市長記者会見 令和2年10月21日

 

ページ番号1031697  更新日 令和2年10月29日 印刷 

10月市長定例記者会見
【令和2年10月21日(水曜日)午前10時~】

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市長発表事項

発表項目

人々が集い憩う魅力ある都市空間の誕生へ~(仮称)城前広場の整備が始まりました~

 もう皆さんご存知だとは思いますが、和歌山市役所と和歌山城との間の工事が始まりました。これが出来上がれば、和歌山城そして北側にある近代的なビル群との間に大きな都市空間ができることになります。新たな魅力の空間ということで、和歌山市としてもこれを一つの大きな和歌山市の中心部の魅力の向上に使いたいと思っています。この話はもともと私が市長に就任した時の最初の県市連携会議の場から始まりました。和歌山城の北側のお堀沿いの歩道が非常に狭かった。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、もう肩が触れ合うぐらい狭く、これを何とかしなきゃならないってことを考えていた。この道路は県道でしたので、まず、和歌山城の北側の歩道の拡幅をやっていただきました。さらにこの市役所側についても、紀陽銀行さん等あって非常に歩道が狭い部分がありました。また、バスがバス停に停車する際は、車道に停車しなければならない状況で交通の支障にもなっていました。そうしたことがあって、県と市でこの空間を今後整備していこうということになり、県の方は県道としての歩道整備、そして和歌山市は紀陽銀行さんの跡地を買い取り、都市のにぎわい空間として整備していこうということが平成30年に決まり、今回、ようやく全体の着手ということになりました。この空間は、和歌山城と一体的に活用できる、特に大きな駐車場をこの北側につくりますので、そうした環境の中で一体的活用を目指していきたいと思っています。この広場にはキッチンカーなども入れるようになっていますし、飲食等ができる小規模な店舗も整備されることになります。和歌山城ホールができればその空間と併せた形で一体的な活用ができます。さらに和歌山城に来ていただいたお客さんを、北側のぶらくり丁等へ誘導もできる空間にもなってきます。途中には市道中橋線があり、この道路についても天守閣がずっと見える、非常に立地の良い道路でもありますので、そうした空間を通じて北への広がりも視野に入れています。これがいよいよ着手されました。工事が始まり南側から出入りされる市民の方々には非常にご不便をおかけしますが、できるだけ早いうちに開放できるようにと考えています。工事としては大体2月中旬ぐらいには一旦完了する予定となっています。その後、植樹等の整備は残っていますが、夏までには全体が完成する予定です。

和歌山市と花王株式会社、SDGs推進に関する連携協定を締結

 和歌山市と花王本社との間で、SDGsの推進に関する連携協定を本日締結しました。花王さんと共同でSDGsの推進に係るいろんな活動をやっていきたいと思っています。その中で特に和歌山市として力を入れたい、花王さんも非常に力を入れたいと思っているのが海洋プラスチックのリサイクルについてです。和歌山市ではご存知のように海水浴場など海岸が非常に多く、特に瀬戸内海からのプラスチックごみが、友ヶ島であるとか、それぞれの海岸に漂着して、大変な環境悪化に繋がっています。今、国の方でも元を断つということでこの海洋プラスチックごみのリサイクルという動きはあるんですけれども、海に出ているごみをどうするか、そういったところを花王さんの技術と併せて、和歌山市で一緒になって試験的に取り組んでいきたいと思っています。花王さんには様々なリサイクルや科学に対する技術がありますので、そうした技術と、和歌山市では海洋プラスチックごみの回収や、今後、利用にあたっての様々な活用について検討していきます。海洋プラスチックごみというのは非常にいろんなものが混じり合っており、さらに汚れもひどいということで、再利用というのが非常に難しいことなんですが、花王さんは圧縮成形して何かに使えないかということを検討されています。他にも、この科学的な研究を通じて、例えば路盤材であるとかサイクリングロードに使えないかというようなことも一緒になって検討していき、これがうまくいけば、もっと活用範囲が広がっていくことになります。それ以外にも暮らしやすい地域社会の実現、子育て等への協力、また教育等未来に向けた人材の育成など今回の協定により和歌山市のSDGsを具体的に進めていきたいと思っています。この件につきましては、10時に花王さんからも発表されていますので、参考資料として花王さんから発表された資料もお付けさせていただいています。

