vol.13 「働きやすい環境と仲間づくりでSDGs推進」明友産業株式会社

 

ページ番号1049373  更新日 令和5年4月13日 印刷 

明友産業株式会社

第13回目のSDGs活動レポートは、“未来の「価値ある創造」を大切に顧客と社会に役立つモノづくりに挑戦します”の企業理念のもと、“事業を通じて、持続可能な社会の実現に”され積極的に取り組まれている「明友産業株式会社」から、社内SDGs推進プロジェクトチームの2名

和歌山工場 製造課 係長  松浦 翔太(まつうら しょうた)様
和歌山工場 品質管理課   三石 夢生(みついし   ゆうき)様  に、お話を伺いました。

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*明友産業では、事業を通じて社会貢献活動につなげていくために、2021年5月、SDGs推進プロジェクトチーム(大阪本社2名、和歌山工場3名の計5名)を結成して、より積極的にSDGs活動を推進しています。

2022年7月に、明友産業ホームページに“サステナビリティ”サイトが新設され、その中に、明友産業のSDGs宣言と具体的な4つの活動(1.製品・品質の向上、2.経営基盤の強化、3.生きがいも働きがいも、4.社会に役立つモノづくり)が掲載されました。サステナビリティ|パラトルエンスルホン酸(PTSA)の明友産業株式会社 (meiyusangyo.co.jp)

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図1 明友産業のSDGs宣言(2021年6月)
サステナビリティ|パラトルエンスルホン酸(PTSA)の明友産業株式会社 (meiyusangyo.co.jp)

今回その中から、明友産業の事業を通じた特長あるSDGs活動として、3つ紹介して戴きました。

1. 環境にやさしいモノづくり ~環境・エネルギー問題を視野に入れた製品開発~
2. “働きやすい環境づくり”が明友産業の特長の1つ
3. 2023年から始まる、新たな取組 ~MODRINAE活動に参加~
 

1. 《活動1:製品・品質の向上 から》
   環境にやさしいモノづくり ~環境・エネルギー問題を視野に入れた製品開発~
   (2015年のSDGs採択前から実はSDGs活動していた!)

和歌山市が、2019年7月、SDGs未来都市に選定されSDGs活動を推進していくために、2020年1月、和歌山市SDGs推進ネットワークが設立されました。明友産業も、この推進ネットワークに参加登録し、積極的にSDGsの目標達成に向けて活動を進めているところです。
2021年5月に、明友産業の環境への考え方や様々な取組がSDGsの理念に通じるものがあることから、社内にSDGs推進プロジェクトチームを設置。会社としてSDGs活動に、どのように取り組んでいくかを検討するにあたり、これまでの会社の取組についてまとめてみるところから始めました。そうすると、SDGsが国連サミットで採択された2015年9月以前に、SDGsの持続可能な開発目標に沿った形で、すでに取り組んでいることがわかりました。

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図2 経営革新計画達成証

具体的には、2013年に遡ります。
化学薬品を製造する工程では、どうしても産業廃棄物が出てしまいます。“いかに産業廃棄物を減らせるか”“何とか減らしたい”との思いで、2013年から日々検討し「地球環境に優しい製造業への転換」をテーマにとりくんでいることがわかりました。2017 年5月に、産業廃棄物が出ない、地球環境にやさしい新製法での製品化(製品名:MT-70)が実現できました。

*新製品MT-70について: パラトルエンスルホン酸70%水溶液
主に食器用洗剤の安定化剤(様々な成分を混ざらせた状態で安定させる)として使用されています。

→ この取組は、2021年に、大阪府経営革新計画達成企業として認定されました(図2)。

2. 《活動2, 3 : 経営基盤の強化、生きがいも働きがいも から》 
  ~みんなが輝く未来への仕組みづくり~ “働きやすい環境づくり”が明友産業の特長の1つ

SDGsの目標達成のためには、5人のSDGs推進プロジェクトチームだけの活動だけでなく、社員全員の協力が必要です。SDGs活動に対して、社員ひとり一人に理解していただけるよう、SDGs勉強会や情報の共有、そしてこれまで以上に働きやすい環境を作り「働きやすい環境だな」と感じてもらえる必要があります。

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      図3 日頃の業務の様子

 

