和歌山県防災航空隊と連携「山林火災防御訓練」(令和5年9月12日)

 

ページ番号1052560  更新日 令和5年10月11日 印刷 

和歌山県防災航空隊と連携し、山林火災防御訓練を実施しました。

令和5年9月12日(火曜日)に、和歌山市黒岩地内に所在する大旗山(おおはたやま)において、山林火災防御訓練を実施しました。

今回の訓練は、東消防署職員40名と和歌山県防災航空隊の隊員8名が参加、大旗山から出火し延焼中という想定で、消防隊と防災航空隊との連携を深め、安全・確実・迅速な消火戦術の習得を目的としました。

大旗山を知る

大旗山とは、和歌山市の南東側に位置し、別名「楊柳山(ようりゅうざん)」と呼ばれる標高245mのハイキングコースがある山です。

大旗山には複数の登山口がありますが、ハイキングコース以外からの登山は、場所によっては険しい道となっています。

今回の訓練では、大旗山付近住民の皆様や大旗山の関係者(所有者様等)の方々の協力があり、訓練を行うことができました。

写真1
大旗山山頂

山林火災を知る

令和4年中、日本全国では、1,244件(消防庁火災統計 速報値)の林野火災(山林火災は林野火災の一部)が発生しており、山林火災として記憶に新しいのは、令和5年の8月8日にハワイ・マウイ島で発生した山火事で、多くの人的・物的被害が発生しました。

今回の訓練では、指揮調査隊、警防隊、救助隊が一丸となり活動しました。

指揮調査隊

指揮調査隊は、災害現場において、最高指揮者の指揮統制のもと、災害概要の把握、複数の消防隊への活動指示、隊員の安全管理、体調管理を行いトータル被害の軽減を目的として活動します。

写真2
指揮調査隊の様子

救助隊

救助隊は、災害現場において要救助者、負傷者の救出を行います。今回の訓練では、防火線(※)の設定や後続隊が活動しやすいように山道を作る活動を行います。

※防火線とは、火災の拡大を防ぐために人為的に燃えるもの(今回の訓練では草木)を除いた道。

写真3
チェーンソーで草木を伐採し活動スペース確保の様子

警防隊

災害現場での警防隊の主な任務は、消火です。山林火災では、消火に必要な資器材が多く、急勾配の山道を長距離搬送することも多いため、分担しながら搬送します。また、消防車が進入できないような狭い場所も多いため、可搬消防ポンプを使用して消火に使う水を池などから吸い上げて放水します。このとき、標高やホースの延長距離によっては、可搬消防ポンプを山道途中に配置し、適切な放水ができるようにします。

写真4
資器材搬送の様子
写真5
水源と可搬消防ポンプの様子
写真6
放水活動の様子

和歌山県防災航空隊と連携

今回の訓練では、和歌山市小豆島地内の紀の川第7緑地(小豆島グラウンド)に離着陸しました。

消防防災ヘリコプター「きしゅう」が安全に離着陸できるように、消防隊が地上から消防無線や手信号を活用して合図誘導を行いました。着陸後に消防隊員2名が「きしゅう」に搭乗し、大旗山上空まで飛行し被害状況調査訓練を実施しました。

写真7
消防隊員搭乗の様子
写真8
ドロップタンクへの給水の様子

被害状況調査訓練を終了後、再度着陸し、今度は「きしゅう」に取り付けているタンク(ドロップタンク)に給水し、大旗山上空で空中散水を行いました。

写真9
消防防災ヘリコプターによる空中消火の様子

和歌山県防災航空隊を知る

阪神・淡路大震災を契機に、和歌山県においても「県地域防災計画」を大幅に見直すとともに、平成7年10月に広域的かつ機動的な活動ができる消防防災ヘリコプター「きしゅう」を導入し、南紀白浜空港を基地として、平成8年3月9日から運行を開始しました。和歌山県防災航空隊は、県民の尊い生命・身体や貴重な財産を、空から守る任務に日々携わっています。

写真10
和歌山県防災航空隊

消防防災ヘリコプター「きしゅう」を知る

わかやまカラーのオレンジ色が描かれた消防防災ヘリコプター「きしゅう」は、令和5年7月に新機更新により新機体が運行しています。新機体は、カナダのベル・ヘリコプター・テキストロン社製の「412EPI」型で機体のサイズは全長が17.1m、全幅が14.02m、全高が4.66m、定員は15名で、最大速度が259km/h、最大で722kmの航続が可能といわれています。

また、従来の装備に加えて、ヘリコプターテレビ伝送システムを常設としたほか、対地接近警報装置、オートホバリング機能が搭載されました。

基地がある白浜町は県のほぼ中央に位置しており、ヘリコプターを利用すれば約24分で県の全域をカバーすることができます。

写真11
消防防災ヘリコプター「きしゅう」

離着陸場所

「きしゅう」の離着陸場所は、安全に着陸、離陸を行うことができる学校のグラウンドや河川敷等の広い屋外スペースとなります。地面がコンクリートならいいのですが、砂や土の場所では、ヘリコプターが近づくことで発生する強風(ダウンウォッシュ)によって、砂や土が吹き飛ばされて、周囲の建物や車に傷がつく恐れがあります。そのため消防防災ヘリコプターが離着陸する場合には離着陸場所に赴いた消防隊が半径20mの範囲で放水し地面をぬらして砂や土を飛びにくくするとともに、消防隊が離着陸場所に向かいダウンウォッシュの影響がない場所まで退避するようお知らせに向かいます。

消防防災ヘリコプターが近くで離着陸するとなれば、

(1)飛びそうなもの(テント・傘等)をたたむ。

(2)乗り物を移動する。

(3)ダウンウォッシュの影響がない場所まで退避する。

の協力をお願いします。

訓練終了

訓練終了後には閉会式を行い、和歌山市消防局長、和歌山県防災航空隊の副隊長から訓練講評をいただきました。

写真12
閉会式の様子

おわりに

山林火災防御訓練にご協力いただきました、大旗山付近住民の皆様、大旗山の関係者の皆様、小豆島地区の皆様、本当にありがとうございました。また、連携訓練にご協力いただいた和歌山県防災航空隊にも感謝申し上げます。

大変有意義な訓練になり、東消防署職員一同、これからも実現場を想定し、いつどこで、どんな災害があっても、対応できるよう日々訓練に励んでまいります。

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