市長記者会見 平成31年3月27日

 

ページ番号1024104  更新日 平成31年4月9日 印刷 

20190327市長定例記者会見

3月市長定例記者会見
【平成31年3月27日(木曜日)午前10
時~】

市長発表事項

発表項目

「和歌山市地域フロンティアセンター」のオープンについて

まず1つ目の項目は、「和歌山市地域フロンティアセンター」が4月3日にオープンします。これは今までフォルテワジマさんの6階にNPO・ボランティアサロンという施設があったんですけれども、これを更に機能を拡大させていただいて、学生がこれからまちなかにも増えてくるということもあって、NPOの方や学生さん、そして地域の方、そういった方々が広く連携でき、交流できる、そして新しい活動を生み出していただける、そんなプラットフォーム、基盤を作っていきたいということで、この度オープンします。今までのNPO・ボランティアサロンと違う部分は、まず利用可能施設が増えました。その中でも飲食ができるような、食べながらも交流ができる、スペースになります。それと駐車場については、できるだけ車で来られる方も利用しやすいようにということで、利用者の方については、30分間無料の補助をさせていただこうということで、地域の方も非常に来やすいし、また学生さんも来て、飲食をしながらそういった連携ができていける、そのような場所を作っていきたいと思っています。

和歌山信愛大学が開学します

2つ目の項目は、いよいよ和歌山信愛大学さんが開学します。募集の方も非常に順調に来ています。特に今、保育の人材が足りなくて、待機児童も施設数というより保育士さんが足りないことによる待機児童が多くなっています。そんな中で、保育士・幼稚園教諭を育成する幼保コースと、小学校・幼稚園教諭を育成する小幼コースの2つのコースが設置されており、特に幼保コースについては45名の定員ということになっていますので、今後の待機児童対策に非常に効果があるかなと思っています。また、まちなかに開学されるということで、地域との連携を深めたいという思いで、飲食などの学生割引サービスを追加するなど、非常にぶらくり丁さんにもご協力いただいております。例えば、ワンコインでお昼が食べれたり、そうした食堂も今回新たに協力していただけることになっています。それと地元自治会等との連携ということでは、防災や地域イベント、そういったところでグラウンドや体育館をともに使うという形で、スタートさせていきたいと思います。

和歌の浦「夜間ライトアップ」の実施について

3つ目の項目は、夜間景観にこれから力を入れようとしています。徐々になんですけれども、特に文化財など、非常に夜間景観が魅力的な場所をライトアップしていきたいと思っています。今回その中で、和歌の浦の不老橋、妹背山にある観海閣、海禅院多宝塔の3つの施設が、3月28日からライトアップされることになります。周辺には桜もあり、夜間景観として、非常に景観がきれいな場所になるんじゃないかなと思っています。今後、和歌山市内の夜間景観については、民間の方もフェスタ・ルーチェ等で協力していただいていますので、全体的に夜間景観というものの魅力を増していきたいと考えています。

ベイカースフィールド市青少年交響楽団・和歌山児童合唱団・市立和歌山高等学校吹奏楽部による合同演奏会の開催について

4つ目の項目は、ベイカースフィールド市の青少年交響楽団と和歌山児童合唱団及び市立和歌山高等学校吹奏楽部の合同演奏会が4月17日に開催されます。アメリカのベイカースフィールド市と和歌山市とは、姉妹提携をしているんですけれども、今回ベイカースフィールド市から来ていただく人数が非常に多いということで、過去最大の規模で来てくれます。100人以上が来ていただくというのは、今回が初めてです。合同演奏会というのも非常に大きな規模になるんですけれども、成功させたいと思っています。

通学路に面するブロック塀等対策の強化について

最後の5つ目の項目です。通学路に面したブロック塀については、いろいろな調査をやってきました。1月15日から2月26日の間、通学路をまわって、3段以上のブロック塀等については、ポスティングさせていただきました。件数で言うと、約12,000件ポスティングさせていただいたんですけれども、問い合わせも多いということで、特にその中で、今までブロック塀の対策の補助については、建築基準法上の道路ということになっていました。通学路はそれ以外の道路、狭い道路もありますので、今回その基準をさらに拡大させていただいて、建築基準法上の道路でなくても通学路指定のある道路、これについてもブロック塀の補助対象とさせていただくことになりました。

