市長記者会見 令和3年1月21日

 

ページ番号1033702  更新日 令和3年2月2日 印刷 

1月市長定例記者会見
【令和3年1月21日(木曜日)午前10時~】

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市長発表事項

発表項目

新型コロナウイルス感染症に係る本市の状況について

 新型コロナウイルスの状況でございます。
 このグラフでご説明いたします。全国は黒色でございます。東京都が青、そして大阪府が緑、和歌山市が赤、和歌山県が黄色というようにグラフを色分けしているんですけども、特に年末から和歌山市でも感染状況が非常に拡大してきました。特に、年末年始に若い人の活動を中心にして家族に感染したり、さらには職場で感染したりということで、大都市からの若者の流入というのがこうした感染の拡大を招いているのではないかと思っています。
 全体的に見ると、第1波と第2波に比べて第3波は中高年の方が多くなってきました。これは、若い人が多くなって、それがさらに家族内であるとか職場内、そうした経路での感染が増えているんじゃないかなというふうに感じています。1月に入ってからは無症状の感染者というのが多くなっています。12%ぐらいが無症状の感染者ということになっており、こうした症状のない方を通じての感染というのも、今回の感染拡大の原因になっているんじゃないかなというふうに思っています。
 この年末年始からは保健所の業務も非常に逼迫してきたということもあって、職員体制については増員に次ぐ増員に努めてきました。当初は24名体制ということでやっていたんですけれども、それをさらに年末までには約50名増やしています。それ以降も、県の方へも応援依頼をかけました。当時の医師や看護師の人数では、検体の採取等で十分な対応が難しいということで、県の方に1月の初旬に要請をかけさせていただきました。現在、県の方から医師1名、保健師2名、看護師3名の協力をいただいています。そうしたことと併せて、本日付けで8名をさらに増員しています。今、総勢90名体制で対応しているところでございます。ただ、人数だけではうまくいかない点もあって、やはり慣れている方がどうしても中心にならざるをえないということで、非常に過重な労働を続けておられます。和歌山市としてこうした体制については、これからも補強をし続けて、しっかり維持していかなきゃいけないと思っていますし、また医療の体制の方も非常に逼迫してきていますので、今、ここが踏ん張りどころだと思いますので、しっかりと保健医療体制を強化するとともに、市民の方には、是非、緊急事態宣言が出ている地域への不要不急の外出はお控えしていただく。そして、これからまだ寒い時期ですけども換気にも気をつけていただいて、密は避けていただく。それと、やはり必ずマスクの着用を、これらをもう切にお願いしたいなと思っています。どうかよろしくお願いします。

駅前一等地に民間活力の導入を進めます~南海和歌山市駅(現市民会館)・JR和歌山駅東口~

 和歌山市ではこれまでも都市再生に力を入れてやってきました。様々な施設、大学誘致であるとか再開発等についてはほぼ完了してきました。今年の秋には新しい和歌山城ホールも完成することになります。そこで、そろそろ次の段階へと移りたいなと思っていて、次の段階では、さらにこの民間活力を活用していきたいということを考え、和歌山市の一等地であるJR和歌山駅東口であるとか、現市民会館の建物、土地、そういったことの利用に民間の提案を募ろうと思っています。まずは市民会館。新しい和歌山城ホールが秋にオープンしますので、それ以降について現市民会館の土地、或いは建物。耐震化すれば利用可能でございますので、借りる或いは売却するなどいろいろな提案を全国的に受け付けていきたいと思っています。また、JR和歌山駅の東口にも広い市の土地があります。駅舎も含めて非常に広い市の土地がありますので、観光バス等もなかなか入りにくい状況でしたので、ここを何とか活用していきたい、高度利用的にこの東口を利用していこうということで、全国からそういう提案を募集していきたいと思っています。
 スケジュールとしては2月1日から3月31日までです。是非、ご提案をお願いしたいなと思っています。その後はプロポーザルをすることになっています。提案募集してから正式なプロポーザルを行い、決定していきたいと思っています。場所は商業地となっておりますので、どんな機能も入れると。商業はもちろんですけど住居機能、また或いは福祉、教育、そうしたほとんどすべての機能が対象になりますので、幅広く応募いただけたらというふうに思っています。

