市長記者会見 平成30年5月17日

 

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20180517市長定例記者会見

5月市長定例記者会見
【平成30年5月17日(木曜日)午後2
時~】

市長発表事項

発表項目

(仮称)和歌山市動物愛護センターの整備及びGCFによる寄附金の募集について

まず1つ目ですけど、(仮称)和歌山市動物愛護センターの事業をいよいよ着手させていただきます。それと合わせて、和歌山市で初となるガバメント・クラウド・ファンディングをふるさと納税として寄附金の募集を開始したいと考えております。まずは(仮称)和歌山市動物愛護センターの内容でございますが、3つの基本コンセプトを持っております。1つは「命の大切さを伝える施設」、2つ目は「人と動物との正しい関り方を学ぶ施設」、そして「動物にやさしい施設」、この3つをコンセプトにしております。具体的な施設の内容ですけれども、動物を長期にわたって保護する施設、そして動物の運動のための屋外ドッグランなどといった施設を整備します。それと合わせて、譲渡会、動物愛護教室、動物とのふれあい等の各種イベントを開催して、できるだけ動物に触れ合っていただこうと、人と動物が共生できる社会の実現を目指して取り組んでいきたいと考えております。今年の夏に着工して、来年の秋頃に完成する予定になっています。

自治体ポイント及び図書館での利用開始について~マイナンバーカードの多目的利用を推進!~

2つ目です。マイナンバーカードの多目的利用を推進するため、自治体ポイント及び図書館でのマイナンバーカードの利用開始をしていきたいと思っています。これは国の実証事業に合わせて実施するもので、クレジットカードのポイントだとか、航空会社のマイレージなどのポイントを自治体ポイントに交換して、通販サイトで地域物産の購入、あるいは市の施設での支払いに活用できるというものでございます。まだ全国でもそんな大きな取組がなくて、珍しい取組でございます。まずポイントを使うという意味では、インターネットによる地域物産の購入、これは通販サイトである「めいぶつチョイス」というところから選んでいただけます。全国どこからでも購入可能と。もう1つは市の施設である、博物館・和歌山城天守閣・わかやま歴史館、こういった施設にポイントを使えるということになっています。またポイントをためる方では、今実施している事業で、高齢者が介護施設のボランティア活動に取り組んだ場合の実績に応じて交付金をお渡しするというのをやっているんですけれども、これを自治体ポイントでお渡しするということを考えています。市民図書館、市民図書館西分館、コミュニティセンターの図書室の利用券としても利用可能でございます。

和歌山市デマンド型乗合タクシーの取組について
~交通不便地域の解消に向け、加太地区で試験運行開始、また新たに3地区で実証運行を実施します~

3つ目です。和歌山市デマンド型乗合タクシー、これは昨年加太で8月~9月に実施したものでございますが、今年は4地区で実施していきます。先行している加太では、実証運行から試験運行に切り替えて実施していきます。先行しているということで、加太の方では利用者が中心となって運営協議会を設立していただいて、その運営協議会を主体として運行していくというものになっております。今までだったら駅までというのが普通だったんですけれども、特に地元の希望で、利用の多いところであるスーパー等へのルートの延伸、また運行ダイヤを集約しようとか、そうした去年の実証運行の結果を踏まえて、実施する予定でございます。2つ目は、3地区での実証運行ということで、新たに小倉・和佐・湊、公共交通の不便地域になるんですけれども、その3地域で、新たに実証運行を実施していこうと考えています。

東京大学 生産技術研究所との連携に係る川添研究室の加太分室がオープンします

4つ目です。東京大学の生産技術研究所との連携による川添研究室の加太分室が、いよいよ6月30日にオープンします。資料の写真にあるとおり、これは実は加太の網元の蔵だったところでございます。これが今度改修によって、研究室の分室として整備されていきます。また合わせて、その前に網元の別宅があったんですけれども、そこは地域交流カフェ(仮称)として、後日オープンさせる予定になっております。具体的な日時として、6月30日の13時から14時までオープニングセレモニーをして、その後記念シンポジウムということで、世界的にも活躍しているアートディレクターの北川一成さんであるとか、非常に全国的にも活躍されている方を呼んで、もちろん東京大学の生産技術研究所の川添准教授にも入っていただいて、外から見た目で加太の良さを内外にも伝える方法だとか、色々なまちづくりについて意見交換をしていただくシンポジウムを開催する予定でございます。

