市長記者会見 令和5年9月4日

 

ページ番号1052527  更新日 令和4年8月4日 印刷 

9月市長定例記者会見
【令和5年9月4日(月曜日)10時00分~】

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市長発表事項

発表項目

令和5年9月定例市議会提出案件について

 おはようございます。9月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目大きな項目で2項目ございます。1つ目が9月の定例議会に上程させていただく主な補正予算の内容、2つ目が友ヶ島の野奈浦桟橋の使用再開についてということで発表させていただきます。まず1点目の定例市議会への発表項目で主なものを6つあげています。

 1つは結婚新生活支援事業ということで新婚生活を始められる方で住居であるとか、アパートも含めて、居住の場所に費用がかかる。そのための支援を増やさせていただくことにしました。今まで既存の事業でハッピーウェディング事業ということで上限30万円の支援があったんですけど、もう一挙に60万円の上限に変えさせていただきます。内容としては、主に住宅購入の代金あるいは家賃共益費また敷金礼金仲介手数料等のトータル上限60万円まで補助させていただけるということで、議会で了解いただければ支援を実施していきたいと思っています。なかなか結婚されない方も増えている中で、少しでも結婚資金の方のプラスになれば、スムーズに結婚生活が始められればという思いで開始させていただきます。

 健康寿命が和歌山市、和歌山県は全国でも低位の方にあるわけなんですけども、健康寿命を伸ばす事業で、今まで特に後期高齢者の方は保健と介護の実施主体が別々でした。後期高齢者の医療保険が和歌山県後期高齢者医療広域連合というところでやっていて、介護に関しては市町村がやっているということでなかなかいろんなデータが一つにまとまってなかった。これを今後一体化していきたいと思っています。特に後期の高齢者の中で、お医者さんにもかかってないし、健診も受けてない、いわゆる無関心層に対してアウトリーチで、疾病予防、重症化予防、介護予防をアプローチしていきたいと思っています。そうした中で特に健診等を受けられていない方に保健あるいは介護含めて対応予防を図っていければと思っています。もう1つはフレイル対策。フレイルの状態というのは非常にハイリスクな状態でもあります。要介護の一歩手前ということでフレイル予防をしっかりとやっていこうということで、個人は無関心層、団体に対しては歯と口の健康、口腔を含めたフレイル対策あるいは介護予防対策というところを実施していきたいと思っています。

 3点目ですけど防災ラジオ非常に人気がありました。当初80台の予定だったんですけれども、非常に応募もあったということ、それと6月2日の水害等も非常に大きな災害になってきています。雨量等も大きくなっているし、そうした中で防災ラジオをできるだけ早く普及させていきたいという思いで、当初3年間予定の対象者を一挙にもう今年度9月補正で全体へ増やしていきたいと思っていまして、3年間を1年間に短縮していければと思っています。また来年度以降は条件を緩和して、普及できるような体制をとっていきたいと思っています。

 東京ガールズコレクションを今年の2月に開催させていただいたんですけど、非常に大きな効果があった。非常に多くの若い方も来られました。また県外へ和歌山市の魅力を全国にも発信できた。そんな中で今年度も実施していきたいと思っています。

 日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」は日本遺産に認定していただいているんですけども、来年和歌の浦が和歌の聖地の歴史が始まり、ちょうど1300年を迎えます。聖武天皇の行幸に随行された万葉歌人が和歌の浦を歌ったあるいは和歌の浦っていう名前になり、ちょうど1300年を迎えます。そうしたこともあって和歌浦をもっと全国にアピールしたい、国外へもアピールしたいということで、外国人とまたいろんな国内のインフルエンサーのファムトリップを行います。それともう一つは和歌の浦に特化して、和歌の聖地ということもあって、短歌のワークショップ例えば外国人が英語で短歌を作り、外国人の短歌を通じていろんな発信をしていく、あるいはコミュニケーションとして日本の短歌を海外の文化にも入れていきたい。そうした思いで、海外の方も含めた短歌のワークショップをやって和歌の浦の発信をしていきたいと思っています。

