市長記者会見 令和2年3月26日

 

ページ番号1028945  更新日 令和2年4月7日 印刷 

3月市長定例記者会見
【令和2年3月26日(木曜日)午後2時00分~】

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市長発表事項

発表項目

新型コロナウイルス感染症に関する緊急経済対策(第1弾)について

 1項目目です。新型コロナウイルス感染症に関する緊急経済対策の第1弾を取りまとめました。いくつかあるんですけども、今回新型コロナウイルスの関係の補正予算について、もう議会が閉会していますので、本日、専決処分することになりました。全体の額が1億5896万6000円ということで、今後、保育園や認定こども園等を開園するためのマスクや体温計等の購入への補助になります。全事業、国費があたるということで、元年度補正予算として専決決裁させていただきます。2項目目が事業者や市民の方々への支援ということで、特に事業者の方への融資制度。これは宿泊業や観光、交通、飲食等の関係の事業者にとっては、非常に厳しいものであると考えています。ほとんど0に近い業種もあります。その中でも、色んな融資制度があるんですけども、市でもできるだけ有利なところへ、さらに上乗せして、実質の無利子化をやることになりました。1月29日以降に遡及して実施させていただく予定になっています。あわせて、セーフティネットについては、保証料の1/2の補助をさせていただくということで、いろんな国や県の施策と合わせて有利な施策を展開していきたいと思っています。また、税などの猶予等についてということで、固定資産税、住民税等の納税猶予をさせていただくことになります。いくつかの水道料金、下水道使用料の支払い猶予と、今回のコロナウイルスの影響で、今の支払等で困難を極めている方が対象となります。個々について条件等もございますので、詳細については担当課へご連絡いただければと思います。社会保険や国民健康保険であるとか、介護保険、後期高齢者保険あるいは生活福祉施設の特例貸付ということで、今回、様々な猶予制度や貸付制度を設けさせていただいています。それと、新型ウイルス感染症にかかる生活支援相談窓口ということで、事業者の方はすでに相談窓口は設置させていただいています。今回、生活にかかる方、事業と生活を一体的にされてる方もおられますので、そうした生活支援への方の相談窓口を一元的に設置させていただくことになりました。最後、支援等に係る情報が非常に多岐にわたっています。政府系の金融機関、県や市の金融機関と非常に多岐にわたっていますので、全部分かる形として1つのホームページにまとめさせていただきました。今回、これが緊急経済対策の第1弾になります。今後、状況がさらに悪化していく可能性大ですので、さらに追加的な経済対策を速やかに実施していきたいと思います。

四季折々の花であふれた「四季の郷公園」に新たな魅力が加わります!

 2項目目です。コロナウイルスの関係で屋内のイベント等が非常にやりにくくなっています。また、屋内で遊んだりすることもやりにくくなっていますので、ぜひ屋外に出ていただいて、運動等をしていただければと思っています。これから四季の郷は、桜のシーズンまたつつじ等のシーズンに入っていきます。そこに新たな魅力が加わることになりました。この3月13日で、四季の郷が道の駅として登録されまして、完成までまだしばらくかかるんですけども、7月の中旬には道の駅の色んな施設がオープンすることになります。地域の食材を用いたレストラン、農産物の直売所、体験農園といったところが、夏休み前の7月中旬にはオープンすることになります。ぜひ、野外で色んな活動していただき、健康的な生活を送っていただければと思います。

本町公園と市営本町地下駐車場が新しく生まれ変わります

3項目目です。まちの中心部にある本町公園について、地下駐車場が9年間閉鎖していたんですが、再開することになりました。その上の公園についてもパークPFIを活用してさらに魅力を向上させるため、一部整備を進めていたのが完成してリニューアルオープンを迎えることになりました。4月からのオープンということで、子供達が遊べる施設がリニューアルされたり、この黄色い建物は花花館といいまして、今まで閉鎖されていたんですが、パークPFIを活用して、石窯を活用した地産地消のグリルメニューを味わっていただける場所に生まれ変わります。地下駐車場については、エレベーターと身体障害者用の駐車スペースを設置しました。料金等については30分間無料になっていますので、ぜひ、このまちなかにある本町公園を活用していただければと思います。