和歌浦・紀三井寺に新たな観光拠点ができます!~南コミュニティセンター・南サービスセンターがオープン~

5つ目です。紀三井寺に地場産業振興センターという既存の施設がありました。その地場産業振興センターをわかちか広場に移転させたということもあって、この既存施設を有効活用しようという一環で、南コミュニティセンター・南サービスセンターの改修が終わり、5月28日にオープンすることになりました。今までのコミュニティセンター・サービスセンターと少し違うのは、紀三井寺・和歌浦という非常に観光地にも接しているということで、観光拠点としても活用していきたいと考えています。1階には「日本遺産等の展示コーナー」、2階には民間の経営でございますけれども、カフェ「カルパの太陽」がオープンすることになって、地域の方や観光の方なども、ここで交流できるスペースとなっております。それと合わせて、建物の前には日本遺産等の観光案内看板として、非常にわかりやすく日本遺産である「和歌の浦」を説明・案内できるような看板も設置してまいります。

和歌の浦の「ホテル再生 第1号」が開業

6つ目です。和歌の浦の「ホテル再生 第1号」がいよいよ開業することになります。7月18日が開業予定ということで、予約を取り始めていくということでございます。イメージは「ギリシャのリゾート地で体験できる夢のような時間や空間の提供」をコンセプトにしたホテルということで、旧の岡徳楼を改修して開業するものでございます。非常に周辺の景観にもマッチさせるような白を基調としたホテルということで、新たに生まれ変わってきます。今後観光遊歩道等のネットワーク化や、この地域の環境整備等を通じて、和歌の浦の再生の1つのきっかけになればと考えております。

第50回記念大会 紀州おどり「ぶんだら節」について~参加連を大募集します~

最後の7つ目です。紀州おどり「ぶんだら節」が、今年は第50回の記念大会を迎えます。記念大会ということで、1つは参加連を大募集したいなと思っています。20名以上であれば「連」として参加できますので、ぜひ参加していただければと思います。第50回記念ということで、記念品もプレゼントさせていただきます。また2つ目として、第50回ということなので、いろんなオープニングセレモニーを実施したり、「歴代アゼリア連」の結成であったり、和歌山青年会議所が和歌山城天守閣の1階を使って、お化け屋敷を開催するという企画もあるということでございます。

記者の質問事項

自治体ポイント及び図書館での利用開始について~マイナンバーカードの多目的利用を推進!~

(記者):2点目の自治体ポイントの件でお伺いしたいんですけれど、税や社会保障等のマイナンバー情報とはリンクしないと思うんですけども、実質的には行政の管理になるということで、住民の嗜好や消費動向がわかってしまうかなと思うんですけれども、メガバンクで導入されているようなクローズド型のブロックチェーンの採用など、セキュリティの管理はどうお考えになられていますでしょうか。

(担当):セキュリティの細かい部分につきましては、国が定めた仕様になっておりますので、把握しかねる部分もあるんですけれども、今回の自治体ポイント、こちらのサービスにつきましては、マイキープラットフォームという国が用意した基盤を使うんですが、そちらでは個人情報を一切持ちませんので、その辺りの情報と結びつくことはないというふうにお考え下さい。

(記者):それはもう拝見して知っていたんですけれども、住民の嗜好ですとか消費動向を把握してしまうということに繋がるんじゃないかなと、セキュリティの面も気にされないのかなと思ったんですけれども。

(担当):嗜好情報等については、あえて情報を取りにいくということもありませんし、システム上そのような情報を持つこともありませんので、その点は大丈夫だと思っております。