記者の質問事項

通学路に面するブロック塀等対策の強化について

(記者):ブロック塀の事なんですけれども、補助要件拡充ということで、少し確認不足なもので、この補助金の部分の予算というのはどれぐらい増えたのか伺えますか。

(担当):平成31年度当初予算額で2,580万円、平成30年度の当初予算額で500万円ということで、当初対比では2,080万円の増額になっています。

(記者):あと、このブロック塀の対策もそうなんですけれども、今日の午後には国土地理院さんとの協定もあるしですね、当然南海トラフ地震とかそういった大きな災害が想定される中で、まさに子供たちを守るというところで意気込みというか、備えに対する思いというのをお聞かせ願いますでしょうか。

(市長):先日和歌山でも、大きな地震がありました。すぐには南海トラフ地震には結びつかないということなんですけど、やはり危険性が高まっているのは現実じゃないかなと思っています。和歌山市でも震度6強から7というような地震が発生するおそれがますます高まっている、そんな中で、命を守るということを最優先にして取り組んでいます。昨年の大阪北部地震では、小さい子供がブロック塀の事故でお亡くなりになるという痛ましい事故があって、まずは子供たちをしっかり守っていく。そのための学校の耐震化は全部終わっていますので、あとは特に危険な通学路沿いのブロック塀、また民家の耐震改修についても、現在全戸訪問というのをさせていただいていて、そうした耐震化に向けての政策に力を入れてやっているところです。「助けられる命は必ず助けるんだ」という思いで、これからそうした政策を進めていきたいと思っています。

「和歌山市地域フロンティアセンター」のオープンについて

(記者):フロンティアセンターとみんなの学校のことで伺いたいんですが、今までみんなの学校が担っていたようなことをフロンティアセンターでも担っていくということで伺っているんですけど、みんなの学校は商店街の中にあったからこそより市民の方が立ち寄りやすく、小学生などの居場所にもなっていたかと思うんですが、フロンティアセンターはフォルテワジマの6階に上がっていくというので、なかなか立ち寄りにくいのではないかという懸念があるかと思うんですが、その点はどのように考えられているでしょうか。

(市長):みんなの学校というのは、これまでいろんな役割を担ってきたと思っています。その役割のうち、商店街の人と一緒になって、いろんなイベント開催したりということは、フォルテワジマを拠点としてやっていきたいと思っています。また、子供たちの居場所ということについては、今回の地域フロンティアセンターでは、そういった場所というのは特には無くなるんですけれども、ただ子供たちが遊べるような絨毯をひいた場所もありますし、今後さらに要望に応えて、拡充をしていければと思っています。また周辺には、南海和歌山市駅に市民図書館が来年度オープンします。そこはまさに子育ての拠点にもなれるような図書館にもなっています。地域子育て支援拠点機能を設け、子供たちが楽しく遊べる場所になります。大きな居場所としては、そういった施設ができますので、機能としては十分継続していけるし、拡充していっているんじゃないかなと思います。

(記者):みんなの学校が入っていた施設は民間のものということなので、お返しされるということだったんですが、今後もまた市で何か活用されていくようなご予定は特にはないんですか。

(市長):みんなの学校が入っていた建物というのは、固定経費がかなりかかっているのも事実です。現在ぶらくり丁では、できるだけ現状の建物を生かす、更に価値を高めるようなリノベーションというのに取り組んでいます。そんな中で、できればそこをリノベーションして、民間の方が活用していただければなと思っています。今後は地域の方、また地域外の方も含めて、そうした建物や他にも空き店舗がありますので、活用を進めていければと思います。

(記者):先ほどの質問に関連するんですが、みんなの学校でイベントをされていた時に、市からの補助金を使っていたというふうに聞いているんですが、その点はどうされるのかということと、10年間でかなりイベントが盛り上がってきて、商店街の中で大切な役割を担っていたというふうに聞いていますので。あともう1点なんですが、先ほどおっしゃられた子供の居場所としての新しいフロンティアセンターなんですが、3月末現在では子供がもし使う場合も何らかの登録が必要と聞いていたのですが、それは変えられる予定なのかどうか、教えていただければと思います。

