 平成8年 第28回 「躍るわかやま!城まつり」同時開催。縁日横丁、黒潮太鼓演技、薪能や沖縄から招く「琉球国祭り太鼓」の出演によるグランドフィナーレ アトランタオリンピック開催、海の日施行 ルーズソックスが大流行 平成12年 第32回 「躍るわかやま!吉宗まつり」同時開催。伊予西条からだんじりが登場! シドニーオリンピック開催 プロ野球選手のイチローが野手として日本人初の大リーガーに 平成14年 第34回 ニューバージョン「ぶんだら21」登場。 アップテンポのニューバージョン「ぶんだら21」。出場連のみなさんも特徴のある衣装で登場です。 輪おどり会場が砂の丸から西の丸に移る。 ソルトレイクシティオリンピック開催 多摩川にアゴヒゲアザラシのタマちゃん出現 平成15年 第35回 ニューバージョンのスタート地点が六番丁交差点付近から京橋プロムナードに 郵政事業庁が日本郵政公社に オレオレ詐欺が横行 鳥インフルエンザ感染発生 平成20年 第40回記念大会 砂の丸で「つれもてぶんだら輪踊り広場」開催 北京オリンピック開催 平成25年 第45回 民謡歌手の鎌田栄一さんが登場 長年、多くの市民が聞きなれ親しんだ「歌声」を生で披露。おどりを盛り上げてくれました。 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」がブームに 平成29年 第49回 本谷紗己さんら4組の市観光発信人が参加 -------------------------------------------------- # 大会運営を支え続けてきた人々 -------------------------------------------------- 50年の長きにわたり、毎年開催※されてきた紀州おどりぶんだら節。半世紀も続いてきたのは、踊りに参加される市民のみなさん・各団体・企業・をはじめ、大会運営を裏で支えてきた各種関係機関の皆さんのご協力があってのことです。 今回、それぞれの立場で長年大会に関わりいただいている方々にお話をうかがいました。 ※第30回(平成10年)、第46回(平成26年)大会は中止 和歌山市紀州おどり実行委員会 会長 宇治田 良一さん 市民のみなさん、関係機関、運営に携わっていただいてる方々のおかげさまで今年ぶんだら節は50回という節目を迎えます。正直、以前は半世紀も続く祭りになるとは思っていませんでしたが、今ではこれからもずっと続いていく市の名物になると確信しています。曲のテンポを速めたりもっと派手にやったらいいのではという意見を聞いたり、私自身もそう考えた時期もありますが、今は若い人からお年寄りまで誰でも踊れるこの曲でよかったと思っています。 初期の頃は1日目にパレード、2日目は輪踊りと、二日間に分けての開催でした。みな若くてお酒も入り気分も高ぶり、踊りも喧嘩もたくさんありましたし、そういうのが許される時代でもありました。第20回頃のときだったか、途中で大雨が降ってきたのですが、中断せずみんなで踊り続けた年の事はよく覚えています。 50回を機に参加者が増え、今後、昔のように各地区毎の参加連も出てくれるようになればもっと盛り上げていけるかなと思っています。ぜひ見に来るだけでなく、参加してほしい、踊って楽しい祭りです。今後も、市民のみなさんが楽しめる祭りとして次世代へつなげていきたいと思います。 宇治田さんは黒潮躍虎太鼓保存会としても活動し、オープニングセレモニーでは毎年力強い太鼓の演奏を披露されています。 紀州おどり(ぶんだら節)保存会 代表 大野 孝子さん 50年前、今の保存会の前身母体でもある和歌山市レクリエーション協会の指導者らが市民会館の小さな会議室で話し合い、ぶんだら節の振付などを決めました。以来、私も長い間、市職員さんや出場連の企業のみなさんなどへぶんだら節のおどり指導をさせていただいています。その他、全国の民謡の講習会などに出かけた際にも、ぶんだら節を県外の方へ紹介し広げるよう活動しています。 もちろん、おどり指導をするだけでなく、私自身も第1回大会から出場しています。初期の頃は所属の団体や地元地区の婦人会など複数の連から掛け持ちで出場し、会場内を走りまわっては着替え・踊っていました。連が進むコースも年々変遷していて、本町二丁目~北ブラクリ丁(旧大丸前)を通って和歌山城前まで来る長いコースの時代もありました。 我々、保存会が守り伝えていこうとしている正調ぶんだら節の「正調」とは一言で言うと、正しく踊ることです。足を出す動き一つにも本当は正しい順序・動作があるんです。私たちは正しいぶんだら節を残していくため、一つ一つの動作に込められた意味を含めて指導しています。とは言っても、みなさんはそんなにこだわらないで、まずは楽しく踊ってください。みんなでわいわい楽しく、コミュニケーションをとれることが、大会を長く続けていくために大切なことだと思います。 名田 潔さん 父の代から数えると第2回大会の頃から会場の音響設備等に携わらせてもらっています。砂の丸広場でやぐらを組み消防音楽隊、躍虎太鼓、囃子などが交互に途切れることなく生演奏し、みなさんが永遠と輪踊りを踊っていた頃が懐かしいですね。 裏方としては、音響機材が今とは比べ熱に弱かったので、うちわや扇風機で冷やしながら頑張ったことや、踊り終了後に雨が降った年があり、機材が全滅してしまった苦い思い出もあります。 