和歌山市デマンド型乗合タクシーの取組について
~交通不便地域の解消に向け、加太地区で試験運行開始、また新たに3地区で実証運行を実施します~

(記者):何点か発表項目で伺えたらと思うんですけども、まずは和歌山市のデマンド型乗合タクシーの実施について、これは昨年の8月から9月にかけて、加太で実証運行をやったということで、少し厳しい言い方になるかもしれないですけども、利用率が2%程度ということで、ちょっと使い勝手が悪いと。労災病院とかマツゲン等のスーパーまでもうちょっと延伸して欲しいとか、いろんな意見があったと思います。そういう中で、去年は和歌山第一交通さんに任せていたかと思うんですけども、運営協議会というのを地域住民に任せるというふうな方向で改めて試験運行を今年もやろうとなったねらいと、このようなデマンド型タクシーをまた今年も拡大してやろうと思われた市長の思いを教えてください。

(市長):地域バスについては紀三井寺で実施していて、そこは運営協議会ということで、利用者や自治会が入って、費用も負担していただいて、運営協議会を開催しています。やはり利用者を増やそうというのが1つのねらいなんですけれども、できるだけバスの安定運行のために利用者を増やそうということで、協議会を設置しています。今回デマンド型乗合タクシーについても同じで、去年の反省を踏まえると、どうしても利用者が少ないなということで、自治会等の中で、利用してくれるという方にも入ってもらって、運営協議会を行って、実際はかなり地元でも、今回協議していただきました。やはりマツゲンがいいとか労災病院がいい、少しお金がかかってもそこまで直接行ける方がいいというような意見もあって、そうした意見も反映して、今後運営協議会という形で実施していく予定になるんですけれども、やはり採算性もある程度問われてくるので、地域の運営協議会だけじゃなくて、和歌山市の方も、採算性の向上や将来の安定運行のためのいろんな課題解決に一緒になって取り組んでいこうと考えています。

(記者):こちらは運営協議会で加太については試験運行でやられるということですけども、小倉・和佐・湊というのは、去年の加太はプロポーザルでやったと思いますが、ここの事業者というのはどのようにして選ぶ方向なんでしょうか。

(市長):同じです。事業者自体はプロポーザルで選びます。それで協議会については、ここの3地区は実証運行の時点ですので、まだ作らないということになっています。

(記者):ちなみに小倉と和佐と湊という地区を選ばれた理由ですね、紀三井寺とか加太というのは交通困難地域であったと思うんですけども、この3地区を特に選んだ理由というのはどういうところなんでしょうか。

(市長):1つは既設のバス路線があったんだけど廃止された地域、それとやはり地元から要望の強い地域、ある程度デマンド型乗合タクシーの方がいいかなというような地域、そういう観点でこの3地域が選ばれました。

(記者):改めて、和歌山市は加太のデマンドタクシーとか紀三井寺のコミュニティバスなど色々と交通の整備、コンパクトシティ化の中でも不便化に対応するような施策も打ち出していらっしゃると思いますけども、交通の整備についての市長の思いなどを伺えたらと思います。

(市長):今後人口減少に伴って、公共交通というのは非常に採算性が悪くなってきます。特にバス路線については採算性が悪くなって、どんどん廃止・縮小される路線が出てきているんですけれども、和歌山市としては、やはり高齢者の方も安心して移動できる、そうした手段というのが必要で、病院に行くとか買い物に行くとか、そうした時に安心して行けるような運行システムというのを構築する必要があると思っています。それで今取り組んでいるのが地域バス、デマンド型乗合タクシーとこの2つで取り組んでいって、それぞれの地域にあったやり方で、できるだけ公共交通の不便地域を解消していこうという思いで、将来の人口減少社会に向けての移動システムを構築していく予定です。 今年度、地域公共交通網形成計画というのを、国土交通省、道路管理者、事業者等が入って、そうした関係者で形成計画を策定する予定になっています。そうした中で、地域の不便地域については、どうした考えでいこうという基本方針を決めることになっていますし、また中心部については、LRTも含めたような公共交通をできるだけ全体で採算性を取っていこうということも検討していきたいと思っています。