大門川(だいもんがわ)の水質改善のため、紀の川から導水が開始されます~11月16日から農業用水路を活用しきれいな河川水を大門川へ~

 和歌山市内の河川である和歌川、大門川等は、ずいぶん綺麗にはなってきていますが、特に冬場についてはまだまだ環境悪化が見られるということで、大門川の水質改善を行うために、県の協力もいただき国土交通省さんの方に働きかけを行ってきました。岩出のところから紀の川の綺麗な水を、この農業用水路を通じて大門川に流していこうという導水事業がいよいよ本格的に実現することになりました。毎年10月1日から翌年の4月30日、水位が減少する非かんがい期について導水をしていただけるということになりました。国の方で100%面倒を見ていただけることになっており、農業用水路等については県と市で協力して対応するということになっています。導水量は毎秒3トンでございます。冬場の大門川の流れで大体6トンから10トンぐらいですので、その約半分ぐらいの水量を新たな清流で流すことになります。

令和3年(2021年)和歌山市「はたちのつどい」は2部制で実施します

 和歌山市はたちのつどいを来年はどうするかということを検討してきました。いろんな方々が入られた実行委員会で検討してきましたが、やはり子供たちにとっては一生のうちで1回しかない大きな行事であるということを考えると、何とか開催しようということになりました。コロナ対策は十分にとっていこうということで2部制にさせていただきます。紀の川を挟んで北側と南側で、一部、二部という形でやっていくことになります。一部は南部の地域、そして二部は北部の地域ということで、時間もこれまで大体1時間半、約90分かかっていたのを35分に短縮していく。アトラクションだとか来賓挨拶なども縮小させていただくことにしています。当然ですけれども発熱や健康不安のある方は参加を自粛していただき、式典参加者はマスクを着用する。また、いつも玄関前で大勢集まられていますが、それを防止しスムーズに入っていただくために玄関前の階段から4か所のレーンを設けることにさせていただきます。そして、受付に誘導し検温とアルコール消毒を行うことにしています。また会場内については、一つ飛びに座席を空けて着席していただき、一部と二部の間には座席、手すりなどの消毒を行います。一部の開始時間も今までは13時でしたが12時から開始させていただき、二部は15時からと余裕のある時間設定となっています。県民文化会館大ホールで1月10日開催予定となっています。

「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業について

 今、観光のあり方、これからのウィズコロナの中で、いろんな観光のあり方、特にインバウンドへの対応というところが、これから大きく変わろうとしています。和歌山市の方でも、新たな時代、新たなウィズコロナの時代に向けての観光コンテンツ等をこれからやっていきたいと考えています。特に秋から冬場にかけていろんなコンテンツをやっていき、まずはインバウンドについては、今、日本におられる方を対象にし、さらに来年以降については、新たなインバウンドにも対応できるようなそうした観光の誘客多角化を検討していきたいということで、国の方から三つの事業を採択していただきました。一つ目は和歌山市観光協会と和歌山大学観光学部の学生とコラボしまして、共に未来の観光を考える三密回避の旅ということで、新しい城下町としての遊びや体験、さらには飲食等といったそういうコンテンツを作り、モニター向けの販売もしていこうということで、これを秋から冬にかけてやっていきます。もう一つこの夏に四季の郷FOOD HUNTER PARKがオープンしましたが、これから冬に向けて、密を避けた形でいろんなキャンプやイベントを実施していこうということで、特に広大な土地を利用して、密を避けたイベントを開催していきたいと思っています。最後は加太Astro &Healing事業で、これは加太観光協会の方で実施していただくんですけれども、和大の観光学部とコラボして、特に朝晩であるとかそうした時間帯を活用してアストロクルーズツアー、天体観測をしながら海を楽しめる、或いは料理を楽しめる、そうしたことをやっていこうということです。この三つの事業が国から採択を受けました。インバウンドは数の面ではなかなか以前のようには戻らない可能性もあります。そうした中でもできるだけ質の高い、或いは今までにないようなコンテンツを試験的にやっていければというふうに考えています。

発表項目は以上でございます。よろしくお願いいたします。

 

記者の質問事項

人々が集い憩う魅力ある都市空間の誕生へ~(仮称)城前広場の整備が始まりました~

(記者):最初の発表項目の都市空間の整備というところなんですが、キッチンカーを入れるとかっていうお話ありましたが、これは何かイベントの時に入れるのか或いは常に常時入れられるのか、どのようにお考えでしょうか。

(市長):今後、どういう方が入って来られるかによるんですけども、できたら常時入っていただければと思っています。常に人の集まるところでもあるので、例えば昼食のときであるとか夕方に、平日も含めて入っていただければと思っています。

