糖尿病予防について考えよう!
糖尿病とは
糖尿病は、血液中の糖を分解する唯一のホルモンであるインスリンの不足や働きが悪くなることにより、血糖値の高い状態が持続する病気です。糖尿病は大きく分けて、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、その他に大別されますが、糖尿病患者の約9割は生活習慣に起因する2型糖尿病で、遺伝的因子に肥満や運動不足、たばこ等の環境的因子が加わることにより発症します。
また、全国で糖尿病患者さんは約1000万人いると言われており、糖尿病予備群も合わせると6人に1人が糖尿病の疑いがあると言われています。
糖尿病の症状
糖尿病の初期には自覚症状がほとんど出ず、重症になるまで症状を感じない人がほとんどです。
そのため定期的な健康診断で早期発見・早期治療が重要になります。
必ず検(健)診を受けましょう。必要時には保健指導を受けましょう。
糖尿病の初期段階では、自覚症状がありません。毎年健康診断を受け、血糖値を確認することが重要です。検(健)診で異常を指摘された場合は、生活習慣の改善が必要となります。家族に糖尿病の方がいる場合や糖尿病予備群と言われた方は、早期の生活習慣の改善が重要になります。
糖尿病の治療と予防について
糖尿病の治療法には、食事療法・運動療法・薬物療法があります。薬物療法は補助的であり、食事療法・運動療法が基本となります。
糖尿病の治療の目的は、良好な血糖コントロールにより血管の傷害を防ぎ、合併症を予防することです。そのためには初期の段階から治療を始めることが非常に大切で、早期の生活習慣の改善が重症化・合併症の予防につながります。また、生活習慣の改善は、糖尿病の発症予防にもつながります。
糖尿病は早期発見・早期治療に加えて、早期の生活習慣の改善が重要です。
健康的な生活習慣を
「自分は大丈夫。」ではなく、まずは自分の身体を知り、生活習慣を見直すことから始めましょう。
糖尿病の合併症
初期では、症状がほとんどないため糖尿病に気がつかないうちに病状が進行してしまいます。長期的に高血糖にさらされることにより全身の血管が傷つけられて多くの合併症が引き起こされます。
詳細は以下のページで分かりやすく説明されています。
糖尿病と他の疾患の関係
糖尿病がある方は他の疾患のリスクが上昇すると言われています。
健康管理・疾患の早期発見のために、がん検診・歯周病検診等を受けることが大切です。
今から対策したい!働く世代に増加する糖尿病!
糖尿病は働き盛り世代で発症することが多く、仕事や家事の忙しさを理由に治療を中断してしまうことが問題になっています。自覚症状がないから…と、放置していると確実に重症化していくのが糖尿病の怖いところです。
30代、40代の働く世代の方も、食習慣の乱れや運動不足により糖尿病を強く疑われる人が、男性で7.7%、女性で5.4%います。
糖尿病といえば中高年の男性で肥満の人の病気というイメージをもちますが、働く世代や痩せ型の女性にも増えています。
定期的に検(健)診を受け、必要時は医療機関を受診しましょう。
糖尿病治療をされている方へ
糖尿病は継続治療が必要であり、かかりつけ医だけでなく、「専門医」「歯科医」「眼科医」「薬剤師」「看護師」「栄養士」「ケアマネージャー」等、多くの医療従事者が関わり、連携して対応していくことが必要です。
また、患者さん自身が継続して自己管理していくことが大切です。
糖尿病連携手帳を活用しよう
「糖尿病連携手帳」には、毎月の検査結果や検査情報・療養指導の記録などを記入できるようになっており、患者さん本人が、関係する医療機関や医療関係者と検査結果や治療方針を共有し、連携して治療を進められるようになっています。ぜひご活用ください。
糖尿病連携手帳の入手方法
- かかりつけ医にご相談ください(医療機関を通じて入手可能)。
- 日本糖尿病協会事務局から郵送してもらう(送料自己負担あり)。
和歌山市の取組
和歌山市では、糖尿病の予防・重症化予防対策事業として糖尿病予防対策連絡会議を開催し、大学等の糖尿病専門医や医療・職域などを含めた関連機関が連携し、まちぐるみで糖尿病予防に努めています。
関連情報
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健康局 健康推進部 地域保健課 健康づくり班
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