天然記念物紀州犬について

 

ページ番号1055824  更新日 令和6年1月22日 印刷 

紀州犬は昭和9年(1934年)5月1日に国の天然記念物に指定された中型の日本犬です。和歌山県や三重県、奈良県にまたがる紀伊半島一帯に暮らす犬種を総称し、指定時に紀州犬と呼称が統一されました。元々は猪猟や熊猟・鹿猟等の猟犬として飼育され、「一銃一狗」という猟師1人と犬1頭を使った猟法を行ってきたことから人とともに暮らしてきた犬種といえます。

性格は猟犬として長年飼育されてきた歴史があることから、獲物に対して生命をかけて立ち向かう一方で、飼い主には忠実・従順です。家庭犬としては警戒心が強いことから番犬の役割も担うことができます。

毛色は現在は白毛の犬種が多く、有色犬種は少ない傾向にあります。山林において白く立っている耳や差し尾又は巻き尾が目立つことから誤射を防ぎ、狩猟で優れている種が多かったことからこのような傾向に至ったと考えられています。

現在の紀州犬の飼育数は、日本犬保存会に登録されている頭数によると、統計で確認できる範囲では平成10年は1450頭登録されていたが令和4年は220頭であることから減少傾向であることが伺えます。

和歌山城公園動物園の紀州犬

和歌山城公園動物園では紀州犬が一般展示されており、紀州犬と無料でふれあう体験もできます。

※詳しい日時等については下記の和歌山城公園動物園の公式ホームページよりご確認ください。

紀州犬1

紀州犬2

紀州犬の保存団体について

毎年和歌山市内で、公益財団法人日本犬保存会や一般社団法人天然記念物紀州犬保存会等の団体が、展覧会を開催し紀州犬の保全に有益な活動を行っています。

またこれらの団体では血統書の発行もしているため、紀州犬に興味がある方、飼育を検討している方は、以下の団体の連絡先にお問い合わせください。

 

公益社団法人日本犬保存会

一般社団法人天然記念物紀州犬保存会

連絡先:073-462-1666

このページに関するお問い合わせ

産業交流局 文化スポーツ部 文化振興課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
電話:073-435-1194 ファクス:073-435-1294
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。新しいウィンドウで開きます