市長記者会見 令和5年3月23日

 

ページ番号1049515  更新日 令和4年8月4日 印刷 

3月市長定例記者会見
【令和5年3月23日(木曜日)10時00分~】

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市長発表事項

発表項目

-危険な大規模廃旅館の略式代執行の公告について-

 おはようございます。3月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目5項目ございます。まず最初は、大規模な危険な廃旅館が雑賀崎にあります。地域の方も非常に危険だと。台風21号の時には上の木造の部分が潰れてしまいました。周りも大変危険だということで特定空家に指定されまして、それで所有者等調べていったんですけども、所有者が確知できないという形になっています。もともと旅館をやっていたところなんですけども、今回略式代執行の公告を行うことにさせていただきました。公告期間は本日から5月22日までで除却されない場合、直ちに略式代執行をすることになります。今回これだけ大規模な略式代執行をするのは県内でも初めてです。スムーズに取れるようにしっかりとやっていきたいと思いますが、その前に空家対策の特措法に基づく第14条第10項により告示をやって公告期間を設けてそれで代執行に移る形になります。

道の駅「四季の郷公園」に宿泊施設(グランピング等)が整備されます!

 四季の郷なんですけども、今非常に桜もきれいで、賑わっています。先日は新しいドッグパークも2つ目がオープンしましたし、そこの一番奥の部分にバラ園があります。バラ園のところにグランピング施設が来年の夏ですけど完成することになります。これは民間の資本とかノウハウを活用したPark-PFI制度、公園をこうした収益施設を誘致できるという制度を活用させていただいて、それで今回応募がありました。グランピングということで、四季折々の楽しみができますし、閑散期なんかもこの四季の郷を活用していただけることになります。グループ会社はJA三井リースさんはじめ5社ということになっています。

-令和5年度 クルーズ船-和歌山港への寄港について~大型クルーズ船が続々入港します~

 昨日も国際クルーズの運航再開後初の日本発着クルーズになるんですけども、大型クルーズ船ダイヤモンドプリンセスが入ってきて、市内で観光客、特にカナダであるとかアメリカの方が和歌山城内も散策されていました。次が4月2日朝11時に入って、夜の22時まで和歌山市内でおられるということで、にっぽん丸が寄港することになっています。和歌山城の一部を貸切にして、薪能であるとか夜桜を楽しんでいただける。そうした和歌山市内の観光地とタイアップした形でツアーを組んでいただける。またオプショナルツアーも和歌浦、紀三井寺等も回っていただけることになっています。これが4月2日にっぽん丸なんですけど、今年はまず夏までの予定で行くと、これは和歌山港にも入ったことのない大型クルーズ船になりますが、6月に17万トン級で乗客乗員数が5700名という非常に大きなMSCベリッシマが入ってきます。6月2日と6月11日の2回MSCベリッシマが入ってきますし、ダイヤモンドプリンセスが8月16日。これは以前も来たんですけども、ずっと夜泊まっていただける。そうしたクルーズ船が次々と来航することになっています。夏以降の日程はまだ発表できてないんですけども、今年こうしたクルーズ船が非常に多く入ってきて、海からのインバウンドもかなり増えてまいります。こうしたいろんな新しい動きも出てきています。

市内企業成長の後押しと人への投資 所得向上補助金(設備の取得価格の5%補助)~4月3日から申請受付を開始します~

 今年は経団連始め大手企業についてはベースアップ等非常に大きかったんですけども、今市内企業について、なかなか所得が上がらない。市内企業の小規模な事業者も含めて所得向上になるような設備投資、生産性向上のための設備投資をされる場合に、支援をさせていただこうということで、だいたい所得水準平均給与これは非正規の方も含めて1.5%以上を増加させる計画を立てていただいた場合に設備取得の5%の補助をさせていただこうという和歌山市独自の制度を設けました。これによって、できるだけ所得向上につながるような設備投資をやっていただければと思っています。今まで企業立地促進奨励金という形では雇用というところに着目して3人以上雇用を増やしていただければ支援をさせていただくという制度はあったんですけれどもそれに加えて、雇用の拡大がなくても、所得向上につながれば5%の補助をさせていただこうという制度を新たに設けさせていただきました。これによって雇用者の生活が楽になる、あるいは若い人もまた和歌山へ戻ってきたい。そうした環境を作っていきたいと思っています。