フンボルトペンギン等の動物の受入れについて

4項目目です。みさき公園がこの3月末で閉園するということで、大部分の動物はアドベンチャーワールドに行くんですけれども、一部、和歌山城公園の方でも受入れをさせていただきます。和歌山城公園には、フンボルトペンギンが2羽しかいないんですけども、新たに6羽が加わります。また、タンチョウヅルが2羽、マーラ1頭、コブハクチョウ1羽、クサガメ等の亀5匹も加わります。今、ペンギンの移動について環境庁に申請しており、その許可待ちになっています。早ければ4月なんですけども、最低でも5月には間に合うということで、できるだけ早くお目見えさせたいと思っています。

「和歌山市の偉人・先人」顕彰について

5項目目です。和歌山市の偉人先人に、新たに津本陽さんを顕彰します。2年前の平成30年にお亡くなりになられましたが、偉人・先人の22人目として顕彰させていただきたいと思います。冊子やマップを配布したり、市役所本庁舎の玄関へ写真等を掲示したりさせていただいて、多くの市民の方に津本陽さんを改めて知っていただければと思っています。今後、分かりやすい形で津本陽さんの生家についても場所等の明示ができればと思っています。

前代川新河道への通水開始について

6項目目です。近年、異常気象が続いています。特に和歌山市内で浸水被害の一番大きな場所は、この前代川でございます。前代川については西山東にあるんですけども、ここはほぼ、浸水の常習地域になっていますし、特に床上浸水が著しいということで、3年程度おきに大きな浸水被害に遭っています。浸水被害があるときはボートで逃げないといけないのですが、今まで2 mの川幅だったのが 7mになりました。現在の2mくらいの幅の川を新たに7mに拡幅し、和田川の方へ直接流すことになります。こうした工事は非常に珍しい工事になります。これでほぼ浸水がなくなると考えていますので、今後、安全に暮らしていただけると思います。

和田川雨水地下貯留施設の完成について ~和田川流域の浸水対策として運転を開始します!!~

7項目目です。これは前回も説明させて頂いているのですが、和田川の雨水地下貯留施設が完成を迎えます。元々、竣工式をやろうと思っていたんですけども、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、中止することにしました。その代わりで3月28日の土曜日に報道機関さん向けの内覧会を実施させていただきたいと思います。ぜひご覧いただければと思います。これで岡崎周辺の浸水被害の軽減につながると考えています。

真砂配水場の完成について

8項目目です。真砂配水場が完成します。これはまちなかへの配水場ということで、今後、配水管が先だってのように損傷して断水になることを回避できるようになります。直接、送水管で真砂配水場へ送られてきて、ここで配水されるということで非常時のためにストックもできますし、緊急時には給水拠点にもなります。今後、市民への安定供給にもつながってきます。これも3月30日に内覧会をさせていただきます。

 

発表項目は以上でございます。よろしくお願いいたします。

記者の質問事項

新型コロナウイルス感染症に関する緊急経済対策(第1弾)について

(記者):新型コロナに関する緊急経済対策で補正予算を専決でという話でしたけれども、県内の一部地域では、消費喚起のために商品券などを配っていたとこもあると思うんですけども、そういった、より市民向けで直接的な施策など何か検討しているものがあれば伺えればと思います

(市長):今回が第1弾ということですけども、第2弾目について、国の経済対策がまとまってくるのが4月中旬ぐらいだと聞いています。その中で商品券の議論もされています。そうしたことと合わせて、第2弾をもう少し早く市の独自の第2弾を出そうと考えており、市民生活や社会活動へも非常に大きな影響も出ていますので、第2弾目で補強していきたいと思っています