(市長):利用される団体の登録というのは、それぞれが活動して、連携しようとされる方については、できるだけ登録していただいて、市としても登録していただかないと、どんな方がどのような活動をされているかという部分がわからないので、活動登録をしてもらうことになっています。ただ、利用される方というのは、登録されている方以外もどんどん利用していただけますので、例えば親子連れで訪れていただいて、そこをサロンのように利用していただくというのも可能だし、健康体操をされている方々で体操していただくというのも可能ですので、そういう方については、特に登録というのは考えていません。

(担当):今市長がおっしゃった通り、登録された方以外にも、どなたでもご利用できるフリースペースというところも設けておりますので、そちらの方で対応できるかと思います。

(記者):イベントの費用については、どうなりますでしょうか。

(市長):これまでみんなの学校が中心となってやっていただいていたキッズ商店街やぶらくりハッピーハロウィン等のイベントについては、商工振興課の方で今後も支援していくという予定になっています。この2つのイベントについては、今まで通り、できるだけ応援していきたいと思います。ただ、ぶらくり丁で開催しているイベントというのは、他にもたくさんありますし、それらはそれぞれの部門で、補助や支援というのは継続しています。それらについては、今まで通り開催される予定なので、イベントが特に減るというようには思っていないです。さらに今後はイベントに頼らずに、ぶらくり丁商店街が活性化していければいいなと思うんですけど、その拠点になるのがフォルテワジマさんじゃないかなと思っています。フォルテワジマさんからぶらくり丁に人が流れてというような形で、商店街が活性化すればいいと思っています。それと周辺には新たに大学ができてきますので、そういった学生たちも来てもらえるような、そんな場所にしていけたらと思っていますので、さらに活性化を目指していきたいと考えています。

和歌山信愛大学が開学します

(記者):和歌山信愛大学の開学のところで、ぶらくり丁商店街との連携として学生向けの割引サービスがありますとなっていますが、これは信愛大学の生徒さんのみに限っているんですか。

(市長):スタート時点は、信愛大学の生徒さんだけです。

(記者):和歌山大学の学生さんなどはどうですか。

(担当):もともとこれは信愛大学さんが学食を作らないというところから始まって、それでぶらくり丁さんと協議が進んで、和歌山市も間に入り、いろいろ進めてきた関係もありまして、とりあえずスタート時点は、信愛大学さんの学生さんに限ってということで。現時点ではぶらくり丁さんとは、この経過を踏まえながらどんどん広げていこうという話になっています。

通学路に面するブロック塀等対策の強化について

(記者):ブロック塀について、ポスティングの結果389件の問い合わせがあったということですが、その結果、実際に補助された件数にどれぐらいつながっているのかなというのをお聞かせください。

(市長):この問合せ件数の389件については、いろんな内容があります。例えば、補助の申請はどうしたらいいですか、どうやったら危険性をなくせますかなど、いろんな問い合わせがあるんですけれども、特にブロック塀の撤去につながる申請としては来年度の受付になってきます。また、いつから受付させていただきますというのは、その問い合わせの際に案内させていただいているので、これからまた増えてくるんじゃないかなと思います。

(担当):平成31年度の受付は、ゴールデンウィーク明けの5月中旬頃を予定しておりますので、決まりましたら市報わかやま等でみなさんにお知らせさせていただきたいと考えております。

発表項目以外について

(記者):昨日、IRの施行令の閣議決定がなされたと思うんですけど、ホテルが10万平方メートル以上だとか大規模な施設を想定しているという部分で、率直に和歌山のものというのは結構シンプルでリゾート型でという形で、そのあたりについて今回の閣議決定をどう感じていらっしゃるのかという部分と、あと一応確認で、外国人専用というお考えは、従来から変わりがないかという2点を伺えますでしょうか。

(市長):まず1つ目ですけど、ホテルについては、和歌山にとっても大きいほどいいかなと思っています。国際会議場などMICEの中でも背後圏というか、そこの人口と関係するような部分というのは、確かにあまり規模が大きすぎると事業者に引いてしまわれるという懸念はあるんですけれども、ホテルについては、大きければ大きいほど歓迎したいと思っています。そういう意味ではありがたいなと思います。それと外国人専用という考えについては、これまでも表明してきた通りで、今後の成り行きというのはもちろんあるんですけど、私としては外国人専用が最適であると考えていますので、そこは変わっていません。

