平成30(2018)年度 人権コラム

 

ページ番号1022963  更新日 平成31年3月26日 印刷 

5月号 人権コラム

高齢者の人権「共に支え合う“幸齢社会”を」

 やりがいのある仕事を持って働く喜び、趣味や文化活動を通して新しいことに触れる学ぶ喜び、自分が必要とされていることを実感できる役立つ喜びなど、「高齢社会」とは単に高齢者の多い社会をいうのではなく、高齢の方がいきいきと活躍できる場をもった社会であるべきだと思いませんか。

 地域の子どもたちを暖かく見守る活動や、長年培ってきた豊かな知識や経験を伝えることは、これからの社会を担っていく若者に生きる指針を示すことができます。

 高齢者が社会との交流を通して、いくつになっても自分らしく輝いている、そんな生き方を地域社会が優しく応援する、そういう社会がきっと高齢者だけでなく誰もが住みよいまち「幸齢社会」につながっていくのではないでしょうか。

 

7月号 人権コラム

未来を幸せに生きるために

 オックスフォード大学の研究では、あと10年から20年の間に今ある仕事の半分はなくなり、AI(人工知能)に取って代わられるだろうと発表されています。こうしたことを裏付けるかのように、自分たちの身の回りでも自動レジが増えてきています。

 私たちの生活が便利になるのはとてもいいことですが、そこに人間が介在しない分、普段の人間関係が希薄にならないようにしていきたいですね。

 これまで以上に笑顔で挨拶をしたり、優しく声かけをしたりすることが大切である気がします。そのことが、本当の意味でみんなにとって暮らしやすい社会をつくっていくのではないでしょうか。

 

9月号 人権コラム

女性の人権~自分らしく咲くために~

 「女性が輝く社会」の実現に向けて、平成27年8月の「女性活躍推進法」成立をはじめこれまでさまざまな取組みが進められてきました。

 しかし、現状は、職場や地域における女性の能力発揮のための環境整備や意識改革は必ずしも十分ではなく、また、女性の家事、育児、介護における負担も多い状況にあります。

 さらに、ドメスティクバイオレンス(言葉の暴力を含む)やセクハラなどの女性に対する人権侵害も大きな社会問題となっています。これらの問題は、女性が輝いて生きるためには大きな障壁です。

 私たち一人ひとりがこのような課題に向き合い、誰もが輝ける共生社会をめざしていかなければなりません。

 「幸せ」の形は十人十色です。自分で自分の生き方を選択し、女性はもちろん全ての人が「自分の花」を生き生きと咲かせることのできる多様性尊重の社会の実現を共に目指しましょう。

 

※公益財団法人兵庫県人権啓発協会発行の人権啓発ビデオチラシを複製しています。

 

1月号 人権コラム

職場の人権「ハラスメント」と「エンパワメント」

 「ハラスメント」とは、いじめや嫌がらせという意味でさまざまなハラスメントが問題となっています。代表的なものに職場などにおけるパワーハラスメントがあり、その判断基準は「職務の範囲を超えて相手の人格や尊厳を傷つける言動を行うこと」です。このようなことは被害を受けた側にとっては精神的に苦痛を感じるなど仕事への意欲も奪いかねません。

 それに対して「エンパワメント」とは、人は皆生まれながらにさまざまな素晴らしい力を持っているという考え方で、何らかの原因でその力が奪われている人に対して、もう一度「本来の内なる力・生きる力」を息吹かせるよう温かい関わりで支援することです。

 私たちは一人ひとりが自分らしく地域や職場で自己実現をめざせる様、互いに「エンパワメント」の関わりを大切にしながら尊重し合っていきたいですね。

 

3月号 人権コラム

高齢の方にも届く情報を

 2011年3月の東日本大震災では、情報が十分に届かなかったことで、多くの高齢者が犠牲になられました。また、被災地では、高齢者が自分たちの状況を情報として発信できなかったことで支援が遅れ、寒い3月に多くの尊い命が失われるということもありました。

 私たちは情報を得ることで災害から命を守る行動ができ、情報を発信して初めて自分たちの思いが実現できます。情報を発信し、受け取る方法としてスマートフォンやインターネット、テレビ等がありますが、スマートフォンやインターネットは高齢者にとっては利用が困難なこともあります。24年前の阪神・淡路大震災のときも救助された方の6割は近隣の方々の助けだったとのことです。

 今、行政でもさまざまな取組みを進めていますが、いざという時に高齢の方にも十分に伝わる情報の在り方と、日頃から地域の連携を密にし、人と人とがひと声をかけ合う大切さをこの3月11日に改めて考えたいものですね。

 

人権特集号(11月号)

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