令和5年度の組織体制について~新たなステージへの飛躍に向けて~

 明日人事の異動の発表を予定させていただいているんですけども、それに伴って組織の方を説明させていただきます。明日の人事異動の規模は今までコロナで抑えていたよりも若干増えることになるんですけども、その中で組織として特に民間との共創、民間との連携を高めて、民間資本だとか民間ノウハウを積極的に取り入れる。今までもやっていたんですけども、それをもっとフリーに動かそうという遊撃部隊のような公民共創室を企画政策課内に設置します。もう全く民間ベースでの動きを取るような室を作っていって、さらにこの和歌山市内に新たな投資、新たな民間の活力を呼び込めればと思っています。それとこれも民間の資本が入った関係なんですけれども、スカイタウンつつじが丘がようやく完売できる。その中で、その班を廃止してまいります。それとその他行政課題に対応するための体制強化ということで、行政のDX化等に合わせた関連業務の部署の増員、あるいは脱炭素社会の実現に向けた組織の拡充等、行政課題に合わせたような組織の拡充というところをやっていきたいと思っています。

発表項目は以上でございます。

よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

旅館の略式代執行なんですけれど期限が5月22日と定めているんですけども、期限が来たらすぐに撤去に取り掛かるというスタンスでしょうか。

(市長):

できるだけ速やかに取りかかりたいと思います。準備とかはあるんですけどもやっぱり夏に台風が来る可能性もあるので、できるだけ早期に撤去していきたいと思います。

(記者):

台風シーズンが来る前までには着手したいとかそういうスケジュールでしょうか。

(市長):

そうです。着手はもうしたいと思っています。

(記者):

代執行の件ですけども、どれぐらいの予算を市でお考えなんですか。これかなりお金かかる。

(市長):

そうです。非常に大規模でだいたい約7000万の予算を取っています。今回は国にもずいぶん相談させていただいて国の補助もいただけることになっているんですけど全体の解体費用が7000万かかります。

(記者):

同じく代執行のところなんですけれども、対象となる建造物が合計で4つになるわけですかね。旅館が4つということでよろしいでしょうか。

(市長):

旅館は一つなんです。この建物の上に実は木造の1階建ての建物があったんですけど、これはもう台風で潰れています。棟としては1棟です。地盤がいくつかにまたがっていますけど。

(記者):

わかりました。ありがとうございます。それと略式代執行なので所有者が見つかれば市が負担していた分を所有者の方に請求するという形をとると思うんですけれども、現状を見てるとなかなか今出てこないっていうことは、今後も出てこない可能性がかなり高いかなと思うんですが、その辺りはどういうふうに今後進めていくと考えていらっしゃるんでしょうか。

(市長):

所有者がないというところまでは確定できなかったので、不確知ということなんですけど、調べたんですけど、どう探しても出てこないので一応もう多分市で代執行させていただく形になると思います。

(記者):

市が費用負担する形になろうということになるんでしょうか。

(市長):

それで今まで苦労していたんですけど、なかなか非常に額が大きいので、市で負担するのも大変だなということで国にもずいぶん相談させていただいたし、法律相談もさせていただいたんですけど、もう費用は今のところ所有者が現れなければ、市で肩代わりするしかないかなと思っています。

(記者):

分かりました。それとこの期限なんですけれども、5月22日までに所有者の方が撤去しないといけないということで、もう名乗り出るだけじゃ足りないという認識でよろしいんでしょうか。

(市長):

除却が行われない場合ということなので名乗り出るだけじゃダメだと思います。

(記者):

今の代執行で教えてください。最後の確認できた所有者というのはどういう状態なんでしょうか。そこから先がわからないということなんでしょうか。

(市長):

法人なんですけども、旅館をやっていた法人でそこが倒産して、それで清算もされた。管財人までついていたんだけどそこでもう管財人も今おられなくなっているのかっていうような状態です。

(記者):

管財人がもうなくなっちゃって調べられないということなんでしょうか。

(担当課):

管財人が太公望の法人について破産手続きをしておりまして、結局破産手続きにおいて、破産を清算するだけの財産がなかったので破産手続きを廃止して管財人は引き上げております。

(記者):

略式代執行なんですけど市と国の予算っていうのは割合、金額的にいくらなんでしょうか

(担当課):

今回の事業におきましては国の方の負担割合ですけど、約3割となっております。

(市長):

