市長記者会見 平成31年4月25日

 

ページ番号1024492  更新日 令和1年5月17日 印刷 

20190425市長定例記者会見

4月市長定例記者会見
【平成31年4月25日(木曜日)午後2
時~】

市長発表事項

発表項目

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(1)天皇陛下御即位奉祝記帳所の設置について】

まず 1 項目目、天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応についてということ で 5 点ほど説明させていただきます。  まず 1 点目です。天皇陛下御即位の記帳所を設置させていただきます。日時は 5 月 1 日、4 日、5 日の 3 日間でございます。場所は和歌山市役所の本庁舎 1 階、 また 7 か所のコミュニティセンターになっています。5 月 1 日は本庁舎の方は正 面玄関から入っていただけるようになっています。

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(2)祝新元号「令和婚」初日限定イベントについて~市長が新しい門出をお祝い します~】

2 つ目でございます。改元初日ということで、市民課の戸籍窓口を特別開設させていただきます。これは新元号になって婚姻届を出される方も多いということ で、朝の8時30分から特設会場を設置させていただきます。本庁舎の 1 階でございます。私も 8 時 30 分から婚姻届等の対応をさせていただいて、記念品を渡させていただこうと思っています。島精機さんにご協賛いただいてオリジナルのコースターを全員に配らせていただくことになっています。当日は 8 時 30 分から午後 5 時 15 分までずっと対応させていただいて、渡させていただくことにな っているんですけど、私の方は 8 時 30 分から 11 時まで直接対応させていただく 予定になっています。それと記念婚姻届けと出生届、これは出させていただいて いるんですけど、それにいずれも令和元年のスタンプを押させていただいてお渡 しさせていただくことになっています。また婚姻届を提出された方が記念撮影で きるメモリアルフォトブースというのは令和元年 5 月 1 日という表記をバックに して記念写真を撮っていただけるようになっていますので、是非5月1日は、婚 姻届等出していただければと思います。

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(3)和歌山城の令和改元イベントについて】

和歌山城で改元イベントを行います。一つは、改元記念符というのを出させて いただきます。これは令和元年5月1日に天守閣へ登っていただいた方に、この 改元記念符を出させていただくことになっています。和紙で非常にいいものでご ざいます。ただ入場するのに入場料が必要でございます。同じく天守閣前でござ いますが、和歌山城ワンワンワンデーということで、令和元年であるということ、 元年の一日であるということ、またこの紀州犬が一歳になるということで、ワン ワンワンデーということで、午前 9 時半から 10 時まで、午後は 1 時半から 2 時 までふれあっていただけると。そして記念撮影もしていただける。和歌山城でそ んな準備をやっています。

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(4)菓子木型で粘土の型抜き体験“令和菓子”と「万葉集」の注釈書公開】

市立博物館において、菓子木型で粘土の型抜き体験ができるということで、菓 子木型は駿河屋さんの非常に価値のある木型でございます。今回菓子木型と紙粘 土で、「令和」文字が押された梅の花を型抜きできる体験をしてもらえます。子供 さんたちもぜひこの記念に博物館へ行っていただいて。場所はエントランスホー ルで、無料ですので、是非この体験をしていただいて記念として令和元年 5 月 1 日に作っていただければと思います。併せて博物館の方では、新元号令和の出典 である万葉集について、江戸時代に万葉集の入門書として活用された注釈書「万 葉集略解」を公開させていただきます。非常に価値のある本なんですけれども、 令和元年にちなんだ文言も入っています。これもエントランスホールで無料でご 覧いただけますので是非お越しいただければと思います。

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(5)「令和元年 子どもなかよしまつり・音楽大行進」の開催について ~令和】で初の 5 月こどもの日に音楽大行進パレードが始動!~

5 月 5 日こどもの日に、毎年やっているんですが今年は令和元年記念というこ とで子どもなかよしまつり・音楽大行進というのを開催させていただきます。こ れは主に小学生・中学生が中心になってパレードをしていただくということで 34 団体 2,200 人の子どもたちが、このこどもの日を祝って楽しんでいただくイベン トになっています。

