市長記者会見 平成31年2月12日

 

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20190212市長定例記者会見

2月市長定例記者会見
【平成31年2月12日(火曜日)午後2
時~】

市長発表事項

発表項目

2月定例市議会提出案件について

一つ目は、2月定例市議会の提出案件ということで、条例案と平成31年度予算の主要事業の概要でございます。
順を追って、説明させていただきます。

主な条例議案

まず、条例議案でございますが、和歌山市都市公園条例の一部改正ということで、提案させていただいています。前回の定例記者会見でも発表させていただいたんですけど、和歌山公園を「和歌山城公園」に変更させていただきたいと思います。先日の和歌山市都市計画審議会でも了承いただきました。明治34年以来の和歌山公園の名称変更ということで、かなり慎重に進めてきたんですけど、今回和歌山市都市計画審議会が終了し、いよいよ公園名称の条例変更をさせていただくことになりました。

平成31年度 予算と主要事業の概要

まず、平成31年度はどんな年かと言いますと、一つは、今まで進めてきたまちづくりである市民会館、市民図書館、また再開発や大学誘致など、こういった取組が2020年度でほぼ完了してきます。そういう意味では、今進めている事業を着実に整備していく年でもあるし、すべてが完成してくるということで、次のステップである第2ステージに向けての検討を進めていきたいと思います。特に地方創生の総合戦略が、平成31年度が5か年の最終年度を迎えることになりますので、その5か年の検証、それと次期総合戦略に向けた策定の検討をしていくことになります。そういった年でもありますし、また将来的に言えば、先端技術などにより社会が変わる動きが出てきています。それら先端技術導入等への取組にも備えていこうということで、今までのステップを確実に仕上げていくとともに、次へのステップを用意していく、そういった予算となってきます。
そういう意味で、昨年9月の2期目就任の際にも、所信表明をさせていただいたんですけど、まずは、今後の本市の発展に向けて、すべての人が生涯に渡って安全・安心に過ごせるまちづくりを実現していきましょうということで、高齢者・障害者福祉、子育て環境、災害対策の強化に努める、そしてそれをずっと持続できるような活力を創ろうということで、元気な産業の実現やまちの活性化に取り組んでいく。これをメインにして、平成31年度は、今までのステップと次のステップをつなげる「未来の発展につなげる予算」となります。

まず大きな一つ目でございますが、未来へつなぐ子育て支援ということで、子供に寄り添う体制の充実を図っていきたいと思います。児童福祉法の改正によって、子ども家庭総合支援拠点の設置が、努力義務としてそれぞれの市町村に生じました。今回こども総合支援センターが本町に移転して、拡充するということで、合わせて人員面も拡充して、子ども家庭総合支援拠点を設置して、子供を虐待から守る取組を強化していきたいと思います。子ども家庭総合支援拠点の内容は、庁内関係機関の連携を強化していく、例えば教育委員会では教師の方から家庭の状況、そして生活保護面ではケースワーカーの方からの情報をもらって、それを統合化していこうということで、子育て世代包括支援センターとも連携しますし、また県の児童相談所とも連携していく、その中心に子ども家庭総合支援拠点を設置したいと考えています。また合わせて、外国人等の子どもへの日本語学習支援、里親間の連絡などについて、こども総合支援センターの充実を図っていきます。それと、発達相談について、5歳児については、私立保育所の保護者面談ができていない部分がありましたので、それも実施して、小学校進学に向けての相談というのを、より充実させていきます。

保育環境の充実ということで、公立の認定こども園の整備が、来年度完了してきます。一つは本町認定こども園で、特徴としては「障害児への特別支援教育・保育」ということを充実していきます。もう一つの芦原認定こども園では、「一時預かり室」や「子育て支援室」の確保ということで、それぞれ特徴を持った公立認定こども園というのを、来年度完成していきます。また、幼児教育・保育の無償化ということで、これは国の方の施策に合わせて、今年の10月から実施していきます。3歳から5歳は、すべての世帯で保育料等が無償、0歳から2歳については、住民税の非課税世帯が対象となってきます。

引き続き、待機児童ゼロへの取組というのを進めます。私立認定こども園は、新たに平成31年度で、松江・川永・和佐の3地区で新たに3か所開園します。そうしたところの支援を充実して、待機児童を減らしていきたいと思っています。ゼロを目標にしているんですけど、地域間アンバランスがあるということで、なかなかゼロにならない状態です。そうした地域間アンバランスというのを解消していこうということで、整備を進めていきたいと思っています。それと合わせて、学童保育ということで、和歌山市では若竹学級ということで整備を進めてきました。学童保育については、昨年度に待機児童ゼロを達成したんですけれども、引き続き若竹学級の充実というのを図っていきたいと思っていますので、新たに10教室を整備していきます。

子育て交流施設の充実ということで、南海和歌山市駅に新たな子育て拠点ができます。今までの子育て拠点施設は、市内に13か所あるんですけど、その子育て支援拠点の機能にプラスして、子供たちが楽しめるような図書館、それとそのまま屋上に上がっていったら、屋上で遊べるような新たなスペースができます。これは、子供間や親子間はもちろん、おじいさんやおばあさん世代の方々を含めた三世代でも楽しめるような場所が、市民図書館の中にできます。周辺には、プラネタリウムが新しくリニューアルオープンするこども科学館がありますし、消防局にある防災学習センター、こういったところで三世代が学びながら楽しめるような、そういうエリアが南海和歌山市駅周辺にできてきます。また合わせて、子供食堂については居場所づくりということで、これからも支援していきたいと思っています。

子供の成長を支える環境づくりということで、地域とともに学校づくりを推進していこうということで、コミュニティ・スクールが来年度に市立学校の全69校で設置完了することになります。これで地域とともに、子供たちの教育を支援し合うということでやっていきます。それと合わせて、家庭教育の支援ということでは、家庭教育支援サポーターを養成していきます。さらに、中学校等での赤ちゃん教室ということで、中学校等に赤ちゃんを連れてきていただいて、子育てを学べる、親学びの体験ができる、そうしたこともしていこうと思います。それと就学援助については、今まで国基準から和歌山市は非常に遅れていました。これを今の国基準に引き上げていきたいということで引き上げていきます。それと小学校については、新入学の学用品費を入学前に前倒しで支給させていただこうということで進めていきます。

子供たちの「知・徳・体」を育むということで、体も心もそして学力もということで、様々な取組をやっていきたいと思っています。特に、2020年度から新学習指導要領が大きく変わります。それに備えて、2019年度からは外国語活動を拡大したり、中学校では特別教科化、またプログラミング教育については、先行実施していくということで、そうした学力向上についても取り組んでいきたいと思っています。それと合わせて、資料では赤字で記載しているんですけど、子供たちに本を読んでいただこうと、そういう機会を増やすということで、新市民図書館を拠点とした学校の図書室の支援をしていこうということで、大きな市民図書館を拠点として定期的に学校を回っていただいたりして、子供たちが本に興味を持っていただけるような、そうした場を作っていこうと考えています。

非常に夏場が暑くなってきているということで、普通教室については、和歌山市はすべて完了したんですけれども、空調についてまだ残っている特別教室については、全室完了していこうと思っています。また合わせて、体育館についても空調設置をしていこうということで、これは一度にはいかないので、計画的に進めていきたいと思っています。中学校で7校について、体育館の空調整備を進めていきます。

