離乳完了期のタイトル画像です。

 

ページ番号1036408  更新日 令和3年11月12日 印刷 

目次

与えるタイミングの例

固さの目安

味つけの目安

手づかみ食べ

離乳完了期(パクパク期)の食品の使い方・レシピ

よくある相談

与えるタイミングの例

与えるタイミングの例です。7時、12時、18時で3回食。足りなければ間に2回間食を設けましょう。

食事は1日3回です。まだ胃の容量が小さいので、3回の食事ではエネルギーや栄養素が不足することがあります。
1日1~2回を目安に、時間と量を決めて間食(おやつ)を与え、食生活のリズムを整えます。
上の例のとおりの時間でなくてもかまいません。
食事時刻は家族と合わせて楽しい雰囲気で進めていきましょう。

遊び食べが多くなってきます。
「食べさせる」のではなく、子どもが自発的に「食べよう」とするためには、食事時間にお腹が空いていることが基本です。
起きる時間、寝る時間、食事の時間を整えて、ご飯の時間にお腹が空くリズムをつけましょう。
食事の量、食べ方、食事に対する関心などにかなりの個人差がみられるので、それぞれの子どもの発育・発達に合わせてあげましょう。

間食(おやつ)について
離乳の完了により1日3回の食事のリズムが整うと、そのほかに必要に応じて1日1~2回を目安に間食(おやつ)を与えましょう。
乳幼児期のおやつは、食事でとりきれないエネルギーと栄養素、水分を補う大切なものです。
3回の食事ではエネルギーが足りていないならおにぎりやふかしいも、乳製品をとれていないならヨーグルトを与えるなどのように、足りないものを補う機会としましょう。

固さの目安

軟飯の写真です。

1cm角の棒状に切ってゆでたにんじんの写真です。


作り方や固さの目安は動画でも紹介しています!
ぜひこちらもご覧ください。

歯ぐきでかめる肉団子くらいの固さに調整します。
離乳食を卒業と言っても、この時期の食事は大人の食事とはまた違います。食事作りに優しい気配りを心がけましょう。
軟らかく煮て、赤ちゃんの口に入るくらいの大きさにして与えます。

味つけの目安

うす味で、香辛料の入っていないメニューであれば、ほとんど大丈夫です。
家族の食事から取り分けて(必要であれば薄めて)、メニューに変化をつけることもできます。
 

手づかみ食べ

食事中汚されてもいいようにして(床に新聞紙やビニールシートを敷くなど)手づかみ食べをさせ、スプーンやフォークに興味があれば持たせてみましょう。
マナーよりも自分で食べようとする意欲を大切にしましょう。
食べ物を手づかみしやすい形、スプーンやフォークが使いやすい形にしておくことも忘れずに。

離乳完了期(パクパク期)の食品の使い方・レシピ

Point!母乳やミルク、離乳食以外の水分補給は、お茶か水で
市販のイオン飲料は、糖分や塩分を含むので、不必要に与えると肥満や虫歯の一因になり、また、腎臓に負担をかけることもあります。発熱や下痢、嘔吐など、体調の悪い時に乳児用のイオン飲料などを一時的に飲ませることもありますが、体調が回復したらやめ、習慣化しないように気をつけてください。果汁や甘味飲料も糖度が高く、飲むと食欲が落ちる原因になるため、与えすぎには注意しましょう。

食品の使い方などはPDFをご覧ください。

 

よくある相談

食べない。/少食です。

体重増加が順調なお子さんで、母乳や育児用ミルク、フォローアップミルクをたくさん飲んでいる場合は、飲む量を減らしていきましょう。
大人の食事からの取り分けなら食べるという場合もあるので、比較的うす味のものや食べやすいものを取り分けて一緒に食べるようにするのもよいでしょう。
食べないからと言って食事時間以外に間食を与えたり、好きなものばかり与えることはせず、食事の時間にお腹が空くようにしましょう。
食べてくれないと、つい食べさせることに力が入ってしまいがちですが、一緒に食卓について楽しい雰囲気で食事ができるとよいですね。
完食できなくても、または食べムラが多少あっても身長・体重が発育曲線に沿って増えていれば大丈夫なので、後半飽きてきたりしてあまりに時間がかかる(1時間など)ようであれば途中で食事を切り上げてもかまいません。

体重の増えが気になる。/増えない。

母子手帳に記載している「乳児身体発育曲線」に体重や身長を記入して、曲線のカーブに沿っているか確認しましょう。曲線から大きく外れることなく、その子なりに発育していれば問題ありません。園や小児科等で定期的に計測し、様子をみてください。保健センターでも身長・体重を計測できます。

食べることに興味がない。

無理に食べさせることはしないで、規則正しい生活リズムと空腹の時に食事というリズムを作ってあげてください。また、食材の固さなど、お子さまの噛み具合に合わせたものに調理法など工夫してみてください。例えば、葉物の野菜はペラペラして食べにくいので、しっかり煮込んで食べやすくしたり、お肉などは繊維を断ち切るように切ってとろみをつけた方が食べやすくなります。色や形など目で見て楽しめるメニューを入れてみてもいいかもしれません。食べることが楽しくなるように根気よく声かけしてみましょう。

