高積山で山林火災防御訓練を実施しました(令和7年7月3日)

 

ページ番号1065608  更新日 令和7年8月1日 印刷 

高積山で山林火災防御訓練を実施しました

写真:訓練開始報告の様子
訓練開始報告の様子

令和7年7月3日(木曜日)に、和歌山市禰宜地内に所在する高積山(たかつみやま)において、山林火災防御訓練を実施しました。今回の訓練は、東消防署職員20名が参加、高積山の中腹から出火し、山頂向け延焼中という想定で、各隊の連携を深め、安全、確実、迅速な消火戦術の習得を目的として実施しました。

高積山の紹介

写真:高積山

高積山は、和歌山市の東部に位置する標高237メートルの山で、地元の人々に親しまれている自然豊かな里山です。四季折々の風景が楽しめるため、ハイキングや森林浴、地域の歴史に触れる散策スポットとしても人気です。

山火事予防ポスターを設置しました

写真:山火事予防ポスター

令和6年中、全国で833件の林野火災が発生しました。林野火災とは、森林、原野、または牧野が焼損した火災のことです。山火事もこの林野火災に含まれます。

令和7年2月に岩手県大船渡市で発生した林野火災もみなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。

山火事が一旦発生すると消火は簡単ではなく、土砂災害の防止など森林の多面的機能が失われ、その回復には長い年月と多くの労力を要することから、予防が非常に重要となります。市民の方々に山火事予防意識の啓発を図るとともに、森林の保全と地域の安全に資することを目的として、東消防署職員が山火事予防ポスターを作製し、高積山に設置させていただきました。

林野火災で使用する資器材を紹介します

写真:ジェットシューターとウォーターチャージャー
ウォーターチャージャー(写真上)とジェットシューター(写真下)

ここで、林野火災で使用する資器材を紹介します。

この資器材は、主に林野火災の残火処理に使用されます。残火処理とは、火災がほぼ消し止められた後に、再び火が燃え上がらないようにくすぶっている熱を完全に消す作業のことです。

ウォーターチャージャーは、林野の中へ背負いベルトで持ち運びができ、ホースに接続して、水のうに給水ホースを使用して給水します。水のうとは、水を入れて使用する袋状のものです。

ジェットシューターは、長時間の使用においても疲労感のが少ない水をためるバックと、ハンドポンプから構成されています。

今回の訓練でも、この資器材を使用しました。

訓練開始

写真:車両を使用して、資器材を搬送する様子
車両を使用して、資器材を搬送する様子

 

 

写真:ホース延長の様子
ホース延長の様子

林野火災では、道も狭い場合が多く、資器材も多く必要になることから、資器材搬送車を使用して、資器材搬送、ホース延長を行いました。

写真:可搬ポンプを使用して、宮池の水を汲み上げる様子
高積神社近くの宮池を水源としました
写真:放水活動の様子
今回の訓練では、ホースを約20本延長し、放水活動をしました
写真:ジェットシューターを使用して放水する様子
ジェットシューターを使用して放水活動する様子

おわりに

山林火災防御訓練にご協力いただきました、高積神社関係者の皆様、本当にありがとうございました。

大変有意義な訓練となり、東消防署職員一同、これからも実際の現場を想定し、いつどこでどんな災害があっても対応できるよう訓練に励んでまいります。

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消防局 東消防署
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