市長記者会見 令和7年5月9日

 

ページ番号1065204  更新日 令和4年8月4日 印刷 

5月市長定例記者会見
【令和7年5月9日(金曜日)11時00~】

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市長発表事項

発表項目

【大阪・関西万博で和歌山市の魅力をPR!!】

おはようございます。5月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目5項目ございます。まず初めに大阪・関西万博が4月13日から始まりました。5月6日から18日まで関西パビリオンの多目的エリアで和歌山のPRをすることになっています。6日と7日が和歌山市のPRの日になっていまして、私も6日に行って参りました。6日と7日の2日間で和歌山市のブースに約7,000人の方に来ていただきました。あわせて和歌山市のインスタやXをフォローしていただくと記念グッズをお渡しするイベントを行い、新たに約800人の方にフォロワーになっていただきました。当日は、非常に大きなにぎわいで、関西広域連合委員の皆さんにも来ていただき、岸本知事を偲んで応援PRをいただきました。熱のこもったPRで和歌山としても非常にありがたかったです。これから多くの方に大阪・関西万博、そして関西広域連合の和歌山のゾーンに来ていただければと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。5月11日に開催予定の和歌祭のPRで神輿も担ぎましたし、5月17日には加太のえび祭りがありますので、そのPRもさせていただきました。非常に躍動美溢れるPRになったと思います。5月11日の和歌祭、そして5月17日の加太のえび祭りにお越しいただければと思いますので、どうかよろしくお願いします。

【1,512作品の応募から選ばれた14作品 第2回「有吉佐和子文学賞」受賞作品が決定!】

第2回目の有吉佐和子文学賞の受賞者が決定しました。今年も海外を含めて全国各地から多くの作品の応募がありました。中学1年生から93歳の方まで非常に幅広い年齢の方から応募いただきました。有吉佐和子さんというと最近では『非色』が流行ったり、『青い壺』がまたブームを呼んだり、大竹しのぶさんが京都南座で『華岡青洲の妻』を演じられることで非常に話題になっています。今回、最優秀賞を受賞されたのが『節約の幸福論』という紀の川市の大木篤子さんの作品です。私も読ませていただいたんですけど、すごくあたたかい作品で、有吉佐和子さんに近いような感じを受けました。文章や話し言葉も非常に綺麗で良い作品だったと思います。優秀賞は、東京都足立区の峯田泰彦さんの『父の手を解いた朝』という作品です。奨励賞には和歌山市出身の開智中学校の滝本さんと信愛高校の宮本さんが入っています。中高生の作品も非常に多く、幅広い年齢層から有吉佐和子さんが未だに慕われていて、その中でこの文学賞に多くの方に参加いただいているんだと思っています。

【第73回 港まつり花火大会~今年はドローンショーの演出もあり生まれ変わります~】

今年の港まつりを7月26日に開催することが決定しました。荒天の場合は順延しないということで中止になります。今年の港まつりは新たに生まれ変わります。今までは1時間で3,000発の花火を打ち上げていたんですけども、30分で3,000発に凝縮します。2倍に凝縮するので、すごく華やかな花火ショーになると思います。また初めての試みで15分間のドローンショーを行います。500機のドローンが港の上を舞うことになります。生まれ変わった港まつりをぜひ多くの方に見ていただければと思います。

【地域活動研修の実施について~新規採用職員が各地域で地域活動を行います~】

新規採用職員が最前線に出向き、各団体のいろんな活動を知ってもらう研修を実施します。市民の方にも接していただこうと、今回41の支所、連絡所へ出向いてもらい、それぞれ団体の方がどういった活動をされているか、どういった苦労をされているかを身をもって知っていただこうという研修になります。和歌祭の準備も始まっていますので、市の職員がいろんな手伝いをしたり、準備をしているところです。各団体の高齢化も進んでおり、本当に地域で苦労されています。行政になくてはならないパートナーの今後の維持のためにも、そうしたことを知ってもらうことが大事だと思い、この研修を続けさせていただいています。