(記者):そうするとベンチとかもそれなりに置かれると思うんですが、どれぐらい置かれるようなイメージがあるのかということ、あと紀陽銀行さんの跡地を買われたというお話がありましたので、市としての事業費がいくらなのかも教えていただけますか。

(市長):まずベンチ等については、この植栽も利用した形で、できるだけ大勢の方が座れるようにしていきたいと思っています。それは設計の中ではできています。それだけでは多分足りないことになるので、テーブルを置いたり、椅子を置いたり、そうしたことをやることになってくると思います。

(担当):設計費としては2000万。あと工事費として1億5000万程度と考えております。土地代につきましては、約1億6800万円、面積で約766.78平米となります。

(記者):事業費はトータルで3億5000万円という理解でよろしいか。

(担当):工事費はこの城前広場のみで約1億5000万円でございます。設計は約2000万円で1億6800万円を足した合計が全体の事業費となっております。

(記者):3億3800万。

(記者):城前広場をめぐって、先日プロジェクションマッピングの実証実験も行われていたかと思うんですけども、城前広場での活用について市長はどのように考えてらっしゃいますか。

(市長):城前広場はいろいろ活用できると思っています。今まで、和歌山城は国指定の史跡になっていたので、やはりいろんな面の制約がありました。飲食店をやろうと思ってもなかなかできなかったりとかがあったんですけども、この広場については史跡にかかってないところになります。そういう意味では、国の許可等をもらわなくても、いろんなことができますので、来年に向けては高校総合文化祭や国民文化祭、ぶんだらであるとか、けやき大通りも活用したようなイベントが非常に多くなってきます。そうしたことを考えると和歌山城との一体活用ができます。例えば和歌山城に来てくれた方が、食べ歩きやまち歩きができる拠点にもなりますし、イベント広場としても使えます。先ほどおっしゃられたように、プロジェクションマッピングをやったんですけども、これも夜の魅力をつくる意味で、今、ライトアップをしている和歌山城との一体的な夜の景観づくりに加え、新しく和歌山城ホールができてきます。そうした中で夜の魅力の場をはじめ、さまざまな使い方があると考えています。

(記者):城前広場の整備と、それをぶらくり丁に誘客する流れを作るために、本町通り入ったら近いとは思うんですけれども、そこの交流というか、ぶらくり丁商店街に対して何か市がてこ入れするとか、その辺の考えはありますか。

(市長):もともと和歌山城周辺に向けて、和歌山城の観光客をできるだけ周辺にも誘導したいという思いの中でやっている事業でもあります。和歌山城はもともと駐車場が少なくて、花見やゴールデンウィークの時分は車が溢れてしまい、なかなか駐車ができなくなります。今回、北側に大きな駐車場を整備中で、中央駐車場と合わせると、車で来られた方がそこに駐車することができるようになり、車の拠点というのが北側にもできることになります。和歌山城をさらに活用しやすくなりますし、この広場を一体的に活用していただくことによって、そこに人が集うことになってきます。今、本町通りは一の橋から出てすぐですし、和歌山城の西の丸前であるとか、それが市役所の前になるんですけども。そこから誘客を考えると、もう一つの動線が考えられて、それが中橋線といって、今の新しい和歌山城ホールと東庁舎の間の道になります。その道からは天守閣がすごく見えます。ずっと北側まで歩いていただいても、天守閣が見え続けます。その通りをできるだけまち歩きできるようにしていこうと考えています。また、北駐車場の建物には、はじめての取組として、公営駐車場の1階角地を有効活用して、店舗を設置できるようになっています。食べ歩きにつながるように店舗が入っていただければと思ってるんですけども、中橋線自体が、歩いて楽しめる道路にするとともに、薬学部も新たにできてくるので、学生たちの流れに代表されるコミュニティ的な道路にしたいと考えています。また、北側の市堀川のところに親水公園を作ろうとしています。平面の駐車場になっているところなんですけども、あそこが水に親しめるような空間に生まれ変わらせる計画をしています。すると、京橋の周辺は一つの空間になってきます。それをもっと北へ、ぶらくり丁の魅力をさらに上げていくことによって、誘客にも繋がりますし、さらに北側に、パークPFIを活用した本町公園が新たな魅力スポットになっています。最近、和歌山城、本町公園、キーノ和歌山へ行かれる方が多くなってきています。そうした人の流れがどんどん北側へ流れていくことによって、この広場が拠点として活用できるようにしていきたいと考えています。

