【2~3面】 ************************************************** # -特集- 地域で見守る子供の成長 ************************************************** 子供たちをとりまく環境は複雑化・多様化してきており、家庭・学校・地域の連携等の重要性がますます高まってきています。 和歌山市でも地域で子供たちを守り育てていこうと、色々な形の役割・活動を通じて取り組んでいる方たちがいます。 -------------------------------------------------- # 子供の見守りが地域全体の見守りに 松江地区 お帰りパトロール隊 隊長 川崎敏弘(かわさき としひろ)さん -------------------------------------------------- お帰りパトロール隊は平成15年に他府県で小学生が行方不明になる事件が発生したことをきっかけに、川崎さんたちが中心となり、当時各自治会ごとで行われていた見守り活動を連合自治会としてまとまって行おうと呼びかけ発足しました。初めの頃は、子供たちの反応があまりありませんでしたが、長年続けることで隊の活動が地域に定着し、今ではたくさんの子供たちが自分からあいさつをしてくれるように。また、子供の安全のために始めたパトロールですが、それが不審者の発見や抑止にもつながっており、地区内での大きな事件や事故が年々減ってきているといいます。 「パトロール隊は高齢者が中心なので後継者不足が課題となっていますが、何か起こってからでは遅いので、これからも常に目を光らせて、子供や地域の安全を見守り続けていきたい」と話していました。 -------------------------------------------------- # 子供たちの笑顔はビタミン剤です 野崎小学校区 子どもセンター 事務局長 佐武矛彩(さたけ ちあき)さん -------------------------------------------------- こちらの校区では早くから地域・学校・保護者の3本柱で子供たちを育てようという考えで、地域の方や学校の教員がボランティアで指導員となり、連携して平成14年から子どもセンターの活動を行っています。学校授業の補填的な役割を果たす土曜教室のほか、年間を通じて運動や工作活動などさまざまな体験型教室を開催しており、毎回たくさんの子供たちが参加しています。佐武さんは、「良い意味で自分の子供ではないから感情的にならず、じっくりと子供たちの話を聞いてあげられる。また複数年に渡って成長を見守る中で、低学年の頃はとてもやんちゃだった子が、高学年になるにつれ、周りに気を配れる思いやりのある子に育っていく姿などを見ると、涙が出るくらいうれしい」と話していました。また、センターの活動は周りの方の協力があってこそ。このような活動を通じて地域の人同士の絆も深まったと感じているそうです。 -------------------------------------------------- # 子供の居場所をつくりたい 社会福祉法人 愛徳園 愛徳医療福祉センター 理事長 塩崎時子(しおざき ときこ)さん -------------------------------------------------- 社会福祉法人としての本来の事業活動に加え、同法人が行っているさまざまな地域貢献活動の一つとして平成28年に始まった「あいとく子ども食堂」。当初から「食事を提供するだけの場にはしたくない」という考えのもと、宿題や異なる学年の子供たちが交流できる場所も提供しようと、職員や地域のボランティア、食材等の寄付などの協力で運営されています。 「子供食堂を続けていくことで、子供たちの普段は見えないところが見えてくるようになるかもしれない。子供たちが家庭や学校で困った事などがあった時など、悩みを打ち明けたりSOSを発信できるような場になれば良い」と塩崎さんは言います。また、場所の確保などの課題はあるが、本当は子供だけではなく、親御さんたちも一緒にたくさんの人たちと和やかな雰囲気の中で食事をしていただけるような場所にしていきたいと話していました。 和歌山市内の子供食堂等 あいとく子ども食堂 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ・食材 ●場所/今福3丁目5-41(愛徳医療福祉センター内) ●対象/子供(小中学生) ●費用/無料 ●日時/毎月第2・4木曜 17時〜19時 ●問合せ先/電話073-425-2391 おのみなとこども食堂 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ・お米・食材 ●場所/下町38 ●対象/子供と保護者 ●費用/子供無料・保護者300円 ●日時/毎月1回(土日祝のいずれか) 10時〜13時 ●問合せ先/電話090-8538-7949 E-mail:onominatokodomo@gmail.com こむすび塾 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ・お米 ●場所/河西コミュニティセンター ●対象/子供(小中学生) ●費用/無料 ●日時/毎月第1・3火曜 17時〜21時 ●問合せ先/電話090-3709-7136(馬場) E-mail:cohouse073@gmail.com こはうすの家 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ ●場所/楠見中 ●対象/子供(小中学生) ●費用/無料 ●日時/毎週木曜 16時〜20時 ●問合せ先/電話090-3709-7136(馬場) E-mail:cohouse073@gmail.com サニーサイド河南子ども食堂 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ ●場所/河南コミュニティセンター ●対象/子供と保護者 ●費用/子供無料、保護者500円 ●日時/2〜11月の毎月第3月曜 18時〜20時 ●問合せ先/E-mail:sunnysidekanan2016@gmail.com 自然かぞく食堂 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ・お米・食材 ●場所/河北コミュニティセンター ●対象/子供・大人 ●費用/子供(高校生まで)無料 大人500円 ●日時/3・6・9・12月 16時〜20時 ●問合せ先/電話090-4282-2925 中之島子ども食堂 ●場所/中之島1287(橋詰鍼灸整骨院2階) ●対象/子供・大人 ●費用/子供無料・大人300円 ●日時/毎月第2・4水曜 18時〜20時 ●問合せ先/電話090-6236-5827 E-mail:brain.navi.shin@gmail.com 鳴神子ども食堂 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ ●場所/鳴神505-4 なるコミ(宇都宮病院敷地内) ●対象/子供・大人 ●費用/子供無料・大人500円 ●日時/毎月第2水曜 18時〜20時 ●問合せ先/電話073-471-1162 E-mail:renkeisitu@utsunomiya-hospital.com 冒険こども食堂 応援してほしいもの:ボランティアスタッフ・お米・食材 ●場所/主に公民館など ●対象/子供・大人 ●費用/無料 ●日時/主に平日(毎月2回程度) ●問合せ先/電話050-5243-2608 子供食堂等は地域の皆さんによって運営されており、それぞれに特色があり、対象・費用・開催頻度など運営内容・形態も異なっています。 利用してみたい方、運営に協力したい方は、直接、各食堂等へお問い合わせください。