【令和6年度の宿泊客数は、年度別集計で初めて100万人を超え、過去最高を記録 3月の外国人宿泊客数前年度比は全国の伸び率を上回りました!】

今まで暦年で調査していたんですけども、年度での観光客数が過去最高となりました。初めて100万人を超え、コロナ前も含めて年度単位での統計では、過去最高の宿泊者数となりました。国内観光客が特に増えているのが特徴ですけども、海外からのインバウンドも、今年の3月と去年の3月を比較したJNTOの発表の訪日外国人客数の伸びよりも、和歌山市内の宿泊客数の方が伸びているということで、和歌山市も順調にインバウンドが増えてきています。大阪・関西万博が4月から始まっていますので、4月以降のデータが出てくれば、さらにその辺が明確になってくると思います。こうした中で、観光客の誘致をしっかりと和歌山市も努めていきたいと思います。

発表項目は以上でございます。よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

宿泊客数ですが、外国人が増えているのは、大体日本全国どこでもそうなんでわかるんですけど、日本人が和歌山市で増えているのはどういう要因なんでしょうか。

(市長):

訪問理由を直接聞いている訳ではないので要因はわかりにくいんですけども。やっぱり外国人が多いところへ行きにくくなっているのかなと思っています。例えば外国人で溢れているようなところだと日本人が敬遠しだして、そういったところの流れを和歌山市で受けとめているのかなと思っています。いろんな要因があると思うので、実際はわからないんですけど、国内観光客が増えてくれているのはありがたいことだと思っています。

(記者):

その宿泊客と同時に観光客数も増えているんでしょうか。

(市長):

宿泊客数が年度単位の統計で見ていくと過去最高になっていますので、年々増えてきていると思っています。

(記者):

白浜でパンダが4頭とも帰国することが大きなニュースになりましたけど、和歌山市への影響って何かあると思いますか。

(市長):

和歌山市は、市への観光客とゲートウェイとしての観光客がいると思っています。世界遺産、白浜や高野山に行かれる方であるとかゲートウェイとしての宿泊客も結構おられます。和歌山城の中でも観光客の動態を調べているんですが、和歌山市以外へも行かれている方が多いので、パンダの影響は若干あるんじゃないかなとは思います。

(記者):

影響があるということについて何か対策みたいなものって何かあるでしょうか。

(市長):

パンダに対しては県が非常に動いているし、パンダがいなくなる以前から様々な活動をされていたと思います。5月6日の万博で和歌山のPRをした時も、和歌山にはパンダだけじゃないですよというのがあって、世界遺産もあるし、悠久の自然や温泉もありますし、海水浴場など様々な魅力があります。そのいろんな和歌山を全体でPRしていけば、そんなに心配はないんじゃないかなと思っています。

(記者):

和歌山城にベニーちゃんがいましたけど、クマを新しくもう1度という話がありましたが、今どうなっているのでしょうか。

(市長):

まずクマ園舎の改修をしたいなと思っています。動物の福祉的な立場から、クマが過ごしやすい園舎に改良する必要があるということで、まず園舎の改修をやって、その後クマになるのかどうかわかりませんが、探していきたいと思っています。

(記者):

今回、和歌山市の宿泊客数が過去最高になったということについて、例えば和歌山市のこんな魅力が伝わっているのではないかというような分析があれば教えていただきたいのと、この傾向をさらに伸ばしていくために、やっていきたいことなどあればお願いします。

(市長):

和歌山市もいろんなPRをしています。特に和歌山城のPRでは、昨年いろんな取り組みをしました。また雑賀崎も今まであまり人が来なかったんですけど、食も含めて、いろんなPRが効いてきており、和歌浦もそうですし、様々なところの発信が上手くいき出したんじゃないかなと思っています。これから和歌山市の魅力をどんどん発信していき、観光客を呼び込みたいと思っていますし、また発信だけではなく、実際の魅力をしっかりと高めていく必要があるかなと思っています。あわせてさっきも申し上げたんですけど、いろんなところへ便利に行けるのでゲートウェイとしての和歌山市の魅力をもっとPRしていければと思っています。