和歌の浦の「ホテル再生 第1号」が開業

(記者):和歌の浦のホテル再生第一号、こちらの老舗旅館の岡徳楼さんを再生して、市長も力を入れていらっしゃる日本遺産に認定された和歌の浦の活性化策として打ち出されているものだと思うんですけども、これを市が発表している理由というか、確か固定資産の減免制度とか支援策があったと思うんですけども、この民間の案件を市が発表している理由について教えてください。

(市長):今回のホテル再生というのは、市の重要な政策の一環です。日本遺産はPRしていこうと、それと合わせて景観等の魅力を向上させるということで、歴史まちづくり法の認定を受けました。やはりここは廃旅館や廃ホテルが多いというのが観光地としてのネックになっているので、そのホテル再生をしていこうというのが大きな1つのねらいであり、政策でした。そんな中で、企業立地促進奨励金を活用していただいて、今回開業ということで。まだ残念ながら大きなホテルが残っているんですけれども、こうしたホテルの今後の再生につながればということで、政策としてこのホテル再生については力を入れていきたいなと思っています。

(記者):日本遺産に認定された中でのこういう追い風というか再生の一歩だと思うんですけども、日本遺産に認定された中でこういうものが進んでいくということの市長の思いを伺えたらと思います。

(市長):日本遺産は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本の良い所を世界にPRしようということでスタートしていて、去年も大きな事業費を頂きました。今年もPR費用を頂いているんですけれども、そうした中で、和歌の浦のPRをすることも大事だし、和歌の浦の魅力を高めていくということが大事だと思っています。そうした意味で、今回このホテル再生の第一号がこうした日本遺産をPRしている中で、再生が間にあったということは非常にありがたいなと思っていて、今後和歌の浦の良さをPRする1つの原動力となってくれればという思いです。

(記者):前々から伺っていることなんですけども、この辺りというのは大仏ができたり、マネキン像が並んでいたり、その中でエーゲ海風といわれるこういうホテルができたらあまり景観上統一感がないんじゃないかですとか、批判されている方もいると思うんですけども、その辺りの部分については今どういう風にお考えでしょうか。

(市長):日本遺産、歴まち、そしてホテル再生ときているんですけれども、やはり景観をある程度誘導する、規制するということが必要じゃないかなと思っています。景観条例の中で、そうした対応というのを現在検討しているところで、やはりそれには地域住民の方のご協力というのが必要となってきますので、ある程度誘導・規制面も含めて取り組んでいきたいと思っています。

(記者):大仏やマネキンなども一定制限しようかというようなところなんでしょうか。

(市長):大仏については、もうすでに法律の中でカバーしたものでございます。それでマネキンについては、また少し対応が違うんじゃないかなと思っているんですけど、マネキン以外に景観の支障となるものというのがあると思うので、そういったものには、今後対応していけるんじゃないかなと思っています。大仏は、もうすでにいろんな法律をカバーしていて、木を植えて下さいと言っているんですけど、先日和歌浦漁港の方から見たら、まだ少し見えているなと思っているんですけど、かなり馴染んできたかなという感じはしています。

(記者):ホテル再生のエピカリスの件なんですけど、これはホテル側に聞けばいいのかなと思うのですが、もしわかかればということで、予約はいつからどういう方法で始まるのか教えて下さい。

(担当):予約受付の開始は、6月1日正午からと聞いております。予約の方法としましては、電話予約、それとホテルにオフィシャルサイトがあるのでそちらの方から、また楽天トラベルやじゃらん等のホテルの予約サイトからも予約が可能になると聞いております。

