市長記者会見 令和7年4月24日
4月市長定例記者会見
【令和7年4月24日(木曜日)10時00~】
市長発表事項
発表項目
【住宅耐震化の促進について】
おはようございます。4月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目は4項目ございます。まず1点目、住宅耐震化の促進についてです。住宅の耐震化については、昨年から地震も多いということで、耐震に関する意識の高まりというのが見られます。この3月には南海トラフの被害想定が出ました。非常に大きな被害想定になっており、なかなか被害の想定が減っていない状況です。和歌山市でも市民の意識の高まりで、耐震診断の件数は、令和6年で2倍ぐらいに増えていますが、耐震改修へなかなか結びついていないのが実情です。そうした中で、今回、耐震改修補助を国の施策とあわせて、市の方も15万円アップすることになりました。耐震改修をする場合は、どうしても壁を触ったり、リフォームしたりする必要がありますので、和歌山市独自でリフォーム補助を10万円から20万円に上げて、最大151万6000円まで補助させていただきます。自己負担がこの補助でかなり減ることになりますので、ぜひ使っていただき、住宅の被害を少なくしていただければと思います。和歌山市の南海トラフの家屋倒壊による死者の想定数が約1600人おられます。1人でも多くの命を救うためにも、ぜひこの住宅耐震化の補助を活用していただいて、耐震の改修を実施していただければと、切にお願い申し上げます。
【就職氷河期世代を含む経験者採用を実施します!】
いつも年度当初の採用に向けて実施しているんですけれども、去年はひきこもり調査をしたところ、就職の氷河期の方の離職率であったり、正規の職に就いていない方もおられるということで、今回その就職氷河期を含む社会人経験枠を入れました。民間企業等経験者型と行政実務経験者型で、36歳から50歳のほぼバブル崩壊時の10年間で、1990年から2000年にかけての就職氷河期を含む採用試験を実施します。採用は10月1日からで、申し込みは4月25日から5月19日までです。様々な事情のある方は、ぜひ試験を受験していただければと思います。
【県内初!一時預かり事業の予約システムを導入します】
保育の一時預かり事業の予約システムを導入します。予約するのに手間がかかるのと、来ていただいても予約がいっぱいだったりして、また予約しに来なければいけないという問題がありました。初回は、食物アレルギーなどの関係で来ていただかなければいけませんが、2回目以降のご利用は、この予約オンラインシステムを使うことができます。今後、誰でも通園制度とあわせてこの保育の一時預かり事業の予約システムを活用していただければと思います。より子どもさんに合った保育ができ、また家庭のいろんな事情で保育ができないといったところで、この一時預かりシステムを利用していただけますので、ぜひご活用していただければと思います。
【誘致大学の県内就職率が4年連続80%以上に~エッセンシャルワーカーとしての女性の県内定着が進んでいます~】
誘致大学が卒業生を出して4年目になります。4年連続で、県内就職率80%を超えました。県内就職率が非常に良くなっています。今までは市内大学全体で大体20%~30%だったのが誘致大学の4大学に限っていくと80%を超える高い就職率になっています。地方創生の中で議論されている女性の定着にも大きく貢献しており、80%のうち約7割が女性で、地方を支える大きな人材であるエッセンシャルワーカーとして育っています。これからも誘致大学については、さらに拡大をしていければと思っています。
発表項目は以上でございます。よろしくお願いします。
記者の質問事項
(記者):
経験者採用について、氷河期世代というには幅が結構広いと思うんですけど、今回の経験者採用が今までの経験者採用とどう違うのかというところと、他の自治体では氷河期世代だけを対象にして、もっと人数とか年代を絞って、氷河期世代向けと銘打ってやる採用もあるかと思うんですけど、和歌山市の今回の経験者採用は、氷河期世代のためにっていうふうに主な趣旨としてやるものなのかをもう1度確認したいです。
(市長):
過去1回だけ就職氷河期世代の採用を実施しました。以前と違うのは、さらに枠を広げています。就職氷河期も含むいろんな世代の方で、特に民間経験或いは行政経験を持たれた優秀な方を採用したいという思いで、今回はこういう要件にさせていただいています。
(記者):
同じ項目で、これまでも民間企業と行政経験の枠もあったんでしょうか。
(市長):
Iターン、Uターン枠とかいろんな形ではやってきました。過去1回だけ就職氷河期に限定してやらせていただいたことがあります。今回それも含めた形でさらに優秀な方が来ていただければということで、今までと少し違う形になっています。
(記者):
化学だとかいろんな能力があると思いますが、特にどんな能力に期待していますか。
(市長):
いろんな専門的なところを期待したいなと思っているんですけど、いろんな行政経験や民間経験の中で、幅広くその経験を生かしていただければと思います。例えば、観光であるとかプロモーションが得意であるとか、そうした実務を経た中で、得意な分野を持たれている方にできるだけ来ていただければと思っています。
(記者):
一時預かり事業の予約システムで、誰でも通園制度と、どちらがどうかよくわからないんですけど、それぞれ別立てでシステムも運用される感じなんですか。
(市長):
