vol.4 「食を通したSDGs活動 -和歌山県産の地産地消にこだわる!-」株式会社 丸和食品

 

ページ番号1042237  更新日 令和4年2月22日 印刷 

株式会社 丸和食品

第4回目のSDGs活動紹介は、“食を通して人々の豊かな心と健康なからだを育み、広く社会に貢献する”を企業理念に掲げ、“食を通したSDGs活動”に取組んでいる「株式会社 丸和食品」から、

湊クラブ料理長 濱   孝憲(はま たかのり)様  *湊クラブは花王の施設の1つです。

栄養士     松嶋 沙世(まつしま さよ)様

のお二人にお話を伺いました。

*お二人は、花王株式会社和歌山工場の社員食堂で、お昼の食事を提供する現場で、“食を通したSDGs活動”に携わっておられます。お話を伺って、食堂で提供されている“食事”という身近なところにも、SDGsに関するいろいろな工夫・取組がされていることがわかりました。皆さんの身近なところにもSDGsに取組むヒントが潜んでいるかもしれません。SDGsを意識して日常生活を見直してみましょう。

“食を通したSDGs活動”の具体的な取組について教えていただきました!

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株式会社 丸和食品
湊クラブ料理長  濱 孝憲 様

丸和食品では、創業当時から、和歌山の豊かな風土によって育まれる、多種多様な県産品を食材として多く取り入れ、地産地消にこだわって取組んでいます。特に力を入れている2つの取組についてご紹介します。こうした取組は、日頃から取引業者様との情報交換やご協力を経て、実現しています。

また、地産地消にこだわった取組を推進していくにあたり、取引業者様には、野菜類を仕入れる際、コンテナによる仕入れをお願いしています。地産地消を通じて、輸送によるエネルギーや包装資材の削減など環境負荷低減にも取組んでいます。

【取組-1】「人工種苗(じんこうしゅびょう)」という養殖方法を活用して、安全安心で、おいしい持続可能なお魚を提供

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料理の例:ブリヒラ照り焼き

具体的には、近畿大学生産のブリとヒラマサの交配である「ブリヒラ」の人工種苗を使用した、お魚料理を提供しています。この取組は、SDGsの目標14“海の豊かさを守ろう”につながります。

*「人工種苗(じんこうしゅびょう)」:人の手で必要な魚を必要な分だけ生み出すという、天然資源を減らすことがない持続可能な養殖方法です。

【取組-2】梅干しを作った時にできる、梅を漬けた調味液を加工した「紀州の煎り酒(いりざけ)」を万能調味料として活用

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「紀州の煎り酒」

煎り酒は、醤油より歴史が古く、醬油の代わりになって塩分量が少ない万能調味料で、梅干し、お酒、カツオ節、昆布、を煮だしたものです。梅を漬けた調味液は廃棄するのですが、その調味液の一部を加工し「紀州の煎り酒」を製造した商品を使用しています。この取組はSDGsの目標12“つくる責任つかう責任”につながります。

食品残食部分を減らすための取組に挑戦!

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株式会社 丸和食品
栄養士 松嶋 沙世 様

丸和食品がもう1つ力を入れているのが、食品の残食部分を減らすための取組です。社員食堂で、お昼の食事を提供する現場では、野菜くずなどの非可食部分、売れ残り、食べ残し、料理メニューの陳列サンプルなどの残食部分がどうしても出てきます。そこで、丸和食品では、この残食部分を減らすための取組として、以下の4つを実施しています。こうした食品の残食部分を減らす取組をする前と比べると今では、残食部分の量はかなり削減されています。

1.  食堂利用人数に対する食数設定

その日の出勤人数から、あらかじめデータに基づいて大まかな食数を決めるとともに、調理しながら、当日その都度お客様の人数を見ながら、タイムリーな調理を行い、売れ残りの削減に努めています。

2.  料理メニューの陳列サンプルの廃止(図1)

当日の料理メニューをショーケースに展示する際、これまでは実際の料理をサンプルとして展示していましたが、料理の写真に変更することで、残食部分の削減に努めています。

*料理を写真で紹介するにあたり、料理を手に取ってもらえるよう、料理をおいしく写るように工夫したり、料理に使用されている和歌山県産の食材を紹介したり、魚料理には“骨なし”、麺類には“生麺使用”をアピールしたり、いろいろチャレンジしています。

3. 余分な水分を除去して、残食部分の重量削減に努めています。

4.余ってしまった食材等は、和歌山県HACCPシステム認定制度の理念に基づき、安全を確かめた上で冷凍保存して再利用しています。*HACCP:衛生管理の国際的な手法です。

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図1 料理メニューを写真で紹介している様子

今後も和歌山県産にこだわって、食を通したSDGs活動に貢献!

丸和食品では2021年8月に「和歌山特選食材提供店」に認定されました。今後も、地産地消を推進し、HACCPシステムに沿った衛生管理の元、お客様の安心・安全で健康な食を第一に、世界で取組まれているSDGsに貢献していきたいと思います。

*「和歌山特選食材提供店」:和歌山県には、様々な農林水産物やそれらを活用した加工品など、美味しい食材がたくさんあります。これら県産食材の魅力を全国にPRし、消費拡大を図るため、県産食材等を積極的に取扱う小売店・飲食店を「わかやま産品応援店」として認定。その応援店のうち登録から3年を経過したものは、「和歌山特選食材提供店」として認定しています。

基本情報

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会社・団体名:株式会社 丸和食品

和歌山の地産地消にこだわったフードサービスを提供します | 株式会社丸和食品 (maruwashokuhin.com)

所在地:〒641-0038 和歌山市西浜1345

連絡先:073-424-7377

<お問い合わせメール>
お問い合わせ | 和歌山の地産地消にこだわったフードサービスの株式会社丸和食品 (maruwashokuhin.com)

<SDGs目標 >“食を通して人々の豊かな心と健康なからだを育み、広く社会に貢献する”を企業理念に掲げ、食を通したSDGs活動に取り組み、貢献していく。

丸和食品では、HACCPシステムを導入し、お客様の安心・安全・健康と美味しさを第一に考え、地産地消ならぬ「和産和消」にこだわり推進し、食を通したSDGs活動に貢献していきたいと思います。

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栄養士 松嶋 沙世 様  湊クラブ料理長  濱 孝憲 様

このページに関するお問い合わせ

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