(記者):もう1点なんですけど、これもホテル側に聞けばいいんですけど、お部屋は色々あると思うんですが、大体上から下までどういう価格帯なのかざっくり教えて下さい。

(担当):当課の方で聞いておりますのは、2名1室の1泊2食付きで1名あたり15,000円から28,000円、これが価格帯になると聞いております。詳しくはホテルにご確認いただく方が良いと思います。

自治体ポイント及び図書館での利用開始について~マイナンバーカードの多目的利用を推進!~

(記者):自治体ポイントについて、マイナンバーの普及なんですが、和歌山市ではまだあまり広まっていなかったと思うんですけど、これを機会に広めたいという思いがあると思いますが、現段階でどれぐらいマイナンバーが普及されているかということを教えていただきたいのですが。

(担当):平成30年4月末現在で、和歌山市のマイナンバーカードの交付率は9.02%、枚数で言うと33,341枚でございます。

(記者):これをきっかけにかなり広げていきたいということですか。

(市長):そうなんです。コンビニ利用等については、去年の2月にスタートさせたんですけれども、やはりなかなか進まないのが実情です。今まで交付業務がなかなか追いつかなかったんですけど、今は十分追いついているので、スムーズにマイナンバーが発行できるようになっています。今回は、そういうマイナンバーを知ってもらおう、できるだけ作ってもらおうということと、もう1つはこの自治体ポイントで、地域物産・地域産品を全国にPRできるようになる。それによって、また和歌山に来てくれる人もでてくると思うので、そういう意味ではそのメリットも大きいと思っています。

和歌山市デマンド型乗合タクシーの取組について
~交通不便地域の解消に向け、加太地区で試験運行開始、また新たに3地区で実証運行を実施します~

(記者):デマンドタクシーなんですけども、前年度の利用率の低さから、スーパーですとか病院もというルート延伸、あと運行ダイヤの集約と記載あったんですけれども、他県の岩倉市のように、交通システムで東大が開発した「コンビニクル」を使うとか、効率的な運行を実現するのに具体的な施策というのは、ルート延伸以外はどのようなものがあるのでしょうか。

(市長):利用率を高めていただきたいということ、これはできるだけ頻繁に出た方が利用率が高まると思うんです。もう1つは、乗り合いしてほしいなと。1人で利用するより2人や3人で利用していただきたいなということで、その両方からの課題もあって、今回やはり一番使いたい時間、例えば病院に行きたい時間に合わせようとか、買い物だったらある程度融通がきくから買い物の時間帯、これは今年度協議会の中で、やはり自分達で一番使いやすいなというところを決めてもらって、それで時間帯をある程度集約して、予約を取っていこうと。予約がなければ発車しないし、1人でもあれば発車するという形になると思います。

(記者):その病院に行きがちな集まっている時間というのは、病院ですとか去年実施されたアンケートをもとに集約されていくということですか。

(市長):そういうことです。資料の写真は去年の看板で、非常に細かい時間が載っているんですけど、今年はこの時間帯よりも更にそれぞれの要望に基づいてやっていこうかなと思っているんです。

(記者):デマンドタクシーは、基本的に観光客ですとか外来の人はほとんど使えないというのが一般的かと思うんですが、住民の中でも利用者が限られたりということもあって、乗合率の低さやコスト面も含めて、そういうところを緩和していくようなお考えはあるでしょうか。

(市長):実際のところ、そこは大きな課題だと思います。観光客の方をどうするかということが大きな課題で、今は地域の方が使いやすいようにということでやっているわけなんですけれども、確かに採算性等を考えると、観光客の方にもというところはあるんじゃないかなと思うので、大きな課題になっていて、それは今後の検討課題だと思っています。

自治体ポイント及び図書館での利用開始について~マイナンバーカードの多目的利用を推進!~

(記者):自治体ポイントについて1点確認したいんですけれども、こども館や博物館的なところの入場料にもとあったと思うんですけれども、これは交付金の扱いになるのか、クレカ等で雑入のような収入扱いになるのか、どちらを想定されているのでしょうか。

