「わかやまの石」取材うらばなし

(1)滑石をもとめて

私達が岩石展の取材の取り組みを本格的にはじめたのは「特別展花」を終えた5月からでした。

和歌山県内の岩石を求めてそれぞれ取材に走り回りました。私が紀北地方を分担し、滑石を取材した時の

お話をいたします・

滑石は和歌山市を含む三波川帯の蛇紋岩の周辺に産する岩石です。

  貴志川ゴルフ倶楽部の駐車場にある見事な蛇紋岩の石垣

石垣にはたいていその地方で産する石が用いられている

こども科学館に展示した滑石

たいへんやわらかい岩石で少し年輩の人はそれ(石筆)で地面に絵や線を書いて遊んだことと思います。

蝋石(ろうせき)と呼んだ人もいると思いますが、滑石が正しいようです。

おもに和歌山市の東部から竜門山にかけて分布し、以前はいくつもの鉱山があった記録があります。

最初に訪れたのは桃山町のT氏のところでした。時期は7月で突然の訪問にも快く対応していただき、以前

町史の編集の時に行ったという桃山町調月の金神鉱山に出発しました。長靴は必需品でこれからはマムシ

の時期ですと言われながら山道に入っていきました。

しばらく進むうちに以前は切り出し用のトロッコが通ったという道が両側から木に覆われて進めなくなりまし

た。

これ以上は無理であると判断してやむなく引き返しました。

その後、他の場所もあたったが昔の山道は今は使われなくなり人が入れなくなっているところが多いように感

じました。

その後も貴志川町丸栖のKさんに丸栖の滑石鉱山の話を伺いましたが、こちらも夏は木が多く無理であると

の話でした。

最終的に滑石を見つけたのは貴志川ゴルフ倶楽部の道路沿いでした。その周辺には鉱山がたくさんあった

ようですが

蛇紋岩や滑石が産する和歌山市東部の鳩羽山

今は、地元の人しかわからないようです。

貴志川ゴルフ倶楽部の道から見える滑石のがけ

日本の滑石は不純物が多く、いまは外国から輸入しているということです。薬品の増量剤、化粧品などに使

います。

皆さんの住んでいる近くに鉱山があったかもしれませんね。

次へつづく