秩父帯
有田川流域から由良にかけての地域には、中生代ジュラ紀の地層や白亜紀の地層からなる秩父帯が分布しています。ジュラ紀の地層には、古生代石炭紀や二畳紀の緑色岩類やチャート、石灰岩が含まれています。白亜紀の地層は化石の宝庫で、アンモナイトやイノセラムス、シダ植物などの化石がたくさん見つかっています。由良町白崎の石灰岩からは、たくさんのフズリナやウミユリの化石が見つかります。

有田川と鳥屋城山 この地域は中生代白亜紀の化石の宝庫。
化石は岩石とちがって、その場所へ行ってもすぐに見つかるものではありません。海南市にある県立自然博物館や、吉備町の有田化石展示室でこの地域の化石を見ることができます。

有田化石展示室 門田英夫さんがこの地域で長年集めた化石を中心に約800点を展示公開しています。県下最大のアンモナイト(52cm)もあります。土・日公開(平日は予約)0737-52-3516
秩父帯でとれた化石

左から、 クラドフレビス ソテツの幹 アンモナイトの群れ

左から、 ヒトデ イノセラムス アンモナイト
アルコーズ砂岩と南紀男山焼
広川町西広に広く分布している西広層は、白亜紀前期にたい積した砂岩や泥岩からなります。砂岩は石英や長石の粒がたくさん含まれたアルコーズ砂岩で、白っぽい色をしていて焼き物の材料になります。

広川町西部の地質図 ( URBAN KUBOTA No.38 から制作 ) JRきのくに線のひろかわビーチ駅周辺には、西広層が分布しています。

西広層の岩石は海岸近くで観察できます。

風化した西広層 露出している岩石は風雨にさらされて粘土のようになっています。この土で南紀男山焼が作られます。
南紀男山焼は、1827年に崎山利兵衛によって始められ、江戸時代には紀州藩の産業のひとつでした。明治11年に途絶えましたが、昭和63年から吉備町出身の加藤呆あんさんによって再興されました。

左は下書きをほどこした湯のみ このあと薬で絵をつけ、焼かれます。
右は、江戸時代の南紀男山焼の焼き物