【特別顧問の選任について】

和歌山市では、この度特別顧問を設置させていただきます。その第一号となる 方は、和歌山市の出身でもある方で、東京大学等で特任教授もされた非常にまち づくりや環境に詳しい方ということで、信時正人さんを 5 月 13 日付で和歌山市 の特別顧問として就任いただく予定になっています。今後 SDGs の関係や、持続 可能なまちづくりへのテーマを担当していただいて、ミッションを受けてもらう ような形で進めていきたいと思っています。

【国への予算要望にかかる成果について】

 国の予算要望も、毎年毎年、国への強い要望を行ってきました。特にいくつか 進展しました。大きな進展として一つ目が、国道42号の和歌浦周辺が唯一歩道 がない区域なんですけど、これは 2017 年、平成29年度に事業化されたんです けども、非常に危ない区間がまだ残ってました。その区間が延伸されて、歩道の ない区間が全部整備していただけるということになりました。市の方でも用地買 収等は手伝わせていただいて、今後、事業促進に向けて進んでいく予定になって います。  二つ目が小中学校のトイレの洋式化の要望が通りまして、すべての小中学校の すべての階に洋式トイレが設置できることになりました。今年度内の完了を予定 しており、来年の春には子ども達も各階で洋式トイレが利用できることになりま す。学校環境につきましては、空調設備に引き続き、トイレの環境も改善され、 大きな進展があったと思います。

【第32回全国健康福祉祭和歌山大会ねんりんピック紀の国わかやま2019ゲート ボールリハーサル大会について】

 ねんりんピック紀の国わかやま2019が今年の11 月9日から開催されるのです が、それに先駆けて、和歌山市の方でもリハーサル大会を行います。和歌山市で も 4 種目実施する交流大会のうちの 1 種目であるゲートボールのリハーサル大会 を 5 月 14 日に開催させていただきます。県内各地から大勢の方がこられます。 一つ目が予選の選手選考会として、二つ目は本番への運営準備として、このリハ ーサル大会を成功させていきたいと考えています。

記者の質問事項

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(2)祝新元号「令和婚」初日限定イベントについて~市長が新しい門出をお祝いします~】

(記者):市長が婚姻届の受け取りをされることについて、県職の時代も含めて窓口の業務をされたご経験はおありなんでしょうか。

(市長): 窓口というか、私は県庁の時代土木職の方だったんで、直接住民の方と接するというのがどちらかといえば多かったんです。だから窓口という形ではないですけれども、そういう直接の対応でしたので、窓口業務ができるのかはちょっと分からないですね。

(記者): 今回記念ということもあると思うんですけれども、ご自身が受け取りもされて1日にお祝いをされるというその取り組みの位置づけについてお尋ねできればと思います。

(市長):1つは令和元年度の1日であるということで非常に記念になる日だと思っています。そんな中で婚姻というのは大きな節目じゃないかなと思っていて。和歌山市でも最近婚姻される方少なくなっている中で、象徴的な令和元年の5月1日に婚姻届を出していただく。今後婚姻が増えていく一助になればという思いで、特別に私も出席させていただいて受け取りをさせていただこうという思いでさせていただきました。

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(4)菓子木型で粘土の型抜き体験“令和菓子”と「万葉集」の注釈書公開】

(記者): 続いて万葉集の注釈書の公開についてですけれども、これ注釈書自身江戸時代に刊行されて、それが江戸時代に写本にしたものを公開するという理解でいいですか。

(市長): 江戸時代の写本でございます。これは和歌山市の教諭をやられていた方が保存されていたものなんですけれども。令和について万葉集から引っ張っていただいていることと、江戸時代に多くの人が注釈書を読んで万葉集を理解されたということで、その現本を展示させていただこうと思います。

(記者):もし分かればで結構なんですけれども、もともとその前文というか序文自体が元号の引用ですけれども注釈部分はこの部分について何か、どういった注釈が行われているかというのは何かございますか

(市長): この令和元年になった「初春の令月にして 気淑く風和む」というところは注釈には入っていないんです。入っていないんでその後の部分というのは注釈に入っているんで。江戸時代にこういうもので万葉集というのを理解されたんだよということが分かっていただければという思いであります。

【特別顧問の選任について】

(記者):続いて特別顧問についてお尋ねしたいですけども、和歌山市出身というご紹介がありましたけれども、現在東京ガスの社外監査役ということで、現在和歌山市にはお住まいですか。

