【2~5面】 ************************************************** # 特集 ************************************************** -------------------------------------------------- # 令和3年度予算 暮らしを守り 未来へ希望をつなぐ予算 -------------------------------------------------- 持続可能で、未来に希望の持てるまちの実現をめざし、4つの基本目標に沿った取組を進めます。 ▼第5次和歌山市長期総合計画の分野別目標 安定した雇用を生み出す産業が元気なまち 住みたいと選ばれる魅力があふれるまち 子供たちがいきいきと育つまち 誰もが安心して住み続けられる持続可能なまち ▼令和3年度予算額 一般会計 予算額:1,446億6,432万4千円 対前年度比:3.8%減 特別会計 予算額:972億8,685万5千円 対前年度比:1.7%減 公営企業会計 予算額:391億6,620万円 対前年度比:2.1%減 合計 予算額:2,811億1,737万9千円 対前年度比:2.8%減 -------------------------------------------------- # 重点を置く「新型コロナ対策+3つの政策」 -------------------------------------------------- 新型コロナ対策 + I.「人・仕事」の地方への動きを後押しする新たな人口政策 IT技術の発達、新しい生活様式の浸透によって、地方への人の流れが生まれつつあります。そういった時代の潮目を捉え、様々なライフスタイルに合わせ地域の特色を生かした暮らしを提案します。 II.あらゆる面で互いに支え、助け合える支え合いの地域共生社会 高齢者等に対する相談・支援体制の充実や、複雑に絡む生活課題を円滑に解決へとつなげる重層的支援体制の整備等を進めます。 III.新しい時代の流れを力にするデジタル化の推進 コロナ禍で急速に進むデジタル化に対応し、AI・ビッグデータ等の先端技術を活用することで便利で暮らしやすい未来都市の実現を目指します。 -------------------------------------------------- # 新型コロナウイルス感染症対策関連予算 -------------------------------------------------- ■感染症対策の強化 長期化する新型コロナウイルス感染症への対策として、不安の解消等のための相談窓口を充実させ、児童福祉施設や介護施設等の感染症対策、検査費の負担、感染者に対するケア等の対策を強化するとともに、和歌山市塚本治雄基金を活用し、最前線で戦う医療従事者に慰労金を支給します。 ▼相談窓口の設置…1,474万5千円 ▼妊婦への分娩前PCR検査…2,950万1千円 ▼医療従事者への慰労金給付…5,000万円 ▼介護施設等の感染拡大防止に向けた支援…3,320万7千円 ▼保育所、小中学校、児童福祉施設等の感染症対策に向けた支援…1億2,797万7千円(2月補正)、4,770万円 ■事業者に対する支援 新分野展開や業態転換等を支援する国の事業再構築促進事業の採択を受けた事業に対して、市が上乗せ支援(最大100万円)を行うことで、新型コロナの影響を受けた市内事業者(中小企業者)の事業継続に向けた新しい取組を促進します。 ▼市内事業者の事業再構築を支援…5,000万円(2月補正) ■感染拡大の防止に向けた体制整備 感染拡大に歯止めをかける切り札として、大きな期待がかかるワクチンについて、接種の準備にスピード感を持って取り組むとともに、感染状況に応じて職員の増員を実施するなど、保健所体制を強化します。 ▼新型コロナワクチン接種に向けた体制の確保…14億6,065万7千円 ▼保健所体制の強化 ▼民間委託による接触者健診の拡充…1,980万円 (写真)市民にとって安心・安全なワクチン接種体制を構築するため、各関係団体・医療機関との意見交換会を実施 (写真)市保健所では、感染状況に応じて増員するなど、体制を強化 -------------------------------------------------- # 01 安定した雇用を生み出す産業が元気なまち -------------------------------------------------- ■新時代における産業の持続的発展 新型コロナの影響下で浸透し始めた新たな働き方(テレワーク、サテライトオフィスなど)に取り組む企業や個人を呼び込む施策を展開するとともに、ブランディングによる高付加価値化や国内外への販路拡大を通じた市内産業の競争力強化と持続的な発展を推進します。 ▼サテライトオフィス等の提供施設整備補助…9,200万円 ▼企業立地促進奨励金制度の拡充…2億8,820万8千円 (写真)サテライトオフィス(イメージ) ・空き店舗等を活用し、サテライトオフィス等として提供する施設を整備する方に対し費用の半額を補助 ・整備したオフィスに進出する市外の企業に対し支援金を交付 ■継続的な「和歌山ファン」の獲得 本市の各観光地が持つ魅力を更に向上させ、密を避けながらも一年を通して交流人口の増加につなげる“オールシーズン分散型観光”の推進等、継続的な「和歌山ファン」の獲得に取り組みます。 ▼サイクリングルートの活用…117万7千円 ▼和歌の浦のまちづくり…1億2,500万円 ▼加太の夜間景観創出…325万6千円 ▼道の駅「四季の郷公園」の整備等 ▼IR誘致に関する周知…92万7千円 (図)加太を終着点とする太平洋岸自転車道が、1月29日に「ナショナルサイクルルート」の候補ルートとして選定されました。 -------------------------------------------------- # 02 住みたいと選ばれる魅力があふれるまち -------------------------------------------------- ■ライフスタイルにあわせた地方移住の提案 新型コロナの影響下で生じた地方分散の流れを契機と捉え、新設する移住定住戦略課を中心に、テレワークやサテライトオフィス誘致に伴い大都市圏から移住する方や、起業など新たなスタートを切る方に向け、本市の強みを生かした移住施策を展開します。 ▼東京23区からの移住者支援の対象拡大…2,000万円 ▼和歌山県外からの移住者への支援金を創設…1,000万円 ▼移住者受入活動の支援…252万7千円 ▼お試しショップ(加太・和歌浦)の実施…500万円 (写真)ワーケーション(イメージ) 移住支援情報等を積極的に発信し、個人のテレワーク誘致を促進するとともに、加太・和歌浦等の空き家を活用した県外企業へのワーケーション誘致を推進します。 ■にぎわいと魅力あふれるまちづくり これまでの取組で芽吹いたにぎわいをさらに広げていくため、中心市街地や和歌山城の魅力向上への取組を進めるとともに、官民の力を合わせた個性と魅力あふれる地域づくりを推進します。 ▼現市民会館、JR和歌山駅東口の民間活用…200万円 ▼和歌山城ホールの整備…29億7,989万7千円 ▼江戸時代の生きた歴史を再現…209万7千円 (写真)文化財を活かし、にぎわいを創出するため、大名行列等を再現します。令和3年度は火消・大名行列の道具等を再現 ■未来へとつなぐ豊かな暮らしの形成 文化を未来に継承していくための取組や、環境にやさしい社会の形成、スポーツの推進等、未来の豊かな暮らしに必要な施策を総合的に進めます。 ▼紀の国わかやま文化祭2021の開催…3,637万3千円 ▼有吉佐和子邸の復元工事の着手…1億2,114万5千円 ▼第20回和歌山ジャズマラソンの開催…1,716万4千円 -------------------------------------------------- # 03 子供たちがいきいきと育つまち -------------------------------------------------- ■子育て環境日本一に向けた取組 子育て環境日本一に向け、本市の特性を生かし、安心して産み育てられる「子育てに温かいまち」、「子育てしたいまち」として選ばれる子育て世代等のニーズに寄り添った取組を推進します。 ▼こども医療費助成制度における令和4年8月の所得制限撤廃に向けたシステム改修…528万円 ▼こども総合支援センターの機能強化…776万円 ▼日本語支援ボランティアの配置…127万5千円 (写真)こども総合支援センターでは、新たに小児精神科医の助言を通じた相談援助の充実と支援対象児童等の見守り強化に取り組みます ■新しい学習・教育 社会で輝く力を育む教育・支援体制の充実やICT等を活用した教育環境の整備に取り組むとともに、読書活動の推進や教育環境の整備を進めます。 ▼教育のハイブリッド化 ▼学校図書館を活用した学習活動の充実…921万9千円 ▼小規模特認校制度の導入検討 (写真)立地条件等により児童・生徒が減少している小規模校について、ほかの地域からの通学を認める特認校制度導入を検討(イメージ) 小規模特認校制度のメリット ・学校規模の適正化において学校統合の検討対象となる学校の存続 ・小規模の良さを生かした特色ある学校運営 ・少人数の良さを生かした授業 -------------------------------------------------- # 04 誰もが安心して住み続けられる持続可能なまち -------------------------------------------------- ■誰もが元気に活躍できる社会 支え合いの地域共生社会に向け、暮らしに安心を届けるとともに、複雑に絡む生活課題を円滑に解決へとつなげる重層的支援体制の整備等を進めます。 ▼多機関協働による地域福祉の推進…4,332万6千円 ▼高齢者等へのインフルエンザ予防接種の推進…2億1,824万2千円 ▼高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担金を1,500円から1,000円に減額します ▼動物愛護管理センターの強化…3,467万円 (図)譲渡活動の促進/地域猫活動の普及啓発/保護動物・地域猫の不妊去勢手術 (写真)猫の不妊去勢手術の対象を保護動物だけでなく地域猫にまで拡大 ■便利で住みよい地域づくり 行政のデジタル化をはじめとしたスマートシティの取組を推進するとともに、多極型コンパクトシティの形成に向け、次世代につながる持続可能な公共交通ネットワークを進めます。 ▼(仮称)和歌山市スマートシティ推進協議会の設置 ▼次世代につながる公共交通システムの導入検討 ▼元気70パスの充実に向けた実証実験…482万8千円 ▼和歌山環状道路の新広域道路交通計画への位置付け ■災害に強いまち 災害発生時の体制等を強化するなど、災害に強いまちづくりに向けて取り組みます。 ▼和歌山市消防活動センターの運用開始…3,110万4千円 ▼紀の川流域の治水・内水対策促進に向けた取組を強化 (写真)和歌山市消防活動センター 大規模災害時の県外からの緊急消防援助隊の受入体制を強化。他府県からアクセスが容易な和歌山南スマートICに近い場所に整備することで緊急消防援助隊の活動がより効率的に