令和6(2024)年度 人権コラム
5月号 人権コラム
職場におけるハラスメント
ハラスメントとは「嫌がらせ」や「いじめ」で、相手に精神的・身体的な苦痛を与える行為のことです。相手を「傷つける」「いじめる」という意図がなくても、相手が不快な感情を抱けばハラスメントは成立します。
2020年6月に「労働施策総合推進法」が改正され、職場におけるパワーハラスメント防止対策が事業主に義務付けられました。併せて、「男女雇用機会均等法」及び「育児・介護休業法」においても、セクシュアルハラスメントや妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントに係る規定が一部改正され、職場でのハラスメント防止対策の強化が図られました。
ハラスメントをなくしていくためには、事業主の取組だけでなく、従業員もハラスメントに関する理解を深め、仕事をしていく中で関わる人たちをお互いに尊重し合うことが大切です。
7月号 人権コラム
「部落差別解消推進法」を知っていますか?
部落差別は、同和地区出身であることや、そこに住んでいることを理由に、日常生活で様々な差別や不利益を受ける、我が国固有の人権問題です。
部落差別の解消に向けて、これまで様々な取り組みが行われてきましたが、残念ながら解決には至っていません。さらには、インターネットにおいて特定の個人や不特定の人を対象とする差別表現や誹謗中傷等の差別が発生しています。こうした状況を踏まえて、平成28年12月に「部落差別の解消の推進に関する法律」が施行されました。
この法律には、今もなお部落差別が存在し、それが許されないものであると明記されています。私たち一人ひとりが部落差別に関する理解を深め、差別のない社会を実現していくことが求められています。
9月号 人権コラム
高齢者の人権
9月の第3月曜日は「敬老の日」です。敬老の日は国民の祝日として1966年に設けられ「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。
平均寿命の伸びや少子化の影響で、日本は超高齢社会をむかえています。高齢社会の日本では高齢者の豊かな知識や経験を生かした社会での活躍が求められており、様々な方面で活躍している人も少なくありません。その一方で、高齢者に対する虐待などの人権侵害は深刻な問題の一つです。
誰もがいずれは高齢者となります。一人ひとりが、お互いを尊重し、支え合う心を持つことが大切です。
1月号 人権コラム
人権尊重
人権は、誰もが生まれながらにして持っている、人として幸せに生きていくための権利です。
人権尊重とは、私たち一人ひとりが自分の人権だけでなく、ほかの人の人権についても正しく理解し、人が幸せに生きていくための権利を大切に扱うということです。差別や排除によって人間の尊厳を侵すことのないよう、一人ひとりが人間の尊厳の大切さを認識していくことが重要です。
3月号 人権コラム
違いを認め合える社会
人には身体の特徴や性別、年齢、生まれたところなどさまざまな違いがあります。そのため、人によってさまざまなものの見方や考え方が出てきます。また、一つのものについても、見る角度によって見え方が違います。自分の中の常識は自分の思い込みかもしれず、すべての人の当たり前とは限りません。自分と同じように相手にもその立場からの見え方や考え方があります。しかし、この違いによって、お互いが理解しあえなかったり、意見がぶつかりあったりすることがあります。
人はいくつもの違う立場を持ちながら、多くの人や社会と関りながら暮らしています。互いの個性や立場を尊重し、相手との違いを認め合うことで、誰もが自分らしく生きられる社会をつくることができるのではないでしょうか。
人権特集号(11月号)
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