岡公園

 

ページ番号1034245  更新日 令和3年3月15日 印刷 

岡公園

岡公園

和歌山城の南側に位置する、自然と歴史に彩られた岡公園。

明治28(1895)年4月1日に設置されました。

公園中央部にある大きな滑り台は急な造りではありますが、スリルがあり人気のスポットとなっています。

園内には遊具のほかに、かつて和歌山市周辺を走っていた貴重なC57形蒸気機関車や路面電車が保存されています。

また、紀州藩士大村家の長屋門や紀州徳川家の家老三浦家下屋敷跡にあった茶室・夜雨荘などの歴史的建造物も移築・保存されている他、和歌山市出身で明治時代に外務大臣として活躍した陸奥宗光伯の銅像もあります。

江戸時代から現在に至る多くの記念物が点在する岡公園は、歴史や自然を感じながら散策するのに最適な場所です。

 

 

 

陸奥宗光像
【陸奥宗光伯銅像】
明治百年記念事業として、昭和46年8月24日、この岡公園に建立されました。天保15年(弘化元年)7月7日本市に生まれた陸奥宗光伯は、外務大臣として明治21年に日本とメキシコの間に初めての平等条約を結びました。同条約改正を糸口に、幕末以来不平等条約を交わしていた欧米露諸列強十五ヵ国すべてとの不平等条約を改正し、外務大臣として尽力した勲功により伯爵の位と旭日大綬章を授かりました。明治時代の日本外交の一大難局を乗り越えた陸奥宗光伯の才腕は「剃刀(カミソリ)大臣」と言われ、今も語り継がれています。
蒸気機関車
【C57形蒸気機関車】
昭和14年11月12日に完成し、大阪や鹿児島などを廻り、昭和34年5月8日和歌山機関区に配属となったC57形蒸気機関車を展示しています。紀勢線(当時の紀勢西線)と和歌山線を延べ917,369.2kmにわたって走り続け、昭和47年3月14日に役目を終えました。初走行からの総走行距離は2,564,698.8kmで、これは地球の赤道を60回以上廻った距離に値します。
路面電車
【市街電車321形321号】
昭和38年に完成し、廃線まで活躍した市街電車。
岡公園には、日立製作所笠戸工場(山口県)で製造された7両のうち1両が保存されています。
鋼鉄製車体の定員80名(着席定員32名)と当時としては大型の車両で、コイルバネ式の台車を使用しているため、乗り心地はよかったそう。廃線後、ほとんどの車両が処分されたため、現存するのは、海南市室山団地の公園内にある321形322号とこの車両のみとなっております。

岡公園でふれる和歌山市の歴史

岡公園では、上記のほかにも以下のような和歌山市の歴史を紹介しています。

岡公園全体看板

陸奥宗光伯生誕の地
【陸奥宗光伯生誕の地】
陸奥宗光伯は、天保15年(弘元元年)7月7日に和歌山城下吹上で生まれました。
初代市長
【初代和歌山市長 長屋喜弥太の碑】
長屋喜弥太は、紀州藩士長屋智彬の長男として生まれ、天誅組の変や幕長戦争に従軍するなど、軍人として歩みを進めました。明治16年に和歌山区長に就任し、明治22年の市制施行に伴い初代和歌山市長を務めました。
高橋克己
【農学博士 高橋克己頌徳碑】
高橋克己は、明治25年に海草郡木本村(現和歌山市木ノ本)に生まれ、東京帝国大学農科大学農芸化学科に入学。大学院に進み油脂の研究に取り組み、世界で初めて、油脂からビタミンの抽出に成功しました。
岡公園記
【碑「岡公園記」-岡公園の沿革-】
明治29(1876)年に建てられた、「岡公園」という名称の由来等、岡公園の沿革を記した碑です。
石切丁場
【和歌山城石垣石材の石切丁場跡】
岡公園はかつて、和歌山城の石垣に使用する石材を切り出す石切丁場であったことが知られています。現在も付近では、石を割るために開けられた矢穴を見ることができます。

岡公園の茶室

芦鶴庵
【芦鶴庵(ろかくあん)】
昭和38年に、児童女性会館と同時に設置されたもので、故松下幸之助氏の寄贈の茶室です。
岡陽軒
【岡陽軒(こうようけん)】
昭和42年に、「芦鶴庵」の控室として設置された茶室で、14畳と10畳の二間続きの和室があります。
夜雨荘
【夜雨荘(やうそう)】
紀州徳川家の家老三浦長門守の下屋敷跡(小松原通り五丁目)に保存されていた江戸時代後期(幕末頃)の武家茶室で、四畳半の主茶室、二畳の小間、三畳の寄付水屋でにじり口がなく、武家茶室の特色を持っています。

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このページに関するお問い合わせ

産業交流局 観光国際部 観光課
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