(記者):第2弾で具体的にどのような支援の方法を思い描いているか伺えますか。

(市長):特にひどい業種が、観光や交通、運輸、飲食関係だと思っています。先が見えない状態で、どうも長期化すると思いますので、そうした業種を破綻させない対策が大事だなと思っています。消費喚起という意味では、先ほど言われた商品券等の発行のように、市民に対してできるだけ消費を喚起したいと思っています。県外やインバウンドなどの外からの消費が期待できない中では、やはり地域内での消費を高めていかざるを得ないと思っています。また、生活困窮者への対応も非常に大事ですので、今回、相談窓口も設置させていただきました。今後は要望等を聞きながらさらに補強できればと思います。

(記者):まだ先のことなんで、具体的なところはこれからだと思うんですけれども、その商品券とか国でも検討してて、その中の議論で商品券だとなかなか使い勝手があってという話もあると思うんですけれども、そのあたりは現金給付だとかってのも含めて考えているんですか。

(市長):市が独自で現金給付は難しいかなと思います。商品券やポイント制といった形が一番望ましいんじゃないかなと思います。去年、消費増税の関係でプレミアム付き商品券を発行させていただきました。これは4か月から5か月ぐらい準備にかかってしまっているので。商品券がいいのかポイント制がいいのか別の方法があるのか、そういったところは検討していって、消費喚起につなげられればと思います。

発表項目以外について

(記者):新型コロナの影響に関連しているのですけれども、あのカナダのオリンピックパラリンピック委員会が今年開催されれば選手団を送らないということもありまして、今回もその延期っていう形になったんですけれども改めてその市長の受け止めをお伺いできますか。

(市長):今回、和歌山市ではカナダのオリンピックチーム、パラリンピックチーム、そしてオーストラリア。カナダは水泳ですね。オーストラリアは陸上チームということで、それらが延期になったということで非常に残念ではあります。和歌山市はホストタウンとして、今後、カナダやオーストラリア等との友好も含めて、いろんな関係を保っていきたいと思っております。以前、カナダのチームが子供達にも教えていただいていますし、オーストラリアも今まで、キャンプ等で色々子供達もお世話になっています。和歌山市としても、子供達を通じて一緒になって、次の機会にまた来ていただきたいってことをメッセージとして出していきたいと思っています。

 

(記者):この間はもう50代の市役所の職員さん2名なんですが、2名の共通点だとかあと感染経路みたいのは分かったでしょうか

(市長):今回、9階フロアってことで、課の場所としては9階フロアの端と端になっています。お互いが接触した可能性については、普段はあまり仕事上の交渉をすることがないということですので、あるとすればトイレであるとか共用場所での感染かなと思っています。ただ、どちらが先で、どこからうつったのかはやはり分からない。多分、2人はどこかで接触したのかと思うんですけども、どこからっていうところが分からないのですが、それまでいろんな方と打ち合わせをしたりしています。県外の方とかとも打ち合わせをしています。和歌山市の場合は、今まで500人ほどをPCR検査してきて、初期の段階で拡散防止ができていますので、今回も早い段階で防止できたんじゃないかなと思ってるんですけども。今後、大都市部が爆発的に増えるっていう事が予想されています。そんな中で、今後の対応というのは変わってくるんじゃないかと思っています。今回のようなケースがますます増えてきて、感染経路が分からない状態で、地方都市でも増えてくる恐れがあるので、我々もできるだけ初期の段階で発見できるような体制をとっていきたいと思っています。

(記者):9階フロアの業務は今後どうなるでしょうか。

(市長):3月いっぱいは臨時的に市民や業者の方の窓口を移動させていますが、4月からは通常の形にして、業務を再開させていただきたいと思います。

 

(記者):先ほど、市長が四季の郷公園のPRをされたんですけれども、コロナの関係でこれから和歌山城は桜のシーズンで、昼も夜も多くの人が訪れると思うんですけれども、屋外のイベントに関しては特別に、規制とかということは考えておられませんか。

