4月2日は「世界自閉症啓発デー」

 

ページ番号1066196  更新日 令和7年10月27日 印刷 

毎年4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。また、日本では4月2日から8日までを「発達障害啓発週間」として、自閉症をはじめとする発達障害への理解促進のため様々な啓発活動が行われています。

自閉症とは

自閉症(自閉症スペクトラム障害)は、社会性やコミュニケーションに困難がある発達障害の一つです。生活の環境や育て方が原因ではなく、生まれつきの脳障害で、人によってはさまざまな特性があるため、一人ひとりに合った環境をつくることが大切です。

対人関係の障害

人の気持ちや感情を読み取ることが苦手で、自分の気持ちをうまく表現できない人もいます。周りの「空気を読む」ことが難しいため、何をしてほしいか、どのように行動すべきかを簡単な言葉でやさしく伝えましょう。

コミュニケーションが難しい

自閉症の人は、言葉の意味を理解するのが困難です。相手の言っていることが分からないときは言われた言葉をそのまま反復することがよく見られます。身振りや絵や写真を使うなど工夫して、わかりやすい言葉でゆっくり伝わるように話しましょう。

こだわりが強い

新しい事や、いつもとやり方が違う時に、困って混乱することがあります。パニックになったときは、無理に抑えつけず、原因を取り除く配慮を行い、落ちつける環境を作ってあげましょう。

世界自閉症啓発デー

平成19年の国連総会において、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。

ブルーライトアップ

世界自閉症啓発デーに合わせ、和歌山市では自閉症についての理解・啓発促進を目的に、一日限定で和歌山城をブルーにライトアップします。ブルーは、癒しや希望を表す色として、世界自閉症啓発デーのシンボルカラーになっています。

和歌山城ブルーライトアップ

カームダウン・クールダウンスペース

自閉症や感覚過敏のある方の中には、光や音、においなどの刺激に敏感で、不快感やストレスを強く感じることがあります。 多くの方にとっては気にならないような環境でも、こうした刺激が大きな負担になっていることがあります。そういった方たちのために「カームダウン・クールダウンスペース」が必要です。

カームダウン・クールダウンスペースとは

カームダウン・クールダウンスペースは、外部からの感覚的な刺激(光、音、においなど)を遮断し、気持ちを落ち着かせる(カームダウン)ための空間です。カームダウン・クールダウンスペースは、安心して過ごせる環境づくりの一環として、誰もが利用しやすい形で整備されることが望まれています。

主な目的

・パニックが起きたときに気持ちを落ち着けるため

・不安を感じたときに静かに過ごすため

カームダウン・クールダウンスペースのマーク

カームダウン・クールダウン

なぜカームダウン・クールダウンスペースが必要なのか

自閉症や感覚過敏のある方は、一般的には気にならない程度の刺激でも、強い苦痛やパニックを引き起こすことがあります。外出先で強い刺激を受け、不安や興奮が高まってしまったとき、「誰にも見られず、静かに気持ちを整えられる場所」があることは、外出時の大きな安心材料になります。また、このスペースは障害のある方だけでなく、体調不良や極度のストレスを感じている方など、静かに心を整えたいと願うすべての方にとっての「心の安全地帯」となります。

正しい知識を持って、誰もが安心して暮らせるまちを目指しましょう

このページに関するお問い合わせ

福祉局 社会福祉部 障害者支援課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
電話:073-435-1060 ファクス:073-431-2840
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