交付税措置なかったんだっけ。

(担当課):

補助金として約3割いただくことになっております。交付税措置はありません。補助金として事業費の3割を負担していただけると。

(記者):

残りは市が負担するということでよろしいんですか。

(市長):

残りの負担分交付税措置なかったっけ。

(担当課):

略式代執行の場合市単独の負担分に交付税措置はありません。

(市長):

じゃあ7割が市の負担で間違いないのかな。

(担当課):

ただ和歌山県さんの方も負担をしていただけますんで。和歌山県さんの負担が約1割ほどしていただけます。

(記者):

残り6割が市の負担ということでよろしいですか。

(担当課):

予定ではそのようになっております。

(担当課):

申し訳ありません。先ほどの略式代執行の補助金の関係で説明に間違いがございまして、国の負担割合なんですけど、先ほど3割と申しましたが、約4割の間違いです。それと県の負担ですけどこちらも先ほど1割と申しましたが、約2割の間違いになります。なので市の負担が約4割となっております。

(記者):

それとここが日本のアマルフィでしたっけ。景観とかそういったこと今後についてなんですけれどもこれが取り壊された後なんですが影響はあるんでしょうか。

(市長):

これはまず危険な空家を取り除くということと、もう一つはやっぱり観光振興にこの地域を資したいということで景観が非常に綺麗な場所です。ただこの場所を見ていただいたらこういう形で残っているので、景観の向上にも資すると思います。そうした面では今後観光地としてもさらに安全だし景観のいい観光地ができてくると思います。

(記者):

ちょっとトピック変わります。クルーズ船で伺いたいんですけれども、昨日ダイヤモンドプリンセス号が来ました。観光客の方がたくさん来られたということだと思うんですけれども、市長もお出迎えをご覧になって、受けた印象とか市内の活気の具合とか平日でしたけれども改めて感じたことをお話いただけますでしょうか。

(市長):

今回は市内の紀三井寺に行ったりとかそうしたツアーと、もう一つシャトルバスで百貨店に買い物に出かけるということでシャトルバスも10分おきに出してくれました。それとちょっと遠いんだけど高野山への観光バスも出たということで大きく3種類の観光パターンがあったんかなと思っています。そんな中で昨日百貨店の人に後で聞いたんですけど、非常にまとめ買いをしてくれるという形で、非常にその百貨店が喜んでいました。和歌山城にも多くの外国人の方が来られて、もう桜もちょうど咲きかけの頃だし、非常に賑わって久しぶりに和歌山城もインバウンドの方が見えられたなと思っています。またオプショナルツアーでは紀三井寺のご住職、貫主も出られて、竜宮の乙姫伝説の歓迎イベントもやっていただいて、その関係もあって紀三井寺へも出ていただいたり、和歌山市のいろんな魅力が出せたんじゃないかなと思っています。その中で意外だったのは歩いて行かれる人が結構多くて、クルーズ降りて歩いて養翠園等へ向かわれている。やっぱり外国の方って歩くのが好きなんだなと。今後そうした歩けるところもちゃんと整備していかなきゃいけないっていうのは感じましたね。

(記者):

ありがとうございます。クルーズ船の市内観光に与える影響みたいなところをちょっと伺えればなと思うんですけれども、インバウンドの方が今も来られていますけれども、やっぱりクルーズ船が市の近くに停まるというとやっぱり市の観光にとっては良い影響あるのかなと思うんですが、そのあたりはどうでしょうか。ちょっと解説いただければと思います。

(市長):

まずインバウンドの方というのは非常に消費額が高いんです。日本人観光客よりも非常に消費額が高くて、宿泊する場合ですけど、だいたい35人で、人口で言うと年間の夜間人口1人分に匹敵するぐらいの年間消費額を持っています。そうした消費の面ともう一つは短時間というか例えば1日とか2日だけの工程なんですけども、一斉に外国人の方が来られる、国内の方もそうですけども、バスが何百台、タクシーも何百台って来られて一斉に賑わっていくというのがこれからの観光振興、和歌山の賑わいのきっかけにもなっていくんじゃないかなと思っていて、そうした面でインバウンドというのを歓迎しています。もう一つ言うなら今回クルーズということで、今年弘法大師生誕1250年。来年は熊野古道世界遺産の20周年ということで高野山関係が続くんですけど、和歌山市ってなかなか高野山のゲートウェイ、入り口には当たらなかったんです。関空から直接大阪から高野山へ行く人が多かったんだけど、海から来ると必ず和歌山港へ入っていただく。そうなると高野山とか世界遺産に向けてのゲートウェイとしての和歌山市のポテンシャルというのが高くなってくるんじゃないかなと思っていて、クルーズ面は特に和歌山港っていう国際拠点港を持っている和歌山市にとっては非常に大きな武器になるんじゃないかなと思います。