大きな2つ目です。健康長寿社会は、やはりこれからの高齢化社会の中で、最も大事なところだと思っています。そのためにも、現在和歌山市の方では、専門的な知識や効果・検証ができる、そういった健康体操教室というのを4種類用意してやっています。それと自治会活動や公民館活動、老人会活動等で健康づくり活動が非常に活発になってきていますので、こうしたことを支援していこうということを考えています。またねんりんピックについては、今年の11月9日に、和歌山市では4種目開催されます。それに合わせて、おもてなしと市民の方の健康増進やスポーツに取り組むといったことを、さらに拡大・充実していこうと考えています。

生涯安心して暮らせる地域づくりということで、地域包括ケアシステムを和歌山市では進めてきました。市内全15圏域で進めてきたんですけれども、さらに来年度は、地域包括ケアシステムを深化させていきたいと思っています。特に病院から介護へ移れる、在宅へ移る、そうしたことを支援していく地域連携室、これは病院内にも設置されてきていますが、それをさらに拡充していくことと合わせて、生活支援・介護予防という面では、地域の方やいろんな団体に働きかけて担い手を養成していって、ボランティアとして地域サービスをしていこうという、そのボランティアを育む生活支援コーディネーターというのをすでに配置しており、さらに進めていきたいと思っています。

地域共生社会の実現ということで、これは地域全体で他人の困りごとを「我が事」として捉えて、これから子育てしながら介護すること、子育て支援と高齢者への介護支援というのを一体的に支援していこうということで、地域全体でのそういった課題というのと、42地区を越える市の大きな課題としてのそうした機関としての2つの面で、この「我が事・丸ごと」の地域づくりというのをつくっていきたいと思っています。そうした中では、新しい取組なんですけれども、こうしたことによって、今後も人口減少社会の中で安心して暮らせる、そんな社会づくりを進めていきたいと思っています。

障害者を支える環境づくりということで、障害者差別解消推進条例で、バリアフリー化や社会的な差別の解消を図ろうということで進めてきました。そんな中では、就労支援の方をもっと積極的にやっていこうということで、事業所の中で就労継続支援事業所というのがあるんですけど、そこから一般就労へなかなか向かっていないということがあって、企業がどういった方を希望されるかというところを細かくヒアリングして、企業と結び付けていこうということで、訪問調査員を新たに設置させていただくことにしました。また合わせて、手話言語条例に基づき、一般の市民の方に手話というのをもっと広めていきたいと思います。

人と動物が共生できる社会の実現ということで、(仮称)動物愛護センターが、今年の秋にオープンします。コンセプトは「命の大切さを伝える施設」「人と動物の正しい関わりを学ぶ施設」「動物にやさしい施設」ということで、この3つをコンセプトにして、殺処分ゼロを目指していきたいと思います。

便利で持続可能な公共交通の実現ということで、まずバスについては、これは県の施策と合わせています。ICカードを導入していこうということで、増大する外国人観光客等への対応ということでキャッシュレス化、カードのシステムを導入していきます。外国人観光客等については、関西エアポートでカードを買えるということで、非常に市内でもバスが利用しやすくなります。また合わせて、今までの磁気カードがなくなるということで、70パスなどの高齢者の外出支援についても、ICカード対応をしていきます。それと交通不便地域については、全域について、地域バスの導入の検討をやっていきたいと思っています。乗り合いタクシーについては、加太で実証実験等をやってきたんですけれども、それをさらにニーズを捉えた新しい柔軟な運行方式で、市内全域に広げられるような検討を進めていきたいと思っています。デマンドタクシーと地域バスとで交通不便地域をできるだけ解消していこうということを、来年度にしっかり検討して、再来年度へつなげていきたいと思っています。

都市計画道路網については、現在市内各地で整備を進めています。

治水・内水対策ですけれども、昨年の台風や、一昨年の水害等の大きな被害が和歌山市に生じました。特に紀の川においては、新六箇井堰が河川の水位を上げている可能性があるということで、和歌山市としては、国土強靭化緊急対策に基づいて、紀の川の治水・内水対策を促進してほしいということで、国に強く働きかけていきます。準用河川の前代川は、平成31年度の完成を目指します。それとこれはあまり目立たないところにあるんですけど、鳴神の方から真っすぐ南の方に伸びている都市計画道路の松島本渡線については、市と県で整備を進めてきていたんですけれども、その道路下に、市の方で直径が4.5メートルの大きな雨水貯留管を整備してきました。来年度、その貯水管に貯水された水を排水できるポンプ施設が完成しますので、全体的にこの雨水貯留施設が供用できることになってきます。

災害発生時の対策ということで、来年度特に、災害時要援護者支援の強化に取り組みたいと思っています。今まで名簿等の作成はしてきたんですけれども、実際津波の時には、自分も逃げなければいけないし、そういう時に本当に要援護者を助けられるのかという問題もあって、十分にシステムができていませんでした。今後はモデル地区を通じて、雨の場合にどうするか、地震・津波の場合にどうするか、そういったことを要援護者が必要とする支援をできるようにやっていきたいと思っています。それと、防災行政無線が聞こえにくいというご意見をいただいていたんですけれども、デジタル化に合わせて、来年度は、全体の計画で新たに整備する予定の222基のうち、144基が完成してきます。市内のかなりの地域で、これまで以上に聞こえやすくなってきます。それと災害医療体制強化ということで、災害時に医療機関が十分機能するような、非常用通信手段というのを整備していきたいと思っています。

住宅等の耐震化については、今まで全戸・戸別訪問を進めてきました。こうしたこともあって、非常に耐震化していただけるところが増えてきていますので、そうしたことを更に続けていきたいと思っています。それと合わせて、ブロック塀の除却等の補助、また公共施設のブロック塀等の改修について進めていきます。

空家等の対策については、まず空き家の発生を抑制しようということで、できるだけ空き家になる前に、未然防止に取り組みたいと思っています。これはいろんな機関で連携し、介護施設などの施設も通じて、様々な機会に空き家をなくせるような取組をやっていきたいと思っています。それと利活用の促進にも取り組むということで、現状空き家を放置したままにされる例が多いので、それについては、いろんな補助制度がありますということを周知させていただいたり、空き家バンクへ登録していただいたり、また空き家の地域交流拠点化というのを進めていきたいと思っています。さらに、倒壊の恐れがある危険な空き家については、これまで7件について勧告を行ってきました。まだ残っているものもありますので、次はいよいよ命令の方へ入っていきたいと思っています。勧告した7件のうち、是正していただいたのが2件ですので、残っているものは命令に入っていきたいと思っています。それと合わせて、特定空家等の可能性がある空き家がまだ133件ありますので、再調査の上、勧告に入っていきたいと思います。

ここから大きな3つ目です。産業の振興ということで、まず市内産業の競争力を強化しようということで、市内産業について、設備投資を促すことで生産性を向上しようということに取り組んでいます。先端設備等の導入や、企業立地促進奨励金を使っていただいた企業の設備投資の促進、そういったことで生産性を向上させていこうと考えています。またキャッシュレス化等への対応として、特に商業施設や観光施設については、キャッシュレス化を促進していきます。その他にも、道路網の整備等により、物流拠点の整備や産業競争力の強化につなげていきたいと思っています。