令和2年度和歌山市文化表彰について

 和歌山市の文化表彰についてでございます。若干、遅れていたんですけれども、和歌山市の文化表彰の令和2年度の受賞者が決まりました。
 まず、文化賞にはL’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)のHYDE(ハイド)さんを文化賞として選定させていただきました。ハイドさんはもう皆さんご存知の通り、和歌山市のふるさと観光大使として2年前に委嘱させていただいたんですけれども、和歌山市のPR等も幅広くやっていただいています。本業は音楽家ですので、その分野で選ばせていただきました。
 次に文化功労賞でございます。1人は志賀啓二(しがけいじ)さんで、紀州桐箪笥の製作等ということで、伝統工芸の分野で選ばせていただきました。同じく文化功労賞のもう1人がユズル・ジム・コジマさんでございます。カナダのリッチモンド在住でございます。これまで姉妹都市交流で非常に貢献をいただいておりますし、カナダの国際柔道連盟の会長をされたこともあります。もともと柔道家であり和歌山県出身の日系三世に当たる方ですけども、非常に和歌山市との文化交流、国際交流に力を入れていただいています。
 次は文化奨励賞でございます。児童文学作家の髙田友紀子(たかだゆきこ)さんでございます。私もこの髙田友紀子さんが幅広い面でいろいろ活動していただいているのを見させていただいています。特に健常者と障害者をつなぐような、そうした活動をされて、社会的な障壁の除去に努めておられる方でございます。そして最後は山東まちづくり会でございます。山東まちづくり会は山東の田園風景を生かした文化活動をされています。四季の郷やマスコットキャラクターである「たけのこまん」を通して山東の文化を発信していただいておりますし、案山子等で田園風景を生かそうという試みもされていて、地域文化の発信の担い手になっていただいています。
 以上が文化表彰の関係でございます。表彰の日時は1月26日の午前10時から和歌の浦アートキューブの多目的ホールで執り行うことになっています。

WAKAYAMA SOUNDSCAPE(ワカヤマサウンドスケープ)和歌山を題材にした創作歌劇「火具鎚(かぐつち)のうた」を上演します!~コロナ禍においても文化芸術の振興をめざして~

 昨年からコロナ禍の中、芸術文化の発表会等で子供達をはじめ様々な方が参加するイベントが中止、延期を余儀なくされました。しかし、こうした文化の灯を消してはいけないということで、文化庁から採択を受けて、WAKAYAMA SOUNDSCAPE(ワカヤマサウンドスケープ)という事業を実施いたします。費用は全額、文化庁からの国費で賄え、和歌山を題材にした創作歌劇、「火具鎚(かぐつち)のうた」ということで上演させていただきます。まず出演者については、和歌山市から広く公募もさせていただきましたし、和歌山児童合唱団をはじめ様々な団体に声をかけさせていただきました。和歌山雅楽会であるとか若手俳優、こうした方が中心となって、和歌山の未来の物語になるんですけれども、そういう創作歌劇をやっていただくということになっています。キャラクターデザインについては、和歌山市出身でゴルゴ13の作者さいとう・たかをさんでございます。和歌山県の文化賞も受けられている方でございますが、そのさいとう・たかをさんにキャラクターデザインを担当していただきました。実際にはこうしたイメージで主人公として出てきます。未来の話ではあるんですけども、今の時代を彷彿させるような、そんな内容になっています。残念なんですけども無観客となりますが、これをユーチューブ等で配信していくことになっています。

「道路損傷等通報システム」の運用開始について

 道路の損傷等通報システムを運用させていただきたいと思っています。道路の損傷件数は年間1,000件ぐらいあるんですけども、その内500件ぐらいは市民の方からの通報で対応しています。その中で1,000件中11件ぐらいで事故に繫がっています。そうしたことをできるだけ未然に防ぎたいということで、さらに市民の方からの通報が容易になるように、SNS等で報告していただけるような、そんなアプリを導入させていただきました。2月1日からホームページでこのアプリをダウンロードできますので、是非、アプリを入手していただいて、身の回りや出かけたときにこれは危険だねって思うところがあれば通報していただければと思いますし、不法投棄等も発見いただければ、是非、通報していただければというふうに思っています。

 発表項目は以上でございます。よろしくお願いいたします。

 

記者の質問事項

新型コロナウイルス感染症に係る本市の状況について

(記者):新型コロナウイルスの関連で何点かお伺いしたいんですけども、先ほど本日8名増員というふうに伺ったんですが、これは県から来た方ですか、和歌山市の職員ですか。