 今年コロナが5類に変わったこともあって、スポーツ合宿であるとか学会であるとか全国大会そうしたことが増えてきました。特にスポーツ合宿の分野が増えたのもあって、当初予算でコンベンションの補助金が足りなくなっています。追加で出させていただいて、さらにスポーツ合宿等コンベンションの誘致に図っていきたいと思っています。

友ヶ島野奈浦桟橋の使用再開について

 大きな2点目でございます。友ヶ島の野奈浦桟橋が台風の影響で一時使用中止になっていたんですけども、9月7日から使用を再開していきたいと思っています。友ヶ島についてはコロナ禍の時もそれほど観光客が落ち込まずに、安定的に集客をしていました。これから行楽シーズンを迎えるにあたって1日でも早く復旧ということで、今回復旧ができて9月7日からの使用再開ということでございます。

発表項目は以上でございます。

よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

東京ガールズコレクション関係でお伺いしたいんですけれども、いつの時期にどれぐらいの規模でっていう詳細が決まっているようなことがあれば教えていただけますでしょうか。

(市長):

詳細については実行委員会を昨年どおり作る予定になっています。またそれが決まり次第別途発表させていただきたいと思っています。

(記者):

ありがとうございます。少なくとも3月までに昨年と同様な形で、リアルで和歌山市でやることが決まったという形になるんでしょうか。

(市長):

去年も市から負担金を出させていただいています。そうした中で9月補正にしないと今年度は間に合わないということもあって、この9月補正がタイムリミットと思って予算計上させていただいています。主催者等々は調整もさせていただいてて、開催するということは今回予算が確定して、あと民間の方のいろんな賛助金等準備いただかなきゃいけないんですけども、そうしたことと合わせて主催者の方で発表になります。

(記者):

わかりました。ありがとうございます。それとすいません和歌の浦の日本遺産の関係でお伺いできればと思うんですけれども、こちら来年度に向けた事業におそらくなるんだと思うんですけれども、取り組みもどのような形で行われるのか改めて教えていただけますでしょうか。

(市長):

まだ具体的なところは決まってないんですけども、西暦724年に聖武天皇が和歌の浦に初めて行幸されたときに万葉歌人がついてこられて、いろんな和歌に詠んでいただいた。それが和歌の浦、当時は聖武天皇が「明光浦」って名付けようということだったんですけど、和歌の浦ということで和歌にも詠まれた。それが発祥したのがちょうど来年が1300年になります。その記念事業ということで今民間の方と一緒になって検討しているところでございます。和歌祭もどちらかというと民間主体でやっていただいていて、今様々な関係で公共だけでやるのではなく、どちらかというと民間の方を主体にしていろんなことを地域の住民の方と合わせてやっていければということで、これからさらに準備を進めていきたいと思っています。

(記者):

わかりました。ありがとうございます。準備の関係で意気込みあれば一言いただけますでしょうか。

(市長):

和歌山全体そうですけども文化歴史だとか非常に魅力が豊かな地域でもありま す。特に和歌の浦については非常に風景が綺麗。その当時の聖武天皇がこの風景をずっと未来永劫残しなさいということで守戸も設置された。そんな中で和歌の浦の良さと、息づいている文化を風景と一緒に合わせて、全国の方に魅力を発信できればということで取り組んでいきたいと思っています。大阪関西万博も2025年に開催されることもあって、和歌山の文化的な魅力をさらに盛り上げていって、それを大阪関西万博にもつなげていければと思っています。

(記者):

ありがとうございます。あと最後すいません。友ヶ島の野奈浦桟橋の使用再開の関係でお伺いできればと思うんですけれども、夏の行楽シーズンの最後ですね。稼ぎ時というか人を入り込むチャンスの部分で少し打撃を受けてしまったような状況にありますけれども、市から友ヶ島汽船さんとか、友ヶ島の観光関連の方に支援をする予定等ありましたら教えていただけますでしょうか。

