新築の市営団地を利用し、はしご車の訓練を実施しました(東消防署)

 

ページ番号1051150  更新日 令和5年8月22日 印刷 

新築の市営団地を利用し、はしご車の訓練を実施しました

令和5年8月2日、和歌山市神前に新たに建設された「岡崎団地西棟」にて、入居前の建物を利用し、はしご車の訓練を実施しました。

はしご車は4階以上の建物が火災となった場合に出動する消防車で、高所での救出活動や消火活動を行います。
東消防署のはしご車は25m級で、8階建て相当の高さまで対応できる車両です。
しかし、その車両の大きさから活動スペースが必要であったり、電柱や電線が活動の障害となったりする場合があります。

今回は災害時に車両を停車する場所の確認を含めて、実際の建物を利用して訓練を実施しました。

写真:訓練風景1

はしご車の停車スペース

写真:訓練風景2

まずは車両の停車位置を確認します。

はしごを伸ばす際には、車の左右にアウトリガーというジャッキを張り出します。
そのため、車幅以上にスペースが必要で、地面の強度についても注意します。
また、電線についても、はしごを伸ばしたり、要救助者を地上まで救出する際に安全であるかを確認する必要があります。

はしご操作訓練

写真:訓練風景3

火事でベランダに避難した人を救出する場合、はしごの先端(人が乗れるようになっているところを「バスケット」と言います)に乗せて安全な地上へ救出します。

できるだけバスケットをベランダに接近させたほうが、救出にとっては安全で有利ですが、建物と接触しないよう細心の注意が必要です。少しの操作でもバスケットが大きく揺れ動くため、操作にはとても技術が必要です。写真ではバスケットとベランダの手すりの間にほとんど余裕がありません。地上にいる隊員もバスケットの動きを注意して見ています。

要救助者救出訓練

写真:訓練風景4

屋上からの要救助者救出訓練を行いました。
バスケットに搭乗する2名の隊員のうち、1名が建物に乗り移り、要救助者に命綱を装着します。
安全に要救助者がバスケット内に移れるように、安全・確実に介助を行います。

今回の訓練では、建築住宅部のご協力を得て実施しました。

おわりに

今回の訓練では、新築市営団地での車両部署位置の把握及びはしご車操作のスキルアップを図ることができました。

東消防署では、市民の安心安全のために、さまざまな訓練を実施し、さらなる技術の向上に努めてまいります。

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