食べムラがあります。

体調がすぐれない時やおやつを食べすぎた時に、食べる量が減るのはよくあることです。体質的に食の細い子もいますが、元気で順調に育っていれば心配はありません。
食べる量に関しても、たくさん食べる時もあればほとんど食べないような時があっても、1週間を通して平均してみるとその子なりに食べていることも多いです。
1日の食事量でみると心配な日もあるかもしれませんが、1週間など、少し長い期間で食事量を見てみましょう。

好き嫌いがあります。

この時期の好き嫌いは「味が苦手」以外にも「食べにくい」「飲み込めない」「噛むのが疲れる」などが理由になることもあります。好き嫌いでなくただの食べムラだった、なんてこともあります。
食べにくいものを無理やり食べさせる必要はありませんが、一度二度嫌がったからと言ってその食べ物がずっと苦手とは限りませんので、調理法や味つけを変えて、時期を変えて、何度も試してみましょう。

  • 野菜(特に緑系の野菜)の場合
    例えば嫌いな野菜が2~3種類あったとしても、ほかに何種類かの野菜が食べられるのであれば、それほど慌てて改善する必要はありません。
    (例:ピーマンとほうれん草が嫌いだけど、にんじん、たまねぎ、トマト、キャベツなどは食べる)
    野菜の独特な味やにおい、歯ごたえや舌ざわりが苦手な子は多いです。子どもが食べやすいように、苦手な味をやわらげる調理をやってみましょう。しっかり煮込んで軟らかくしたり、だしなどうま味のあるものを利用したり、味つけにはケチャップやホワイトソースなどを使用したりして色々な調理法で色々なメニューにチャレンジさせてあげてください。みじん切りにしてカレーや卵焼き、ハンバーグやチャーハン等に混ぜ込むのもいいかもしれません。
    食べないかなと思っても、毎日少しずつ根気よく野菜料理を食卓に出してあげるようにしましょう。これは食べるんだ!というメニューに出会えるかもしれません。無理強いはしないようにしましょう。食事の時間そのものが嫌になるともっと困ります。成長とともに色々な味や食感に慣れ、食べられる野菜も増えていくでしょう。
    野菜以外でも、例えば魚が苦手という子は肉や豆腐、卵など他のたんぱく質源が食べられるのであればすぐに栄養が不足するというわけではないので、長い目で取り組んでください。
  • お肉の場合(口から出してくるのも含む)
    肉はどうしても固い食感になりやすい食材なので、噛みにくい、飲み込みにくいかもしれません。
    この時期はミンチが使いやすいので、ハンバーグや肉団子、そぼろ丼やあんかけの具としてミンチを使うと食べやすいです。
    パサついていると食べにくく嫌がる子が多いので、とろみのついたソースなどで絡めると食べやすくなります。
    また、「少しでも食べやすいように」と薄切りのお肉を選んでいませんか?
    ペラペラの薄いお肉より、少し厚みがある方が食べやすい場合もあります。
    大きい1枚のまま片栗粉を軽くまぶして焼き、火が通ってから食べやすい大きさに切る方が軟らかく仕上がりやすいです。
    切る方向は繊維に対して直角(繊維を断ち切る方向)に切ると噛み切りやすくなります。

便秘ぎみ

定期的に苦しまずに出ていれば便秘ではありません。お腹が張ったり、食欲が落ちたり、機嫌が悪いようであれば便秘だと考えられます。離乳食や水分が不足していないか確認してみてください。

にんじんやごぼう、ほうれん草などの野菜、ひじきやわかめの海藻類、豆類、きのこ類、いも類、果物など、食物繊維を多く含む食材は便の量を増やし、排便をスムーズにしてくれます。ヨーグルトやプルーンも便秘に効果的です。水分を十分にとり、体を動かしてよく遊ばせ、なるべく決まった時間に食事をすることも便秘の解消につながります。

こちらも参考にしてください。

味つけはどのくらいにすればよいですか?

離乳食を卒業して大人の食事から取り分けなどもするので味つけが濃くなってしまいがちですが、基本はうす味を心がけましょう。(煮物など濃い味つけのものは味をつける前に取り分けておいて少量の調味料で味をつける等)
また、おうちの食事全体をうす味に心がけていただくことで、家族全員の健康(減塩)にも繋がります。

離乳食の時期が終われば、もう大人と同じものを食べられますか?

離乳食が完了すると、就学前までは「幼児食」の時期になります。
大人と一緒に食卓を囲んで食べられるようになりますが、噛む力や味覚、消化器官などはまだ発達が未熟です。
子どもに合わない固さ・大きさのものを与えていると、丸飲みなどが習慣づいてしまうこともあります。
また、この年代から濃い味に慣れてしまうと、将来的に肥満や生活習慣病につながる可能性も出てきます。

離乳食が完了しても、食材をいかしたうす味の食事で味覚を育てていけるとよいですね。

毎食大人のご飯と別々に作る必要はありません。味つけ前にとりわけて、その子にあった固さまで軟らかくしてあげれば立派なごはんになります。

*気になること、疑問に思うことがあれば、各保健センターに気軽にご相談ください。

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