黒瀬川帯

黒瀬川帯は、広川町西広の名南風鼻(なばえのはな)などで見られる、和歌山県では最も古い地層です。

 黒瀬川帯は、広川町西広の名南風鼻などで見られ、花こうせん緑岩やトーナル岩などの火成岩類、片麻岩などの変成岩類、古生代シルル紀〜デボン紀の酸性凝灰岩、トーナル岩に取りこまれたシルル紀の石灰岩など、さまざまな種類の岩石からできています。シルル紀の石灰岩からは、クサリサンゴの化石が見つかって、県内では最も古い岩石です。

広川町西広の唐尾湾(かろわん)から見た名南風鼻(なばえのはな)とばべ鼻。唐尾湾は、広川ICから西へ10分ほど。遠浅の美しい海岸です。

 

約4億2000万年前の石灰岩 (和歌山県では最も古い石

 

名南風鼻付近の地質図 ( URBAN KOBOTA No.38 から制作 )

 


 

 

トーナル岩のがけ  山を越え、急斜面を下って海岸に出ると、右に、この崖があります

 この岩石の中にシルル紀の石灰岩があります。付近には白っぽい石灰岩がころがっていてすぐに見つけられます。

 

ここの石灰岩から見つかった古生代シルル紀のサンゴの化石

ハチノスサンゴの化石

この化石は、六角形の模様の大きさが2mmほどの小さな物です。岩石を切断するか、平らにみがいて見やすくしているのですが、それでも白っぽくて小さな模様にしか見えません(化石は門田氏蔵)。現場にある石灰岩の表面を肉眼で見てサンゴの化石を発見するのはとても難しそうです。

 

クサリサンゴの化石

 

 

 


トーナル岩と石英せん緑岩 古生代に、地下深くでマグマが冷えて固まった岩石で、 古生代の終わりごろに地下から上昇してきたと考えられています。トーナル岩などの火成岩が、サンゴが含まれた石灰岩を巻きこんで地表にあらわれたと考えられています。