(市長):和歌山市の職員です。

(記者):どちらの部署からになりますか。

(市長):主に福祉局。

(記者):今日付けで辞令が発令ということで。

(市長):そうですね。

(記者):分かりました。それと、和歌山県の会見でも何度か出ているんですけれども、和歌山市の場合、新規感染者の数が10万人当たり1週間で、かなり国・政府の分科会のステージ4の指標に近づいているのかなと思うんですが、この辺の受けとめと、もしステージ4の指標を超えた場合の対応についてお伺いできますか。

(市長):まず、年末から非常に増えてきました。1週間当たりで見ると今で22名ぐらいです。25名がステージ4のライン。ステージ4というのはそれ以外にいくつか指標があって、新規の感染者数だけでいくとそのステージ4の基準に1つの指標は入ってしまうことになります。これは和歌山市としても非常に危機感を持っています。特に年末年始については、その対応を毎日、保健所の方でも、疫学調査、接触者健診等をずっとやってきました。ただ、どうしても収まらないところがあります。若干最近、高止まりというか上がったり下がったりは出てきているんですけども、東京、大阪等の非常に多い地域でも、ちょっと高止まりではあるんだけど、急拡大というところまではいっていないかなと思っています。そうしたことを受ければ、東京や大阪が収まってくれば、和歌山市としてはこれから、発生している感染者数をできるだけ押さえ込んでいけると。それ以上拡大しないようにしていくことが大事で、そうした対策っていうのを、これからしっかりとっていきたいと思っています。これは県の方と、特に密接に保健所の方は対応していただいていて、その範囲であるとか、そうした検体採取等についてご協力もご指導もいただいて、今、本当にもう両者が一緒になってやっているような状況になっていますので、何とか抑え込めるようにしていきたいなと思っています。是非、市民の方のご協力をいただいて、大阪等での飲食であるとか、飲食だけじゃないですが、不要不急のそういう感染が非常に多い地域への外出は控えていただきたいと思いますし、市内でも、飲食される場合は、そういう感染対策がされているような飲食店を選んでいただくとか、あとは、ある程度の距離を離していただいて、十分感染対策をしていただきたい。無言でっていうと、なかなか大変かもしれませんが、あまりしゃべらずに距離を置いて、飲食していただければとは思います。我々、飲食店に対しても感染対策ということで、現在10万円の全額補助をさせていただいており、500件ぐらい申請がきています。もう既に設置していただいたところもあるし、1,000件中約半分のところは感染対策に着手している状態ですので、そうしたできるだけ安心、安全なところで飲食をしていただくことをお願いしたいなと思っています。

(記者):今日から設置された接種調整課なんですけども、今後、病院と調整を図ってどこでワクチンを打てるかっていうのを決めていくかと思うんですけども、現段階で、病院何ヶ所ぐらいで、いつごろまでに選定するお考えなのかお伺いできますでしょうか。

(市長):まず届くのがファイザー製のワクチンと聞いています。ファイザー製

のワクチンはマイナス75度以上で冷凍しなきゃいけないってことがあって、配布数が大体、和歌山市にも割り当てられています。7個くらいいただけるのかなと思っているんですけども、そこが拠点的な病院になってきます。拠点的なところを中心に、大体3つぐらいの病院をさらにやりますので、大体4×7で、最初は28ヶ所。それ+α(プラスアルファ)でいければと思っていて、それでいくと、国の想定通りであれば3月下旬から供給されて、和歌山市としても高齢者を対象に、11万人ですけども、1か月ちょっとぐらいで接種していければというふうに思っています。あと、それ以降については基礎疾患のある方、そして一般の方ということで、25万人の方にできるだけ早期に行き渡るように打っていければと思っています。

(記者):先ほどの数で3つくらいで4×7っていうのはどういう数ですか。

(市長):基幹となる、マイナス75度の冷凍庫を置く病院があって、そこの近くの3ヶ所ぐらいの病院にも打っていただけるような場所を作っていって大体4ヶ所、1つのグループで4つになって、それが7ヶ所ぐらいで28ヶ所ぐらいを中心にしていければというふうに思っています。ただ、国の状況が不確定な面があって、冷凍庫が本当にそれだけ入るかとか、ワクチンが入る時期であるとか、そういったことがあってちょっと不確定な状況です。それは現在、既に調整を開始しているとこでございます。

