【2~5面】 ************************************************** # 特集 ************************************************** -------------------------------------------------- # 乗って残そう 公共交通 -------------------------------------------------- ■問合せ先 交通政策課 電話番号435-1016 あなたは普段、バスや鉄道、タクシー、フェリーなどの公共交通を使っていますか? 近年、本市では公共交通利用者数が減少し、鉄道の廃線危機やバス路線の廃止などの問題が出てきています。 今回は、市や事業者による、公共交通を未来に残すための取組を紹介します。 -------------------------------------------------- # 未来へつなぐ公共交通 -------------------------------------------------- -------------------------------------------------- # みんなの公共交通 -------------------------------------------------- 公共交通は、みんなが安心して利用できる乗り物です。しかし、最近はマイカー利用者の増加や、人口減少による通勤・通学客の減少などの理由で、公共交通を利用する人が減っています。このまま利用者が減ると、路線の廃止・減便など、どんどん不便になり、10年後、20年後に公共交通を残せないかもしれません。 「車のほうが気軽で便利だから」と、マイカーを利用している方も多いのではないでしょうか。車での移動は気軽で便利ですが、一方で全国的に高齢者の運転による交通事故が相次ぎ、運転免許証の自主返納が増えてきています。いざ免許を返納しても、その時に公共交通が「みんなが安心して頼れる」ものでなくてはなりません。 学生など運転免許証を持っていない方、免許を返納した方、みんなが頼れる交通手段を未来に残していくためには、もっと多くの方に、公共交通を利用してもらう必要があります。 -------------------------------------------------- # これからに向けて -------------------------------------------------- しかし、そうは言っても、現状の公共交通に改善が必要な部分があるのも事実です。 現在、各交通事業者では、もっと多くの方に利用してもらうために、利便性向上や沿線地域の活性化への様々な取組を行っています。また、本市でも昨年3月に公共交通では初めてとなるマスタープラン(基本計画)を策定しました。この計画では、地域にとって望ましい公共交通網の姿を、事業者や市民の皆さんと一緒に明らかにしていきます。同時に、ICカード導入支援など、利便性向上への取組や交通網が行き届いていない地域の移動手段の確保にも取り組んでいます。 -------------------------------------------------- # 一度、乗ってみませんか -------------------------------------------------- 沢山の方が乗れば乗るほど、事業者の経営が改善されて、どんどん便利になっていきます。事業者や市も、その好循環を目指して、様々な取組を行っています。 あなたも「久しぶりに」と行楽気分で一度乗ってみてはいかがでしょうか。あなたが最後に乗ったあの日よりも、意外に便利になっているかもしれません。 -------------------------------------------------- # 公共交通4つのメリット -------------------------------------------------- (1)自由な時間 読書や音楽鑑賞など、自由に過ごすうちに目的地に到着。時間を有効活用できます。 (2)安心・安全な移動 通勤通学の時間は事故も起こりやすいですが、公共交通なら安心・安全に移動でき、雨や風の日も快適です。 (3)環境に優しい 輸送量あたりのCO2排出量(g-CO2/人km)が、自家用車と比べ、バスが半分以下、鉄道は7分の1以下です。 (4)健康にいい 自家用車よりも歩く機会が多い公共交通。日常的な運動が増え、健康的な毎日に。 -------------------------------------------------- # 事業者たちの挑戦 公共交通を未来へ残すために -------------------------------------------------- (写真)和歌山電鐵貴志川線の「たま電車」 デザイン:水戸岡 鋭治 和歌山電鐵貴志川線 〜キシカイセイを目指して〜 ネコの駅長「たま」や様々なデザイン電車など個性的な取組が話題の貴志川線。しかし最近は、台風等の災害や通勤通学客の減少で厳しい経営状態にあります。そこで、貴志川線の現状を伝え、永続していくために、昨年8月に「キシカイセイプロジェクト」を発足。沿線の皆様に年に「あと5回」乗っていただく運動や、電車のリニューアル発表をはじめ、様々な施策を企画しています。 木村 幹生(きむら みきお)さん (貴志川線の未来を“つくる”会代表) 年間208万人の移動手段として、貴志川線はなくてはなりません。しかしその運営は、行政の支援があっても厳しいものです。永続には乗客の増加が必要です。私たちボランティアと共に、ご支援をお願いします。 和歌山バス/和歌山バス那賀 〜もっと便利に、利便性の向上へ〜 乗客数の減少や、運転手不足などの理由から、このままだと現行路線の維持が厳しい状態になっていますが、この状況を改善するため、4月からはICカードの導入、ノンステップバスの増加など、利便性の向上に取り組んでいます。 また、小学生向けの「バスの乗り方教室」など、バスに親しみを持ってもらえるような取組も実施しています。 豊田 恭之(とよた やすゆき)さん (和歌山バス 営業課) 地域の身近で安心安全な移動手段としての誇りをもって仕事をしています。ですが今、運転手不足が深刻です。地域貢献の実感を持てる素敵な仕事です。興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせをお願いします。 JR和歌山線 〜和歌山線と沿線地域の未来へ『ワカカツ』〜 沿線企業・学校等と協力し、「ぼくらの和歌山線活性化プロジェクト『ワカカツ』」を発足。沿線の高校生が主体となり、列車内でのコンサートや創作作品を駅で展示する「アートトレイン」など、他団体と連携し、地域の方と一緒に多数のイベントを実施しています。 「ワカカツ」Facebookページ 島田 真衣(しまだ まい)さん (JR西日本和歌山支社 総務企画課) 新型車両やICの導入などで利便性を向上するとともに、『ワカカツ』を通じ、通勤通学以外でも楽しんで鉄道をご利用していただけるよう、沿線の皆様と一緒に取り組んでいます。Facebookでもその様子を更新していますのでぜひご覧ください。 南海電気鉄道加太線 〜「さかなのまち」を全国に発信〜 加太・磯ノ浦の魅力を発信し、地域住民と一緒に加太線沿線全体を盛り上げる目的で、2014年に「加太さかな線プロジェクト」をスタート。話題の「めでたいでんしゃ」のほか、高校生が加太の木材を使って制作した駅名看板の設置など、地域と連携して沿線を盛り上げています。 佐々木 亮(ささき りょう)さん (南海電気鉄道 営業課) 「めでたいでんしゃ」を主軸とし、地元小学校との壁画制作や地域住民を交えたイベントなど、地域一体となって、加太沿線を盛り上げています。ぜひ「めでたいでんしゃ」でご利益いっぱいの沿線の街へお越しください。 -------------------------------------------------- # もっと便利に!快適に -------------------------------------------------- 事業者等での新たな取組や新サービスを紹介します。詳細は各事業者や担当課までお問い合わせください。 和歌山バス/和歌山バス那賀 ・ICカード導入 ・バスロケーションシステム ●4月1日から、便利なICカードが導入されます。全国相互利用できる交通系ICカードも利用でき、「ピッ」とかざすだけで乗り降りが快適です。それに伴い、本市の元気70パス・福祉バスカードもICカード化します。 ●昨年、運行情報がスマートフォン等でリアルタイムに確認できる「バスロケーションシステム」を導入。各バス停にQRコードを掲載しています。 ■問合せ先 和歌山バス 営業課 電話番号445-6278 地域バス デマンド型乗合タクシー 現在、地域住民が主体となって、紀三井寺団地で地域バス(右)、加太ではデマンド型乗合タクシー(左)を運行しています。