(記者):

ありがとうございます。ちょっとクルーズ船で最後一問質問させてください。昨日ちょっと取材をしておりまして、観光業界の方々とちょっとお話する機会があったんですけれども、まだまだおもてなしのやり方がオール和歌山市ではないんだと。これからレベルアップしていかないといけないんだという声をちょっと受けました。平日だったということもあって、なかなか限界もあるのかなと思うんですけれども、これから夏に向けて何台かまたたくさんクルーズ船が来るというところでおもてなしの力というのをどういうふうに高めていくか、また地元の方とか巻き込んでどういうふうに盛り上げていくか、ちょっとそのあたり考えがあれば教えていただけますでしょうか。

(市長):

おもてなしという面では、昨日観光協会の関係の方とかで物産の販売はその場でやらせていただきました。ただ市民の方が入れないって言われたんで、それはすごく残念だなと思っていて、なぜ市民の方がいまだに入れないんだというところが港湾管理上の問題だって言われるんです。港湾管理上の問題でなかなか入れないというのは非常に残念で、今後できたらできるだけ多くの方、市民の方にもせっかく和歌山港へ船が来るんだから見ていただければということで市民の方含めて歓迎おもてなしっていうのをさせていただければと思っています。

(記者):

ありがとうございます。例えばその周辺地域和歌山城だったり、加太であったりだとかクルーズ船が来るということに合わせて、何かイベントを企画したりとか、そういうのは何か考えてらっしゃるでしょうか。

(市長):

それがすごく大事だと思っていて、4月のにっぽん丸の時は旅行会社の方でいろんな段取りもしていただいているし、4月2日は和歌山城は各地にも桜が咲いている、それと合わせていろんなイベントもやっています。6月が特に観光客の閑散期になってきます。そこに大型クルーズ船が来るので、しっかりと行ってもらえるようなところでやっぱりイベント、おもてなしというのをやっていきたいと思っていて、それは今現在観光協会の中でも検討していってるところです。

(記者):

組織体制についてなんですけども公民共創室を新設されるということでこれを作るに至った経緯なんですけれども、今まで民間との連携する上でどういった課題があってこの室を作るということになったんでしょうか。

(市長):

今非常に民間の方の動きというのが活発になっています。若い方も和歌山市を盛り上げるためにいろんなイベントをしようとか、あるいは民間投資の方もコロナ禍が終わって大規模な民間投資が動きつつあります。大都市の方はだいぶ動いてきているんだけど、和歌山市はなかなかそういったところがまだ出てこない面があって、一つは大規模なイベントなんかも、例えば東京ガールズコレクションもそうだったんですけども、ああいうイベントというのはもっと市の方からも積極的に動いていこう、あるいは民間投資まちづくりであるとかそういった民間投資についても、待ちじゃなくて積極的に出かけていってどんどん営業に回っていこう。今までにない民間スタイルの営業をかけていきたいと思っています。それぞれセクションが縦割りであるんだけども、それを超えて、遊撃部隊みたいな形でどんどん出かけていって、呼び込めるようなところは全て呼び込んでいきたいと思っています。

(記者):

現段階で具体的にどういう連携をしていきたいというか、もう動いているプロジェクトとかすでにあるのであれば教えてください。

(市長):

いくつか大きな課題というか大きなターゲットがあるんですけど、ちょっとそこはかなり極秘情報になるので言えない部分があるんですけど、一つは大規模なイベント。どんどん全国に発信できるような大きなイベントというのを市の財政を使わずに、できたら民間の力でイベント誘致をしたいなと思っています。それともう一つの投資という面では、いろいろ和歌山市内には素晴らしい場所があります。市内各地には観光地があるんだけど、まだまだきれいになりきれてない、さっきの雑賀崎なんかもそうなんですけど、そうしたところであるとか市内各地にはいろんなポテンシャルを持っている、まちなかもそうなんですけど、民間の大規模な投資を呼び込みたいという思いで今回公民共創室を設置させていただきました。人数自体は非常に少ないんですけど、もう行政とは別にというか、ほぼ独立して行動してもらう形になりますので今までと違う動きになるんじゃないかなと思っています。