(市長):ポイントによる入場料ですか。

(記者):交付金の扱いにするのか、それとも雑入のような。

(担当):交付金扱いではなく、通常の入場料収入と考えています。

発表項目以外について

(記者):先般県の方で、仁坂知事がIRに関連して「ジャパンゲーミングコングレス」に出席されました。その中では県独自の施策として、IRカードの導入とかドレスコード、監視員の配置等の県独自の運用の工夫をすれば、依存症は100%防げるということで、この工夫を受け入れてくれるのであれば、県としてはカジノの外国人専用という方針は撤回しますということで、これは会場でも宣言されていらっしゃいましたし、その後の記者会見でも、会場で面会した8事業者については、皆さんこの条件はのんでくれるだろうという受け止めでお話をされていたと思います。県に関しては、事実上カジノの外国人専用という方針は撤回したような状況かなと思うんですけども、尾花市長は、先般からカジノは外国人専用という方針は貫いていらっしゃったと思います。この県の独自の工夫についてまずどう思われるのかというところと、この独自の工夫を入れるのであれば、尾花市長も外国人専用という方針は変更しようというお考えはあるのか、そのあたりを教えて下さい。

(市長):まず1つは、県の方で色んな対策が出たんですけれども、一定の評価はできると思います。ただ、上限額はどうするんだとか、誰が決めるんだとか、やはり少し細かいところでは、まだ理解できにくいところがあるなと思っています。やはり依存症というのは、家族の問題であるとか、それ以外に色んな問題も関わってくると思います。そうした中で、私はやはり外国人専用が1番良いんじゃないかなと思っていて、その方針というのは変える予定はないです。

(記者):一定の評価ができるというのは、IRカードや学校での教育、監視員など、どの部分がある程度評価できると思われたのでしょうか。

(市長):大きくは、プリペイドでやるということと学校教育の面です。あとはドレスコードもあるんですけれども、これらについては、事前に自分の範囲内でお金をプリペイドするということと、それと上限額を設定していくというところでは、ある程度の対策として評価できるんじゃないかなと思っています。

(記者):上限額ともう1つというと、他に評価されるというのは、カード以外に何がありますか。

(市長):教育の面です。

(記者):依存症と教育の部分とそのIRカードで上限額を設定するということについては評価されるということですね。その中で、たまたまだとは思うんですけども、この後、和歌山市長選に立候補されている新人候補が政策を発表するというふうに言っています。そちらの候補は、カジノは反対であるということで、多分この後言うと思うんですけども、和歌山市長選を前に、尾花市長のこのIR・カジノ誘致の考え方、反対している方もいる中で、どういうふうに誘致について呼びかけていかれるかというお考えを教えて下さい。

(市長):実際に外国人専用で誘致するということは、今の段階では非常に厳しいなと思います。というのは、1つはやはり今回の国会へ係る予定の実施法では、申請主体が県になっています。地元自治体は、申請者から同意を求める相手にというのが、今回の実施法の中身になっています。それがそのまま法律として通るとすると、申請主体である県が日本人も含めたということでやられるということは、なかなか外国人専用と片一方でいくら言っていても、事業者が来てくれないなというのがあって、外国人専用での誘致というのは、非常に困難な状況になってくるかなと思っています。それで最終的には、地元同意の時に、じゃあ地元の首長がどう判断するのかということになってくると思うんですけれども、県からは当然事業者が現れて、それが依存症対策や経済効果、今後の納付金であるとか、入場料についての使い道も非常に福祉に使えるとか、そういった面で県としてそれが最善だということで、地元自治体に同意を求めて来た時には、判断をしなければいけないことになるんですけれども、それは多分首長の独断で決定する問題ではないんじゃないかなと感じます。やはり和歌山の将来がかかった大きな問題なので、大きな民意、議会も含めた民意というのをしっかり問うべきじゃないかなと思っていて、そうした中で今後の実施法であるとか、これからの動きというのは十分見ていかなければいけないかなと思っていて、外国人専用の誘致というのは、非常に難しい段階に入ったなというのが実感です。

