下水道関連用語

 

ページ番号1033954  更新日 令和3年3月29日 印刷 

アルファベット

BOD 生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand)

水中の汚濁物質(有機物)が微生物によって無機化あるいはガス化されるときに必要とされる酸素量をいう。単位は一般的に1リットルあたりのミリグラムで表し、この数値が大きいほど水中の汚濁物質の量が多いことを示している。

COD 化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand)

水中の有機物などの汚濁源となる物質を、通常、過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量をいう。単位は一般的に1リットルあたりのミリグラムで表し、この数値が大きいほど水中の汚濁物質の量が多いことを示している。

CSO 未処理放流水(Combined Sewer Overflow)

合流式下水道では、雨天時に雨水と汚水が混合した下水の一部が雨水吐室やポンプ場から未処理で河川や海域に放流されてしまう。この未処理で放流された下水のことを一般的にCSOと呼んでいる。

DO 溶存酸素量(Dissolved Oxygen)

水中に溶けている酸素のことをいう。水の自浄作用や水中の生物にとって必要不可欠なものである。

PH 水素イオン濃度

溶液中の水素イオンの濃度をいい、溶液1リットル中の水素イオンのグラム当量数で表し、一般的にはPH=7で中性、PH<7で酸性、PH>7でアルカリ性である。

SS 浮遊物(Suspended Solids)

水中に浮かぶ浮遊物の量で、単位は1リットルあたりのミリグラム

T-N 全窒素(Total Nitrogen)

有機性窒素化合物及び無機性窒素化合物に含有される窒素の量。

T-P 全リン (Total Phospho)

種々のリン化合物に含有されるリンの総量。

あ行

悪臭

人に嫌悪感を与える臭気のこと。

汚泥処理

汚泥処理設備によって汚泥の減量化・安定を図ることで、方法としては消化、濃縮、脱水、または乾燥焼却すること。

か行

化学的処理

物理的処理、生物的処理に対するもので、主な処理には中和、凝集、吸着、脱臭などがある。

合併処理浄化槽

し尿と台所、風呂、洗濯、洗面所などの生活雑排水を併せた生活排水を処理する浄化槽。単独処理浄化槽と比べて、はるかに処理能力が高い。

キャリブレーション

観測地点における実測値と解析値を適合させるために、解析パラメータを調整すること。

きょう雑物

下水に含まれる固形物で、管渠内の堆積物の原因となる物質。雨水吐口やポンプ場の放流先では、雨天時にビニル、合成樹脂、ゴム、皮革類、草木、わら類、厨芥類などが散乱し、景観上の課題となる。

下水

生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し、若しくは附随する排水(汚水)または雨水。

下水道

下水を排除するために設けられる排水管、排水渠その他の排水施設(かんがい排水施設を除く。)、これらに接続して下水を処理するために設けられる処理施設(し尿浄化槽を除く。)またはこれらの施設を補完するために設けられるポンプ施設その他の施設の総体をいう。

公共用水域

河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共の用に供される水域と、これに接続する水路その他公共の用に供される水路をいう。

高度処理

活性汚泥法等の高級処理(二次処理)過程を経た下水を更に高度な水質とするための処理過程。除去する物質の種類や放流水質に応じて方法はいろいろある。

合流式下水道

汚水、雨水を分離することなく同一の管渠で排除する方式で古くから下水道事業を行っている都市で採用されているが、最近では分流式が多くなっている。

コミニティ・プラント

一般的には、中規模下水処理施設のことをいい、いわゆる共同浄化槽で、公共下水道以外の汚水処理施設。

さ行

市街化区域

すでに市街化を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域で、都市計画に定められたもの。

市街化調整区域

市街化を抑制すべき区域で、都市計画に定められたもの。

し尿

トイレから出る排水。

シミュレーション

流出解析モデルで解析を実行すること。

スカム

処理施設(浄化槽など)の槽などの水面に浮上した油脂や固形物などの集まったもの。

スクリーン

粗大浮遊物(紙、綿、固形物)を処理工程の最初に取り除く装置。

スクリーンかす

スクリーンで除去されたきょう雑物。

砂ろ過

三次処理法の一つで、砂などを用いた浮遊物除去装置。

生活雑排水

一般家庭などから出るし尿以外の排水のことで、台所・洗濯・洗面所排水を併せた総称。

生活排水

一般家庭などから出るし尿と生活雑排水を併せた排水。

生物学的処理

細菌などの微生物により、汚水中の汚濁物質を生物学的に酸化または還元して安定化させる処理法。

た行

大腸菌群数

水質指標の一つで、し尿による汚染の程度などを示すものとして利用される。乳糖を分解して酸と一定量以上のガスを発生する細菌群の量を数値化したものである。数値が大きいほど水中に存在する大腸菌群が多いことを示している。

単独処理浄化槽

し尿だけを処理する浄化槽。

沈砂槽

汚水中の砂や小さな石を沈降除去させる槽で、汚水処理工程の最初に行う。

沈殿槽

流速を緩めて汚水に含まれている浮遊物を沈殿除去させるための槽。

ディスポーザー

家庭から出る生ゴミを、キッチンシンクの排水口に設置した破砕機で破砕し、直接排水管に排水とともに排出する装置。下水処理設備への負荷などの観点から設置を禁止している自治体も多い。

な行

生汚泥

汚泥処理の過程を経ていない汚泥。

生下水

処理場へ流入してくる未処理の下水。

は行

排水基準

水質汚濁防止法により定められた全国一律に適用される放流水の水質基準。

ばっ気槽

微生物群の存在する汚水浄化のための好気性反応槽。

パラメータ

解析を行うにあたっての設定値。

ファーストフラッシュ

降雨初期の流出水は、地表面や、管路施設に堆積した汚濁物質が降雨の開始とともに一挙に流出するため、高濃度の汚濁物質が含まれている。この雨水の流出開始直後における高濃度な下水の流下現象をファーストフラッシュといい、未処理下水においても同様に高濃度の汚濁物質が含まれている現象がある。

負荷量

汚濁物質が一定期間内で環境に与える影響の総量を表す数値。汚濁負荷量は、濃度と排出水量の積として算出される。

物理的処理

汚水中の沈殿性浮遊物を除去することで、沈殿分離、浮上分離、ろ過、かくはん、遠心分離、乾燥などの方法がある。

ま行

モデル化

解析する対象流域を、流出解析モデルで解析できるように対象流域の管渠等を形式化、データ化すること。

や行

有収水量

下水道使用料の徴収対象となる汚水量。

ら行

流出解析モデル

雨水流出量や汚濁負荷量を解析するソフトウェア

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