【2~3面】 ************************************************** # 豊臣秀吉と豊臣秀長 ************************************************** 兄の天下統一を支えた 秀長とはどんな人物だったのか 大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送が2026年1月から始まりました。秀吉の弟・秀長は、実は和歌山市にゆかりのある武将です。この放送をきっかけに、秀長という人物やゆかりのスポットを紹介し、本市に関わる歴史を知っていただければと思います。 豊臣秀長の肖像画(所蔵:春岳院) -------------------------------------------------- # 秀長の生涯 -------------------------------------------------- 豊臣秀長は、天文9年(1540年)に尾張国愛知郡中村に生まれ、戦国時代から安土桃山時代に活躍した武将であり、秀吉の弟として知られています。性格は兄の秀吉とは異なり温厚で誠実であったといわれています。そのため、兄・秀吉からだけではなく、諸大名や家臣からも大きな信頼を寄せられていました。兄とともに織田信長に仕え、城の留守を任されるなど一目置かれる存在となっていきます。織田信長の没後、天下統一を目指す秀吉の名補佐役として軍事・外交面などで手腕を発揮、また戦においても、「中国攻め」や「山崎の戦い」、「四国攻め」など、多くの戦場で功績を残しています。その後、秀長は、大和・和泉・紀伊の三国にまたがる約100万石の広大な領地を与えられ、大名としての地位を確立していきます。天正19年(1591年)に52歳で生涯を終えるまで、その人生を兄・秀吉を支えることに終始しました。 -------------------------------------------------- # 日本三大水攻めの舞台、太田城 -------------------------------------------------- 天正10年(1582年)の本能寺の変以降、実権を握った兄・秀吉は、雑賀衆・根来衆との対立を深め、天正13年(1585年)に約6万の軍で紀州攻めを行い、根来寺(岩出市)や粉河寺(紀の川市)を焼き討ちにした後、雑賀衆や根来衆が立て籠もっていた太田城に攻め入ります。この戦で副将として活躍したのが秀吉の弟・秀長と甥の秀次でした。なかなか太田城を攻めきれなかった豊臣軍は、備中高松城を攻める時に使った「水攻め」を実行します。水攻めは、太田城の周囲に全長5km以上の堤防を築き、紀ノ川の水を引き入れるというものでした。この太田城の水攻めは、「備中高松城の水攻め」、「忍城の水攻め」とともに日本三大水攻めとして知られています。 太田城が位置していたのは、現在のJR和歌山駅東口側周辺の地域とされており、発掘調査では太田城の堀の可能性がある大溝が確認されています。 総光寺由来并太田城水責図(部分)(惣光寺蔵) -------------------------------------------------- # 名城・和歌山城の築城 -------------------------------------------------- 日本名城100選の一つに選定されている和歌山城。その築城に、秀長が関係していることをご存知でしょうか。 天正13年に紀州を平定した秀吉は、弟の秀長に命じて紀ノ川河口部の岡山(現在の虎伏山)に城を築かせました。この城こそが和歌山城です。築城を担当したのが、のちに築城の名人といわれる藤堂高虎で、和歌山城は高虎にとって初めて、本格的に手がけた城と考えられています。 同年、秀長は大和郡山城(奈良県大和郡山市)に移ったため、家臣の桑山重晴が秀長の城代となりました。和歌山城内には、今もなお、築城当時の石垣等が残っています。 -------------------------------------------------- # 秀長ゆかりの地 -------------------------------------------------- 本市にある秀長ゆかりの地をいくつかご紹介します。 和歌山城 虎伏山山麓に見られる当初の石垣 虎伏山山麓に築かれた石垣の一部には豊臣秀長の頃に築かれた石垣が見られます。 岡口門 築城当初は和歌山城の大手門(表門)でしたが、のちに搦手門(裏門)になりました。現在の建物は江戸時代初期に改築されたものです。 刺田比古神社 和歌山城の南に位置する神社。秀長による和歌山城築城の際、城を鎮護する神とされました。 珊瑚寺 和歌山城の南に位置する曹洞宗の寺院。秀長の家臣で和歌山城代(のち城主)を務めた桑山重晴の菩提寺です。 紀三井寺 紀三井寺には、豊臣秀長にまつわる「春子伝説」が伝承されており、境内には春子稲荷社も祀られています。今回新たに、境内・稲荷社前の白壁に、春子稲荷伝説壁画が鏝絵(レリーフ)で描かれました。 ≪さまざまなイベントを開催!≫ -------------------------------------------------- # 豊臣から始まった和歌山城の歴史を彩る 「WAKAYAMA LIGHTS 2025」 -------------------------------------------------- ●日時/2月21日(土曜日)19時〜 ●場所/和歌山城公園 西の丸広場 ●内容/500機のドローンが和歌山城天守閣上空に光のアートを描きます。 ●問合せ先/和歌山城整備企画課 電話番号435-1044 -------------------------------------------------- # 豊臣兄弟ゆかりの地 和歌山の歴史を学び、未来へ届けるシンポジウム -------------------------------------------------- ●日時/3月4日(水曜日)18時〜開催予定 ●場所/和歌山城ホール 大ホール ●内容/ ・パネルディスカッション ・タレント 田村淳さんによる記念講演 ●対象/どなたでも申込可能 ●定員/900人程度(抽選) ●費用/無料 ●申込/2月11日(水曜日)まで ※申込方法等、詳細は運営を行うテレビ和歌山のホームページで ●主催/和歌山市・(一財)自治総合センター ●問合せ先/和歌山城整備企画課 電話番号435-1044 -------------------------------------------------- # 第2回和歌山城見学会 「和歌山城に残る豊臣兄弟の痕跡」 -------------------------------------------------- ●日時/3月8日(日曜日) (1)9時30分〜、(2)13時30分〜 ●集合場所/わかやま歴史館前 ●見学場所/和歌山城および周辺 ●定員/各回20人(抽選) ●内容/和歌山城内や周辺を巡り、築城期の和歌山城などの痕跡について説明する。 ●費用/無料 ●申込/2月10日(火曜日)〜24日(火曜日)に電話またはメールにて氏名・日中の連絡先・居住地の郵便番号・希望の時間(1)(2) ●抽選結果/2月27日(金曜日) ●備考/動きやすい服装 ●問合せ先/和歌山城整備企画課 電話番号435-1044 メール:wakayamajo@city.wakayama.lg.jp