(記者):実際に県から同意を求められた時に、議会の議決という部分で、合意形成の中で諮っていくという話の中で、実際IRを開業までのスパンで考えた時に、今回の統一地方選の市議選というのは、そこに同意する際に議決する上での議員さんを選ぶ機会として、今回がある意味ラストチャンスになる可能性が市民にとってはあるわけですが、そのあたり実際IRという面からみても、今回の市議会選挙というのをどう市長が見ていらっしゃるのかという部分を伺えたらと思います。

(市長):今はお答えしにくいタイミングではあるんですけど、多分マスコミの方もそういった質問をされる可能性もあるし、市民の方からも聞かれる可能性はあるかなと思っています。ただ、今の和歌山市にとって、IRだけが争点じゃないと思います。様々な問題というのが争点にあるので、IRだけを取り上げてというのはどうかなという感じがします。

(記者):昨年の4月から和歌山公園動物園を管理しているワールド牧場さんの社長さんが大麻で逮捕されたということですが、この4月からの委託先の検討というのはどのように考えられているんでしょうか。あとそういうふうに動物を管理しているワールド牧場の方が逮捕されたという受け止めを伺いたいです。

(市長):まず逮捕されたことについては、本当に遺憾だと思います。やはり動物ということで、子供たちが相手のふれあいの場である動物園の管理をしていただいている責任者の方が、大麻に手を出していたというのは、本当に遺憾なことだと思います。それで和歌山市としても、3月末までがワールド牧場さんとの契約期間中だったんですけれども、その間で新たに委託先を探しました。みさき公園さんであるとか、近くの動物園を管理されているところなどに声をかけさせていただいた結果、ファームさんに委託することになりました。ファームさんというのは、動物の飼育経験も十分あるし、全国的にも活躍されているところです。そうした中で、今のワールド牧場さんの動物をそのまま使う形で、4月以降についてはファームさんが最適じゃないかなと思っていて、新しい契約をファームさんと結ばせていただくことになっています。近隣の中では、最適な管理をしてもらえるところじゃないかなと思います。

(記者):今は代理でファームさんがやられているということなのでしょうか。

(担当):今年度中の契約につきましては、弁護士等とも法律相談をかけさせていただいたんですけれども、年度期間中の解除という部分で、契約書自体に社長の逮捕による解除事由というのが記載されていなくて、役員自体はもうすでに2月25日付で辞任ということで、外れているということもありまして、緊急的に今年度中のみはワールド牧場と年度末までは契約を続け、近隣施設に実施の可否を確認したところファームさんが最適だと判断しましたので、4月1日からはファームさんと契約していくことになります。

(記者):確認ですが、そうすれば今はどなたが動物管理をされているんですか。

(担当):今までワールド牧場で経験を積んできた飼育員さんが現場に10名いらっしゃるんですけれども、その方たちが主になって、動物園の運営と動物の管理、ふれあい等も引き続き、今まで通り変わりなく行っている状態です。

(記者):経験を積んできた方というのは、つまりワールド牧場の方が今もしてくださっているということなんですか。

(担当):はい。契約上は3月末まではワールド牧場と契約続いていますので、ワールド牧場の雇用された方ということになります。

(記者):今の話に関連してなんですけども、その実際今の10名の方というのは新しい所でも雇用は継続されるのかということと、あと実際運営の委託費、お金の部分というのはこれまでの契約と変わらないのかという部分を伺いたいんですけども。

(市長):基本的には引き継いでいただけるということなので、雇用者は慣れた人たちがそのままやってくれると思います。それで契約金額については、変更せずにやってもらえるということなので、非常にありがたいなと思っています。

(記者):新年度の予算の中で、前回の記者会見で聞きそびれていたものがありまして、新規事業として、新交通システムの導入可能性調査として資料に記載されていたのですが、これはこれまでのLRTやBRTと何が違うのかというところと、最近、会見の中でLRTの話をしていなかったので、その魅力の部分とか、実現可能性という部分も含めて、お話を伺えればと思います。