その通りです。一時預かりは1日単位になっています。就労の勤務条件の状況だとか病気になられたとか、或いはリフレッシュしたいという方が対象ですので割と幅広くなっています。1日単位での利用というところが、時間単位で利用していただける誰でも通園制度と違うところになります。ただ似通ってるところもありますので、本当は国の方でも整理があればなっていう思いはあります。
(記者):
去年の利用の実績を教えていただきたいのと登録が5月1日から始まって、6月利用分については18日からで大体2週間前から予約ができるということですね。最も短くてシステムが始まって何日前から予約ができるのかを教えていただきたいです。
(市長):
利用の実績は公立保育所だけになりますが、令和6年で年間利用者数が1525件、利用日数は5700日になっています。
(記者):
登録を5月1日から始めて6月利用分が18日以降にできるということは、12日前だと思うんですけれど、それ以降は、例えば必ずその前月に予約をしなければいけないとか、何日前まで予約可能なのかとかその辺のところを教えてください。
(保育こども園課):
例えば7月のご希望の方でしたら、6月18日から受け付け開始という形になります。毎月18日から翌月の利用の予約が可能となります。
(記者):
6月30日に7月1日の予約ができるってことなんですか。
(保育子ども園課):
7月1日予約分は、6月18日から24日までの受け付けとなります。
(記者):
同じ月は駄目なんですか。
(保育こども園課):
前月の24日まで受け付けし、空きがあれば、当月1日から10日まで受け付けます。予約につきましては、希望日の2日前までにしていただく必要があります。ただし、空きがなくなれば、その時点でシステム上受付終了となります。緊急の場合は窓口にて対応します。
(記者):
誘致大学の県内就職率の話で、今回は4年連続で80%以上だということですけれども、これだけ高い県内就職率が続いている要因として、市長はどのようなところを考えていらっしゃいますか。
(市長):
大きな要因は、それだけ求人が市内、県内に多いんだと思っています。なぜかというとエッセンシャルワーカーとして働き手が少なく、学生が今まで県外へ就学して戻ってこない方が多かった。そうしたこともあり、県内の有効求人倍率が非常に高かったんですけれども、誘致することによって県内から離れずに就職に繋がっていき、地学地就の実現が成り立ってきたんじゃないかなと思っています。そこが一番大きな要因だと思います。
(記者):
加えて、これは県外から就職のために和歌山市内の大学に来てくださって、そのまま和歌山に住み続けてくださる方が結構いらっしゃるっていうことなんですか。
(市長):
主には県内から就学している方が多いんですけども、県外から来られた方も県内で就職していただいてます。地方に戻られる方もおられるんですけど、全体的には県内から県内の方が一番多いんじゃないかなと思います。
(記者):
誘致大学の件で、薬学部が最初に卒業生が出るのは、まだ先でしたっけ。
(市長):
あと2年後です。
(記者):
その際は、もちろんその誘致大学の中に薬学部も含まれることはわかってるんですけど、それ以降も同じようにこういう形で、薬学部の卒業生の県外も含めた就職の統計は、発表されるつもりでいらっしゃいますか。
(市長):
今後、薬学部の方も県内に勤められる方が多いと思います。発表をするかどうかは別ですが、そうした県内就職の状況というのは常に把握していますので、今後も把握はしていくのと、もう1つはそれ以外の大学の誘致もできないかなということで、様々なところに当たっています。そうした中で大学誘致はこれからも進めていくし、特にエッセンシャルワーカーの部分で、まだ来てもらっていない学科、学部もありますので、誘致を続けていきたいと思っています。
(記者):
この女性の割合なんですけど、卒業した中で県内に就職した方が80%以上で、うち7割が女性だということですが、卒業生自体の女性の割合ってどのくらいなんでしょうか。
(市長):
全体で約7割ぐらいだと思います。
発表項目以外の質問
(記者):
一昨日に政府のデジタル行財政改革会議で無人の自動運転レベル4の推進で、全国10ヶ所程度を先行的事業化地域に指定する方針という話が出てるんですけれども、和歌山市としてはこれに手を挙げるとか、どのようなお考えがあるか、今の時点であれば教えてください。
(市長):
手を挙げたいんですけども、まだその段階までいっていないかなと思っています。和歌山市で今実証している箇所が、非常に交通量の多いところになっています。バスの利用頻度が高く、また観光客にも利用してもらえるところを選んでいるということもあって、なかなかレベル4にはすぐにいかないなと思っています。ただ今年度は、その一部区間でレベル4相当の実証を目指せたらと思っています。
(記者):
今日は華々しく市長の後ろに和歌山市の擬人化のシティプロモーションのパネルがあり、初めて私見たものでお聞きするんですけど、大阪とかでデジタルサイネージで出していらっしゃるたりすると思うんですけど、市外での反応とか、これから市内での目に見えるような形に考えていらっしゃるのかどうかとか、その辺を教えていただけますか。
(市長):
このバックパネルは、うちの広報広聴課長が非常に効果が高いと、ものすごく推していまして、確かに面白いなと印象がすごく残るなと思っています。地名を活かして加太鯛子さんであるとか、和歌山市全体ではゲートウェイとなるように和歌山市子さんだとか、それぞれものすごく印象が残るような形になっています。県外の方に非常に好評だということで、どっちかといったら私の意見じゃなくて広報広聴課長がものすごく推していたので、今回採用させてもらっています。
このページに関するお問い合わせ
和歌山市役所
〒640-8511 和歌山市七番丁23番地
電話(代表):073-432-0001