歴史・背景をみる

 

ページ番号1018681  更新日 平成30年3月13日 印刷 

保温力に優れた紋羽織が藩政時代の中期に誕生

手機織機の画像

気候温暖な和歌山は元来綿花の栽培に適しているため、綿織物の歴史は古く、藩政時代の中期に紀北地方に紋羽織が出現。綿布の横糸に粗紡綿糸を用い、保温力が優れた特別な織物でした。明和年間(1764~1772年)からは松葉で毛羽立てた防寒用特産物となり、頭巾、股引、足袋などに加工。明治時代に入ると、木製の手機織機による木綿織物の生産に発展し、「紀州ネル」として全国的に有名な綿ネルの製造も盛んになりました。

綿ネルを中心に発展した和歌山市の地場産業

織物作業風景

綿ネルとは舶来のフランネルに似ていることから綿フランネルと呼ばれ、紀州ネルの名前にも定着。さらに力織機が開発され、大正時代には自動織機も出現。またスフ織物の生産も始まり、現在では超自動化された最新織機も導入されています。

和歌山市の近代産業の多くは、綿ネルを中心とした関連産業で、紡績業、捺染業、染色化学工業、染色整理機械産業等、繊維に関連する諸産業の発展を促してきました。

タイトル

和歌山市のものづくり物語 その他の物語

このページに関するお問い合わせ

産業交流局 産業部 商工振興課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
電話:073-435-1233 ファクス:073-435-1256
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。新しいウィンドウで開きます