(市長):LRTについては、公共交通網形成計画というのを、交通管理者、バスや和歌山電鐵、タクシーなどの交通事業者、交通規制の関係の公安委員会、道路管理者等を含めて、協議会の中で検討してきました。計画を策定する一番の目的は、交通不便地域をできるだけ解消していく、バスがなくなったりしているので、それらを解消していくことを一つの大きな目的としています。もう一つは、私も力を入れたのですが、新交通としてこれからモーダルが変わっていくということで、モーダルの連携としてMaaSとの連携などもできてくるし、新交通システムがどんどんできてきます。将来は自動運転もできてきます。そんな中で、新交通について、特にLRTについては、私の方から議論させていただきましたが、なかなか理解が得られませんでした。なかなか賛成していただけない状況の中で、平成30年度の最後の協議会が終わって、一旦は平成30年度で、形成計画を策定することになります。その中に、LRT等の新交通システムについては、中・長期的に検討していきましょうという扱いになります。私だけが言っているのではなく、市民の方の中には、昔の市電はいいねと言われる方もいますし、今後の交通を考える中で、生活の足というのと観光要素というのが非常にあって、富山市は、LRTに乗りたいという観光客も非常に多いです。そんな中で、採算が逆に取れていくという可能性もあるので、継続して検討していきたいということで、大きなことはできないですが、色々な課題をどのように解決していくのか、例えば、バスとの競合の問題であるとか、道路の中での車との共存であるとか、そうした課題についての検討をしっかりやっていきたいと思います。その先に、いずれ導入できればなという気持ちはありますが、まだまだ理解は得られていないかなと思っています。

(記者):先日、来年度予算が有吉佐和子邸の復元というのも含めて通っていたと思うんですが、経済文教委員会の中では、議員さんの中からも本当に復元をする必要があるのかということも含め、ご意見が出ていたかと思います。図書館などの活用できる場所が、そこでも有吉佐和子さんの魅力というのを発信できるんじゃないかという声も上がっていたんですけど、改めて復元をしていくという方向性は変わりないということでよろしいでしょうか。

(市長):附帯決議もいただいたので、しっかりと議会や市民の方に情報公開しながら、理解をいただきながら進めていきます。そんな中で、有吉佐和子邸は、今管理されているのは娘さんなんですけど、杉並区に建物があって、その娘さんの意向としては、もうこれ以上持っておくのは非常につらいというか、限界だということは以前からお聞きしています。そんな中で、本だけなら図書館等で見られるんですけれども、普段の生活も含めた作家活動がどんな形で行われていたかというのは、やはり建物があるのが一番いいんじゃないかなと思っていて、和歌山市には、文学作家として非常に有名な方が出られているわりには、そういう記念館的なもの、生活がうかがえるようなものが何もない状態です。そういう意味では、郷土の作家として「紀ノ川」を書いたり、「助左衛門四代記」を書いたり、和歌山市の郷土を知りに知り尽くされた有吉さんが、どんな形で資料を調べて、郷土を調べて、「有田川」を書かれたり、「日高川」を書かれたりしたのかというところを、本当にわかってもらおうというのが、私は価値があるんじゃないかなと思っていて、ぜひ有吉さんが作家活動をされていた建物を移築して、その雰囲気が味わえる。またいろんな遺品もたくさんあります。その娘さんが東京の方の大学に寄託されているような遺品もあって、そういった部分も寄託や寄贈を考えると言っていただいているので、ぜひその拠点化というか、建物の復元というのは進めていきたいと思っています。

(記者):昨年は和歌山城再建60周年というのでかなり大々的にたくさんイベントをやってこられていたかと思うんですが、今年は紀州徳川400年というので市民の方から弊社の投稿にというか、去年に比べたら盛り上がりに欠けるのではないかというような意見があったんですが、今後は特別展等を予定されているようなんですが、あまり盛り上がりに欠けるなと確かに私も思うところで、その点はどのように考えておられますか。

(市長):これまでに吉宗将軍就任300年ということで、大々的に予算をかけて、東京に行って、港区で暴れん坊将軍を先頭にして和歌祭の一行に歩いていただいたりだとか、そういったことを大々的にやってきました。昨年は、天守閣を再建して60周年ということで、これも和歌山城の広場を無料で開放して、いろんなイベントを行っていただこうということでやってきました。それで今年は、徳川頼宣が紀州和歌山城に入って、ちょうど400年ということですので、それにちなんだイベントというのをやっていきたいと思っています。いずれにしても、一過性に終わらせてはだめだなと思っていて、今考えているのは、やはり和歌山城というのは徳川御三家のお城の1つだったということをこれからも残していきたいなと思っていて、今あまり400年と騒いでいないんですけど、しっかりそれを伝えられるような、心に残るような催しをやっていければと考えているので、これから更に深めていきたいと思います。

                                                以上

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