(記者):その中で、一応県は先日JGCでプレゼンをされたりだとか、IRシンポジウム、これは推進協議会で開いたりしますけども、ある程度足並みを揃えてやっていかないといけない部分というか、今までも県・市連携でやってきた部分もあると思います。市長は独断では決定できないということをおっしゃっていらっしゃいますけれども、今後その中でどうされていくんでしょうか。個人的には外国人専用というのは貫くけれども、大局的な観点に立った場合は、県が申請主体であることもあって、その考えを改める可能性もあるということなんでしょうか。

(市長):今後、県の方からRFI(リクエスト・フォー・インフォメーション)をするということになります。その中で、事業者のどんな構想でというものがある程度見えてくるんじゃないかなと思っています。外国人専用でカジノというものもあるかもわからないし、その辺りは、今後の動向を見極めていかなきゃ動きがとれないんじゃないかなという気もあります。そんな中で、県に協議会を作っていますので、そのメンバーとしては、参加していく予定でございます。

(記者):あくまでも大局的な質問になるんですけれども、誘致に関しては、今のところ賛成ということでいいんでしょうか。IR誘致ということ自体については。

(市長):カジノが外国人専用で、それ以外の97%は国内の人も使えるということで、IRは非常に大きな経済効果を生むと思っています。また、今後将来にわたる社会保障の安定的な財源確保にもつながるということで、IR自体は、私はやはり和歌山にとって必要だと思っています。ただ、依存症の問題を考えると、やはり多くの方が不安を抱いているという状況を考えると、外国人専用というのはおろすべきではないんじゃないかなと思っています。

(記者):この後別の新人候補から、市政をめぐる政策を発表するということもありまして、尾花市長ももうすぐ市長選を控えていらっしゃいますけれども、市長選に当たっては、どういった実績であるとか公約の様なもの、どういう政策に力を入れて市民に訴えていこうというお考えなんでしょうか。

(市長):2月議会でも申し上げたんですけれど、今いろんな成長の芽というのが出始めています。まちづくりであったり、また高齢者の地域包括ケアシステム、そして子育て環境についても、待機児童も減りつつあるし、いろんな政策が芽を出しつつあるので、やはり私はこの政策というのを、しっかりこれからも成長させていかなきゃいけないと思っています。 特に若い人が県外に出なくてもいい、出たい人は別なんですけれども、出たくないのに出なくてはいけない、また戻りたいけど戻れない、そうした若者の定住促進、また子育て環境の充実、そしてこれからの超高齢化社会の中で、社会保障、安定的な財源を確保して、しっかりそれを実現することが大事じゃないかなと思っていて、私は今の方向でスピードを更に上げて加速していく、それから議会でも申し上げたんですけれど、人への投資ということも力を入れていきたいなと思っています。

(記者):その中で、対抗馬というか新人の方は、大型のハコ物行政がどんどん進んでいって、市民への説明が不足しているんじゃないかということを言っています。市民会館や市民図書館、その辺の指摘については、どのように思われているのでしょうか。

(市長) 私は、それは全く事情を知らないんじゃないかなと思っていて、市民会館でも、子ども達が使う市民図書館でも、市民の台所である中央市場でも、地震に耐えられない施設になっています。天守閣であれだけ大きく騒がれたんですけど、もっと多くの人が利用する建物が地震に耐えられない施設だと。それがずっと置いてこられていたというのが、ちょうど就任した時だったので、これをまず何とかしないといけないということで、市民の安全を考えるのが第一でした。それと合わせて、それを維持するため、運営するために、どうしたら付加価値を上げられるかということで、色んな手法を講じて、まちづくりに取り組んでいるところで、ハコ物行政だと言われたらすごく心外な感じがしますね。では市民の安全をどうやって守るの、どうやって財源を確保するのというのを逆に聞きたいぐらいで、決してハコ物行政を全くやっているつもりはないです。必要なものを作っている、そして国の補助や民間資金を活用できるだけ活用して、都市再開発等を行う。そうした中で、今後の将来に向けての和歌山を魅力あるものにしよう、安定的に社会保障を成り立たせようとやっているので、そういうことを総合的にやっていく必要があるんじゃないかなと思っています。

