市長記者会見 令和7年6月26日
6月市長定例記者会見
【令和7年6月26日(木曜日)13時00分~】
市長発表事項
発表項目
【6月熱中症搬送、過去最多を更新!~エアコン不使用などが要因に~】
ただいまから市長定例記者会見を始めさせていただきます。本日4項目ございます。まず初めに6月に入って熱中症が非常に多発しており、救急搬送件数が過去最高となりました。昨年度の同月比4.36倍ということで、危機的な状況だといっても過言じゃない程、救急搬送件数が増えています。特に和歌山県内に熱中症警戒アラートが出た16日から19日までの4日間は非常に多かったです。年齢別に見ると高齢者が38件で全体の約6割を占めています。発生場所別では、安全なはずの住宅が一番多く、次に道路となっています。住宅での発生件数が26件で、そのうち室内で発生した件数が17件です。17件のうちクーラーの不使用が12件で、7割を占めています。室内ではクーラーを使用していただければと思います。また道路が2番目に多いんですけども、熱中症予防でひとやすみ所を開設していますので、利用していただければと思います。民間企業のご協力をいただいて97ヶ所あります。道路を歩いていて暑いなと思ったら、ぜひこのひとやすみ所を利用していただき、涼んでいただければと思います。
【子ども第三の居場所ができます~全てのこどもが安全で安心して過ごせる居場所づくり~】
和歌山市で初になるんですけども、子ども第三の居場所が開設されます。県内でも本格的に独立して施設として開所されるのは初めてです。子ども第三の居場所ということで、課題を抱える子どもたちに安全で安心な居場所であったり、食事の提供であったり、規則正しい生活習慣の形成であったり、そういったところを支援していきます。虎伏学園が日本財団の支援も受け、和歌山市も協力し、子ども第三の居場所「スマイルテラス」を開設することになりました。開所日は7月2日です。週3日型で、対象児童は小学校の低学年、最大登録者数は20名ということでスタートしていきたいと思います。
【住民主体のまちづくりの推進!!~中之島つどい館がオープンします~】
中之島につどい館が7月6日にオープンします。全国的にも珍しいんですけど、自治会と大学が連携して交流の場を作ろうということで、交流の場づくりをしてきました。市の施設であった中之島保育所を自治会と大学が活用して、地域の交流の場であったり、大学生にとっては実社会との接点の場にもなったりします。運営は自治会と大学がやるんですけども、収入を得ないと施設の運営ができないのでテナント貸することになっています。1階には地域交流活動等で利用される地域交流スペースがあります。テナントとしては、わかやま健美食LABOさん、株式会社ともにあゆむさん、株式会社emeさんが入られています。2階には大学活動室が入って、市民の皆さんの健康相談や高齢者の健康活動に関することもここで出来ます。もちろん大学の別室としても活用することにもなります。大学が地域に出て地域とともにまちの活性化、今後の高齢化社会に備えていくということは珍しい取組だと思っています。
【暑さを吹き飛ばせ!和歌山市の海で・・・“夏”、スタート!】
いよいよ夏本番ということで、和歌山市内の5つの海水浴場がオープンします。加太海水浴場が6月28日、4つの海水浴場が7月1日から海開きします。今年は、片男波海水浴場に海上アスレチックができます。民間企業が設置するもので有料なんですけど、運動もしながら和歌山の海を楽しんでいただけると思います。浜の宮ビーチは遠浅ですし、近くにマリーナシティもあります。加太海水浴場は、家族でバーベキューができ、グランピングも楽しめます。浪早ビーチでもバーベキューができ、非常にきれいな和歌浦湾で海水浴が楽しめます。磯の浦海水浴場では、サーフィンができたりとそれぞれ個性的な海水浴場があります。ぜひ和歌山市の綺麗な海で、この夏の暑さを吹き飛ばしていただければと思います。
発表項目は以上でございます。よろしくお願いします。
記者の質問事項
(記者):
熱中症の搬送について、室内からの搬送のうち70%はエアコン不使用というのは、エアコンは設置してるけれども使っていなかったということですか。
(市長):
エアコンを備えているけれども使っていなかった方もいますし、もともと備えていなかった方もいます。部屋にエアコンを備えており使用しているかどうかを今年調べてもらいました。調べてもらった結果が今回のもので、エアコンを使用していない方が多かったということです。
(記者):
症状が回復された後に、どうしてエアコンを使われていなかったんですかと踏み込んで尋ねられたりしましたか。
(市長):
そこまではしていません。いろんな事情があって使用していなかったと思いますので、そこまでは踏み込んでいません。今後、もう少し深く追求できればと思います。ただ、6月に入ってからの暑さは異常な暑さで、救急搬送件数をみると過去最高ですし、本当に危機的な状況だと思います。
(記者):
同じく熱中症の件で、まだ6月で本格的な暑さはまだまだこれから続くと思うんですけれども、室内ではエアコンを適切に使いましょうと日頃から市民の方にはどのようにして啓発していきたいと考えられていますか。
(市長):
熱中症警戒アラートが出たときには、ホームページ等を通じて啓発させていただいていますが、今後、あまりにひどい状態になってきた場合は防災行政無線等を通じて市民の方に呼びかけていかなきゃいけないと思っています。
(記者):
中之島つどい館で、新しい取組ということですけど、和歌山市と自治会と宝塚医療大学とで連携協定や話がまとまったきっかけとか経緯を教えてください。