特に今、市内の産業や企業誘致において、人材面の確保が非常に厳しくなっています。そうした中で、和歌山市においても、外国人の人材の育成・活用・受け入れ態勢の充実というのを、新たな政策としてやっていきたいと思っています。特に企業側が、どういう資格を持った、どういった外国人を求められているかというところを、高等教育機関とマッチングさせることによって、さらに外国人の労働者が和歌山に来やすいような、環境を作っていきたいと思っています。また合わせて、国の方で設定されました東京23区からの移住・就職・起業ということについても、取り組んでいきたいと思っています。その中でも和歌山市では特に起業という部分、新たに起業していただけるところ、そういったところを進めていきたいと思います。また近年は、非常に情報が高度になってきました。そういったところに備えるために、和歌山市で新たに特別顧問というのを設置することにしました。高度な専門的知識に基づいて、和歌山市で助言・提案をしていただいて、実行していただこうということで、特別顧問を設置します。

国際戦略については、これまで姉妹都市・友好都市との交流・連携をしてきました。それをさらに強化していこうということで、特に台湾との交流というのも活発になってきています。こうした姉妹都市・友好都市以外のところ、台湾との交流の推進や、先日市長が来ていただいたイタリアのアマルフィ市との交流を今後も続けていこうということで、そうしたことによって、今までの文化・教育・スポーツ面だけではなく、経済面の交流というのをもっと活性化していこうと考えています。

農業の支援については、今後新技術等の導入によって、農業のあり方がかなり変化していくと思うんですけれども、まずは遊休農地の解消ということを積極的に支援していきたいと思っています。農地の複合化やできるだけ農地を貸していただくこと等を、やっていきたいと思っています。それと合わせて、生産性の向上や、市街化区域については市民農園の開設等の支援ということで、市街化区域内の方も農業に親しめるような、農作物の育成に親しめるような、そういう場の提供の支援をしていきたいと思っています。

水産業についても、これからもっと稼げるような水産業に転換していこうということで、1つは漁場の生産力を上げていく、漁礁及び増殖場を作って、育成や生育環境の改善等に努めていきたいと思っています。またアサリの復活についても、引き続き取り組んでいき、最終的には一般開放までしっかりと持っていきたいと思っています。また和歌浦漁港内では、地元の水産物の販売促進ということで、漁協がカキ小屋を作られるということで、そういった部分に支援をしていきたいと思っています。それと雑賀崎では、船上販売というのが非常に増えてきましたので、来訪者向けトイレを設置するなどにより、船上販売の拡大にも努めていきたいと思っています。またこれも雑賀崎ですけれども、海上釣り堀等の整備促進ということで、和歌山市で海上釣り堀を経営していたんですけれども、漁協の方で新たに整備していただけるということで、それへの支援をしていきたいと思っています。

四季の郷公園については、3月10日に和歌山南スマートインターチェンジが開通して、非常に便利になります。本当は同時にオープンしたかったんですけど、1年遅れになってしまいますが、四季の郷の入口の部分に「味覚ゾーン」というのを設置していきます。道の駅と合わせて、来年の4月にはオープンさせるということを目標にやっていきます。それと中央卸売市場については、いよいよ工事に着手しました。今後は、道の駅も整備できるように進めていきたいと思います。

和歌山は本当に良いところなんだといった、和歌山のイメージをもっと上げていきたいと思っています。先日HYDEさんが、和歌山市ふるさと観光大使になっていただきました。「#なんて素敵な和歌山なんでしょう」というツイートが大反響を呼んでいるということで、非常に和歌山の観光のイメージアップにつながっているんじゃないかと思っています。また、これまで委嘱させていただいた観光大使や観光発信人の方々も非常に多くなってきていますので、こういった方々をもっと活用させていただいて、さらに和歌山のPRをしていければと思っています。特にホームページやSNSを通じた観光情報発信ということで、国内外に発信していきたいと思っています。また今年の夏には、約12万トンで和歌山市に入港した中では過去最大のクルーズ船であるダイヤモンド・プリンセスが入港するということで、和歌山市内の商品や食などに親しんでいただけるよう、おもてなしをしっかりとやっていこうと思っています。また、ねんりんピックについてもおもてなしをやっていきます。その他にも、タクシーのマナー向上の取組ということで、南海和歌山市駅も駅前広場が来年度中に新しくオープンしますので、入ってくるタクシーを優良タクシーに制限しようということで、新たな取組としてやっていきたいと思っています。

誘客と消費拡大による観光振興については、コンベンションの推進ということで、シーズン中は、旅館やホテルの稼働率が結構高くなってきましたので、6月、1月、2月といったオフシーズンに力を入れていこうということで、対応を図っていきたいと思っています。またQRコードも含めたキャッシュレス決済の導入ということで、事業者と商店や観光販売所などをマッチングさせていって、キャッシュレス化を促進していきたいと思っています。さらに、周遊クーポン券の開発支援ということで、食も観光も体験も交通も楽しめるような、そうした周遊クーポン券の開発を支援していこうと思っています。

特に今力を入れているのが、日本遺産である和歌の浦・紀三井寺のさらなる魅力向上です。日本遺産に認定されて3年目に入りますが、日本遺産の国内外への魅力発信を引き続きやっていきます。また観光遊歩道については、新年度に完成してきますし、整備を進めている雑賀崎灯台広場も、新年度に完成してきます。それと新しい取組として、和歌の浦の観光遊覧船の導入支援をしていこうということで、この支援をしていくことによって、できるだけ和歌の浦を海から見ていただいたり、海から入っていただけるような、そうした場所にしていきたいと思っています。また道路の美装化や無電柱化の促進、御手洗池公園・沖見の里公園の整備、東照宮等の文化財の周辺整備を進めるとともに、玉津島神社の隣の古民家を活用して、ガイダンス施設として整備していこうと考えています。

和歌の浦・紀三井寺と合わせて、加太についても力を入れています。加太では、昨年12月に青少年国際交流センターがオープンしました。また先月には、グランドピアノを寄贈いただきましたので、堀米さんと津田さんによるヴァイオリンとピアノのコンサートも開催しました。子供たちがそういった音楽に触れられる一つの拠点になればと思って、芸術村構想のようなことを、青少年国際交流センターで進めていきたいと思っています。また地域おこし協力隊による空き家を活用した移住・起業の支援や、東京大学加太分室とのさらなる連携、また友ヶ島砲台跡の整備、そういったことに取り組んでいって、加太を国際競争力のある観光地になるよう、魅力を上げていきたいと思っています。

大きな項目4つ目です。まずは、学生が行き交うまちづくりということで、これまでまちなかへの3大学誘致を進めてきました。昨年は、東京医療保健大学が開学しましたし、今年の4月には和歌山信愛大学が開学します。そして3大学としては、2年後に県立医科大学の薬学部が開学することになっています。この3大学に加えて、県の方で県立体育館の隣に、宝塚医療大学の誘致をしてくれています。これが4つ目で、そして現在の図書館が移転するので、その跡地に、和歌山市の方でリハビリ系の専門職大学にしようということで、支援させていただいています。ただこれについては、文部科学省の認可が必要ということで、専門職大学はなかなか認可が厳しいということもあって、これがうまくいって認可されると、全部で5つの大学がまちなかに開学して、非常に学生が多くなるということになってきます。そうした学生を、地域の方が行っているNPO活動や祭りなどに、新しい力である学生の力をどんどん活用させていただくことによって、学生の方も和歌山市に愛着を持っていただける、そうした取組の一環として連携できる、プラットフォームを整備しようということで、フォルテワジマに現在NPO・ボランティアサロンがあるんですけれども、そこを「和歌山市地域フロンティアセンター」として設置していこうと思っています。車の方も来やすいように、フォルテワジマの駐車場の30分間無料化を実施していこうと考えています。

