【2~3面】 ************************************************** # 特集 ************************************************** -------------------------------------------------- # 子供を虐待から守り 健やかに育つ環境づくり -------------------------------------------------- 児童虐待ゼロを目指して、市の取り組みについて特集します。あなたの小さな気づきが小さな命を救うかもしれません。 ■問合せ先 こども総合支援センター・子ども支援センター 電話番号402-7830 ●増え続ける児童虐待相談件数 全国の児童相談所が対応する児童虐待相談対応件数は年々増加しています。平成30年度の相談件数は過去最高の15万9850件で、和歌山市へ寄せられた相談件数(グラフ(1)参照)も過去最高の789件となっています。相談内容としては、心理的虐待(言葉による脅し・無視・きょうだい間での差別的扱い・子供の目の前で暴力をふるうなど)が一番多く、次いでネグレクト(家に閉じ込める・食事を与えない・不潔にする・自動車の中に放置・病気になっても病院に連れて行かないなど)、身体的虐待(殴る・蹴る・投げ落とす・激しく揺さぶる・やけどを負わせるなど)、性的虐待(子供への性的行為・ポルノグラフィの被写体にするなど)の順に多くなりました。 相談件数が増えた理由として、虐待そのものが増えたことに加え、児童虐待への社会的意識が高まり、通報が増えたことが関係しています。 (1)新規虐待相談件数の推移 平成27年度:431件 平成28年度:567件 平成29年度:639件 平成30年度:789件 ●子供を虐待から守るために 児童虐待が増えている原因として、共働きや一人親が増え、子育て世代のストレスが増加していることが関係していると言われています。虐待をする親の多くは、子育てや家庭の悩みなどを一人で抱え苦しんでいるケースが多いです。子供の支援と同様に親への支援も、子供を虐待から守るために重要です。 虐待を防ぐには、地域の皆さんの気づきや協力が必要です。また、「このままでは虐待をしてしまうのでは…」と悩みを抱えている方も、一人で悩まないでご相談ください。あなたの一本の連絡で助かる命があります。 ●子育て支援複合施設が完成 昨年4月に旧本町小学校跡に開学した和歌山信愛大学に隣接して、子育て支援複合施設(北桶屋町7)が完成しました。1月から3・4階が、「こども総合支援センター・子ども支援センター」として移転オープンし、4月から1・2階が、「本町こども園」として開園します。 同センターは、福祉と教育の2つの観点で子供や子育てをしている方などを支援します。施設規模を従来より拡充することで、不登校児童や発達に課題のある子供等への支援など、多様な支援に対応しています。また、虐待対応専門職員の増員や、「子ども家庭総合支援拠点」を設置することで、寄り添い型の支援を充実させています。詳しくは次ページを参照。 -------------------------------------------------- # 児童虐待かなと思ったらすぐにお電話を -------------------------------------------------- 「189(いちはやく) ちいさな命に 待ったなし」 令和元年度 児童虐待防止推進月間の標語 オレンジリボンは児童虐待防止のシンボルマークです こども総合支援センター 電話番号402-7830(なやみぜろ) ファックス402-7832 月曜〜金曜の8時30分〜17時15分 児童相談所 全国共通ダイヤル 電話番号189(いちはやく) 24時間365日随時受け付け ●相談無料です。相談内容は秘密厳守で大切に取り扱います -------------------------------------------------- # 子育て支援複合施設が完成 -------------------------------------------------- ◎3・4階 こども総合支援センター 子ども支援センター ◎1・2階 本町こども園 4月には、和歌山市で初めての公立の幼保連携型認定こども園「本町こども園」が、1・2階に開園します。また、「芦原こども園」も4月に開園。 ●車でお越しになる場合 北側のセンター駐車場か、近隣のコインパーキング(有料)を利用ください。 ●自転車、自動二輪でお越しになる場合 センターの駐輪場を利用ください -------------------------------------------------- # 福祉 -------------------------------------------------- (1)「子ども家庭総合支援拠点」を設置し、子供を虐待から守る取り組みを強化 (2)虐待対応専門職員の増員 (1)「子ども家庭総合支援拠点」とは? 子供とその家庭や妊産婦への支援と児童虐待防止のため、児童福祉法に基づき設置する拠点のこと。関係機関との連携を強化して情報を集約し、対応すべき支援機関が虐待問題等へ必要な支援を行います。市民に最も身近な相談機関として、寄り添い型の支援を充実させます。 (2)虐待対応専門職員を15人から18人へ増員 虐待対応専門職員を増員して、よりきめ細かな支援を行います。 ●子ども家庭総合支援拠点イメージ 警察等 児童相談所 保育所・幼稚園・学校・教育委員会 子育て世代包括支援センター 医療機関等 未然防止 連携 情報共有 早期対応 -------------------------------------------------- # 教育 -------------------------------------------------- 施設を拡充し、不登校児童や発達に課題のある子供への支援など多様な支援を実現。 【1】適応指導教室 不登校の子供のための教室。友達との触れ合いや学習を通して、社会的自立や学校復帰を目指します。 【2】家族療法室 幼児と保護者が一緒に遊びながら絆を深めます。 【3】調理実習室 自立に向けて、調理を通した体験活動で意欲を育てます。 【4】プレイルーム 身体を動かしながら、コミュニケーション力を培います。 -------------------------------------------------- # 他にも、子供(18歳未満)に関する問題について、さまざまな支援を行っています。 まずはお気軽にご相談を。 -------------------------------------------------- ●子育てに役立つ情報がほしい ●子育てに悩んでいる ●しつけや教育のアドバイスがほしい ●学校へ行かない、いじめられている、友人関係に悩んでいる ●日本語の学習等(帰国子女や外国籍の子供)をサポートしてほしい ●子供を預かってくれる場所を知りたい ●里親について知りたい ■問合せ先 電話専用相談ダイヤル 電話番号402-7831(月曜日〜金曜日の9時〜21時)