ドナルド・キーンと有吉佐和子画像

 

ページ番号1067819  更新日 令和8年7月15日 印刷 

「ドナルド・キーンと有吉佐和子がもたらした文学」を開催しました

有吉佐和子と交流のあった日本文学研究者・ドナルド・キーン氏。
そのご子息であるキーン誠己氏を招いた講演と、ドナルド・キーン氏と有吉佐和子の交流や功績についてのパネルディスカッション、有吉佐和子の名著「青い壺」の朗読を行いました。

日時

令和8年3月19日(木曜日)14時から17時まで

場所

和歌山市立博物館 講義室(定員100人・入場無料・要事前申込)

内容

第一部 講演 「文学への導き」

【講師】

  • キーン 誠己 氏(一般財団法人ドナルド・キーン記念財団 代表理事)

講演では、キーン誠己氏が有吉佐和子の浄瑠璃作品『雪狐々姿湖(ゆきはこんこんすがたのみずうみ)』に三味線奏者として出演されたことや、人形浄瑠璃に関する作品『一の糸』について、ドナルド・キーン氏と著名人たちとの華やかな交流についてなど、様々な話題が語られました。
そして、有吉佐和子からドナルド・キーン氏に贈られた生地で仕立てたスーツが「家宝としていたのは今日この日に着るためでした」と壇上で披露されたとき、会場から最大の拍手が湧き起こりました。

第一部のようす

講演動画(公開期間:令和9年3月31日まで)

第二部 パネルディスカッション「ドナルド・キーンと有吉佐和子がもたらした文学」

【モデレーター】

  • 恩田 雅和 氏(和歌山市立有吉佐和子記念館 館長)

【パネリスト】

  • キーン 誠己 氏
  • 河野 和憲 氏(株式会社彩流社 取締役社長)
  • 坊 美生子 氏(ニッセイ基礎研究所 准主任研究員)
  • 堀本 裕樹 氏(俳人 ・ 俳句結社「蒼海」主宰)

ドナルド・キーン氏と有吉佐和子の人生の歩みを比較しながら、二人が海外で暮らしながら抱いた日本への憧れや、日本の古典芸能や文化に精通し、自ら実践したという共通点などに焦点を当てるパネルディスカッションを行いました。
二人の著書からの引用や当時の写真、取材メモなどの貴重な資料を紹介しながら、有吉佐和子がドナルド・キーン氏を招いた「七夕句会」での二人の交流や、ドナルド・キーン氏から見た有吉佐和子像、その作家性や創作への原動力などについて、パネリストたちがそれぞれの専門分野の視点から分析や意見交換を行いました。

第2部のようす

パネルディスカッション動画(公開期間:令和8年8月9日まで)

第三部 朗読「青い壺」(有吉佐和子作)

【朗読者】

  • 桂 米舞 師(落語家)

和歌山出身で、上方落語の次代を担う期待の若手として注目を集めている桂米舞師による、有吉佐和子の名著にして2011年の復刊以降ベストセラーとなった『青い壺』の朗読をお届けしました。朗読箇所は、関西弁の生き生きとしたやりとりがある第一話で、桂米舞師の登場人物の見事な演じ分けに、会場の皆さんは聞き入っていました。

第3部のようす

朗読動画(公開期間:令和9年3月31日まで)

イベントチラシ

ドナルド・キーンと有吉佐和子イベントチラシ画像

和歌山市立有吉佐和子記念館での関連イベント開催

令和8年3月20日(金曜日・祝日)、有吉佐和子記念館で、俳句ワークショップとトークイベントが開催されました。

俳句ワークショップ「季節がひらく瞬間―堀本裕樹と浸る俳句の世界」

令和7年11月に和歌山市文化功労賞を受賞し、また、「ドナルド・キーンと有吉佐和子がもたらした文学」でのパネルディスカッションにも登壇した俳人・堀本裕樹氏を講師に迎えた俳句ワークショップが開催されました。
俳句の基本や作句のポイントなどについて解説したあと、紀の川の岸辺で作句に向けたフィールドワーク。記念館に戻り、作った俳句の披露と感想を述べ合う「句会」を行いました。皆さん、春や日頃の思い、有吉佐和子記念館などをテーマに、素晴らしい句を詠んでいました。

俳句ワークショップのようす

文学館連携による近代文学再発見「有吉佐和子と佐藤春夫―時代を越えて読む日本文学」

同日の午後からは、有吉佐和子記念館館長・恩田雅和氏と、新宮市立佐藤春夫記念館館長・辻本雄一氏による対談が行われました。
和歌山が生んだ二人の偉大な作家のエピソードや、館長による考察、資料の紹介に、参加者の皆さんは熱心に聞き入っていました。

館長対談のようす

有吉佐和子と和歌山市

有吉佐和子(1931ー1984)は、昭和6年1月20日に和歌山市に生まれました。
海外でも幼少期を過ごし、8歳で帰国した際に見た青い紀の川の美しさに感動し、20年後に小説「紀ノ川」を発表。他にも「助左衛門四代記」「華岡青洲の妻」など、ふるさと和歌山を舞台とした多くの作品を著しました。また、社会派小説「複合汚染」「恍惚の人」や歴史小説「和宮様御留」、ミステリー「悪女について」「開幕ベルは華やかに」など、創作活動は幅広いジャンルに及びました。
さらに、その多才ぶりは小説にとどまらず、ルポルタージュや演劇の脚本・演出等広く才能を発揮し、いずれの分野においても高い評価を受け、一時代を築きました。
いまなお読者を惹きつける有吉佐和子の作品群は復刊も続き、あらゆる世代に読み継がれています。

和歌山市では、有吉佐和子の功績を顕彰するとともに、本市文化的風土を醸成するため、有吉作品や文学に触れるイベントを開催しています。

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このページに関するお問い合わせ

産業交流局 文化スポーツ部 文化振興課
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