いよいよ新年度で、南海和歌山市駅が完成してきます。先に市民図書館がオープンして、駅前広場も一部オープンする、そして来年の春には、全体がグランドオープンしてきます。新市民図書館については、これまでにない図書館として、365日無休、開館時間も朝9時から夜の9時までということで、非常に活用しやすくなってきますし、大人も子供も楽しめるような、賑わいの拠点になってくれるような図書館になります。また駅前広場についても、東京大学の先生にいろいろご相談させていただいて、紀州のイメージを出そうということで、そうした玄関口にさせていただいています。夜も和歌山市の大きな玄関口に相応しいような、夜間景観にしようということでやっています。

まちなか整備が次々と完成してきます。民間の再開発としてやっていた友田町四丁目地区と北汀丁地区の2か所が、来年度に完成予定になっています。医療や介護、商業施設、住居・マンションなど、そうした複合施設が新たなまちなか居住の拠点として、オープンしてきます。それと、現在入札にかけようとしていますが、市民会館(仮称)市民文化交流センターの整備も進めていきます。これは2021年の春に竣工予定になっています。それと新たな整備をやろうということで、今までどちらかと言ったら点的な整備だったんですけれども、これからもう少し面に広げようということで、次の検討に入ります。民間の土地なんですけど、南海和歌山市駅の前の部分、それと国道よりも西側の部分ですけれども、老朽化が目立っている県庁前交差点周辺、この2つについては、事業化まで持っていけないかということの検討に入ります。また少し困難ではありますが、JR和歌山駅については、駅をもっと有効活用できないかということで、駅周辺についての整備の検討に入りたいと思っています。この3か所を面的な整備として、今後検討していこうと思っています。

徳川御三家の和歌山城のさらなる魅力向上に取り組んでいきます。すでにこれまでも発表させていただいていますけれど、扇の芝の整備ということで、これは来年度は家屋移転が進んで、結構石垣が見えてくることになりますので、形が見え出すのが来年度だと思っています。また、御橋廊下を挟んだ大奥・能舞台の復元的整備については、大奥の方は文化財調査が進んできましたので、基本計画に入っていきたいと思っていますし、能舞台の方は、現在文化財調査を進めています。これらは遺構等の発掘をしっかりして、復元的な整備ができればということで、引き続き取り組んでいきたいと思っています。また天守閣の整備検討については、耐震化がされていないということで、現在検討しています。耐震改修するのか木造再建するのか、あるいはまた違う方法でやるのか、そういったところを来年度中には一定の結論を出していきたいと思っています。その他にも、和歌山城内では今いろんな取組をやっています。砂の丸広場のトイレをもっときれいにしたりだとか、公園内の樹木の整備、岡公園の全体看板等の整備、それと魅力発信ということでは、今年が紀州徳川家が和歌山城に入城して400年にあたりますので、紀州徳川家では第19代目にあたるのが徳川宜子さんなんですけれども、その徳川宜子さんをお招きしてシンポジウムを開催したり、400年に向けた取組というのをやっていきたいと思っています。

和歌山市の中心部の中で、資料に記載している地図の青い部分が、スポンジ化されており、スポンジのようにスカスカの状態になっています。それを解消しようということで、再開発をしたり、まちなか居住を促進したりなど、いろんな取組をやっているんですけど、そうした中で1つの方策として、スポンジ化している部分の周辺部にある駐車場である、フリンジ駐車場の機能強化を図っていきたいと思っています。すでに大新公園については、民間の力でということでやっているんですけれども、特に和歌山市役所の北側にある(仮称)和歌山市役所北駐車場の整備や、けやき駐車場の一部整備、そして本町公園についても、民間活力を利用して整備をしていきたいと思っています。そうした公的な駐車場を整備して、料金政策を合わせてやっていきたいと思っています。30分から90分ぐらいまでの間で、料金の無料化政策をすることによって、できるだけ周辺部の公的な駐車場へ駐車していただいて、まちなかを歩いていただけるような、そうした駐車場政策や、駐輪場をさらに活用させていって、できるだけ無料で周辺部に駐輪していただいて、まちなかを歩くような、そういう政策をフリンジ駐車場の機能強化としてやっていきたいと思っています。それと合わせて、通りの整備に入っていきます。まずは(仮称)和歌山城前広場及び市道中橋線の整備ということで、天守閣が綺麗に見える、そうした市道中橋線の無電柱化を進めて、歩きたくなるような、そして食べ歩きができるような、そんな通りにしていって、この和歌山城と京橋の親水公園、さらにはぶらくり丁周辺とを結んでいきたいと考えています。また公園の有効活用をしようということで、これはパークPFIということで、本町公園では今の公園を生かした形で、マルシェなどの賑わいがある公園整備をしていきたいと思っています。それとリノベーションまちづくりについても、さらに遊休不動産の活用ということでやっていきたいと思います。

南海和歌山市駅もそうなんですけど、和歌山市の玄関口をできるだけ夜間景観の魅力を上げようということで、夜間景観の向上に取り組みたいと思っています。市堀川の水辺空間や、JR和歌山駅前、南海和歌山市駅前、こうしたところのまちなかの夜間景観と、民間の方が行っているフェスタルーチェのようなものを合わせて、魅力の向上に取り組むとともに、和歌浦等については、多宝塔や観海閣、こういったところの夜間景観というのを整備していきます。

地域の活動拠点づくりということで、現在各地でいろんな拠点づくり、地域の方がふれあい、交流できるような拠点づくりというのをやっています。新たなところとしては、南コミュニティセンターが昨年オープンしたんですけれども、そこの図書室の部分がまだオープンできていなかったので、図書室の開設準備に向けた設計に着手していきます。

市内各地で、地域の方々がそれぞれいろんなまちづくり活動をやっていただいています。みんなでまちづくりをしよう、自分たちのまちとして捉えて、本当に住みやすいまちにしようという動きが、それぞれ活発になってきています。今福や砂山地域もそうですし、四箇郷地域、山東地域など、さまざまなところでそういった動きが起こってきています。そうしたまちづくり活動への支援をさせていただくのと合わせて、花いっぱい運動や森林公園への植樹等の活動へのご協力というのをさせていただこうと。そして花いっぱい・夢いっぱいになるようなまちにしていこうということで計画しています。

スポーツを楽しめる環境づくりということで、つつじが丘のテニスコートは、これまで駐車場が不足していました。そのため、路上駐車等が多かったんですけれども、この空き地を利用して駐車場として活用していこうと。それと合わせて、スポーツゾーンということで、いろんなスポーツができるような、高齢者も子供たちも若者もできるような、そういったスポーツゾーンとして検討しています。また賑わいゾーンについても、商業を活用できればということで、そういった取組で、つつじが丘テニスコート周辺をスポーツの拠点としてさらに魅力を上げていきたいと思っています。その他にも、自転車活用の推進ということで、先月の定例記者会見でも発表させていただいたんですけれども、今後、自転車活用推進計画の策定を進めていこうと考えており、現在は、第1回全国シクロサミットや、わかやまサイクリングフェスタ2019などの開催準備を進めているところです。

