若い世代に知ってほしいヘルスケアについて~プレコンセプションケア~
「プレコンセプションケア」ってなあに?
「プレコンセプションケア(Preconception care)」は若い世代が将来のライフプランを考えて日々の生活や健康と向き合うこと。次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されているヘルスケアです。いまは妊娠や結婚を考えていなくても、正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、いまの自分がもっと健康になり、将来、自分の望む夢や生活(ライフプラン)を実現することにもつながります。
プレコンセプションケアは、性別を問わずみなさんに大切さを知ってもらいたい取り組みです。
※国立成育医療研究センターHP「プレコンノート」より引用
プレコン・チェックシートをやってみよう!
まずは、現在の自分の健康状態について振り返ってみましょう。
できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。
※チェックシートの引用元:国立成育医療研究センターホームページ
将来の自分に向けて、今できることを考えよう
適正体重を維持しよう
栄養不足による若い女性の「やせ」は、貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎは、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。
「やせ」も「肥満」も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告もあります。
BMI(体格指数)を計算して、いまの体重を評価してみましょう。
◎BMIの計算
「やせ」や「肥満」によるこれらのリスクを少しでも減らすため、標準体重(BMI18.5以上25未満)をめざしましょう。
適度な運動
適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。
1週間あたりの運動量は150分ほどが目安です。運動不足の人は今よりも毎日10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。
まずは、1回4分でできる「まるっと!体操」から始めてみましょう。
食事
朝食は抜かずに、1日3食しっかり食べ、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。
葉酸を摂取しましょう
妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。
妊娠を希望する女性は緑黄色野菜を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながら 1日当たり400μg摂取することが望まれます。
睡眠
質のよい十分な睡眠は、ホルモンバランスを整えます。また、日中の疲労を回復させるためにも睡眠はとても重要です。
個人差や環境にもよりますが、理想的な睡眠時間は6時間から8時間といわれています。妊娠前から、生活リズムを整えて、疲労をためないようにしましょう。
- Good Sleepガイド(ぐっすりガイド)成人版 〈厚生労働省HPより〉(外部リンク)
- Good Sleepガイド(ぐっすりガイド)こども版 〈厚生労働省HPより〉(外部リンク)
- Good Sleepガイド(ぐっすりガイド)高齢者版 〈厚生労働省HPより〉(外部リンク)
ストレス
過度なストレスはホルモンバランスの乱れや生理不順、不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
飲酒
節度ある適度な飲酒量を心掛けましょう。
妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。
妊娠を考えたときからアルコールは控えるようにし、妊娠中は禁酒が原則です。
喫煙
タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。
また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。
感染症を予防しよう
◎性感染症
若い人の間で、性的接触を介して誰もが感染する「性感染症」が増えています。感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないケースが多く見られます。知らないあいだに他の人にうつす可能性があるため、セックスの際にはコンドームを使用して、感染を防ぎましょう。
また性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。正しい知識や予防法を身につけましょう。
◎その他の感染症
妊娠中に初めて感染すると、おなかの赤ちゃんに影響を与える感染症もあります。ワクチン接種で予防できるものは、接種を検討しましょう。
若いころから健(検)診を受けよう
子宮頸がんは、若い人でもかかりやすい病気です。HPVワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診の両方を受けることが効果的です。
女性は20歳を過ぎたら、2年に1回子宮がん検診と、月1回は乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も受けましょう。
男女ともに40歳からは、肺・大腸がん、50歳からは胃がんの検診を受けましょう。
かかりつけ医を持ちましょう
現代の女性は妊娠・出産回数が減ったことで月経回数が増え、月経痛などの症状に悩む人が増えています。
月経の痛みや射精障害など、気になることがあれば婦人科医または泌尿器科医に相談しましょう。
かかりつけ医がいることで、病気の早期発見や重症化の予防にも繋がります。
プレコンノートを活用してみよう!(引用:国立成育医療研究センター)
国立成育医療研究センターに「プレコンセプションケアセンター」が開設され、情報発信や健康支援の取り組みを進めており、「プレコンノート」を制作・発行しています。
「プレコンノート」を使って、プレコンセプションケアのポイントを学びながらプレコンの実践ができます。
関連サイト
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健康局 健康推進部 地域保健課
〒640-8137和歌山市吹上5丁目2番15号
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