(記者):

そのPRで、何か具体的にこういったPRをしていきたいとか、もしあればお願いします。

(市長):

SNSを見て来られるという方もおられると思うので、さっきの大阪・関西万博の説明でもありましたSNSのフォロワーを大事にしていって、そこからまた何人かに伝わっていくというような相乗効果を期待しています。今の時代に合った形で発信していくことは、ずっと努めていきたいと思っています。

(記者):

有吉佐和子文学賞で、第2回ということで、1回目と比較して例えば応募者層とかを見て、違いもしくは共通点みたいなものが、もしあれば教えてください。

(市長):

第1回目は2000作品ほどだったので今回は若干減ったんですけれども、全国的に見てもエッセイの応募の中では非常に多い部類に入っています。今回の特徴は、学生からの応募が非常に多かったことだと思います。なかなか本を読まない年代の方からの応募が多くなったということは、やっぱりいい傾向だと思いますし、有吉佐和子さんの魅力が再認識されているんじゃないかと思っています。私も青い壺を改めて読んだら、やっぱり素晴らしい作品だと思いましたし、有吉佐和子さんの今の時代に通ずるものというのが、応募者数が非常に多いところに繋がっていると思っています。

(記者):

関連して、今後、有吉佐和子文学賞を市にとって、どういう賞にしていきたいかという思いがあれば教えてください。

(市長):

有吉佐和子さんは自分の作品である『紀ノ川』でも、『有田川』でも、『日高川』でも、『華岡青洲の妻』でも、『助左衛門四代記』でもいろんな和歌山のことを最大限に発信してくれました。それでありながら、和歌山市にはその痕跡があまりなかったということで、記念館を3年前に建てさせていただきました。娘の有吉玉青さんには、堀ノ内の邸宅の再復元にあたって、様々な作品であるとか資料を寄託いただいたり、非常にご協力いただきました。また市民図書館にも有吉佐和子さんのコーナーがありますし、歴史館にもコーナー展示しています。有吉佐和子さんが作家として歩んできた道を知る拠点に和歌山市がなっていけばと思っています。また有吉文学が多くの人に、これからも読み続けていただけるような、そんな発信拠点になればと思っています。

(記者):

関連して、賞を作ったっていうことに関しては、やっぱりこの文学賞というものを通じて有吉佐和子さんの魅力を皆さんが接する機会になって欲しいという思いがあるんでしょうか。

(市長):

そうです。記念館のことばっかり言ったんですけど、文学賞を創設させていただいたのは、有吉文学をできるだけ多くの人に知っていただいて、有吉佐和子さんのことや題材にされた紀州和歌山のことを知っていただく多くの機会になればという思いからです。応募作品のすべてを読んだ訳ではないんですけども、読ませていただいたものは有吉佐和子さんの作風をうまく取り入れられているなという感じがして、文学賞の意味が非常に大きいんじゃないかなと思っています。

発表項目以外の質問

(記者):

県知事選の関係で、告示も迫ってきまして、構図も固まりつつあるのかなと思いますけれども、市長として県知事選はどのようにご対応されるのか、お考えがあれば教えてください。

(市長):

まだ候補者が揃っているわけではないので、どういう方が出てこられるかまだわかりませんが、和歌山市は今まで県と一緒にやってきたことが非常に多くあります。これからは非常に厳しい時代に入ってきますし、しっかりと協力してくれることが大事だと思っていますので、ぜひ良い人に知事になっていただければと思っています。

(記者):

市としては特に県とどういう部分で密に連携がとれることが理想だと思われますか。

(市長):

