【20面】 ************************************************** # 市長コラム ************************************************** 川を活かしたまちづくり 「悠々と流れよって、見かけは静かで優しゅうて、色も青うて美しい。やけど、水流に添う弱い川は全部自分に包含する気や。そのかわり見込みのある強い川には、全体で流れこむ気魄がある」と有吉佐和子氏の小説に表現された紀の川は、平安時代までは楠見付近から現在の土入川・和歌川の川筋を流れ、和歌浦に注いでいました。その後、川の流れが変わり和歌川、大門川、市堀川などが紀の川から分離されました。和歌川などは内川と呼ばれ、水流も少なくなったため、戦後の産業の進展や家庭からの排水で、昭和40年代には水質が全国1、2位と言われるまで悪化しました。 そのため市民の方々が内川をきれいにしようと熱心な活動を行ってこられ、浄化対策や下水道など国・県・市による対策に繋がった結果、内川が以前と比べ随分きれいになり、京橋付近の市堀川(いちほりがわ)ではカヌーなどの水上体験や沿川でのオープンカフェなど、川に親しもうという動きが活発になってきました。昨年には、自治会、民間団体の皆様と共に、川とそれに繋がる地域を活性化する「市堀川かわまちづくり計画」を策定し、昨年国から認定されました。今年からは官民共同で南海電鉄和歌山市駅や京橋、ぶらくり丁周辺を結び、うるおいと賑わいのあるかわまちづくりを進めていくことになっています。 市内には紀の川はじめ大小の様々な河川がありますが、このコラムが読まれる頃には、和歌川、大門川や水軒川などでは地域の方が植えてこられた桜が見ごろだと思います。毎年のことながら一斉に咲く桜の美しさに感動しながら花見を楽しんでいますが、川面に映る桜、川沿いの桜吹雪も格別の趣があります。川は、災害など危険な側面もありますが、地域の宝ともなります。春の風に誘われ、街なかの川、田園地域の川など散策され、お近くの川に関心を向けていただければと思います。 和歌山市長 尾花 正啓 ************************************************** # 茶室紅松庵落成50周年記念茶会 ************************************************** 日時 裏千家担当 5月11日(土曜日)、12日(日曜日)9時30分〜、11時〜 表千家担当 5月18日(土曜日)、19日(日曜日)13時〜、14時30分〜 それぞれ1日四席 内容 わかやま歴史館のコーナー展示「松下幸之助の茶室」(4月16日〜)を学芸員の解説を聞きながら鑑賞し、茶会に参加していただきます。 受付 4月15日(月曜日)から電話で先着により受け付けます。 ((1)希望日時、(2)氏名、(3)電話番号、(4)参加人数(最大5人まで)) 人数 一席につき15人まで 費用 大人800円、子供700円(中学生以下) 子供(中学生以下)の方にも気軽に参加していただけるように、各日につき一席子供だけの席を設けています。詳しくは、和歌山城ホームページをご覧いただくか、和歌山城整備企画課(電話番号435-1044)までお問い合わせください。 ************************************************** # 和歌山市民憲章(昭和41年11月3日制定) ************************************************** 自然を愛し、きれいなまちをつくりましょう。 互いにたすけあい、希望にみちたまちをつくりましょう。 きめごとを守り、人に迷惑をかけない市民になりましょう。 仕事に誇りをもち、たくましい市民になりましょう。 教養を高め、視野の広い市民になりましょう。 ************************************************** # 今月の題字、私が制作しました ************************************************** 市立和歌山高等学校デザイン表現科2年 宮野 綾乃さん 春のような暖かみを出すために、全体的に優しい色を用いて作りました。 市報わかやま 令和6年4月号 第949号 発行/和歌山市広報広聴課 〒640-8511 和歌山市七番丁23 電話番号073-432-0001(代表) ホームページ http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ 人口/355,711人(男168,416人 女187,295人) 世帯数/176,563世帯 ※住民基本台帳を基準とした3月1日現在の人口および世帯数