(記者):市としては、大体28ヶ所程度の病院を想定しているということでよろしいですか。

(市長):28ヶ所は最低やらなきゃなと。それにプラスアルファで、1日ぐらいであれば簡単な保冷庫でいけますので、そうしたことを通じてプラスアルファでいければなというふうに思っています。

(記者):ありがとうございました。

(記者):保健所での濃厚接触者の調査についてちょっと伺いたいんですけれども、非常に人数も増やされて対応されているということですが、やっぱりその調査がかなり大変だと思うんです。県の会見で聞いたのはやっぱり調査に対して、あんまりしゃべってくれない人が結構いるという話でしたが、そういう人が今どのぐらいいて、どういう状況なのかと、どういうふうに対応しているのかお願いします。

(市長):県と調整する中で、お1人の方はもう全く店の名前も言ってくれないというのがあって、何とか言ってもらうようにということで努力して、最終的に言ってもらえました。特に若い人の行動範囲が非常に広いので、その全てを掴んでいくのがなかなか大変です。和歌山モデルというのは大体1週間まで遡ります。1週間遡って全ての行動をチェックしていくっていうのはなかなか大変な状況だと思っています。1チームで1日に2、30人ぐらいの数しかやれません。大体1人の濃厚接触者というのは10人から50人ぐらいなってきまして、その範囲を調べていかなきゃいけないので、本当に大変な業務だと思っています。

(記者):1チームというのは何人で構成されたチームなんですか。

(市長):基本は3人ですけど、変則的になってきています。和歌山市は大体15チームを編成しています。

(記者):3人ぐらいの保健師さんで濃厚接触者を調べられるという。

(市長):1チームで大体調べられる疫学調査としては、2、30人くらいが限界かな。

(記者):2、30人の陽性者の方を調べられるっていう意味ですか。

(市長):1チームで大体1日にやれるのが、2、30人ぐらいで、15チームフルで動かせばその15倍ということになるんですけども。今までは、1日で最大100を超える疫学調査をしていますし、検体採取もやっぱり100を超えるような時もあります。

(記者):陽性者の方が1人いてそこから枝が分かれていくと思うんですが、今の1チーム2、30人というのは、この枝の別れた方を全部入れてという意味ですよね。

(市長):はい、20人から30人というのはそういう意味です。

(記者):分かりました。大都市中心に東京都とか神奈川県ですけれども、濃厚接触者の調査が大変だということで、大幅に縮小しようというような動きも出ていますが、和歌山市はそういうことも視野には入ってくるんでしょうか。

(市長):これはもう県知事の判断になってくると思います。全体を見ると和歌山市は確かに人口密度が高くて、保健所が独立しているので、大変なのは大変ですけど、これはもうしっかり県と力を合わせて、もうやれるとこまで、しっかり和歌山モデルを徹底していきたいと思っています。

(記者):現時点ではまだ和歌山モデルについて、人員を増やしながらできているということですね。分かりました。

(記者):保健所の体制強化なんですけれども、1番多いときで90人なんですけれども、今後また増えるにあたっては、他部署からの適宜応援のみで凌いでいくのか、それとも何か、例えばまだ確立はされていないと思うんですけども保健師の人材バンクみたいなものを活用するとか、他にその手立てみたいなものを考えておられたらちょっと教えていただきたいです。

(市長):今回の8名入れて90名になったわけなんですけども、大体去年まで80名体制できていました。それから随時増やしてきているんですけれども、90名のうち実際に毎日活動しているのは大体50人ぐらいです。それはもうほぼ休日も含めて、夜間も非常に遅くなっていますし、ある程度交代制でやっています。それでも、どうしてもこの人でないとできない業務というものがあって、なかなか分担しにくいところもあって、それぞれ過重な労働になっていると思っています。できるだけ人数でとは思っているんですけれども、それにしても分担するところで、慣れている人とそうじゃない人とで難しい面があります。そうしたこともあって、今一番お世話になっているのが、各指定病院でお世話になっているんですけども、PCRの検査では、以前から労災病院にPCR検査センターを設置していただいています。さらに、接触者健診や問診であるとか、検体採取から遺伝子検査までを労災病院にもお願いできないかってことで、現在、調整しているところです。多分近いうちに受けていただけるだろうなと思っています。そうした労災病院であるとか、さらに和歌山市の医師会であるとか、そういったところの協力もいただきながら、非常に専門性の高いところで応援をいただきたいと思っていますので、何とかこれから、厳しい中ではあるんですけれど乗り越えていきたいと思っています。