和歌山市には、歴史・文化・芸術が本当にいいモノがあるんですけど、保存と活用が特にできていないというのがあって、そうした歴史・文化資産の保全・活用を促進していきたいと思っています。熊野古道が世界遺産に登録されて、今年は15周年になるんですけど、和歌山市にも中央部分に熊野古道が通っています。そうした和歌山市内にも熊野古道があるということを、沿道の方々と協力して、環境整備等をやっていければと思っています。また、日本遺産の認定に向けて進んでいる葛城修験道については、これは友ヶ島が二十八宿のうちの第一の宿場になっています。5つの行場もありますし、そうした友ヶ島を起点とした葛城修験道の活用・推進というのをやっていきたいと思います。また有吉佐和子邸の復元については、復元に向けた実施設計を実施していきたいと思っています。また、2022年が和歌祭の400年にあたります。それに向けて、地元の方も400年を盛り上げていこうというように思っておられますので、そうしたことに協力して、400年に向けたPR等の強化をしていきたいと思っています。そして、来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックです。本市で事前合宿を行うチームへのサポートや、大勢の方が関西国際空港に来られますので、そうした方を和歌山市へ呼び込めるような形で、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭のプレイベントと合わせて、和歌山の歴史・文化の魅力を最大限に発信できるようなイベントなどを検討していきたいと思います。また、友ヶ島の民間活力導入の実証実験など、離島を活用したような文化・芸術の発信というのも検討していきます。

近年いろんな技術が、これからの我々の生活を変えようとしています。これまでも進められている「Society5.0」、まさに第5の社会に向けての動きというのが、いよいよ現実になってきています。そして「SDGs」は環境都市に向けて、また国の方でも進め始めているのが「スーパーシティ構想」ということで、これから大きく社会が変わるような、和歌山にいても都会並みの生活ができるというのが、こうした技術を使うことによって、和歌山を変えていけるんじゃないかなと思っています。そうした今住んでいる人も高齢者の方も、いろんな生活が便利に、幸せに暮らせる、そして若い人もどこで働いてもどこに住んでも、大都市に住もうが和歌山市に住もうが同じような、そうした利便性の高いまちづくりというのを進めていくことによって、住みたいまちとして選ばれる「関西の中枢中核都市」を目指していきたいと思っています。誰もが笑顔であふれる「きらり輝く 元気和歌山市」の実現を目指していきます。

【財政局長から説明】

平成31年度予算の概要について、簡単にご説明いたします。
まず一般会計の予算でございますけれども、1,566億8,303万円で、対前年度比3.8%増となっています。また特別会計予算の総額は、977億277万円で、0.2%減、公営企業会計予算の総額は、411億5,036万8千円で、1.2%減、全会計の総額については、2,955億3,616万8千円で、対前年度比1.7%増となっています。
次に、一般会計の歳出の目的別構成比ですが、前年度に比べて、総務費・農林水産業費で割合が増加し、民生費・土木費・教育費などの割合が減少しました。
次に、一般会計の年度間の増減ですが、歳出は前年度に比べて56億8,000万円の増となっています。款別の予算額で前年度から主に増えたものは、民生費・総務費・農林水産業費で、主に減ったものは教育費・衛生費・諸支出金となっています。増加したものについては、まず民生費は、障害者福祉関連扶助費、制度改正に伴う児童扶養手当費、認定こども園整備費などの増加により20億円の増、そして総務費は、新市民会館、つつじが丘テニスコート周辺整備費などの増加により、38億8,000万円の増となっています。減少したものについては、教育費は、青少年国際交流センターの完成などにより、7億7,000万円の減、衛生費は、第2工場の解体、また(仮称)動物愛護センターの本体工事の完了などで、5億8,000万円の減となっています。
次に、一般会計の歳出の性質別構成比ですが、義務的経費の割合が減少し、投資的経費の割合が増加しています。
次に、歳出の性質別の予算額の増減ですが、まず義務的経費は、26億2,000万円の増で、主なものは、扶助費が16億円の増、人件費が4億1,000万円の増などとなっています。投資的経費は、42億4,000万円の増で、主なものは、認定こども園、新市民図書館などの子育て・教育・福祉施設整備で、23億3,000万円の増となっています。
次に、一般会計の歳入の状況ですが、自主財源と依存財源の割合については、自主財源が45.2%で前年度に比べ減少し、依存財源が54.8%で前年度に比べ増加しています。
次に、一般会計の歳入の増減ですが、まず自主財源については、市税で、法人市民税の増収等により、4億7,000万円の増を見込むものの、その他繰入金等で、7億7,000万円の減で、自主財源全体では3億円の減を見込んでいます。次に、依存財源ですけれども、地方交付税では、臨時財政対策債を含めた実質的な交付税として、3億円の増を見込んでいます。市債は、認定こども園や新市民図書館などの子育て・教育・福祉施設等の建設事業債の増により、30億2,000万円の増となります。国県支出金は、市街地再開発に対する補助や、私立保育所に対する施設型給付費の増などにより、30億2,000万円の増となります。

和歌山市ふるさと観光大使 HYDE氏 就任記念ギャラリーの設置について

2つ目の発表項目については、和歌山市ふるさと観光大使HYDE氏の就任記念ギャラリーの設置です。先日、和歌山市ふるさと観光大使に就任依頼をさせていただいて、場所が大きなコンサート会場だったということもあって、非常に反響を呼んでいます。特に「#なんて素敵な和歌山なんでしょう」というのが、非常にリツイートされたりして、和歌山市に関連した和歌山県全体の魅力が、非常に発信されているんじゃないかなと思っています。そうした中で、先日渡させていただいた委嘱状楯のレプリカ、サイン色紙、和歌山市ふるさと観光大使の名刺、記念撮影写真などについて、先方の了解も得られましたので、2月15日から「記念ギャラリー」として、市役所の1階に設置したいと思います。大勢の方に、HYDEさんのふるさとである和歌山市に触れていただければ、そういう一つの起点になっていただければということで、設置させていただきたいと思っています。

四季の郷公園「味覚ゾーン」の整備に本格着手!

3つ目の発表項目は、四季の郷公園の「味覚ゾーン」の整備にいよいよ本格着手します。これは、道の駅を来年4月にオープンする予定で進めているんですけど、その中核となる施設です。四季の郷公園の入り口の部分にあたるんですけど、その部分を、和歌山市では初となるPPPのDBO方式を採用して、公募型プロポーザルで、募集をしてきました。そして、先日事業者グループが決まりまして、全体で9社が共同体として参画していただけることになりました。代表企業は「株式会社日本旅行」と「株式会社JR西日本コミュニケーションズ」です。その他の企業についても幅広いメンバーであり、ショップや農業、鉄道などいろいろなメンバーが一つになって、「味覚ゾーン」の整備に着手してくれることになります。事業コンセプトも非常に素晴らしくて、自然の中で「食を学び、穫り、食べる」というものになっており、「FOOD HUNTER PARK」ということで、これまでにない「道の駅」、そして「味覚ゾーン」というのを整備してくれることになります。レストランの特徴としては、地元の新鮮食材を活用した和歌山料理、またその場で地元の野菜を摘み取って食べられるバーベキュースペース、そういったことが特徴となっています。それと、農産物直売所については、地元の契約農家さんとネットワークを組んで、豊富な品揃えをしていけるということで、これらは今まで和歌山に無かったんじゃないかなと思っています。さらに直売所のところには、「ラボラトリーテストキッチン」ということで、契約農家さんが自分の作ったものを6次産業化したいという、そういったテストキッチンというのを整備して、新たな6次産業化を興せるようなものを整備されることになっています。

