vol.1 「制服リユースで子どもの未来を応援」 NPO法人はぐくみ 制服リユースSHOP KAKAYA

 

ページ番号1037071  更新日 令和6年2月16日 印刷 

NPO法人はぐくみ 制服リユースSHOP KAKAYA

“制服のリユース活動”に取り組まれている「NPO法人はぐくみ 制服リユースSHOP KAKAYA」の代表:木野 歩美(きの あゆみ)様にお話を伺いました。

☆該当するゴール

1

3

12

17

“制服リユース”の取組のきっかけは自分の体験から

木野様
NPO法人はぐくみ
制服リユースSHOP  KAKAYA 
代表 木野 歩美 様

2年前(2019年)の6月、丁度衣替えしたばかりの頃、高校1年の息子が、雨の中、自転車で通学途中に転んでしまい、制服のズボンが思いっきり破れてしまって新たに購入することになりました。今では、全国いろいろな地域で制服リユースの取組がされていますが、当時、和歌山では制服をリユースしているところが見つからず、「制服をリユースするところがあったらいいな」と思ったのが最初のきっかけです。それから11月頃、和歌山市内の県立高校の校長先生に、「学校卒業で着なくなったり、サイズが合わなくなってしまった学生服や体操着を再利用できないか」と思いを伝える機会があり、まずは制服を集めることから始まりました。そして、高校や企業を回って制服回収ボックスを設置させてもらったりして、今では約2.000着くらいが集まっています。こうして「NPO法人はぐくみ 制服リユースSHOP KAKAYA(“KAKA”は“おかあさん”を表しています)」の取組が始まりました。

取組
図1.制服リサイクルの仕組み

“制服リユース”の取組は、良い状態のものにお手入れすることが大切

クリーニング
学校別、サイズ別にクリーニングされた
制服、体操着を保管されている様子

○選別作業その1:学校ごとに仕分け

和歌山市内の全部の高校の制服を把握できていなかったので、集まった制服、体操着を選別するという作業がとても大変でした。高校に設置された回収ボックスのものはわかりやすいのですが、企業や一般から集まった制服や体操着がどこの学校のものなのか、今後も使用されるものか確認するのに苦労しました。また、集まった制服、体操着をみると、みなさん、大事に保管されていたことがわかり、きちんと良いものを提供しなければいけないとの思いが強くなりました。

○選別作業その2:良い状態のものにお手入れ

次に、学校ごとに仕分けされた制服、体操着をリユースするためには、良い状態のものにお手入れすることがとても大切です。そのため、傷んだり汚れたところがあれば修繕し、ホックは新しいものに付け替えます。こうした一つひとつ手作業が必要なところは、いろいろなところに協力していただいています。NPO法人はぐくみのホームページをみた人から、「うちの(制服業者で働いていた)おばあちゃんに、やりがいを持って何かやってほしいと思っていたところなので、おばあちゃんにも修繕の手伝いをさせてほしい」とお話があったり、介護施設から「手先の器用な高齢者の方に、ネーム刺繍の入った体操着の名前の刺繍を外す作業を手伝わせてほしい」などの声をいただきました。

また、リユースに使えない、旧型の制服や体操着を活用して、ぬいぐるみやコサージュなどにリメイクしたり、ハンドメイドのキットにしたりして活用していて、徐々に活動の幅が広がってきているのを感じています。女性の活躍する場になればいいなと思っています。

*リモート取材中、木野さんがリモートのカメラを通して、保管場所を見せてくれました。学校別、サイズ別にクリーニングされた制服、体操着が整然と並んでいて、大切に保管されている様子がわかりました。

この活動を続けていくことで地域に貢献していきたい

接客
  制服のリユース

○制服リユースがあることを知ってもらいたい

入学時に購入した制服や体操着が傷んだりサイズが合わなくなってしまったときなどに、新たに制服や体操着を入手する方法として、これまでの(1)購入する方法、(2)近隣、知人、親戚などから譲ってもらう方法に加えて、3つ目の選択肢として(3)リユースで購入する方法もあることを知っていただけるとうれしいです。そして、リユースで購入することで節約できた費用を、カバン、靴などの他に必要なもの、やりたかったことなどに使っていただければと思っています。

○持続可能な活動として地域に貢献したい

制服をリユースしたいとの思いで始めた活動ですが、この活動を通して、いろいろな人や学校、企業との関わりのネットワークが徐々に広がってきていることがとてもうれしいです。この活動を継続していくことで、制服を安価で提供することで貧困家庭に貢献、高齢者、介護の方などの雇用により社会とのつながりを持つことで健康と福祉に貢献、制服をリサイクルし、企業や学校とのつながりを持つことで衣類の廃棄などの環境面、持続可能な社会に貢献していければと思います。こうした活動で得られた利益を基に、地域ごとに子どもも高齢者もみんなで一緒にご飯が食べられる場として子ども食堂を提供できたらいいなと思っています。そして、こうした活動を通して新たなコラボレーションが生まれたらいいなと思います。

基本情報

笑顔
NPO法人はぐくみ
制服リユースSHOP KAKAYA
代表 木野 歩美 様

会社・団体名:NPO法人はぐくみ 制服リユースSHOP KAKAYA

      (http://kakaya2020.com/

所在地   :〒640-8314 和歌山市神前529番地5

連絡先   :電話   080-6114-9578(予約制)

       平日 午後3時00分~午後6時00分 

              水曜日休み

         (ご予約がないときは開催していないことがあります。)

            土・日・祝 午前10時00分~午後5時00分

       mail:kakaya@kakaya2020.com

       お電話にて在庫確認とご来店日時の予約が必要となります。

kakaya

このページに関するお問い合わせ

市長公室 企画政策部 企画政策課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
電話:073-435-1015
電話:073-435-1322(公民共創室専用)
電話:073-435-1325(統計調査専用)
ファクス:073-435-1213
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。新しいウィンドウで開きます