(市長):お住まいは兵庫県の宝塚市に住まわれています。そしてたまに東京に行かれてるんですけど、もともと和歌山ということで和歌山の関連でもいろんな活動をしていただいています。海の資源を生かそうするNPO活動されていますし、時々戻ってきておられますので、そういう時を利用してこの特別顧問としてご活動いただければと思っています。

(記者):市長先ほどミッションとおっしゃいましたけれども、もう少し具体的にどんな形で市の行政のお勤めを果たしていただきたいとお考えですか。

(市長):専門がまちづくりと地球環境等が専門でございます。まさにこれからSDGsということで我々も取り組んでいこうと思っている方向でございます。その中でここにも書かせていただいているんですけども、国の方でSDGsの未来都市、モデル事業というのを公募されています。それを和歌山市の地域に合った形でSDGsの未来都市としてしっかりつくり上げていって、そして国の採択をいただけるようにすることを1つのミッションにしたいと思っています。ただミッション自体はこれからも時代に合わせながら、また、いろんな壁が出てくるたびにミッションをお願いできればなと思っています。

【天皇陛下御即位及び新元号施行に伴う対応について
(2)祝新元号「令和婚」初日限定イベントについて~市長が新しい門出をお祝いします~】

(記者):私の方も令和婚のことで、ちょっと市長にもう1度コメントをお願いしたくて。せっかくの記念日を迎えられる、ちょっと結婚・入籍を考えられている和歌山市のカップルに向けて一言お願いいたします。

(市長):和歌山市は非常に歴史文化があるまちです。そんな和歌山市で生まれ育った、あるいは来ていただいた方が和歌山市で婚姻届を出していただけるというのは非常にありがたく、和歌山市にとってもありがたいことですし、今回令和元年5月1日という特別な日でもあります。そうした日に婚姻届を出していただいて、大きな一生の思い出にしていただければ。そういう思いを込めて今回婚姻届を受け取りさせていただいて、記念品をお渡しさせていただきたいと思っています。

(記者):ちなみにオリジナルコースター、この白地と紫地の2つ1セットでこの該当の時間の方全員に下さるという。

(市長):その通りです。お2人なんで1人1つずつ。

【特別顧問の選任について】

(記者):特別顧問の事についてお伺いしたいんですけれども、先ほど特別顧問第1号とおっしゃっていましたけれども、改めてどういった経緯で今回特別顧問の選任に至ったのかということを教えていただければと思います。

(市長):今時代が大きく変わりつつあります。非常に広い観点からいろんな知識を必要とされています。そんな中で今この信時さんという方は国内でも幅広く活動されていますし、いろんな知識情報等お持ちでございます。そして実践活動もされています。そういう方が和歌山市のアドバイザーとして、あるいは直接いろんなことをやっていただけるような顧問として活動していただける。和歌山市にとっても非常にありがたいということでございますので、1度お願いしたときは快く引き受けていただけたので、ぜひ和歌山市で我々が持っていない部分を担っていただけるようなそんな活動をしていただければと思っています。

(記者):今の質問に続いてなんですが、特別顧問の方5月13日に何かしら任命の式典があるのか、またそれ以降のまず特別顧問としての初仕事何か予定が決まっていたら教えていただきたいのですが。あと細かいのですが生年月日分かればお願いします。

(市長):分かる部分だけ言います。任命式はその日に5月13日に任命式を行わせていただきます。その後その日に各部局の幹部を集めて情報交換みたいな形で和歌山市の状況・課題等説明させていただいて、それに対して今後信時さんがどういう活動をしていただけるか、アドバイスいただけるか、そうしたことを第1弾としてその日に打ち合わせていただけたらと思っています。それ以降については、まだ日が未定なんですけれども、大体月に1回ぐらいのペースで今後特にSDGsの未来都市の考えなんですけれども、そうしたことを中心にいろんなご提言なり解決策等をいただければと思っています。

(記者):信時さんは特に任期なんかは決まっているんですか。

(市長):基本は1年ですけれども、本人さえ良ければずっと続けていただければと。

【国への予算要望にかかる成果について】

(記者):国への要望の成果なんですけれども、トイレの洋式化なんですけれども、1点目は小学校って男女同じトイレになっているじゃないですか。そうすると各階の少なくとも1か所は男の子も女の子もそれぞれ必ず洋式のトイレがあるという理解でいいですかね。