記者の質問事項

2月定例市議会提出案件について

(記者):一般会計の歳入についてお伺いしたいんですが、市税が法人市民税で増えたということですが、この理由をもうちょっと詳しくお尋ねしたいのと、地方交付税が増えたのはどうしてでしょうか。

(担当):法人市民税の増加につきましては景気の回復によるものでございます。地方交付税につきましては、制度改正によるものも少しあります。

(記者):その制度改正というのはどういうものでしょうか。

(担当):義務的経費の中に、児童扶養手当費というのがございます。そこが制度改正によりまして、来年度予算額を大きく持つ必要がございました。その財源としての増加でございます。

(記者):市長として、今回の予算の目玉というのはどういうところにあるんでしょうか。

(市長):今回、目玉というのはいくつもあるんですけど、やはり最初申し上げたように、1つは今のまちづくりをしっかり完成させていきましょうというのと、もう1つは次のステージに向けたいろんな動き、東京オリンピック・パラリンピック以降が次のステージになってくると思うんですが、その次のステージに向かってしっかり進めていこうと、そうしたことを幅広くやっています。お渡しした資料の最初の方に「子供に寄り添う」とあるんですけど、やはり寄り添った予算が特にこれから大事じゃないかなと思っています。子供に寄り添ったり、高齢者の方も今地域で支え合いましょうといろんな形で言っているんですけど、実際現実は、地域のコミュニティも非常に疲弊していると思うので、それをどういった形で行政やいろんな団体がサポートしていくか、それを「我が事・丸ごと」という形で進めて、今後は“人に寄り添う部分”というのを強く持っていきたいと思っています。それと合わせて、備えるところでは、東京オリンピック・パラリンピックに備えたり、それ以降の大阪・関西万博に備えたり、観光面やまちづくりも含め、そうした備えることによって、活力を積極的に増大させていくことで、寄り添う体制として福祉を維持できるんじゃないかなと思っています。

(記者):今回の予算の事業の中で一番力を入れられているのは、子供に寄り添う体制の充実というところの、こども総合支援センターという部分などが、市長としては目玉になっているのですか。

(市長):目玉については、これまで色々説明させていただいて、自分の思いを述べさせていただいた部分にあるんです。例えば南海和歌山市駅で言えば、新しく市駅前広場ができます。そこのタクシーのマナーが割と悪いということで、苦情が寄せられることがあるんですけれども、今年はねんりんピックもありますし、また来年以降もいろんなイベントが盛りだくさんで、そこへ外国人観光客も来られるので、タクシーのマナーを良くするにはどうすればいいかということで、やはり駅のタクシー乗り場を優良タクシーに制限していこうと考えました。協会等ともいろいろ調整をとってきたんですけれども、それぞれ事業者に対して、優良事業者として認定させていただいて、観光案内や接遇のマナーを良くしていく。その中に加盟する個々の方が、例えばマナー違反をしたり、あまりにもひどい対応であれば、そうした訴えをもとにして、入らないでくださいということで、制限していこうと思っています。そうしたことであるとか、その他にもいくつか力を入れたところがあって、まちなか整備の中で、面整備に向けた新たな整備というのがあったと思うんですけど、今まで拠点といった点的な形で南海和歌山市駅の再開発をやったり、北汀丁や友田町などの再開発の支援をしてきました。点ではなくて、もう少し面で整備しなくてはいけないというのがあって、南海和歌山市駅前の民間の土地になるんですけど、そうしたところについても再開発の具体案を持っていきたいと思っています。また県庁前の交差点付近も、扇の芝の方は、通常の文化財事業で扇の芝の復元を行うんですけれども、その国道を挟んで西側の部分についても、非常に建物が老朽化していて、景観もそぐわない状況になってきていますので、そうしたところを、新たな再開発や整備を検討していくと。それと、これはなかなか具体的に今言いにくいんですけど、JR和歌山駅についても、資料では遠慮して括弧でくくらせていただいているんですけど、東口は非常に観光バスが止まりにくいし、西口もそうなんですけど、交通結節点としては少し不十分な面があります。また東口などの駅周辺の公道利用というのもあまりできていないので、そうしたところの検討にも入っていきたいと思っていて、これは備える部分、次のステージの問題だと思うんですけれども、これもしっかり来年度やっていかなければいけないと思うので。その他にも、観光遊覧船もなんとか実現したいと思っていて、そうした観光面の強化もやっていきたいし、和歌の浦と加太というのは、これから本当に伸びる観光地だと思っています。和歌の浦ということで言えば、先日雑賀崎にアマルフィの市長が来ていただいて、あのイベントの最中にも、ミステリーツアーなどで続々と観光等での団体のお客さんが旗を持って来られていたんですけれども、やはりそれだけ雑賀崎って有名になってきているんですが、残念なことにお金を落としてもらう施設がないので、お金を落としてもらって、地元で食を味わえる、また体験もできるということを和歌浦全体でやっていければと思うし、加太についても友ヶ島が大きな財産だし、淡嶋神社をはじめとして、非常に観光客も増えていますので、さらに魅力を上げていく。それには、昨年12月に青少年国際交流センターがリニューアルオープンして、星も見られるし、芸術もできる、スポーツ合宿もできる、そうした場所もできたし、東京大学の方でも空き家対策ということで、空き家の検討として、全国に発信できるようなモデルを検討していただいています。そうしたこともあって、和歌の浦・紀三井寺・加太というところの魅力をしっかりと磨き上げていきたいと思っています。他にもたくさんあるんですが、説明の中で強調させていただいたところ、自分の思いを述べさせていただいたところがその部分になります。

(記者):先ほどタクシーのマナー向上に結構力を入れられたいということでしたけど、これはどういう風にこれから事業所を認定されていくんですか。

(市長):これは、これから議会のご了解を得てからいうことになりますが、具体的には、タクシー協会やハイヤータクシー協会、また個人タクシーの団体などの様々な事業者がありますが、そうしたところを会社ごとに、優良事業所というシールのようなものを発行させていただいて、観光パンフレットを置いていただいたりといった観光面の案内、またマナーの向上といったことで、そうしたことをお願いすることになります。おそらく最初は、優良事業者の認定というのは多く出てくると思います。その中でやっているうちに、あまりにもマナーが悪いとなってきた時に、それぞれの事業所を通じて、そのタクシーについてはもう遠慮してくださいということで要請していこうと思っています。

(記者):今回予算としては、過去最大規模になったと思うのですが、次のステップに向けてなどのいろいろな思いが含まれての予算だと思うんですけど、市長としての受け止めをお願いします。

(市長):これまで和歌山市には、非常に公共施設が老朽化して、耐震化されていない施設がたくさんありました。そうしたことからまずは市民の安全を図っていかなければいけないということで、公共施設の改修に併せて価値を向上させようということで、まちづくりに取り組んできました。それがいよいよ平成31年度というのは、仕上げの年になってきていて、平成31年度、32年度で、ほとんど完成してきます。その規模が、予算上で増加してきたんだと思います。それと、福祉面の予算の伸びというのが非常に大きくなっています。今回、就学支援といった一度に国基準まで引き上げをした支援や、子育てに係る経費、福祉面で非常に伸びてきています。これは今後も伸び続けると思うんですけど、そうした伸び続けられるためにも、活力の方でも、しっかりと税収面を確保できるような政策も合わせてやっていかなければいけないということで、今回こういう大きな予算になったんじゃないかなと思います。

