消防機器の改良開発部門において全国消防協会へ推薦されました
はじめに
消防職員の資質の向上と消防の発展を目的として、毎年、消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文を考案しています。
毎年、各市町村等の消防本部からたくさんの作品が出品されています。
その中で、高い有用性や実用性のある作品については、消防職員からの反響のみならず、商品化、製品化を希望する企業等があるくらいです。
このような活動を行うことで、消防職員が実用的な業務改善や安全方策を出し合い、より良い消防活動を目指しています。
全国消防協会へ推薦されるまでの道のり
今回、消防活動情報収集集約アプリケーションプログラムの開発について、全国消防協会へ推薦されるまで、3つの審査会を突破しました。
1つ目 平成28年6月2日、和歌山市消防局において審査を実施し、和歌山市消防局の代表として和歌山県大会への切符を手に入れました。
2つ目 平成28年7月7日、和歌山県下消防研究発表会において、19作品中6作品が優秀な成績を収め、東近畿大会への切符を手に入れました。
3つ目 平成28年9月2日、東近畿支部消防研究会において、36作品中19作品が優秀な成績を収め、全国消防協会へ推薦されました。
消防活動における災害情報収集集約アプリの開発
開発の目的
消防活動において、災害情報の収集集約は現場指揮、本部運営に欠かすことのできない重要な役割の一つです。その災害情報の収集集約には従前より、現場での『Face to Face』や『無線による報告、連絡』を主な手段として行われてきましたが、スマートフォンの普及によりインターネットを利用した画像を含めた情報共有が手軽にできるようになりました。そこで、和歌山大学システム工学部吉野教授らの協力のもと、和歌山大学の知的財産を活用し、情報管理に制限をかけながらの情報共有ができるスマートフォン等のモバイルデバイス機能を活かした消防活動情報収集集約アプリケーションプログラムの開発を共同で行うこととなりました。
開発の内容
災害情報を記録する消防職員
消防が覚知した災害情報や職員が非常参集途上で得た災害情報などをスマートフォンやタブレット、パソコンから災害地点を登録し、災害情報を収集集約します。現場指揮本部、方面隊本部、消防本部それぞれが、共通の災害情報を共有し、組織を挙げて災害に立ち向かうためのアプリケーションプログラムです。
災害地点を表示した各種端末
災害発生場所や災害による道路障害の情報を地図上に落とし込み、現場写真や追加情報を加えることで、刻一刻と変化する災害情報を把握します。また、消防隊の位置情報やハザードマップを付け加え、安全管理や活動戦略に役立てます。
最後に
本アプリケーションシステムは、今後も研究する必要があり、実運用には至っておりません。しかし、より良い消防活動の実現のため、引き続き頑張ります。
左:後岡消防士長 右:松田消防司令補
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