私たちが手掛ける場内の「一元放送」はぶんだら節が他の盆踊りとは違う特徴の一つです。踊り手さんたちが同じ音楽・時間・踊り方を共有し、会場の連全体が波のように踊り進む姿に醍醐味を感じます。これを実現するための責任ある仕事を任せていただいているという誇りがあります。 今年もたくさんの方に参加してもらえると嬉しいですね。 古谷 勝さん 以前所属していた会社で十数年間に渡り、電気配線や提灯・照明関係・看板の設置などでお手伝いをさせていただいていました。 我々の仕事はよく天候に左右されます。ある年には開催日の直前に台風が接近し、いったん提灯などすべて外して嵐が過ぎるのを待ったこともありました。他にも苦労したことやちょっとしたアクシデントがあったりしましたが、他の業者の方々とも協力・連携し、市民のみなさんのお祭りのためにと、みな使命感を持ってやってましたよ。私としても運営設備関連の中でも中心的なことをさせてもらってたので、少し大げさですが大会運営を自分が回してるんやと責任と誇りをもってやってました。 当日のおどりに関しては、以前は街頭コースが今より長く、連のみなさんも途中バテてしまうんだけど、テレビカメラの前に来ると急にまた元気に踊りだす姿が微笑ましかったことが思い出されます。7年ほど前に会社を離れてからも、後輩が後を引き継いでいるので、今もぶんだら節の時期が近づくと相談されたりしています。その時は、自分が担当していた頃の記憶がよみがえり、また関わりたいなという気にさせてくれる、ぶんだら節はそんなお祭りです。 -------------------------------------------------- # どんな踊りか知りたい・練習したい方は -------------------------------------------------- 観光課(市役所10階)で「正調ぶんだら節・ぶんだら21」を収録したCD、模範演舞を収録したDVDを貸し出しています。 YouTubeでも動画をご覧いただけます。 https://youtu.be/9w9jktSRoPQ -------------------------------------------------- # つれもてこいこい -------------------------------------------------- 昔の写真や当時の思い出話を聞くと、それぞれの懐かしい思い出がよみがえってきた方も多いのではないでしょうか。 今年は50回目という節目の年です。ぶんだら節を一度も体験したことのない方はもちろん、長い間ぶんだら節に来ていない方は久しぶりに、ぜひこの機会に、家族・友達・ご近所さんなどとご一緒に当日会場にお越しください。そして、ぶんだら節独特のリズムと雰囲気に包まれ、お祭りを楽しんでください。振り付けが分からなくても大丈夫。きっと自然と体が動き出し、気が付いた時には踊り出していることでしょう。 -------------------------------------------------- # 第50回記念大会のご案内 -------------------------------------------------- ■問合せ先 紀州おどり実行委員会事務局(観光課内) 電話番号435-1234 8月4日(土曜日)開催 16:00~ オープニングセレモニー(公園前交差点) 16:00~21:30 縁日横丁(西の丸広場) 17:00~21:00 街頭おどり(県道六番丁交差点~市役所前~西の丸広場) 【第1部】ニューバージョン「ぶんだら21」 【第2部】正調「ぶんだら節」 18:00~21:00 輪おどり(西の丸広場) オープニングセレモニー ・永年連続出場連の表彰 ・ステージイベント ・観光発信人・アゼリアによる記念パレードなど 観光発信人のわんだーらんど・大河内美紗さん・本谷紗己さん・M!LK塩﨑太智さんが応援に登場予定! 天守閣で「お化け屋敷」 和歌山青年会議所主催による「お化け屋敷」を和歌山城天守閣内で開催します! 「歴代アゼリア連」登場 歴代の観光キャンペーンスタッフアゼリアが記念連を結成!華やかに連を彩ります! 飛び入り連 申込不要!自由に参加できます! わんだーらんどが飛び入り連を率いて参加者500人を目指します! 参加者には記念品として、本谷紗己さんデザインの限定「てぬぐい」をプレゼント! -------------------------------------------------- # おどるんや~第15回紀州よさこい祭り~ -------------------------------------------------- ■問合せ先 NPO紀州お祭りプロジェクト 電話番号426-4424 7月29日(日曜日) 和歌山マリーナシティ演舞場 8月4日(土曜日)(紀州おどり ぶんだら節と同日開催) JR和歌山駅前演舞場 イオンモール和歌山演舞場 ぶらくり演舞場・和歌山城砂の丸演舞場 8月5日(日曜日) 高松演舞場・モンティグレ演舞場 けやき大通り競演場 和歌山城砂の丸競演場・西の丸広場 ※よっちゃげて旬店街(砂の丸広場) 〈8月4日(土曜日)・8月5日(日曜日)〉