(記者):あとですね、積極的疫学調査の中で、年末から年始が増えてる中で、新規感染者で感染源が特定されてない人っていうのは何割ぐらいというのを、もしわかったら教えていただきたいんですけれども。

(担当):大体約3割ほど特定できない方がいらっしゃいます。

(記者):市中感染、爆発的な感染ですよね。その不安というのは大体何割ぐらいを想定されていますか。

(市長):感染源がわからないのが何割なったらってことですか。濃厚接触はほぼ100%ですよね。現在、濃厚接触外の一次感染者が、どこでっていうところで3割ってことなんですけども。これは、絶対そうかどうかっていうとやっぱわからなくて、本当にそこで感染してるかっていうのは、可能性が高いだろうと我々は推定しているので、例えば5割になったらどうかっていうところは、特に想定はしていないんですけれども。やはり封じ込めっていう意味では、やっぱり一次感染がどこから来たかというところをできるだけ把握していく必要があるので、その率が非常に高くなってくれば、なかなか封じ込めというのは難しくなってきますので、できるだけ教えていただいて、ご協力いただくしかないんじゃないかなと思っています。

(記者):先ほど感染源がわからないのが3割ぐらいというふうにおっしゃられましたが、これは第3波でという理解でよろしいでしょうか。

(担当):そうです。

(記者):第1波、第2波の時と比べてですね、その割合がどう変わってるだとか、先ほど市長も12%ぐらい無症状の方が増えてるみたいなことを仰ってましたけど、何かそれ第1波、第2波比べて今がどういう状況かというなんかデータがあるんだったらそれに基づいていただくと非常に理解しやすいのですが。

(市長):和歌山市の分だけでよかったら、ちゃんと計算して出しますので。後程また。さっきの12%っていうのはですね、最近ちょっと無症状からうつっているのが多いんじゃないかなと思っていて、そこは難しいんですよね。無症状の人からうつっているのかどうかっていうところが非常にわかりにくいので、我々は発症日から見てどういう人とっていうところをやっていましたが、無症状の方が多くなってくると非常に厳しいなと思っていますので、ちょっと整理して、後程、資料提供させていただくようにします。ただ、和歌山市分だけですので。

(記者):最初のご質問、NHKさんのご質問にもありましたが、何とか市長はレベル4にならないように、何とか抑えていきたいということですけども、仮定の話で申し訳ないんですが、どんどん増えていった場合にですね、飲食店などへの時短営業の要請だとか、いわゆる和歌山市独自の緊急事態宣言みたいなお考えはあったりするんでしょうか。

(市長):時短要請は特措法に基づいているんで、これは知事の権限になります。知事は以前、ちょっとそういう可能性も言っていたんですけれど、今のところですね、和歌山市内で夜8時以降も、例えば大勢のお客さんがいるような状況でもなさそうだということもあって、時短要請というのは今のところは考えていないというふうに聞いています。また知事に聞いていただければと思いますが。それ以外に今やっているのはですね、大都市など感染の多いところ、緊急事態宣言が出ているところへの不要不急の外出を自粛していただこうということで、防災行政無線での注意喚起も先日から始めました。できるだけそうしたことを控えていただけるよう、市民の皆様へのご協力もしっかりお願いしたいなと思っていまして、そうした調査と併せて、一旦、何とか収束するよう、今、必死にやっているところでございます。

(記者):それから最後に、市の職員の対策ですけども、第1波の緊急事態宣言の時は、大阪の岸和田より北の方の在宅勤務の徹底みたいなことされてたと思うんですが、今回の第3波を受けて、何か市の職員さんに対策といいますか、在宅勤務ってことで何かお考えの部分あるんでしょうか。

(市長):これは、第1波、第2波を受けて、テレワークの試行というのをやってきました。以前は、県が行った岸和田以北についてはできるだけ来ないようにということに合わせてしまして、今回は、以前のように通勤、通学等については、そこまでの要請には至ってないということで、我々としても、来ないでっていうところまではやってないです。今まで、そういうテレワークの試行もやってきましたので、今後、必要があればいつでもテレワークに切り換えていけるような体制をとってますので、そういう度合いに応じて、或いは県の要請に応じてしっかり対応していきたいと思っています。