(市長):県外にまたがるとかの大規模イベントについては、国の方から指示が来ています。それらの大規模イベントで、屋外のものについてはできるだけ自粛はすると。大規模イベント以外についても、できるだけ自粛して頂いたらいいと思うんですけども、屋内でやるよりは屋外の方が安全だと思っています。そんな中で屋外も、参加者ができるだけ密にならないようにだとか、接近してあまり会話はしないようにとか、換気が悪いということはないので、3条件のうち残りの2条件をできるだけ満たしていただく。もう一つは、その参加した人の氏名、もし後で発生した場合に、感染の疑いがないか連絡取れるように氏名の把握をやっていこうと。それを屋外イベントでもやっていこうというふうに考えています。そういう中で、花見の場合は禁止っていうよりも、できるだけ歩きながら見る程度にしていただけたらありがたい。宴席については禁止をさせていただくようにやらせてもらっています。

(記者):その関係なんですけど、例えばビニールシートを張って、その今シーズンはあるグループなんかでわいわいやるのは控えてもらうとかっていうことを、市のホームページ等で啓発されたりするんですかね。

(市長):ホームページの方でちゃんとこういう形でというのはお願いしたいと思っています。

(記者):花結構咲いていますよね。

(市長):自粛としていたので、それでは弱いから、管理者権限で宴席については禁止ということで書き換えさせていただこうと思っています。

 

(記者):4月から通常通りに始業式は縮小して通常授業を始めていかれるということですが、ガイドラインに沿って実施することで安心して子供達は学校に通うことができる環境だと言えるでしょうか。

(市長):これも文科省の方から割と詳細に、注意事項等が来ています。地域によっては確かにその感染が広がっているところとそうでないところが様々だと思っています。そんな中で和歌山市の場合は比較的安全じゃないかなと思っています。一つの指標として実効再生産数というものがあるんですけども、和歌山市の場合は数が非常に少ないから、そのまま当てはまるのは少し無理があるんですが。例えば家庭が一番家族にうつりやすいんですけど、それが今までの和歌山市で発生した市内在住のケースでは発生していないということで、ほぼ実効再生産数が1になります。統計上の数値からいうと少なすぎて、大した意味はないんですけども。今まで少なくとも、家族の方にもうつらない状態の中で発見できているという点で比較的安全性は高いと思っています。大都市に比べたら安全な中で始業式を迎えて、子供たちが換気を良くしたり、机をできるだけ離していただいたり、あまり近くで話をしないとか、3条件に合わないことはせず、体温測定やアルコール消毒をしていただいたりと、万全の対策を取っていくので、今の状態であれば安全に登校していただけるんじゃないかと思っています。状況が変われば、当然対応が変わってきます。

(記者):近くで話さないといっても、子供達は近距離で話すことがかなり多いと思うんですけど、その辺りはもう先生方が注意していくしかないんでしょうか。

(市長):それはそうだと思っています。少なくとも、和歌山市では子供から子供へ感染した例はないので、注意していただくしかないかと思っています。子供同士、話をやめるようにというのが大変だと思うんですけど、頑張っていただきたいと思います。

 

(記者):先ほども出ていましたけど、オリンピックの延期に関して、和歌山市として何か追加でかかる費用とかが、もしあればどういう項目なのかっていうのと、どれくらいの額になるかという見通しも伺えればと思うんですが。

(市長):オリンピックの費用ってことで特別には出してないです。先ほどのホストタウンの関係で、バス等の費用は用意してたんですけど。それはキャンセルできると。

(スポーツ振興課):新年度予算ですので、契約等もやってございません。聖火リレーは看板等を制作しておりますので、これについては一部予算執行させていただきます。

(市長):それぐらいなので、特に追加費用的なものはありません。来年夏までにはっていうことですので、我々としてその間、さらにもっと盛り上げていければと思っていて、今回は残念なことではあるんですけど、前向きにとらえていきたいと思っています。

                                                以上

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