和歌山市立日進中学校で消防総合訓練を実施しました(令和7年11月5日)

 

ページ番号1066376  更新日 令和7年12月2日 印刷 

目的

令和7年11月5日(水曜日)、和歌山市立日進中学校において、消防総合訓練を実施しました。

この訓練は、日進中学校の防災訓練に併せて行い、学生の前で消防総合訓練を披露し、その魅力を学生に感じてもらうことと災害対応能力の向上を目的に行いました。

訓練には、和歌山市消防局東消防署の職員だけでなく、日進中学校の先生、学生の方にも参加していただきました。

日進中学校の紹介

日進中学校は、日前宮に隣接する文教地域に位置しています。

玄関前には、創立50周年を記念して寄贈された石碑が建っています。「和顔愛語」という言葉が刻まれてます。心の鏡は顔であり、心の音色が言葉であるという意味です。あいさつのできる、きれいな学校づくりに取り組んでいます。(和歌山市立日進中学校ホームページから抜粋)

訓練想定

避難訓練でグラウンドに学生が集まっている様子

「令和7年11月5日(水曜日)、和歌山市において地震が発生。和歌山市立日進中学校の3階から出火。屋上と2階に要救助者が取り残されている模様。」

※要救助者:災害や事故などにより、自力で安全な場所へ避難できず、救助を必要としている人。

梯子車を使用し、屋上に取り残された要救助者を救出!

梯子車を使用して、屋上に取り残された要救助者を救出

屋上に取り残された要救助者を梯子車を使用して救出しました。

学生たちの息をのんで見守っている姿が印象的でした。

東消防署の梯子車は、最大25メートルまで伸び、ビルにすると8階程の高さになります。

三連はしごを使用し、2階に取り残された要救助者を救出!

三連はしごを使用し、玄関上の要救助者を救出!

三連はしごを使用し、2階に取り残されている要救助者を救出しました。

この救出方法は、応急はしごといい、火災などの災害時、高所にいる要救助者を迅速に救出する方法です。はしごとロープを使用します。

屋上と2階に取り残されていた要救助者役は、日進中学校の先生にお願いしました。

※三連はしご:最大で9メートル近くまで伸ばすことができるはしご。実際の災害現場でもよく使われる。

緊急脱出!

緊急脱出!

2階の要救助者を救出した後、火災が大きくなりました。

屋上で活動していた救助隊に危険が迫ったため、屋上から救助隊員2名が緊急脱出を行いました。

これは、懸垂降下といい、ビルの屋上から下階へ進入したり、高所から避難する場合に使用されます。

学生8名とともに一斉放水!

学生によるホース延長

火災が大きくなってきたため、現場最高指揮者から一斉放水の指示がありました。

東消防署職員とともにホース延長、その後、放水を行いました。

一斉放水

学生8名を含む5口放水で懸命に消火活動が行われました。

東消防署職員と力を合わせて放水を行う姿からは、「自分たちも地域を守る一員だ」という強い気持ちが感じられました。

学生8名を含めた東消防署の活動で、火災は制圧しました。また、取り残されていた要救助者2名も無事に救助されました。

敬礼!

敬礼

総合訓練の最後には、東消防署職員と訓練に参加していただいた学生8名が敬礼を行いました。

学生の達成感あふれる表情が印象的でした。

未来へのメッセージ

「将来は、消防士だ!」

いつか、今回の訓練に参加してくれた学生、見ていた学生の中から、消防の仕事に憧れを持ち、和歌山市を守る仲間として一緒に働ける日を楽しみにしています。

日進中学校の皆様へ

今回の訓練実施にあたり、多大なるご協力をいただきました日進中学校の先生方、学生の皆さまに心より感謝申し上げます。

皆さんの真剣な姿勢と温かいご協力があったからこそ充実した訓練となりました。

これからも、地域の安全・安心のため、消防局一同努力を続けてまいります。

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消防局 東消防署
〒640-8303和歌山市鳴神1059番地6
電話:073-473-0119 ファクス:073-473-0363
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