【2~3面】 ************************************************** 特集 第71回 港まつり花火大会 7月23日(日曜日) 夏の思い出が蘇る ************************************************** -------------------------------------------------- # 4年振りの開催 -------------------------------------------------- 新型コロナウイルスの影響もあり、感染が広がった令和2年以降多くのイベントが自粛を迫られ、市の夏の風物詩とも言える港まつり花火大会も、令和元年7月の開催を最後に3年間開催中止を余儀なくされました。感染が落ち着いた今日、港まつり花火大会の開催は4年振りとなります。 -------------------------------------------------- # 夏の思い出に -------------------------------------------------- 屋台の灯り、どこからか漂う香ばしい匂い、ドーンと大きな音を立てて打ち上がる花火。忘れかけていた4年前の思い出が蘇ってきます。 家族と、友達と、恋人と一緒に。 今年の夏の思い出に、ぜひ港まつり花火大会を楽しんでいただければと思います。 -------------------------------------------------- # 一部(有)紀州煙火提供 -------------------------------------------------- 【1】薬品の配合:「星」と「割薬」それぞれの原材料を配合します。静電気に注意し、均等に混ぜ合わせます。 【2】星造(星掛け):主役と言われる「星」。星の芯となる薬品を入れ、水を加えながら回転させて少しずつ大きくします。 【3】玉込み(仕込):玉皮の内側に星と割薬を並べ、二つの玉皮を貼り合わせ球状にし、テープで仮止めします。 【4】玉貼り(仕上):玉皮の表面に丈夫なクラフト紙を何枚も貼ります。花火は綺麗な丸で開くよう、隙間なく丁寧に貼っていきます。 ************************************************** interview (有)紀州煙火 藪田 さゆり氏 ************************************************** profile 県内唯一の花火製造会社である(有)紀州煙火の3代目。第11回キラリ!輝く女性ビジネス大賞受賞。港まつり花火大会ほか数多くの花火大会を手掛けられています。 第1回港まつり花火大会から花火を担当している(有)紀州煙火の3代目、藪田さゆりさんに港まつりの思い出をお聞きしました。 -------------------------------------------------- # 「悔しい」が思い出に -------------------------------------------------- 藪田さんの思い出に残るのは、第32回港まつり花火大会で、当時は大雨が降り続き、途中で中止となったそうです。 「花火は天候に左右されます。毎朝天候の確認は行っています。あの大会は、打ち上げが始まって、しばらくして大雨が降り、やむなく打ち上げを中断しました。花火を楽しみに来られたお客さんも残念だったと思いますし、私自身も大変悔しかったのを覚えています。」と話されました。 悔しい思いをした藪田さんですが、「花火が綺麗に打ち上がって無事に終わることはもちろんですが、それだとあまり印象に残りません。悔しい思いをした時は、何か改善できないか反省するし、次に繋げようと思います。」と笑顔で話してくれました。 -------------------------------------------------- # 常に上書き -------------------------------------------------- 打ち上げ内容を考える時、過去を振り返って、打ち上げ方や色を変えるなど、前年と同じにならないようにされているそうです。花火は製造過程で星の種類や配置の仕方によって、幾通りものパターンを作ることができます。 「毎回作成には時間がかかるんですが、同じものは作りたくないし、見ているお客さんもそれでは楽しくないと思います。一つでも皆さんの心に残る花火を打ち上げたい。」と話されるときの表情はとても真剣で、花火師としての熱い思いを感じました。 新しいものを取り入れながら、見に来られるお客さんを飽きさせないように時間調整を行い、常に進化を続けられています。ぜひ会場で花火を見て、音で聞いて体感してください。 -------------------------------------------------- # みんなで盛り上げる -------------------------------------------------- 港まつり花火大会の目玉の一つはやっぱり花火だと思います。しかしながら、近年の物価上昇などで花火を作るコストが上がる一方、コロナ禍を経てなかなか協賛金が集まらないのも現状です。 「花火を続けていくには、皆さんの協力が必要です。みんなで花火大会を盛り上げて来てよかったと思ってもらえると嬉しいです。」と話されました。 歴史ある港まつり花火大会を今後何年も続けていくためにも、私たち一人一人が″みんなで盛り上げる″という意識を持って参加することが大切です。みんなでつくる、みんなの港まつり花火大会をぜひ楽しんでいただき、夏の思い出にしてほしいと思います。 ************************************************** 港まつり花火大会をこれからも・・・ ************************************************** ■問合せ先 商工振興課 電話番号435-1233 夏の風物詩として親しまれ、多くの人々に支えられている港まつり花火大会。これから先も続けていくために皆さまのご協力をお願いします。 【個人協賛のお願い】 ▼協賛金 1口 2,000円 ※返金不可 ▼募集期間 7月21日(金曜日)まで(商工振興課窓口にて) ※当日も会場で受け付けています。 ▼協賛特典 1口につき1人、個人協賛エリアで花火をご観覧いただけます。 ▼詳細は、市ホームページから→ 花火玉の募金箱も設置しています! 商工振興課 鈴木 崇生