市長記者会見 平成30年12月26日

 

ページ番号1022215  更新日 平成31年1月9日 印刷 

20181226市長定例記者会見

12月市長定例記者会見
【平成30年12月26日(水曜日)午後2
時~】

市長発表事項

発表項目

東京2020公認文化オリンピアード「ニッポンたからものプロジェクト」が和歌の浦で開催!

まず1つ目の項目ですが、東京2020公認文化オリンピアードの「ニッポンたからものプロジェクト」が和歌の浦で開催されることになりました。このプロジェクトというのはもともと東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本のいいモノを海外にどんどん発信していこうということの1つです。日本遺産は「絶景の宝庫 和歌の浦」ということで昨年選定いただいたんですけれども、それにライブアートを重ねたような、そういうたからものをそれぞれの地域で発信していこうということで、文化庁のこのプロジェクトに応募したところ選ばれました。全国で13番目になります。「絶景の宝庫 和歌の浦」というのは、和歌や歴史が織りなす景観を歌っているんですけれども、そうした中で、今回たからものプロジェクトとしては、芸能というライブアートになります。和歌祭を中心としてその部分を取り上げたいということで、今回のプロジェクトを1月27日(日曜日)に和歌の浦アート・キューブで開催することになりました。まだ詳細は確定していないんですけれども、今後和歌山の風景の良さ、また歴史・文化の芸能の良さ、そうしたところを世界に発信していければということで、期待しています。

和歌山市の全通学路に面したブロック塀の安全確保について

2つ目の項目ですが、和歌山市内の全通学路に面したブロック塀の安全確保ということで、これは皆さんご存知の通り、今年の6月に大阪北部の地震で痛ましい事故が起こりました。それを受けて、和歌山市でもブロック塀の点検をやってきました。特に公共施設については、ほぼ改修が終わりつつあるんですけれども、そうしたブロック塀と併せて、通学路に面した民間のブロック塀について、できるだけ危険なブロック塀は改良や撤去をしていただこうということで、補助制度を拡充したんですけれども、なかなか周知できていない面があります。そうした中で、今回ブロック塀の安全確保をさらに進めようということで、市立の幼稚園、小・中学校、伏虎義務教育学校の全ての通学路について、教育委員会事務局及び都市建設局の職員が2人1組で、全ての通学路を点検して回ります。そんな中で、建築基準法上で1.2m以上のブロック塀については、控え壁等が必要なんですけれども、そうしたブロック塀などについて、補助制度や建築基準法上の規定等を記載したチラシをポスティングしていこうと。それによって、自分の家のブロック塀を点検していただいて、できるだけ補助制度等を活用していただいて、安全なものにしていただきたいというのが今回の趣旨です。

青少年国際交流センターへのグランドピアノの寄贈及びコンサートの開催について
~文化・芸術の場としての魅力が一層高まります~

3つ目の項目ですが、先日青少年国際交流センターが加太にオープンしました。非常にいい場所ですので、今後は文化・芸術の面でも、青少年国際交流センターを有効活用したいということで、この度、グランドピアノを個人の方から寄附していただけることになりました。それを記念して、ヴァイオリニストの堀米ゆず子さんと、ピアニストの津田裕也さんによるコンサートを開きたいなと思っています。将来的にはこうしたことを定例的にやっていって、加太という非常に場所のいい所で、芸術・文化の1つの拠点となるように、やっていきたいと思っています。また加太には今年、「東京大学 生産技術研究所 加太分室 地域ラボ」が設置されました。空き家活用ということで、全国に向けて発信していこうという中で、様々な取組をやっているんですけれども、その一環として、文化・芸術面でも加太の地は良いと、そんな場所に育てていきたいなと思っています。

記者の質問事項

和歌山市の全通学路に面したブロック塀の安全確保について

(記者):ブロック塀の安全確保の件なんですけれども、和歌山市立の幼、小・中、義務教育とあるんですけれども、市立和歌山高等学校は対象にはならないんでしょうか。

(市長):高校の通学路というのは非常に広いということで、指定されているのは幼、小・中の部分になります。その部分について、全部やっていこうということになりました。

(記者):高校の通学路は広めということなんですけれども、こちらを今後入れるようなご検討もないんでしょうか。この後も高校の方は広範囲ということで除外したままということでしょうか。

(市長):他の県立高校も含めてですか。

(記者):いえ、市立のもので。

(市長):特には考えてないですけど、おそらく高校の通学路というのは、大体含まれてくるんじゃないかなと思います。小学校単位だと非常に細かく安全な部分を通学路指定していますので、その中の部分に高校生も大体通っていくことになるので、ほとんどカバーされるんじゃないかなと思います。

