ニット物語

丸編ニット生地生産国内1位を誇る和歌山。高品質で独特の風合いが評価され、国内外の高級ブランドに利用されています。和歌山ニット工業組合、和歌山ニット商工業協同組合による他産地との差別化を図る産地ブランド認定制度の一環として、2016年にはオリジナルブランドロゴ、「WA Knit made in WAKAYAMA, Japan」が誕生。和歌山で生産され、国内の染工場で加工して縫製されたニットのみにロゴをタグ付けし、産地のブランディングをアピールしています。

生地の製造のみならず、自社ブランドを手掛ける企業も

和歌山のニット業界は、丸編みニットを中心に製造しています。ニットの中でも特に伸縮性に富み、ソフトな風合いが特徴。ウール、綿などの天然素材を得意としており、インナーウエアやベビーウエアに適しているとされます。

生地の製造のみならず、生地の企画から製品づくりまで手掛ける企業もあり、各社それぞれが技術的ノウハウを自社作品に反映させ、新たなマーケティング戦略を手掛けています。

「和歌山ニット」をブランド化して、国内外に魅力発信

和歌山のニット産業は100社以上の企業が活動し、日本の丸編みニットの約40％を算出。染め、縫製、撚糸など関連産業が近隣に存在し、小ロット、他品種、短納期に対応できる産地として、アパレル業界で評価されています。一方で、ニット生地は中間材であることから一般消費者等の認知度が低いことは否めず、和歌山ニット商工業協同組合は「和歌山ニット」をブランド化し、国内外でさらなる販路開拓や情報発信に努めています。

タイトル

和歌山市のものづくり物語　その他の物語