(市長):たぶん男女分かれていて階ごとに1階は男子で2階は女子だよと分かれていて、両側にあるんだよね、トイレは基本的に。

(担当):今男女別化になっていない所もあるんですけれども、一応間仕切りを天井まで上げまして各フロア男女別化の方になってまいります。洋式化も同時にはかっていく。あとはバリアフリー化もはかっていく事になっています。

(記者):もう1点は和式についてなんですけれども、一面では洋式ではお尻がついちゃってそれで嫌がるという児童もいてるという話なんですけれども、全て洋式化していく方向でしょうか。

(市長):これは全てを洋式化する予定はないです。10年計画で洋式化率を大体80%くらいまでもっていって、2割ぐらい、和式を残す予定だったんですけど、今回一度に予算がついてきて。現在、30パーセントほどの洋式化率が50パーセントほどになるんだったかな?

(担当):はい、30年度末で33.7%になります。それでこの事業が終わると50%、今回まだちょっとはっきり洋式化率というのを算出できていないんですけれども、55%程度はいけるのかなと思っています。

(市長):補足させていただくと、トイレの洋式化は少なくとも縦の列で全部の階に洋式トイレがあるようにしてくださいよということで、縦の列を全部上層階に向けてやっていく予定になっているので、ほぼ各階にはあるという状況になってきます。

(記者):先ほど市長が10年で80%というスケジュールみたいなのをおっしゃったんですけど、これは今回認められたことでかなり早まっているという考えでいいんでしょうか。

(市長):かなり早まりましたね。今年度で5年間分ぐらい進めることができると思います。

(担当):市長がおっしゃったように5年間以上ですね。この1年でという形になります。

(記者):これは押しなべて全国そういう今回2次補正の中で学校施設の環境改善というメニューの中で進めることが出来たという理解なんでしょうか。

(市長):空調整備も、これも和歌山市はいち早く取り組みました。全国に先駆けて空調が整備されて、去年の夏は全国的に猛暑ということで、去年の国の方の補正予算などでは、空調整備というところが1番のテーマになりました。和歌山市では全小中学校は終わっていたので次の段階に行こうということで。トイレの洋式化自体は、全国に比べて和歌山市は遅れていたんで、それを全国よりもさらに上げるということで、今回たぶんそういう背景もあって国の方で要望した全額をつけてくれたんじゃないかなと思っています。

発表項目以外について

(記者):発表項目もそうなんですけれども、今回かなり令和についてのイベントや催しが予定されていると思うんですけれども、改めて和歌山にゆかりがあると言われている令和という時代、言葉について市長の抱かれる思いというのをお伺いさせていただければと思うんですけど。

(市長):令和への思いというか、言葉への思いという意味では、令和ってやっぱり万葉集から取っていただいたということで、たぶん万葉に関係する地域はたくさんあると思います、全国でも。その中でも和歌山市というのは1300年前といいますか、聖武天皇が724年に来られて1週間ほど滞在された時、山部赤人等が和歌山の美しさというのを詠んだ、そういう非常に万葉の歴史のあるところであると思っていますし、万葉の神様衣通姫もおられますし、万葉には非常に縁の強い所だと思っています。そんな中で万葉からとっていただいたということは和歌山にも非常にこれから文化とか歴史の面で、今まで持っていたものを更に輝かしていきたい、そういう思いであります。

(記者):改めて5月からは改元になって新しい令和という時代が始まると思うんですけども、そこに向けての市長の思いといいますか、どういった和歌山市政にしていきたいということがもしございましたら。