以前から、明友産業の管理監督者の過半数は女性ということもあり、性別に関係なく活躍できる、働きやすい環境づくりに取り組んでいることが特長の1つでした(図3)。こうした“働きやすい環境づくり”に取り組んできたことが、~みんなが輝く未来への仕組みづくり~に広く反映されています。


《主な取組の成果》

・ウィコネクトインターナショナルWBE認証を取得(2021年3月取得)
会社の意思決定者の過半数が女性であること、経験値や貢献度が認められました。

*ウィコネクトインターナショナル(WEConnect International)について
 ウィコネクト インターナショナルは、女性が所有および経営する企業を国際認証し、大手企業のサプライチェーンに引き合わせ、女性事業者の市場参入と取引の機会を提供することで、事業成長を支援する国際NGOです。

・大阪市女性活躍推進リーディングカンパニー 二つ星企業認証(2021年3月取得)
女性が働きやすい職場環境の整備に積極的に取り組むことで、「管理職に占める女性の割合」や「仕事と生活の両立支援に関する措置」、「男性の育児休業等の取得促進の取組」の基準を満たしていることを認められました。

・健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)(2022年3月)
社員の健康管理を経営的な視点で考え、積極的に取り組む優良企業に認定されました。  

・和歌山県女性活躍企業同盟へ加入(2021年6月)
2022年12月発行の和歌山県「女性活躍企業同盟」会報誌に掲載されました。

*和歌山県女性活躍企業同盟について
 県では、女性が継続して働き活躍できる職場環境の整備を進め、女性が職場でその能力を十分に発揮できる和歌山をつくるため、企業や団体による「女性活躍企業同盟」を発足し、働きたい方が安心して働くことができる環境整備を促進します。
 

3. 2023年から始まる、新たな取組 ~“MODRINAE”活動に参加~

明友産業がさらにSDGs活動に貢献していくためには、パートナーシップとの協力・連携=仲間づくりが必要だと感じています。上述のウィコネクトインターナショナルを通じて知り合うことになった株式会社ソマノベース様(和歌山県田辺市)のビジョン“土砂災害による人的被害をゼロにする”に共感し、“MODRINAE”(図4)の活動に参加、2023年1月より開始しました(*大阪本社 11個、和歌山工場 22個を育てます)。

*“MODRINAE”活動について
 和歌山県の山々で拾い上げられたウバメガシというどんぐりを観葉植物として育てていき、2年後に山へ植林し豊かな山づくりをするという活動。CO2削減、土砂災害リスクの低下、水源涵養といった防災や森林保全につながります。
“MODRINAE”に取り組むことにより、和歌山の林業や漁業など地域活性に貢献していきます。

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図4 “MODRINAE”

これからも、“働きやすい環境づくり”をすすめて、社員のモチベーション向上を図りながら、SDGs活動を推進していき、地域への貢献につなげられるようにしていきたいと思います。

《SDGs活動に関する基本情報》

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会社・団体名:明友産業株式会社

 

【SDGs 環境・CSRの取組】
明友産業株式会社/ホームページ/サステナビリティ
サステナビリティ|パラトルエンスルホン酸(PTSA)の明友産業株式会社 (meiyusangyo.co.jp)

所在地   :〒641-0007 和歌山県和歌山市小雑賀3丁目4番71号
連絡先   :06-6231-8031
お問合せ先 :お問い合わせ|パラトルエンスルホン酸(PTSA)の明友産業株式会社 (meiyusangyo.co.jp)

 

SDGs目標について

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 和歌山工場 (写真左から)
 製造課 係長 松浦 翔太 様
 品質管理課  三石 夢生 様

SDGs宣言
“事業を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
サステナビリティ|パラトルエンスルホン酸(PTSA)の明友産業株式会社 (meiyusangyo.co.jp)


◎概要
1951年、食品添加物等の販売からスタートした私たちは工業用化学薬品の分野で約60年にわたり化学メーカーとしてお客様と共に歩んでまいりました。
化学メーカーとして持続可能な社会の発展に貢献し今後も環境課題に取り組んでいきます。

《その他の取組内容》
・温室効果ガス削減(カーボンニュートラル)への取り組み
・和歌山工場の電力を再生可能エネルギー(CO2排出量50%低減)
・海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた取り組み
 2021年、海洋プラスチック問題の解決を目指す「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(Japan Clean Ocean Material Alliance、略称「CLOMA」)に加入

このページに関するお問い合わせ

市長公室 企画政策部 企画政策課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
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