(記者):ブロック塀の安全確保の件なんですけど、この期間中で大体想定されている所有者の数というか、どのぐらいに及ぶという風に考えていらっしゃいますか。

(市長):なかなか想定はできていないんですけど、以前小・中学校から500m以内のブロック塀については調査しました。その数は担当課の方で把握していると思います。

(担当):危険と思われるブロック塀の数は475件です。

(市長):範囲は500mよりも更に通学路全部ということで増えてきますので、今回は60cmを超えるブロック塀の使用者に対してポスティングしようということで、目安としては大体500件ぐらいかなと思うんですけど。

(記者):ぜひ始まる際にどこか可能なところでかまわないので、取材できるようにしていただければ大変ありがたいと思います。

(市長):日時は1月15日(火曜日)の10時からということですので、場所については、後日お知らせさせていただきます。

発表項目以外について

(記者):1年の最後ですので、まずは今年1年を振り返ってのご感想をお願いできますでしょうか。

(市長):今年は最初の大学誘致である、東京医療保健大学和歌山看護学部が開学したということで、それが春の部分としては非常に印象に残っています。5月には、子どもなかよしまつり・音楽大行進でディズニーが来てくれて、多くの市民の方が楽しまれて、特に子どもたちを中心として楽しんでいただいたなという記憶があります。そして、6月の大阪北部の地震から平成30年7月豪雨、8月・9月の台風ということで、やはり災害が多かったし、異常な気象になってきたなという感じがします。特に台風第21号では、多くの家屋が被害を受けて、いまだにブルーシートをしたまま正月を迎えなければいけないというのは、非常に残念なことで、そういう面で今年は、災害の大きかった年ではないかなと思っています。それと合わせて、私も2期目に向けての市長選挙がございました。この2期目については新たなスタートということで、今までやってきたことの集大成であるとともに、和歌山市の次のステップに向けての新たなスタートじゃないかなと思っていまして、そういう意味では気持ちを新たにしています。それ以外にも今年は色んなことがあったと思うんですけど、総括して言えば、やはり災害が一番大きかったんじゃないかなという感じがします。

(記者):それと来年に向けての抱負みたいなものを伺えたらと思います。

(市長):来年は元号も変わってきます。5月には新しい元号になって、やはり新しい時代がその元号とともに始まるのかなという感じがしています。特に色んな技術面の革新というのが生活面に及んできていて、AIやロボット、IoT、ビッグデータなど、そういった様々なものが、今までの平成の時代というのは、どちらかと言えば情報化社会で、情報は便利だったんですけど、生活が大変便利になったかというと、そういう感じはあまりしなかったんですけど、今度はいよいよそれが生活面に及んでくる時代に来るのかなと、そういったことが来年から始まってくるのかなという感じがしています。それで、和歌山市では特に、来年県下全体で「ねんりんピック紀の国わかやま2019」が開催されるということで、これも今後の少子高齢化に向けての大きなテーマじゃないかなと思うんですけれども、健康長寿、そういったことをねんりんピックを一つの機会として、更に高齢者の方も健康長寿に向けて色んな取組を始める、また始めていく新たな年にしていきたいなと思っています。

(記者):技術とかの面も新しい時代というところで、今スーパーシティ構想というのが、政府の方でも結構話になったりすると思うんですけど、市長はこのスーパーシティ構想について、どうお考えでしょうか、また関心などの部分をお伺いできればと思います。

(市長):今までスマートシティだとか、ソサエティ5.0の中で未来都市を築こうということで、国の方でも様々な先行的な取組というのをされてきたと思います。そんな中で、スーパーシティ構想というのは、10領域が指定されているんですけど、すべて自動運転の車にする、キャッシュレス化するなど、様々な10領域の中で、5領域をスーパーシティとしてモデルとしてやりませんかということを各自治体に投げかけられているんだと思っています。これは担当課とも色々話はしているんですけど、和歌山市も未来都市に向けて、スーパーシティに向けて少しでも取り組んでいけないかなと、今いろんな議論をしているところで、できるだけ前向きに取り組んでいきたいなと思っています。