「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業について

(記者):3事業が国で採択されたということでご紹介いただきましたけれども、実証事業ということなので、これは国の支援があるっていうことですが、それが終わった後、良いものがあれば市の予算をつけてやっていくということですか。

(市長):はい。これはできれば継続していきたいと思っています。ただ、予算面については、国からいろんな仕掛けづくりであるとか準備のためにもなっていて、多分それらを使って継続していけるようなものにしていきたいので、予算面でつけていくか、補助をつけるかどうかっていうのはまだ考えていないですけれど、継続していけるように考えていきます。

(記者):分かりました。あと3つご紹介いただいたんですけれども、特に市長として、面白いので特に推したいのはどれになるんでしょうか。

(市長):和歌山市は冬場の観光客の方が非常に少なくなります。今までは冬場だと、マリーナシティでフェスタルーチェやっていただいて、非常に多くの方が来ていただいています。それぞれの持ち味があって、どれもいいのではないかと思っています。いろんな新しい楽しみができてくる感じがしますので、甲乙つけがたいかなと思います。

令和3年(2021年)和歌山市「はたちのつどい」は2部制で実施します

(記者):あと、はたちのつどいに関してなんですけれども、もともと何人の新成人を予定していたかと、2部に分けたら何人ずつになるんでしょうか。

(市長):和歌山市で毎年20歳になる人の対象人数が大体3600人おられます。今年度については、今まで大体3600のうち1800人ぐらいが出席してくれてました。大体半分ぐらいです。今回もできれば半分ぐらいは出席していただきたいなと思っているので、1800人程度を予定しています。北と南に分けますので、大体北が4割、南が6割の配分になりますので、県民文化会館の大ホールであれば、十分1席ずつ空けて入れることになります。

(記者):大体800人と1000人ぐらいに分かれるのを想定していると。

(市長):そうです。

(記者):分かりました。

発表項目以外について

(記者):動物愛護管理センターの問題で、その後なんですけども、市の方に、もしクラウドファンディングやったけど、お金返してくれっていうような申し出がもしあるのであれば、その件数なんかを教えてください。あと担当者の処分等について今後検討するという話があったかと思うんですけども。現在どのような状況になっているかもう決定していることがあったら教えてください。

(市長):関係者の処分ですけども、調査が大体終わりました。なぜああいうことになったか大きくは二つ、多分考えられて、一つは初年度のときに、基金化なぜしなかったのよと。どうしても会計処理上使ったことにして、基金化しなければ使ったことになってしまうんですけども、その基金化しなかった問題。それと、今年の6月議会、9月議会を受けて、ああいう使ったという資料を作成して残っていないという発言をした問題、そういったことについて、大体調査が終わりました。処分をどうするかっていうことについては和歌山市の中に職員処分を決める審査会があります。その審査会で多分もうすぐかかると思うんですけども。大体、処分の大きさ、ちょっと今までにないケースになってきますので、なかなか難航はしていると思うんですけども、間もなく決まってくると思います。それと1点目の話ですけども、詳しい内容というか市長への手紙はかなり来ています。その中では、返して欲しいという方もおられるし、しっかり動物愛護に取り組んで欲しいという、怒りと激励をいただいています。そうしたことについては一人一人、丁寧に返していきたいなと思っています。

(担当):件数について、今、数字を持ち合わせておりませんので、数えれば出ます。

(記者):調査がほぼ終わったということですが、改めて報告書みたいな形で、公表なり発表する考えっていうのはお持ちなんでしょうか。

(市長):調査はやりました。内部の事務的なこともかなりあるわけなんですけども、処分については公表をしていきたいと思っています。ただ、詳しい内容については、どこまで公表できるかというのはあるので、今、はっきり言えるのは、処分については公表していきたいと思います。

(記者):処分もそうですけども何でこういうふうになったのかっていう部分の説明をきちんとされるべきだと思います。10月1日にホームページでお詫びという形で概要を出されていましたが、先ほど市長がおっしゃられたように、なぜ基金にしなかったのか。できなかったのか、或いはしなかったのかっていう部分がよく分からないところもありますし、そもそも、私の認識だと、最初に全額使ったとする、経費を全額使ったとする文書を外部の市議さんに渡したということから始まってるわけなので、なぜ、内部の方で、いわゆる共有もされているという話なので、なぜ内部できちんと、本来出すべきものじゃないものを出してしまったのか、何でそれに基づいて、議会で誤った答弁しちゃったのかっていう部分がよく分からないのはあるんです。支局の方にもそういった方からの声も来てまして、やっぱりきちんと説明責任を果たすべきなんだろうというふうに考えておるんですが、なぜできなかったのかっていう部分を、市としてもきちんと調べて、調べておられるようなので、きちんと報告書なりの形で発表される必要があると思うんですが、いかがお考えでしょうか。