(記者):これからの寄り添った予算の中で、「我が事・丸ごと」地域づくりというのがあったと思うんですが、相談支援包括化推進員の設置と地域活動支援員の設置、その両方でそれぞれ役割分担をしてやっていくということですか。

(市長):地域については、42地区でやっていくことになります。42というのは、大体小学校単位になります。和歌山市内で言えば、42の連合自治会があり、それぞれ小学校単位で、1つは拠点が併設されていると思っていて、今まで地域包括では15圏域でやっていたんですけれども、それをさらに細分化して、やはり自治会単位で、民生委員さんや児童委員さん、地区社協さんもそれぞれ42の単位ということで、より細かい単位で支援員を置いて、その中でも子育てと介護というのは同時に相談にくることもあるので、今までであれば子育ては子育ての分野、高齢者は高齢者の分野だったんですけれども、それを一括して受けようというのを、市全体の問題として、相談支援包括化推進員2名と地域活動支援員1名の合計3名の設置をさせてくいただくことになります。

(記者):それと別の分野になるんですが、働き手を増やそうとなっている中で、東京圏からの移住の促進というのは、国の施策なんですか。

(市長):移住・定住しようというのは、国の交付金を利用した施策です。これは起業が加わると、国と県で最大300万円となるので、そこへ和歌山市としても、更に起業については積極的にやっていきたいなということで、空き家オフィス等を活用したような起業を積極的に進めたいと思っています。

(記者):支援金の支給としては、新たにスタートさせるということですか。

(市長):そうです。

(記者):それが1,900万円の予算ですか。

(市長):はい。

(記者):あと、ものすごい細かいことになるんですが、先ほど観光面で重視されていると言われた和歌浦地区なんですが、無電柱化というのは、資料の中で市道和歌浦口雑賀崎線と市道和歌浦59号線の2つあったかと思うんですが、その両方を無電柱化されるんでしょうか。それともどちらかだけ先行してといくのか、新年度の取組としてどちらをされるのかが決まっていましたら教えてください。

(担当):無電柱化は先ほど言われた2路線です。また美装化については、市道明光通線と市道和歌浦69号線になっております。

(市長):資料の中の地図で見ていただいたくと、和歌浦口からずっと伸びている赤い線が市道和歌浦口雑賀崎線で、御手洗池をぐるっと周るのが市道和歌浦59号線、この2路線になります。

(記者):市道和歌浦口雑賀崎線については、無電柱化するということでいいんですよね?それと美装化もされる、両方されるということですか。

(市長):無電柱化と合わせて、歩道を整備して綺麗にしたりなど、そういうこともやっていきますので、無電柱化をすれば、ある程度の美装化にもなると思います。

(記者):今回一通り事業の話があった中で、「スーパーシティ」構想の話もされていると思うんですけれども、確か今年の夏以降に特区指定という話はあると思うんですが、具体的にその立候補の検討というのをされているのか、それともまだ考えていらっしゃらないのでしょうか。

(市長):現状、その指針がまだはっきりしないところがあります。当初は10領域のうち、5領域は取り組まなければならないと言われていたんですけど、どうも5領域じゃなくてもいいという話もあるようなので。ただ、さらに厳しい条件が加わりつつあるなど、まだ具体的に決まっていないところもあって、我々としては、どの地域がどう手を上げられるかどうかまだ検討していないんですけれども、これから将来的には「スーパーシティ」がまち全体に広がっていくことになりますので、モデル的にも取り組んでいきたいと思っています。

(記者):少し細かいところになるんですけれども、特別顧問制度の話で、先日堺屋太一さんが亡くなられましたが、そういった総合的ないわゆるまちの政策を実現される方を探すのか、具体的なものでこれにとかいう形で探すのか、どういったものなのかというのと、こういう人物が欲しいというのがもしあれば、教えていただけますでしょうか。

(市長):実は特別顧問については、私の方から提案させてもらっているんですけど、今いろんな技術というのが、すごく進んできています。なかなか地方では取り入れられない部分があったりだとか、人材活用の面でもそうなんですけど、やはり東京との結び付きであるとか、そういった大都市との結び付き、そうした事情も十分知っている人で、和歌山市の実情もわかっていただいた上で、アドバイス等を実行に移していただける方と思っています。分野としては、私が思っているのは、移住や起業の部分で、実際に呼び込んで来てもらえるような人がいないかなと思っているんですけど、そういった面であるとか、農業についても、これから新しい農業の時代に入ってくるだろうと思っていて、そういった先端的な農業について取り組めるような人など、いろんな分野を考えているんですけど、そうした分野で特別顧問を設置したいと思っています。

(記者):これは基本的には1人とか限らずに、複数の可能性もあるんですか。

(市長):あまり最初から数多くということではなく、1人ぐらいから始めて、複数になればと思っています。

(記者):今回の予算ですが、総括すると「未来の発展につなげる予算」ということでよろしいでしょうか。

(市長):その通りです。今整備していることがほぼ完成してきますので、それをしっかり仕上げることと、もう1つは次のステージというのが、今の整備が終われば見えてきます。その次のステップに向けての未来の発展も踏まえた、未来につなげる予算としていきたいと思っています。

(記者):補正予算の方で、毒物カレー事件の基金について、条例を廃止されるという形で基金を廃止されるというふうに、担当の総務企画課の方から、詳細な説明をいただいたんですけれども、もう一度市長の方の基金の廃止の位置づけと、それ以降の市民に対しての呼びかけを伺えますでしょうか。

(市長):これは保健所の方から相談があったものなんですけれども、事件から20年が経って、これまでいろんな形で説明会や健康診断などを行ってきました。ただ、近年はほとんど参加される方がいなくなってきて、忘れたいという方もおられるという中で、実際に継続してほしいという方はほとんどおられず、お1人だと聞いています。そのお1人の方については、今後もフォローしていくので、今回基金条例としては廃止したいということだったので、了解させていただきました。

(記者):説明の方では、基金自体の設立の目的は当初の目的を果たしたという説明だったんですけれども、もうすでに事件から20年経って、そういう理解で市長の方としても受け止めていらっしゃるということでよろしいでしょうか。

(市長):内容を詳しく聞いたんですけれども、お1人の方が、まだ被害に苦しまれているというところはもちろんなんですけれども、市としてできる部分はほぼ終わっているんじゃないかなと判断させていただきました。

(記者):関連してなんですけれども、実際に担当の保健所の方に聞いた時に、個別対応というのは今後もしていきますということをおっしゃっていたんですけれども、そのあたりの今後の、数少ないかもしれませんが、そういう健康不安を抱えていらっしゃる方もいるので、その方に向けてのコメントというか、お話をいただけたらなと思うのですが。

(市長):20年前のカレー事件というのは、本当に痛ましい事件だったと思っています。そして未だに、身体や心の傷が癒えない方がおられるということも、非常に痛ましいことだと思っています。そうした中で、和歌山市としては、それぞれの方の思いを踏まえて、今回基金条例については、個別という形でやっていくということになりました。今後ともそうした面では、カレー事件の方、また一般の犯罪被害者の方への支援も含めて、できるだけサポートしていきたいと思っています。

(記者):先ほどのコメントで、一般の犯罪被害者の方にも支援していきたいということですけれども、今基金に500万円余っているのは一般財源に使われていくということでしたが、これはそういう他の犯罪被害者の方に専用で使っていくというわけではないんですか。