(記者):

先ほど聞いたら良かったんですけど、略式代執行の件でもう一つ聞きたいのが、こういう結果になったというのを市長の率直なご感想をいただけますか。

(市長):

空き家とか廃旅館の問題というのは全国的な問題でもあると思っています。今まで県の方でも景観条例とか作られて、そういう廃旅館をなんとかやりたいということで前の知事も一生懸命やられました。ただなかなか法律上の限界があって今までもこうしたことがやれなかったんですけど、空家対策特別措置法、空家等対策の推進に関する特別措置法ができて、民間のこうした物件に対しても積極的に撤去できることになりました。今回そういう補助制度もできたということで、ようやく行政が大きな危険な空き家に対して略式代執行等をやれるようになってきた。本来は行政がやるまでもなく、民間の方で撤去していただくのが本質ですので、しっかりと未然防止にも努めると合わせて民間の方でも危険な空き家っていうところは空家対策特別措置法を活用して撤去していただきたいと思っています。

(記者):

こういった事例というのが今後も出てくるんじゃないかなって思われるんですけれども、なかなかずっと行政が略式代執行するというのは難しいと先ほどおっしゃったような未然に防止するというようなところなんですけど、こういったところは何かお考えってあるんでしょうか。

(市長):

未然に防止するという意味では空家対策の法律を使って、その法律ができてからまず勧告というのをやっています。今回法律もさらに改正されました。勧告の効果を出しやすい形にもなってきていますし、そうした中でまず危険な空き家か、あるいはまず危険な空き家にならないように、活用というところをしっかりやっていきたい。そのためにもまだ使えるうちに例えば他の方が投資をしていただいて、その空き旅館を活用していただくとか、さっきの公民共創と関係するんだけど、そうした投資というのも呼び込みたいし、危険な空き家になってくれば法律を使ってできるだけ早期に自ら撤去あるいは改修をしていただく。そんな措置を講じていきたいと思っています。

(記者):

組織体制について教えてください。最後の方の体制強化というのがあって、この中でいくつか課題が挙げられているんですけれども、この中でまず新しい課を新設するところはあるんでしょうか。あともう一つこの生活保護関連業務への対応ってあるんですけど、これは具体的にどういうことを考えていらっしゃるのかを教えていただけますか。

(市長):

 3つ目の黒丸のところは新たな課を設置するとかはないんです。ただ人員の拡充 をしていきたいと思っています。マイナンバー関連業務というのはマイナンバー、DX化をこれからも進めていかなきゃいけないのでそうしたところの強化、あるいは脱炭素それと中学校給食、全員給食化をできるだけ早期に入れたいという思いもあって給食の推進。生活保護関連というのは生活支援です。生活保護世帯等の支援をしっかりしていくために今年生活支援課の方への増員っていうのを考えていて、そうした生活支援の方もしっかりやっていきたいと思っています。

(記者):

所得向上補助金の関係で聞かせてください。当初予算の方にも入っていたかと思うんですけれども、平均給与の1.5%以上の増加を計画するだけで足りるんでしょうか、それとも1.5%以上の増加というのを現実的にやったところに補助しますという話なんでしょうか。

(市長):

もちろんやったところになります。1.5%以上の非正規の方も含めていますので、その平均で1.5%を計画して実施したところになります。

(記者):

わかりました。今ちょっと市内経済も物価高騰とかエネルギー高とかなかなか厳しいところあるかと思いますけれども、こういう補助金が市内経済にどのように循環していくというかいい結果につながればいいかなと市長考えていらっしゃいますでしょうか。

(市長):

大企業等では結構給与水準が上がりそうなんですけども、なかなか市内全体でそれがやれるかというとそうでもないところもあります。特に非正規の方の給与もなかなか上がらないところがあるので、そうした非正規の方も含めて1.5%平均上昇するということは非常に大きな効果もあるんじゃないかなと思います。パーセンテージ自体はそんな大きくはないんだけど、これが上がるということ自体が、今後の生活に対しての物価高等に対してもいろんな面でプラスになることだと思いますので、非常に効果も大きいんじゃないかなと思います。

(記者):