(市長):

それは特に考えてないんですけども、友ヶ島自体は管理を漁協の方に委託しています。そういう意味では漁協の方に対しては、その管理委託を通じて、いろんな面で不便もおかけしたことがあって、何らかの形で支援できればと思っています。桟橋自体は非常に老朽化して、今回のようなことになったんですけど、実はもう全く新しくしようということで、設計も終わって工事入札も終わっています。来年度には新しい野奈浦桟橋が完成する予定になっていて、それができれば新しくいいものになってきます。

(記者):

1点目は予算の関係で農業施設の災害復旧事業として3500万円ぐらいが補正予算に盛り込まれているんですけれども、そのうち6月2日の大雨による復旧がほとんどを占めていると聞いていまして、6月は確か2500万円ぐらい農業施設について工事費が出ていたと思うんですけれども、間に合わなかったということだと思うんですけどもその6月を超える補正が行われたことについて何か受け止めをまずお尋ねしたいと思います。

(市長):

今回の災害復旧は6月2日と8月15日の台風の影響を両方含んでいます。特に 激甚指定に6月2日がなったということも合わせて、できるだけ幅広くとっていこうということと8月15日の台風7号の影響で林道等が非常に影響を受けましたのでこうした対策も含んでいます。合わせてになっています。

(記者):

じゃあ特に6月の方が多いっていうわけではないんですか

(市長):

どちらかというと金額的に6月の方が多くなっています。

(記者):

6月に計上されたのが例えば農業施設ですと確か2500万円ぐらいだったと思うんですけれども、その時はそれぐらいの被害額だと受け止めたんですけれども、結局9月にもこうやって上がってきて、それが聞くところによると3300万ぐらいのボリュームがあるというので受け止めとしては結構被害が大きかったんだなっていうのがあるので、改めてその6月の大雨の災害の受け止めと取り組みみたいなことを伺えたらと思います。

(市長):

6月2日の線状降水帯がかかって非常に大きな災害が発生しました。河川の氾濫はもちろんだし市内全域が、線状降水帯がかかってなかったところも大きな災害になりました。気象状況というのがどんどん変わってきている。異常気象が異常気象でなくなりつつあるところは、これからさらに災害対策というところをしっかりやっていかなきゃいけないと思っていて、6月2日は一つの教訓としてしっかり捉えていきたいと思っています。

(記者):

もう1点予算に関連しているんですけれども、今日が紀伊半島大水害からちょうど12年ということで私もいろいろ取材をしているのでその中で予算の中にこの防災ラジオというのがあってこういった形での啓発は非常に重要だと思うんですけれどもその点について市民の方への呼びかけみたいなことをこの日に合わせて市長の方からちょっとお尋ねしたいんですが。

(市長):

9月1日は関東大震災が起こって100年、それと紀伊半島大水害が9月1日から4日の雨にかけて、実際は4日の未明なんですけど大災害になりました。12年ということで特に災害というのはいつやってくるかわからない中でしっかり準備をしていかなきゃいけないと思っています。紀伊半島大水害は私も実際県庁でいて、一番の実務担当責任者であったんですけど、あの時は夜中に起こってきた。災害で逃げようにも逃げられない状態。そんな時にどうやって身を守るかというところが非常に大事で、その基礎になるのがやっぱり情報だと思っています。日高川もあの時は町長さんが直接呼びかけられて、避難をするようにということで。情報伝達っていうのは特に大事な部分で今和歌山市は防災行政無線を5年かけてデジタル化を全部し、可聴範囲は99%にしたんですけども、やはりまだ99%の中でも聞こえにくいところもあるし、室内だとどうしても防災情報というのは聞こえにくい。そんな中で特に高齢者の方で身の安全を守らなきゃいけない、2階へ逃げるとか安全なところに避難する、そうしたことをしっかり情報伝達するために、この度防災行政無線の聞こえにくい人に、特に高齢者の方に対して支援をさせてもらうということでやりました。今回非常にそうした意識も高くなって、需要も非常に多くなったことから追加させていただくことになりました。防災情報っていうのは非常に大事な部分であるし和歌山市としてもいろんなツールでこの防災情報を伝えていきたいと思っています。この防災ラジオも今回大幅に予算増額させていただきましたので、ぜひ申し込みしていただければと思いますのでよろしくお願いします。