(市長):令和の時代というのはやっぱり平成の時代に引き継いでという形になると思っています。平成の時代というのは和歌山にとっては激動の時代だったんじゃないかなと思います。全国的に言うと災害の多かったような時代なんですけども、和歌山市にとっては平成に入っていろんなことが一挙に起こってきました。例えば高速道路が大阪に初めて通じたというのも平成5年だし、人工沖合型リゾート博もやられた、また関西国際空港も平成6年にオープンした。また平成7年には吉宗ブームも起こって大勢の人が和歌山へ来てくれた。非常に平成の始まりというのは和歌山にとってこれからだという時代だったんじゃないかなと思っています。ただ残念なのがバブル崩壊等がだんだん出てきてしまって、さあこれからだと、高度経済成長期に乗り遅れた和歌山の時代が来たと思っていたんですけど、そういうバブル崩壊の中で経済が停滞して人口が減少しだす、更に人口が減少して少子高齢化も進んでくる。そんな時代になってきて、その平成の特に後半というのはそうした人口減少、少子高齢化に対応したシステムというのがどんどん整備されていって。和歌山市でもコンパクトシティを進めていったり、高齢者の方には介護医療を受けられるような地域包括ケアシステムも進めてきました。また子育ての環境でいうと、特に女性の社会進出だとか、そんな中で待機児童の問題も多く出てきました。それを幼保一元化ということで、認定こども園等の法律も整備されて新制度のもとで今進めようとしています。そういう少子高齢化、人口減少に対応したようなシステムが出来上がったのが平成じゃないかなと思っていて、それを令和の時代に更に発展させていくと思っています。特に今回令和という言葉から、和歌山にとって歴史と文化そういったものを大切にしながら、持続的に発展できるようなそんな和歌山市になっていけばという思いで、取り組んでいきたいと思っています。

(記者):今少子高齢化の話もありました、県が推計人口を発表して県全体の人口が93万人を割り込んで、岩出市や日高町以外の和歌山市含めて減少傾向がずっと続けているんですけども、この状況を、減少傾向の歯止めがきかない状況について市長はどう受け止めていらっしゃいますか。

(市長):1つは県全体の話にとっては県庁所在都市である、県都としての和歌山市という役割というのは非常に大事だなと思っています。和歌山市自体の人口減少はどんな傾向かというと、国立社会保障・人口問題研究所が予測しているところでは、和歌山市は2040年には31万人になってしまうという予測になっています。今後和歌山市の1番の悩みというのが、若い人が流出してしまい、そして、若い人が入ってこない、それが大きな悩みで。人口減少自体はある程度やむを得ないところがあるんですけど、やっぱり若い人と高齢者の割合というか、そうしたところがこれからやっぱり社会保障とか福祉を維持する上では大事だと思っています。そんな中で持続的に発展させようとすれば、若い人を呼び込むべきだと。若い人はやっぱり和歌山市にいておいてもらうんだという思いですが、特に高校から大学に進学する時に和歌山県では約9割の高校生が県外大学に進学してしまう。それを何とか食い止めなきゃということで、大学が相次いでできました。いずれも和歌山市が必要とする職に関係した学部がある大学だと思います。去年は東京医療保健大学の看護学部、また今年は和歌山信愛大学の保育士さんを中心としたような初等教育、そして来年は県の方で理学療法士さん、再来年は薬学部ということで、4つか5つぐらいできてきて、1学年につき大体450人から500人ぐらいになるんじゃないかと思っています。若い人が出ていかなくても済むし、やっぱり若い人が入ってきてもらおうと思ったら、今の職業だけでは入ってきてくれない、住んでくれない状況になっています。いろんなライフスタイルを提供できる、そんな魅力のある和歌山にしていかなきゃいけないということで。そうしたことをやっていく事によって、和歌山市が県都としてしっかり受け止めるんだと。昨年12月に中枢中核都市に選ばれました。これはダム機能を果たすもの、私は防波堤機能だと言っているんだけど、やっぱり出ていかなくてもいいような圏域に住んでもらえるような、そんな中枢中核都市としての役割というのをしっかり果たしていく、そんな責任もあるんじゃないかなと思っています。

(記者):それに関連してなんですが、信愛大学が出来てこの春からスタートして、もちろん学部の先生方にも大きな目的があって、もう1つが地域の課題解決というのも打ち出していらっしゃるんですが、ただ大学を絡ませて、具体的にこういう課題に取り組むというのがちょっと見えにくいなと感じるところがあるんですが、和歌山市としては信愛大学に期待する部分というか、後押ししたい部分というのはどういうところですか。