(記者):今もお話にありましたけれども、市民図書館については耐震性の問題、老朽化があって、南海和歌山市駅前の再開発に移転することもあって、跡地がどうなるのかなというような思いもあるんですけども、その活用についてはどのように考えてらっしゃるのでしょうか。

(市長):市民図書館の跡地活用については、これまで様々な利用方法というのを検討してきました。1つは大学について、今まで、(仮称)和歌山信愛大学教育学部以外の2つの大学については、県と一緒にやってきたんですけれども、その中で、去年ぐらいにまだいくつかの大学候補が挙がっていました。県の方で色々探していただいていたというのがあって、特に理学療法士系の大学の適地がないかということで求められているということがあって、和歌山市としては、市民図書館の跡地もそうした大学の活用も含めて検討してきています。そうした中で、地元の専門学校がそこを使いたいという話も出てきたので、今後そういったところを、大学の活用、あるいは別の活用も含めて、図書館の跡地についてはできるだけ早期に決めていきたいと思っています。

(記者):IRに関連して、三点ほど質問があります。まず一つ目なんですけど、県の協議会には今後も参加されるということで、知事と対談されたり、相談する予定やご意向というのはなく、県の協議会のみの参加ということなんでしょうか。

(市長):依存症対策さえしっかりしたものであればという前提条件付きなんですけど、仁坂知事は日本人も入れていく。そうした中では、少し意見に温度差があって、知事を軌道修正するというのは、なかなか難しいんじゃないかなと思っています。それとやはり国自体にも、外国人専用というところはなかなか認めてもらうのが難しいし、大きなものを作りたいというところがあるんじゃないかなと。そんな中で、3か所という絞り方をしているので、厳しい状況であるのは事実なので、その協議会に参加して、IRは誘致したいということはずっと言い続けたいと思うんですけど、具体的なところでは、その差が出てきていますね。

(記者):あと2点なんですけど、先ほど誘致が成功した際に、市民の方に問いかけたいという表現があったと思うんですが、市民投票のような形を想定されるんでしょうか。

(市長):これは先ほども少し申し上げたんですけど、非常に大きなことだと思います。和歌山市にとって、本当にIRを入れていくのが良いのか悪いのかというのは大きなことで、首長一つの考えで決めるというのは、少し危険じゃないかなと思っています。そうした中で、今の法律の案では、議会の同意を求めてもいいし求めなくてもいいと、地元市町村にとってはそうなっているので、申請者である県の方は、多分議会の同意というのが義務付けられていて、そこは県議会の中での審議になると思うんですけど、市町村については、どちらでもいいという案になっています。そのような中で、やはりきちんと議会の意見も聞いて、民意も聞いて、決めるべきじゃないかなと思います。

(記者):最後の1点になるんですけど、外国人専用ですとか、少し部分的に違う方向を向いているという現状がありまして、ジャパンゲーミングコングレスを欠席されたように、今後も誘致に対して悪影響を懸念して、そういうところには欠席するようなご意向はあるんでしょうか。

(市長):第1回目の時もそうだったんですけど、外国人専用と言ったとたんに周りが冷たいんです。その時はまだ知事と方向が合っていたんですけど、申請者である県の方が、日本人も含めて考えてもいいとなると、どうしても今後の外国人専用だけでのPR活動というのは難しいなと思うんですけど、ただ和歌山市としては、IRを外国人専用だったら受け入れますというメッセージは、ずっと出し続けたいなと思っています。

(記者):その反応が冷たいというのは、事業主さんであったりだとか、出席されている関係者が全体的に冷たいというような印象なのでしょうか。

(市長):日本人を入れてくれたら行くのにとか、そういう事を後に言われました。

                                                以上

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