私自身は、これからの人口減少化社会の中で、成長と福祉を両立していくことが大事だと思っています。福祉だけでも今後の将来のことを考えるとなかなか大変な状態になってきますので、しっかりと成長もするし福祉も充実させていくという両立が大事だと思っています。例えば成長であれば企業誘致を行ったり、観光振興に取り組んだりと、県と協力しながらいろんなことをやってきています。また子育て支援や高齢者の福祉の充実を両立させながら進めていきたいと思っていますので、これまでの協力体制の中で、しっかりとやれる方が知事になっていただければと思います。

(記者):

トランプ政権の相互関税の発表から1か月が経ったかと思いますけれども、市内で影響を懸念する声などがもしあれば教えていただきたいのと、そういう影響を受ける可能性のある企業へ市として何かご対応する考えがあれば教えてください。

(市長):

まだトランプ関税の影響は直接的になかなか掴みにくいところがあるんですけども、直接アメリカに輸出している企業もあります。そうした中で影響が出てきているのは間違いない話です。今後そのトランプ関税がどうなるかは、まだ見通せないところがあって、和歌山市だけではなくて県と一緒に対応していくことになると思います。今後の状況次第で、我々としてはできるだけ早期に解決へ向かってもらえれば一番ありがたいし、今影響を受けている企業については、これからも注視していき、しっかりとバックアップできるところは、バックアップしていきたいと思っています。

(記者):

経済絡みでお米の話で、価格の高騰が続いている状況で、和歌山市内の企業だったり、企業に限らずかもしれませんけれども、何か影響だったり、耳に入っていれば教えてください。

(市長):

お米については、和歌山市内のお米の精製のメーカーがございますので、昨年からいろんな協力をいただいています。例えば子育て支援では、子供さんが生まれたらお米を10キロ配布させていただきますという取組をしており、ギフトを選べるようにしているんですけど、お米の希望が5割ぐらいありました。ギフトには他にもおもちゃとかあるんですけども、お米のニーズが非常に高いです。また健康寿命の延伸や介護予防の取組としては、高齢者で健康体操をしている方へ医食同源米を配らせてもらったこともあります。そうした面での対応はやっているんですけども、物価高騰の中でお米に限らず、いろんなものが物価高騰しています。その中で少しでも物価高騰対策になればと、和歌山市としても省エネタイプのクーラーや冷蔵庫の買い替え費用の補助をさせていただいています。もう間もなく締め切らないといけないぐらい好評です。あとデジタル商品券をもうじき打ち出すことになっていますので、お米に限らず物価高騰対策をしっかりやっていければと思います。

(記者):

確かに実感として、国内の人の和歌山の宿泊で触れる機会が多くなっています。大阪に行くために和歌山にどうも泊まっている人もいるようなんですけど、和歌山にリピーターというか、何か呼び止めるとか何か施策で、今頭の中にあるデザインみたいなのはありますか。

(市長):

国内の方が増えているのは、多分旅館の方へかなり増えているなという感じがしています。旅館自体の魅力も食を通じて上げていただいていますし、観光地の魅力をもっと上げていくんだろうなと思っています。例えば、今年の夏であれば海上アスレチックという片男波海水浴場でアスレチックができるイベントもやることになっていますし、その地域ごとの魅力を上げていければといろんなことを行っています。港まつり花火大会のドローンもそうですし、今までに無いものを和歌山市として出来るだけ早い時期に発信し、この時期に来たらこんなことがありますよとわかるようにしていこうと思っています。特にインバウンドが多くなる10月であるとか春節の時期などは、早めにこんなイベントがありますよとPRしていくことによって、よりインバウンドの方や国内観光客の方に来ていただけるんじゃないかと思っており、様々な手を使っていければと思っています。

(記者):

観光客の方が増えているということですが、今のところ市民の方からバスが乗れないようになったとか、そういった苦情やご相談はございませんか。

(市長):

まだ聞いていませんね。まだそこまでいってないような気がします。それぐらいになればと思っています。ただ、私も和歌山駅へよく行くんですけど、観光客の方を駅の待合とかでよくお見かけするので、非常に増えてきたなと実感しています。そうしたにぎわいというのはありがたいなと思っています。

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