(記者):水道の民営化に対する考えを教えてください。

(市長):今回水道法の改正で非常にいろんな議論がなされました。それよりも以前から上水道や下水道に対して、コンセッション方式で検討していくことがだんだん必要となってきました。国の方からも少なくとも検討しなさいということで、いろんな形で指示を受けています。下水道についても、今後下水処理場の大規模な改修をする際には、コンセッションも検討するようにということがあって、そうした検討も行っています。今回の水道法の改正の中では、民営化や広域連携をしやすい環境を整えるためなどの改正がなされました。今後やはり時代の流れとしては、広域化であるとか民営化というのは、やはり我々としても研究していかなければいけないんじゃないかなと、そういう時代になってきたなという感じはしています。ただ、民営化については様々な議論があります。そういうことは十分承知していますので、今後そういうことについても慎重に、でもやはり研究はしていかなければいけないんじゃないかなという感じはしています。

(記者):先ほどのお話で、来年は元号も変わって新しいスタートかなということもあったんですが、平成最後の仕事納め、仕事始めになるんですが、何か特別なことを考えていらっしゃいますか。

(市長):いえ、特別なことは考えてないんですけども、いよいよ本当に平成が終わるんだなという感じがします。平成の時代30年余りですけども、人口減少や少子高齢化に正面からいろんな準備をしていった時代じゃないのかなという感じがしていて、いよいよ準備してきたことを、いろんな制度の法律が制定されてきたんですけども、子育て3法であるとか高齢者の介護の問題であるとか、そうした少子高齢化に向けての法律が、次の時代というのは、いよいよ運用していく時代になってきているんじゃないかなと思っています。今後、少子高齢化、人口減少に向けて、本格的に地方都市としても立ち向かっていく、そういった時代がこれからじゃないかなと思っているんですけど。そういう意味で、陛下も先日、平成というのは災害が非常に多かったと言われていたのと、もう1つは平和で戦争の無かった唯一の時代じゃないかと言われていました。それを聞いて、そうなんだと思いました。明治、昭和というのは戦争があったというのは記憶にあったんですけど、そういえば大正も第一次世界大戦があったし、明治・大正・昭和とずっと戦争があった時代なんだなという感じがしていたんですけど、平成が唯一戦争のない平和な時代であったと、それが今後日本の人口減少の成熟社会の中で、新たな展開に入ってきたのが次の時代じゃないかなという感じがします。

(記者):今年は天守閣再建60周年で盛り上がって、来年は徳川入城400年という年になると伺ったんですけど、何かイベントを考えていらっしゃるとか、何か意気込みがあれば教えてください。

(市長):今まで和歌山城天守閣再建60周年や、徳川吉宗将軍就任300年などいろいろやってきたんですけれども、来年はそういう意味では、紀州藩になって400年という節目になります。来年はねんりんピックで、再来年は東京オリンピック・パラリンピックが開かれるし、また2025年には大阪万博があるし、その途中には和歌山で国民文化祭も開催されるということで、これからいろんな部分で海外との交流というのが非常に大きくなってくるかなと思っています。そんな中で、日本の文化の良さ、和歌山の文化の良さというのをどんどん発信していければなと思っていて、特に400年とかそういう感じじゃなくて、それを機会に、できるだけ和歌山の歴史・文化の良さっていうのを、海外に発信していければなと思っています。

(記者):今回の天守閣再建60周年みたいに、何かイベントをやったりとかもあるんですかね?これから詰めるということですか?

(市長):これからですね。

(記者):今年の春に、和歌山城天守閣が強い地震が来ると危ないということで、木造再建するのか現状維持でいくのかみたいな、プロジェクトチームも発足して話し合いをして、今年の春の時点で2年以内に結論を出しますというようなお話だったんですけれども、その進捗状況とか来年のいつぐらいに結論が出そうとか、何かお話を伺っていれば教えてください。

(市長):目標は、2019年度中に結論を出していきたいと思っています。それに向けて準備をしているんですけども、国の方でも、やはり城郭が古くなって、特に鉄筋コンクリートで造られたお城というのが全国的にもいろんな問題になっています。そうした中で、本当に復元という形でできるのかどうか、文化財的な価値を再現できるのかなど、そのような問題が国の方でも今、議論されています。和歌山城は残念ながら遺構がなくなっているんです。鉄筋コンクリートに整備し直したときに、柱の跡だとか遺構がなくなっているということもあって、本当に認めていただけるのか、例えば木造再建したときに、文化財として認めていただけるのか、正式な復元物として認めていただけるのか、そういった様々な国とも詰めなければいけない問題があって、かなり前途多難だなという感じがしています。耐震化するか、あるいは木造再建するか、あるいは、まずはないかなと思うんですけどそのままにするかという、大きくは3通りがあるんですけど、その結論を2019年度中に何とか出していきたいということですが、現時点の状況を見ていると、あまり進んでいないという感じがしています。

                                                以上

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