今後は、地域の特性を踏まえ、特に交通確保の必要性が高いエリア等から、交通手段を検討していきます。 ■問合せ先 交通政策課 電話番号435-1016 南海フェリー 「フェリーあい」就航 新造船「フェリーあい」が12月15日から就航しています。女性専用席や、インスタ映えする外観・内装など、工夫を凝らした空間と船旅を楽しめます。 ■問合せ先 南海フェリー 電話番号422-2156 JR和歌山線 ICカード利用範囲拡大 3月14日から、和歌山線全線と、きのくに線海南駅〜紀伊田辺駅までの全駅で交通系ICカードが使えるようになります。ICOCA定期券も使えるようになり、通勤通学が更に便利になります。 ■問合せ先 JR西日本お客様センター 電話番号0570-00-2486 UDタクシー導入促進 高齢者や車いす使用者など、誰もが利用しやすいUDタクシー(ユニバーサルデザインタクシー)への代替を促進し、誰もが公共交通の利用をスムーズに行えるようにします。 ■問合せ先 交通政策課 電話番号435-1016 -------------------------------------------------- # 未来に残すために -------------------------------------------------- 昨年3月に公共交通として初めてのマスタープランである「和歌山市地域公共交通網形成計画及び和歌山市都市・地域総合交通戦略」を策定しました。 今後、中心拠点と地域拠点からなるコンパクトなまちづくりと連携して、中心と地域の拠点を結ぶ基幹ネットワークを軸に、「誰もが安心安全に移動できる便利で持続可能な公共交通網」の実現を事業者や市民の皆様と一緒に目指していきます。 もっと多くの方が公共交通を利用すること。それが公共交通の維持につながる第一歩です。普段公共交通を利用されていない方も、買い物など日頃のお出かけの時に、たまには公共交通を使ってみませんか。みんなが安心して頼れる交通手段をずっと未来に残していくために、ご協力をお願いいたします。 -------------------------------------------------- # ・元気70(ななまる)パス(高齢者用バスカード)、・福祉バスカード(障害者用バスカード)がICカード化します! -------------------------------------------------- ■問合せ先 〈元気70パスについて〉 高齢者・地域福祉課 電話番号435-1063 〈福祉バスカードについて〉 障害者支援課 電話番号435-1060 保健対策課 電話番号488-5117 4月から和歌山バス/和歌山バス那賀のICカード導入にともない、元気70パス(高齢者用バスカード)と、福祉バスカード(障害者用バスカード)がICカード化し、使い方や機能が変わります。 なお、配布手続き等の詳細については、次の6〜7ページをご覧ください。 (例)70パスの場合 現行のバスカード(磁気カード)→新バスカード(ICカード) 1 使用方法 (1)乗るときにタッチ ピッ! IC読み取り機にカードをかざし、「ピッ」という電子音が鳴るまでしっかりとタッチしてください。 (2)降りるときにタッチ ピッ! 運転手に本人確認の提示 ※をしたうえで、乗車時と同じようにICカードを読み取り機にタッチしてください。 ※本人確認として、70パス利用者は老人優待利用券を、福祉バスカード利用者は障害者手帳等を必ず提示してください。 ▼「ピーー」という長い音や、「ピピピピッ」という警告音が鳴った時は、一度カードを離してからもう一度タッチしてください。 ▼他のICカードや、電波を妨げるものと一緒にタッチしないでください(正しく読取りしないことがあります)。 2 チャージ機能を使えば、降車時の現金支払いが不要です。 ※チャージは元気70パスのみ。福祉バスカードにチャージ機能はありません。 ・チャージとはICカードに専用の機械やソフトを使って事前に入金することです。 ・チャージは和歌山バスの市内営業所、定期券売り場及びバス車内でできます。 ・チャージをせずにこれまでどおり現金(市内1乗車100円)でお支払いいただくことも可能です。 3 使用期限は無し。翌年度以降もそのまま使用できます。 4 バスカードを紛失した場合、再交付が可能となります。 受付場所は市役所窓口のみ。支所・連絡所ではお手続きできません。紛失したバスカードにチャージ残額がある場合、現金で払戻しできます。〈市役所でのお手続きのあと、和歌山バス(営業所または定期券売り場)に行っていただく必要があります〉