(市長):それは検討していきます。現在、大体調べ終わったんですけども、まずなぜ基金化しなかったかっていうところが、実はいろんな言い分があって、時間的に間に合わなかったんだとか、財政的に、そういうケアの先に基金化すればよかったんだけど、後の形になってしまった。それは予想以上に多くの方に寄付をいただいたので、本来使えると思っていたのが、結局残ってしまったので、後に基金化しようとなった時に、時間的な問題でできなかったとか、いろんな理由をそれぞれが言っています。それは多少ちょっと矛盾するところもあって、今、総務局で最終的な整理をしています。処分と合わせた整理になりますので、今まで大勢の方を裏切った形になっていますから、公表の仕方を考えていきたいと思っています。

(記者):もう一つの、担当者だけの話じゃなくてその組織的に、何でその文書を外に出したのか、何で誤った答弁をしちゃったのか。普通の感覚だと、センターを設立した趣旨から考えると、どこかで、過ちに気づくでしょうというのが普通の感覚だと思うんですけども、なぜそれがなされないまま出ちゃったのかっちゅう部分を現時点で市長はどのようにお考えですか。

(市長):もともとクラウドファンディングは後で考え出された案なんです。クラウドファンディングをしようとした最初のきっかけは、いろんな施設整備、建物とかも含めた、そういった今まで和歌山市に動物愛護管理センターというのはなかったので、そのものに活用していこうという趣旨で、最初は始まったと聞いています。担当者にとってはその意図が残っていて、クラウドファンディングを実際始めた時は、殺処分ゼロということで、目標、目的がそこで変わっているわけなんですけども。その最初のところの思いがちょっと残った部分もあったんで、多少曖昧になったんじゃないかなと思っています。我々はクラウドファンディングで、殺処分ゼロっていうことを明示させていただいたので、当然そこで考え方を改めるべきだったんだなと思っているんですけども、一部、そういうふうに残ってしまった担当者もあったのではないかと思っているんですけども、そうしたことが若干、基金化に向けての整理が遅くなってしまったのではないかと思っています。ただ、総務局がやっている最終的なところの整理をやっていますので、はっきりさせていきたいと思っています。誤った資料の提出については、これも大分突っ込んでいろいろ聞いたんですけども、一つはその決算上の問題がありました。基金化していないから、決算上、どうしても使った形になってしまうということもあって、当然なんだけどそのクラウドでいただいた部分というのは、和歌山市に残ってるんだけど、決算処理上の問題として、担当者がああいうふうに財政課と協議した上で作ってしまったのが、今年の7月になっているんですけども。それはちょっとありえない話だと思っています。どこでそういう資料を作成したのかっていうのを大分確認したら、そこは分かってきたんですけども、担当課と局長の間で資料を作ってしまったことになっています。それは、市議会の個人から求められたんでそういう資料を作ってしまったんだって言ってるんですけども、個人からって言っても市議会で出したことには変わりないので、それは非常に大きな問題です。改めて、資料を作ったこと、それと、9月の委員会でもう使いましたと発言したこと、それについてはやはり大きな問題だと思っています。流れから言って、発言せざるをえなくなってしまったのかなと思うんですけども。もう少し早く協議なりしていただければ、そうした誤りはなかったんじゃないかなと思うので、その部分が非常に残念です。

(記者):ですんで今おっしゃったことをきちんと調べて、きちんと公表していただきたいと思っておるんですが。時期について、処分を含めて、いつぐらいをお考えですか。

(市長):これもう早くやりたいと思っています。結構、聞き取りの関係者が多かったので時間かかってるんですけども、できるだけ速やかにやっていきたいと思ってます。先ほど言われた公表についても、できるだけ早く出したいなと思います。

 

(記者):旧和歌山市民図書館跡で、来春の開校を目指しているリハビリテーションの専門職大学の件なんですけれども、再申請、申請許可の見通しを教えていただけますか。

(市長):これも国の審議会での審査になっています。我々としては十分詰めてきたつもりで、認可していただけるのではと思っているんですけども、期限的には、もう間もなく出なくてはいけないので、近い内にはっきりすると思います。

(記者):ありがとうございます。

                                                以上

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