(記者):テレワークを試行されたということですが、春の時にされた部分も含めて、在宅勤務のある意味効果といいますか、検証みたいなことで、今のところどのような手応え、或いは問題点を感じでおられますでしょうか。

(市長):大都市部の在宅勤務っていうのは、非常に率も高いし、これはもう民間も併せてやっていますよね。そういう意味じゃ効果がやっぱり出ているんだろうなと思っています。今、地方都市で大都市並みのテレワークができるかっていうと、民間も含めてそれはなかなか難しい状況だし、和歌山市役所で言うと窓口業務やごみ収集など、どうしても職員が来て対応しないと駄目な部署が非常に多いので、なかなかテレワークで一挙にコロナ対策までいけるかっていうと、非常に地方都市としては厳しいんじゃないかなというふうに思っています。

発表項目以外について

(記者):和歌山市はですね成人式を開催されました。それで和歌山県内で一番人口も多い中で結構若者も集まって、そこから感染がバーッとあったわけじゃないですけれども、結構、感染者の方が成人式の日にお店に行ったらすごい新成人がいっぱいいたっていうようなお話もあって、ちょっと因果関係不明ですが、そういう感染拡大にちょっと関係した可能性もあるかなという中で、もっと小さい市町村でも中止にしたところもあった中で、和歌山市が成人式を開催したのはこれは間違いなかったという考えなんでしょうか。

(市長):成人式を延期するっていう案もありました。ただ、延期してもいつできるかわからないというのが今の状況だと思っています。ワクチンがすべて行き渡る時期っていうのはもっと先になってきますし、そういう意味ではなかなか延期とか中止という判断は難しい。やっぱり同じ年齢の人が一斉に集まれるというのは成人式しかないし、一生に一度の大事な大人への式典でもあります。それはやっぱり、絶対やりたいねっていう思いで、いろんな批判もいただいたんですけども、やってよかったという声も非常に多く聞いています。やっぱりやって間違いなかったんじゃないかなと思っています。ただ、飲食店へ式典後に行った方が感染したら大変だなと思ったんですけども、そういうのをしっかり呼びかけもさせていただいて、できるだけまっすぐ帰ってくださいよという呼びかけは、その場で私からもさせていただいたし、いろんな方法でさせていただきました。特に、若い人は後遺症が残る場合があるとのことで、そのことも含めてメッセージとして出させていただいたんです。それから1週間経って、その成人式の状況というのが今、分かってきているんですが、成人式に出席した方は名前も分かっています。そういう方は全部チェックをして、今のところですね、感染している方、陽性になっている方はいない状態でございます。

(記者):結局、成人式の一部、二部終わった後、成人が退出する際に、県民文化会館前に多くの人だかりができてて、県の技監が密な状態があったというふうに多分おっしゃったと思うんですけれども、市長はあの状況を見ておられましたか。

(市長):ちょっと他の案件があったのであの状況というのは、式典中は分からないし、着いた時はまだあまり人が集まってない状況だったので、確認はできてないんです。

(記者):私、たまたま取材行ってですね、かなり密な状況ができていると思っいたんですよ。それで、和歌山市の成人式の感染対策が、僕は不十分だったんじゃないかと思っているんですけども、市長は後日、例えば生涯学習課からとか多分報告を受けていると思うんですけれども。感染対策は十分徹底した上でやるっていうのが多分条件だと思うんですけれども、終わってみて感染対策は十分できていたと思われますか。

(市長):まず、式場内と入口のところはできていたんじゃないかなと思っています。階段からは4レーン作って、それぞれ間隔を空け消毒をして、式場内では一つずつ席を空けて距離を十分とっていただいたし、マスク着用で、その部分は完全にできていたと思っています。ただおっしゃるように密になったということで、後で現場の写真も見ました。それを見るとやっぱり固まっているなということで、状況も聞いたんですけれども、注意してもどうしても立ち去ってくれなかったという人がいたということで。そこはやっぱりもっと強権的にやれればいいんですけれども、なかなかやっぱり難しいと思います。久しぶりに会った人たちが一緒になって、そこから式場に入ってしまったらもうしゃべったりもできないし、その辺はやっぱりなかなか難しい面があるんじゃないかなと思います。今後については、やっぱりもっと強力にやれるような方法というのを検討しなくちゃいけないんじゃないかなと思うんですけど、それは難しい面もあると思います。

                                                以上

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