和歌山市文化表彰

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和歌山市文化表彰について

　和歌山市では、昭和57年から毎年、文化の向上発展に特に顕著な功績のある方々に、文化表彰をお贈りしています。表彰に先立って、候補者及び候補団体の推薦を随時受け付けております。推薦する場合は、次のとおり書類を提出してください。

1．提出先

　　文化振興課（電話:073-435-1194）

2．提出期限（令和6年度表彰）

　　令和6年5月31日

3．提出書類

　(1) 推薦書（様式は文化表彰規程に記載しています）

　(2) 功績を示す資料など（功績を紹介した本、新聞記事のコピー等）

4．候補者・候補団体について

　(1) 推薦にあたっては、推薦者が候補者（候補団体）の了承を得てください。
　(2) 推薦できる候補者数は各賞1名（団体）とします。
　(3) 推薦者自身を推薦（自薦）することはできません。

　詳しくは和歌山市文化表彰規程、和歌山市文化表彰選考基準をご覧ください。

令和5年度までの受賞者は、次の方々（延べ154人、31団体）です。

令和5年度　受賞者

文化賞

味村正弘氏の略歴

　10代半ばで料理の道に進み、各地で研鑽を積んだ後、和歌山市内のホテルの総料理長を経て、平成6年に独立する｡その間、「食博覧会・大阪」や「世界料理オリンピック」などの国内外の数々の料理の祭典で優秀な成績を収める。調理師としての卓越した技能と功績が認められ、平成18年に和歌山県から「きのくに技能奨励賞」を、平成27年に本市から「和歌山市文化功労賞」を、令和3年に厚生労働省から「卓越した技能者（現代の名工）」の表彰を受けるなど、多くの賞を受賞している。
　また、自身の調理師としての腕を磨く一方、食文化の継承と後進の育成にも注力し、県下の児童・生徒に対して食に関する啓発活動を続けているほか、和歌山県調理師会会長として県内での大規模災害発生時における食を通じての被災者支援の体制整備に尽力するなど、その数々の実績や功績は比類がなく、本市の食文化の振興・発展への貢献は多大である｡

文化功労賞

江田司氏の略歴

　昭和49年の和歌山市交響楽団の創団の際にチェリストとして参加し、翌年から指揮を兼任する。指揮者としては、古典派から近・現代の作品まで幅広いレパートリーを持ち、交響曲、管弦楽曲、協奏曲などの器楽曲はもとより、オペラ・バレエ作品の上演においても練達の指揮を披露し、これまでに数々の著名なソリストと協演した実績を有する。
　指揮者としての活動に加え、小学校の教員や和歌山大学教育学部の非常勤講師、名古屋学院大学の教授を務め、小学生用の音楽教科書の執筆にも参加するなど音楽教育にも携わる。
　また、本市が毎年こどもの日に実施する「和歌山音楽大行進」の実行委員・実行委員長として、同事業を長きにわたり牽引し、音楽を通して情操豊かな子どもたちの育成に努めるなど、本市の音楽文化の振興・発展に尽力してきた功績は多大なものである。

水島大二氏の略歴

　中学生の頃に「城」に関心を持ち、大東文化大学文学部に進学後、本格的に城郭研究を始める。卒業後は、県立の高等学校教諭として教壇に立つ傍ら、県下に点在する中世城館跡を隈なく調査し、その成果は「城郭史に関する調査研究」として実を結び、昭和58年に和歌山県教育委員会から「和歌山県高等学校教育研究奨励賞」を受賞する。
　平成元年には、「和歌山城郭調査研究会」を立ち上げ、県下の中・近世の城郭跡や幕末の台場跡、戦中遺構の調査研究活動を行うとともに、本市と連携し、和歌山城の石垣の刻印を調査し、約140種2,000個余りの刻印の存在を確認した｡
　また、平成27年から現在まで「和歌山城で学ぶお城教室」の講師として、参加者と一緒に城内を巡り、市のシンボルである和歌山城の魅力を広くわかりやすく市民に伝える取組みを続けるなど、本市の文化振興に大きく貢献している。

文化奨励賞

久保美雪氏の略歴

　高校1年生の時に声楽の道を志し、大阪音楽大学に進学する｡
　平成8年に和歌山県主催の和歌山県新人演奏会において、事前オーディションで最高点を獲得し、演奏会への出演を果たした。その後は、平成21、24年、令和元年にソロリサイタルを開催するとともに、モーツァルト室内管弦楽団や和歌山市交響楽団など、国内の名高いオーケストラと共演を重ねるほか、各地で開催されるオペラやコンサートの公演にもソリストとして数多く出演し、令和3年の「紀の国わかやま文化祭2021」では、和歌山市民オペラ協会のオペラ作品「稲むらの火の物語－梧陵と海舟」で梧陵の妻の「まつ」を演じている。
　また、文化芸術の普及にも取り組み、文化庁による子供育成推進事業に参加するほか、県内の幼稚園・保育園・小学校にて公演を実施し、声楽の魅力を伝えるなど、本市の文化芸術の発展に資する活動を続けており、今後も更なる活躍が期待される。

和歌山市民オペラ協会の略歴

　平成7年の第1回定期公演を皮切りに、令和5年の協会創立30周年記念公演である「清姫－渡し場の段－」まで、26回に及ぶ定期公演を重ねて、本市における舞台芸術を牽引し続けている。
　これまでの演目も多彩であり、古典派から近・現代に至るオペラ・オペレッタのほか、日本の古典を種本とする作品や和歌山にこだわった作品を数多く手がけており、令和3年の「紀の国わかやま文化祭2021」では、新作オペラ「稲むらの火の物語－梧陵と海舟」を初演し、同作は、音楽評論家として長年活躍した、故佐川吉男氏の名を冠した「第20回佐川吉男音楽賞」を、県内の団体として初めて受賞した。
　また、音楽文化を継承するための取組みとして、子どもたちにオペラ制作を体験してもらうためのワークショップや声楽の基礎・発声法を学ぶ講座を開催するなど、本市の舞台芸術文化並びに音楽文化の振興と普及に尽力している。

令和5年度　和歌山市文化表彰パンフレット（PDF 974.1KB）