(記者):

確認なんですが、先ほどの東京ガールズコレクションの件で明確におっしゃらなかったように感じたんで、念のためお聞きするんですが開催時期は未定ではありますけど年度内ではあると理解してよろしいですか。

(市長):

年度内には間違いなく行いたいと思います。

発表項目以外について

(記者):

LGBTQの支援の関係でお伺いしたいと思います。 先日、岸本知事の方から同性パートナーシップ制度の導入の関係で発言がありました。県下では那智勝浦町や橋本市でパートナーシップの取り組みが進んでおりますけれども、和歌山市の考え方やスタンスこれからの取り組みについてお伺いできますでしょうか。

(市長):

性の同一性あるいは性的指向の多様性については、和歌山市の方もずっと検討を進めてまいりました。それぞれの権利というのは当然ですけど、基本的人権を守っていく。そのもとでどういったことができるかというところは検討してきました。国の方でも理解増進法ということでこの6月に制定されて交付された。そんな中でこれからやっぱり基本的人権をしっかり守っていくということが大事だと思っています。国の法律等ある中で同性婚はまだ認められてない。その中で理解増進をどう進めていくかということが非常にこれから大事なことだと思っていて、今県の方がパブリックコメントを実施して、県民の意見を聞くということになっています。そうしたことを踏まえて、和歌山市の方はこれまで検討してきたことと合わせて、どういったことができるかというところはしっかりやっていきたいと思っています。ただいろいろな意見があるので社会の分断を招かないようしっかり気をつけながら進めていきたいと思っています。

(記者):

ありがとうございます。今後県の方はパブリックコメント実施の予定ですけれども、和歌山市としては県の動きを見ながらそれに応じて動いていくという形になりそうでしょうか。

(市長):

一つの県ですので、県の市町村でばらつきがあってもという感じがしていて、今は先行した2市町村がもちろんあるんですけども、今回は県の同性パートナーシップ制度ができれば、そこは統一的なところになってくると思いますので、それで何ができるかというところ、あるいは市町村でさらに実施内容に差ができるのかどうかっていうところはしっかり検証していきたいと思っています

(記者):

ありがとうございます。ちょっと別件でお伺いします。先日の福島県の方で原発の処理水の放流がありました。関西広域連合とかあとは大阪の方では例えば職員さん向けの食堂で福島県産の魚を使うなど支援の輪が広がっているところでありますけれども和歌山市の方で何か支援等で考えていらっしゃることがありましたら教えていただけますでしょうか。

(市長):

処理水に関しては2つの側面があると思っていて、一つはやっぱり福島はじめ、影響のある特定の地域の水産物に対しての支援ということと、もう一つ風評被害で、県内も市内も含めて水産物の影響がないかっていうところ、2つの視点があると思っています。2つ目の県内への影響とか市内への影響のところはずっと調べているんですけども、今のところ漁協さんあるいは中央市場さんの卸売りの方等にも毎日のように聞いているんですけど、特に影響はないということで和歌山市の分については今のところ影響はない。特に輸出等にも影響はないと聞いています。最初の方の福島はじめ、特定の地域をどう支援するかというところは和歌山市だけでというところが難しいし個人的にいくらやっても大した支援にはならないので、今後県とも相談しながら支援の仕方というところは、関西広域連合で支援を決めれば一番いいんですけども、そうした広域的な支援の方をしっかりやっていければと思っています。

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