令和2(2020)年度 人権コラム

 

ページ番号1031049  更新日 令和3年3月1日 印刷 

5月号 人権コラム

犯罪被害者の人権

 私たちの日常において、誰もが、ある日突然、犯罪により被害を受けるおそれがあります。

 犯罪に遭われた方々は、身体にけがを負ったり、財産や仕事を失うなどの被害に加えて、精神的なショックや、周囲からの配慮に欠けた対応、インターネット上におけるいわれのない噂や中傷等による二次的被害といった様々な問題に苦しめられています。

 本市では、犯罪被害者の被害の回復及び軽減を図り、犯罪被害者が平穏な生活を営むことができる社会を実現することを目的として、相談・支援体制の充実を盛り込んだ「和歌山市犯罪被害者等支援条例」を制定しました。

 犯罪の被害に遭った方々を含め、誰もが安心して住み続けられる持続可能なまちを実現するため、地域社会が一つとなって犯罪被害者を支えていきましょう。

7月号 人権コラム

新型コロナウイルス感染症患者や関係者等への配慮を

 インターネット上やSNS等で、不確かな情報や人々の不安を煽るような情報の拡散が指摘されています。その中には、感染症患者の方や医療従事者の方などへの不当な差別、偏見、いじめ、誹謗中傷等の人権侵害に繋がるものも含まれています。デマや風評に惑わされることのないよう、情報源を確認し、冷静に行動いただきますようお願いします。

9月号 人権コラム

女性の人権「マタニティハラスメント」

 近ごろ「マタハラ」という言葉をよく聞くようになりました。これはマタニティハラスメントの略称のことで、妊娠・出産をきっかけに職場での嫌がらせを受けることです。例えば、妊娠・出産を理由にした不当な降格や解雇、自主退職を強要されることが当たります。また、妊娠したことに対しての嫌味を言ったり、無視をしたりすることなども該当すると考えられます。このようなことが起こらないように、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法で就業環境が守られています。

 また、少子高齢化が進み、働き手が不足している現代では、妊娠・出産・育児休業で女性が仕事を離れてしまうことは社会に大きな損失をもたらすとも言われています。嬉しいはずの妊娠・出産がマタハラで悲しい気持ちになってしまう。そんなことがないようにお互いを思いやり安心して生活ができる社会にしていきましょう。

1月号 人権コラム

インターネットと人権「思いやりの心を忘れないで」

 近年、スマートフォンの急速な普及により、インターネットでの情報収集や発信、コミュニケーションなどがより身近なものになりました。

 一方で、インターネット上の掲示板やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのプライバシーの侵害や、他人への誹謗中傷などの書き込みが問題となっています。最近では特に新型コロナウイルス感染症に関連して、感染者やその関係者などへの不当な差別発言や誹謗中傷の書き込みをされたりするといった事例が報道されています。

 私たちの生活を便利で快適なものにしてくれるインターネットですが、何気ない書き込みによって人を傷つけてしまうことがあります。そうならないためにも、その言葉を伝えた場合に相手はどう思うかをよく考え、相手への配慮を心がけましょう。インターネット上でのコミュニケーションだからこそ、思いやりの心を忘れないようにしたいですね。

3月号 人権コラム

同和問題(部落差別)のない社会を目指して

 同和問題(部落差別)とは、日本の歴史的過程で作られた差別が現代においても未だに残っている問題です。自分の能力や人柄とは無関係に、就職で不利な取扱いを受けたり、結婚を反対されたりするなど、日常生活の上でさまざまな差別を受けるという重大かつ深刻な人権問題です。また、近年ではインターネット上での差別的な情報の拡散も新たな問題となっています。

 誰かの人権が傷つけられてしまう社会で暮らすということは、私たち自身の人権もいつ傷つけられるかわからないということです。「自分には関係ない。」「そっとしておけばいい。」と無関心にならず、私たち一人ひとりが同和問題(部落差別)についての理解を深め、差別を許さないという強い意志と相手に対する思いやりの気持ちを持って行動していくことが大切です。

このページに関するお問い合わせ

市民環境局 市民部 人権同和施策課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
電話:073-435-1058 ファクス:073-435-1363
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。新しいウィンドウで開きます