(市長): 1つは大学連携ということで、大学と連携しましょうということをやっています。もう1つは学生が地域の方と連携しやすいような、そんな場を作っていきましょうということで、今年4月に地域フロンティアセンターというのをフォルテワジマさんに作りました。それは学生の方が既存の団体と共に活動してもらおうという思いで作り、今NPOの方が非常に多くなってきました。ただNPOさんが増えたんですけども、既存の自治会であるとか老人会であるとか、そういった既存の団体、地域で非常に大きな役割を担っていた既存の団体が高齢化して、どんどん減っています。そこを新しい学生の力で一緒になって活動していって、学生にとっては社会を知る機会になるし、我々の地域社会にとっても非常に学生の力というのは大きな力になると思っています。

(記者):新市民会館の事なんですけれども、先日、委員会等々でも市長のご発言もありまして、市長の方にご報告が上がっている進捗状況といいますか、今の見通し等教えていただければと思います。

(市長):新市民会館につきましては入札が2度にわたって不調になったということで、3度目をどうするかということで議会の方でも諮らせていただきました。議会の中でも様々な意見が出ています。もうやめたらとか、耐震化にしたらなど。様々な意見があるんですけれども。今我々として準備しているところは、1つは積算面で合わなかったというところがあったと思います。もう1つは工期の面でも非常に難しかった。そういったいくつかの課題があって、なかなか応札に至らなかったので、今その準備をやっているところでございます。1つは積算に関してはいろいろ最近の積算単価等を見直しております。やっぱり急騰している部分とか高騰している部分があって、しっかりと価格面で見直していかなければいけないなということ。もう1つは工期の面について、私としては、国民文化祭というのは文化の大きな祭典でもあるし、全国から多くの方も訪れるので、次の工期は何とか国民文化祭に間に合わせたいなという思いはあるんですが、やっぱり業者の方が受けてもらえないとダメなんで、いろいろ工期の面というのは検討しているところでございます。思いとしては国民文化祭に間に合わせたいというのは委員会でも発言させていただいたんですけれども、そういったところを現在進めているところでございます。

(記者):関連なんですけれども、3度目の入札に向けて位置づけとしては動かれているという受け止めでよろしいんでしょうか。

(市長):準備はしています。ただこれから、先日和歌山市議会選挙があって、新しい議員の皆様が決まった中で、これからやっぱりそういうことも真摯に相談させていただきながら進めていきたいと思っています。

(記者):5月の臨時議会はありますでしょうか。どうでしょうか。

(市長):招集権は私にあるんです。あるんですが、いつにするかというところはやっぱり議会とも相談しながら、できれば5月に開ければと思います。

(記者):最後ちょっと念のためなんですけれども、国民文化祭の方はメインの会場を新市民会館の方をご想定されて計画をされているということでよろしいでしょうか。

(市長):いやそれは違うんです。メインの会場は開会はビッグホエールで、閉会は県民文化会館ということになっていて。我々は地域の方の文化活動というのを出来たら市民会館でやらしていただいて、多くの県外から来ていただいた人が和歌山市の文化を知っていただく。そして共に新しいものを作っていく。新しい市民会館の前には和歌山城もあるので、文化歴史の発信場所にいいんじゃないかなと思っていて。その中で思いとしては何とか国民文化祭に間に合えばなと思っています。

(記者):観光であったり交流拠点であったりという機能もそこにということでよろしいでしょうか。

(市長):市民の文化・芸術の発信拠点でもあるし、そういう多くの人が観光に来ていただいてちょっと寄ってもらえるような、和歌山市の中心にはこんないいものがあるというのを知っていただければと思います。

(記者):先ほども少しお話ありましたけれども、統一地方選が終了して、和歌山市議会では投票率が最低ということになってしまったと思うんですけど、これの受け止めというのはまた改めて市長からお言葉頂ければと思うんですけれども。

(市長):投票率が下がっているのは全国的な問題かもしれません。特に若い人が政治になかなか興味を持てなくなっているところも大きな問題かなと思っているんですけれども。今後やっぱりそういう政治というところにある程度興味を持っていただけるような政治をしなければいけないなと思いますし、投票環境も、これは特に我々の責任なんですけれども投票しやすい環境をもっと整備していかなければいけないなと思っています。期日前投票数というのは最近非常に増えているんですけれども、大規模商業施設では多くの方に来ていただけました。こういったことで、投票環境をよくする、特に高齢者の方もやっぱり最近は外出しにくくなっていますので、投票環境を良くしていくということも大きな行政の責務じゃないかなと思っていますので、そういうことも含めて投票率の向上に努めていきたいと思います。

                                                以上

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