(市長):
保育所が幼稚園と合体して、幼保連携型の認定こども園が公立でいくつかできました。その中で閉園となった保育所等の跡地活用として、まず最初に四箇郷保育所で、シカゴテラスという形で自治会がテナントを入れて自治会の運営のもとで活用しています。そうした取組が最初にできてきて、市内で2ヶ所保育所の利用をしているんですけど、中之島地域については宝塚医療大学が近くにありましたので、大学といろいろ相談する中で、ぜひ大学としても活用してもらって、地域とのいろんな社会の窓口にもなるので学生にとってもプラスだし、地域にとっても理学療法士さんなどの専門の学生が来てくれるのは非常にありがたいことなので、大学との協議が上手くいったというのが経緯です。
(記者):
つどい館のような建物はシカゴテラスに続き、2か所目と言えるんでしょうか。
(市長):
2か所目になります。あと新南保育所にもあるんですが、ここは主に公共的な施設が入っていますので地域で利用するという形は2か所目です。
(記者):
和歌山市としては、閉園した保育園を使ってこういうふうな形にしていくというのは、これからも機会があれば進めていきたいという方向性ですか。
(市長):
認定こども園化というのは、公立は概ね一期目が終わった時点で、次どうするかということはまだ決まっていません。閉館した施設は保育所以外にもあるんですけども、まずは地域の方がどういった意向で施設を利用したいか聞いていって、できれば地域のための施設として活用できればという形で進めていきたいと思っています。今のところ、保育所はこの2か所目で最後になると思います。
発表項目以外の質問
(記者):
委員会で出た令和7年度の自動運転の実証運行について、国庫補助が不採択になったということで、なぜ不採択になったかということと、あとこれによって和歌山での社会実装の可能性がなくなったということなのか、お考えをお聞かせいただけますか。
(市長):
国に要望もしたんですけれども、令和7年度は非常に競争率が高かったみたいです。そんな中で和歌山市は採択されなかったので、今年度は自動運転バスの実証運行はできないことになります。ただ、今までの自動運転レベル2による実証運行の実績としては、ある程度安定していたと思います。レベル4の実証までなかなかいけない中で、和歌山市内で一番交通量の多いところでレベル4を目指すという次のレベルの計画が、多分採択の中で弱かったんじゃないかなと思っています。また、費用の面も影響していると思いますので、令和7年度以降でさらに検討を進めていきたいと思っています。今後は、自動運転だけではなく、グリーンスローモビリティであるとか脱炭素の面であるとか、観光にも資するし、バスの混雑にも資するような運行の仕方も検討していければと考えていて、さらに幅を広げてやっていきたいと思っています。もし民間の方で、和歌山市で自動運転等の参加を考えられている方がおられたら、ぜひそうした取組を一緒にやっていければと思っています。
(記者):
令和7年度の実証運行は見送られて、その先について今お話があったんですけれども、今まで実証をしていた区間での完全の自動運転というのはなかなか難しいということなんですか。
(市長):
やはり日本の安全基準が厳しいので、多分どこともそうだと思いますが、現時点では、完全なレベル4での運行は難しいんじゃないかなと思います。まだ技術的になかなかそこまで達していないという感じがしていて、今後の技術的な発展や法整備が、どの程度進んでいくかによって、いつ、どこの時期でというところがはっきりしてくると思います。
(記者):
市として交通システムの1つとして、自動運転を掲げること自体はどうされるんですか。
(市長):
自動運転を掲げるということはやっていかなきゃいけないと思っています。ドライバー不足やバスの効率化など様々な問題がありますので、将来的には自動運転に進んでいかなきゃいけないと思っていますし、技術革新を注視しながら、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。
(記者):
少し時間経つんですけれども、公正職務審査会の答申が出て、コメントもいただいてるんですけれども、改めて市長としての受けとめをもう一度いただけますでしょうか。
(市長):
公正職務審査会から公益通報者に不利益を与えていないものの、対応については不適切で配慮が足りなかったという指摘を受けました。和歌山市としては、非常に厳粛に受け止めて、早速の対応というところで改善するところは改善していこうと考えています。今後の改善内容をできるだけ速やかにまとめて、審査会の方に諮問させていただいて、審議いただければと思っていますので、速やかに改善措置を講じていきたいと思っています。
(記者):
もしイメージがあれば、いつ頃を目途にとか時期的にはどれぐらいとお考えでしょうか。
(市長):
8月には対策をまとめて、それで諮問していければと思っています。
(記者):
熱中症の関係で、もう一度市民への呼びかけをお願いします。。
(市長):
6月に入って熱中症で救急搬送される方が、急激に増えてきました。過去最高で、昨年の約4.36倍です。住宅地内での熱中症の発生が多く、そのうち70%の方がエアコンを付けていない状況です。エアコンがある方は付けていただいて熱中症にならないようにくれぐれも気を付けていただければと思います。
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