(市長):専用というわけではないんですけれども、一般の犯罪被害者の方も非常に増えてきています。当初は、県では作らないということだったので、市の方で条例を作ろうかと思っていたんですけれども、結局県の方で作るようになったということで、そういう面では、市はサポートに回ろうという形で、今後は一般犯罪の被害者の方を支援していければと思っています。

(記者):一部の被害者の方から、そういうふうに基金を終わらせるというのは切り捨てじゃないかみたいな声もあったんですけど、そういう声に対しては、どう受け止めをされますか。

(市長):すみません、そういう声は保健所からも聞いていないです。

(記者):基金を終わらせる理由というのは、市としてできることが終わったから、健康調査も今後はする予定はないと保健所もおっしゃっていたんですけど、もともと何か大きく健康が変化したり、障害が出てきたりした時の保険のためじゃないですけど、そういうことも含めて基金を設立されたと思うんですが、その将来の不安のために残すという選択肢はなかったんですか。

(市長):これはもともとは、そういうヒ素の被害に対して、いろんな健康面での不安がある、こういう症状があった場合にどうすればいいのかなど、そうした不安を取り除いていくためのもので、そうしたことを集団的にやってきました。今後はやはり個別の対応じゃないかなと思っていて、医療の関係でも保健所を中心として、できるだけそれぞれの人に寄り添った形で進めていきたいと思っていて、その通常の中で十分やっていけると思っています。基金以上に、そういった方の支援というのは手厚くやっていますので、それは全然ご心配いらないと思います。

(記者):それに関連してなんですけれども、被害者の方の中で、今回実際7月に確かこの調査自体も終了するという話が決まって、今回条例で廃止するという話になったと思うんですけれど、終了が決まったということを知らない方がほとんどだったんですね。今後実際に廃止する条例ができて、基金がなくなって、健康調査的なものも当然なくなっていくと思うんですけども、そのあたりは、被害者の方々に通知されたりというのは考えていらっしゃらないんですか。

(市長):説明会は十分にやってきて、お2人のうち、1人の方は連絡がつかないけれども、残りのお1人の方は連絡がつくので、その方にはしっかりとサポートしていきますということで、保健所から報告を受けています。

(記者):実際に廃止される条例が施行されたら、それをもって調査に使うお金も当然無くなるので、実際に終了も決定しているので。そういうことを基本的に被害者の方って、今でも50数人のご存命の方がいらっしゃるので、その方々に対して、500万円そもそも残っているので、それを使って、本年度からやりませんとか、終了しますみたいなことを通知するということは、考えていたりはされないのかなと。

(市長):私の方からは、基金を廃止しても大丈夫かという確認はさせていただきました。それは、保健所の方からは大丈夫ですということで把握していて、お1人だけはフォローしていかなければいけない、あとの方は、集団でという形では言われていないし、その基金のことについても、言われてないように報告を受けているんですけど、中には言われている方もおられるわけですか。

(記者):そもそもその話を知らなかったという方が結構いらっしゃって、弊社の方でも、今回こういう形になるので5、6人ぐらいに聞いているんですけど、みなさんがそうだったのというところからスタートして、そもそも昨年の調査で回答されていない方が結構、20数人いらっしゃるんですけど、やはりそういう方々も、そもそもそういうのあるんだというところから結構入っている方が多くて。まずその調査が昨年の7月で終わったことを知らない、終わると決まったことを知らないという人が、それに関しては5、6人に聞いて全員そうだったんですけど、そういった形で通知する手段がない、終わったことを我々が実際に報じたとしても知らないまま終わっちゃう方もいらっしゃるのかなという不安はあるのかなと思ったのですが。

(市長):そんなことがあったらいけないので、少なくとも基金の部分が一般財源化されるというところは、しっかりとお伝えしていかなければいけないんじゃないかなと思っています。それについては、きちんと手続きをやっていきたいと思います。

(記者):細かいところなんですが、それは今後保健所を通じて、何かしら文章などの通知をしてもらうようにするということでよろしいでしょうか。今のところ保健所の回答としては、今後文書の配布などをする予定はないと言われていたんですが。

(市長):もう一度保健所に確認させてもらわなければいけないけれども、もし基金が廃止されることを知らないという方がおられて、一方的な説明で終わっているのであれば、それはしっかりと対応していかなければいけないと思います。

(記者):おそらく被害者の方は誰も知らないと思うんです。健康調査を6月に送って、それだけで終わっているので。長期健康観察委員会の中で、もう今後健康診断をしませんというのを決めて、決めたことも、今後健康診断をしていかないというのを連合自治会長さんだけには伝えているそうなんですが、そこで多分止まっていて、誰も被害者の方は今後どういうことを市がしてくれるのか、はたまた支援が一旦これで打ち切りになるのか、誰も知らないはずなんですよね。

(市長):少し報告を受けている部分の内容と違うところがあるんです。一般犯罪被害者等への支援というのは、今後はもっと必要だということは考えています。今回県の条例ができるということで、そういう意味では、市の方でというところはやらなかったんですけれども、もう一度確認をさせていただいて、必要であれば、一般犯罪被害者への対応として、やっていかなければいけないんじゃないかなと思っています。

(記者):度々の確認で申し訳ないのですが、先ほどの市長のお考えとしては、何かしら通知をした方がいいのではないかということで、今後それは保健所と検討されて、もし何かしらの通知をするという方針で決められるんでしたら、早急に教えていただけたらと思うんですけど。

(市長):その部分については、もう一度確認した上で、お知らせさせていただきます。

発表項目以外について

(記者):予算の説明の中でも、市民会館(仮称)市民文化交流センターの整備とあると思うんですけど、入札が1回目だめで、ちょっと組み替えて、今月にまた入札がありますけれども、これで工期が1か月遅れてということになるんですが、完成というか開館に向けてのスケジュールに影響というのはあるんでしょうか。もしないというのであれば、ないようにするための取組というか、市としての方策をお聞かせください。

(市長):これは非常にデリケートな問題で、まだ応札者を募集しているので言いにくいところがあるんですけど、これは議会ともいろいろ相談していかなければいけないんですけど、今回の議会に間に合えば、当初通りのスケジュールになります。万が一、今回の議会に諮れないということになれば、今の計画というのを大幅に再検討せざるを得なくなってきます。

(記者):入札の資格を市としても最大限可能な限り広げて、今回されていますけれども、仮に今回も応札者が出ないということは、想定されるんでしょうか。それとも、それは絶対にありえないという風にお考えですか。

(市長):今、非常に微妙なタイミングなんです。どこまでお答えできるのか、応札行動に影響を与えないかというところを検討しなければいけないので、難しいですね。

(記者):それで結構です。ありがとうございます。ちょっと発表項目に戻るんですが、和歌山城の天守閣の整備検討ということで予算に盛り込まれていますけれども、これまでの耐震の結果が出た市長の説明では、先に木造再建を上げて、次に耐震改修という順序で対応についてご説明されてきたんですけど、昨年末ぐらいから、先に耐震改修の事を上げていらっしゃるんですけど、そのあたりの方向性としては、そういう順番になりつつあるという理解なんでしょうか。

(市長):それはそんなことはなくて、特に順番を意識したことはないんです。少なくとも、耐震化は必要だというところはあるので。昨年は耐震化だけがクローズアップされたので、木造再建もあるんだというところを強調して、おそらく木造再建が最初にきたんだと思うんですけど、順番については、別に意図があって順番を変えたわけではありません。

                                                以上

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