わかりました。ありがとうございます。あと組織改正で聞かせてください。1個目の公民共創室の関係なんですけれども、例えば室の人数の規模感とか、あとは若手を積極的に投与するベテランを置くとかそのあたりなんか考えありましたら教えてください。

(市長):

人数は非常に少なくて3名です。若手を登用しています。若手登用だしどっちかというと組織外でいろいろ今までも動いているような若手を登用しています。ただ直接は3名なんですけども、そこにいろんな組織の中には規格外の職員もおられるのでそうした職員ともネットワークを取って、室の効果っていうのを高めていきたいと思っています。

(記者):

若手を積極的に登用されるということでその狙いみたいなところを教えていただければと思うんですが、比較的若い方の方が今も公民連携、民間の方に力を入れた行政の働き方をされている方もいらっしゃるかなと思うんですが、若手を登用する狙いを教えてください。

(市長):

若手を登用というかやる気のある人を登用したいんです。別に若手に限らないんですけども、ただフットワークの良さから行くとやっぱり若い人がフットワークいいし、多分いろんな型にはまっていない部分がまだ若いとあるんじゃないかなと思っています。そうしたところも期待して、どんどん今までの組織に縛られない形の動きを取れる方が中心でやっていただければと思います。

発表項目以外について

(記者):

南港山東線が開通して、この前西浜中学校で記念式典があったんですけども、ずいぶん長いことかかったなと思うんですけど、市長さんが県の時からもずっとそれに携わっていたわけなんだけどもどうでしょう。かなりの年数かかったんですけど、感想と期待のようなところをお話しいただけませんか。

(市長):

和歌山市の都市計画道路の大きなところというのは昭和40年に都市計画決定されています。その中で東西というのが特に和歌山市は弱かったんです。東西の幹線道路というのが大きく言うと3つあります。4車線以上の幹線道路というのが3本あって北側は加太からずっと岩出の付近の山口というところまで行くところ、西脇山口線ですね。西脇山口線は昨年開通しました。これも50年以上かかって開通しましたし、この2月にはJR和歌山駅周辺の吉田のところから市駅和佐線って言うんですけど、それも6車線道路として先月2月に開通しました。これも50年近くかかりました。それと先日開通した南港山東線。これは和歌山港から山東まで行く4車線の道路なんですけども、この東西の3本がようやく開通したというところが、当時は北インターだとか和歌山南インターというのはなかったんですけど、それぞれが北インター、和歌山インター、和歌山南スマートインターに直結されるということで、この市内の中心部あるいは沿岸部の工業地帯等ですね、この高速道路が直結されることになります。その効果というのは非常に大きくて、今まで和歌山市が、なかなか競争条件が揃わなかったのは道路の条件が非常に多かったと思います。例えばコンテナ車が通るにしてもなかなか通るところがない、渋滞がある、高速道路行くまでにも時間が読めない等、産業への負荷というのも多かったし、生活道路としての渋滞も多かった。それがようやくこの東西3本が50年かかって、去年今年でできたというのが、これからの和歌山市の競争条件がずいぶん道路の意味では揃ってきたなと思っています。遅かった理由というのはいろいろ時代背景もあるし、なかなか進まなかった面があるんですけど、ここ10年ちょっとのところで非常に大きく進んできた。これがやっぱりこの道路事情を早くやっていかなきゃというところで国・県・市で協力してやってきたということが大きかったんじゃないかなと思います。

(記者):

もう一つお城の中の桜の樹勢回復を一生懸命やってらっしゃるってこの前から聞いているんですけども、ちょうど桜の時期なんで市長さんの期待とか今年の桜どういうふうに見てらっしゃるのかみたいなとこいかがですか。

(市長):

和歌山城の桜というのは文化財の学者から言うと望ましくないんだよって言うんですけど、もともと吉宗公が将軍になられて、桜というのを広められたのが紀州から桜を広められたと思っています。そうした中で桜と紀州というところは非常に関係も深いし、和歌山城というのは桜の名所にできればと思っていて。ところが国の史跡ということでなかなか桜を養生するというところができなかったんです。土を掘り起こしたり、肥料をやったりというところが非常に難しかったんですけども、ようやくそういうこともやれるようになってきました。そんな中で民間の方が桜の再生をやろうということでやっていただいているし、またいろんなところでこれからも植樹も計画されています。老木化しているので、そうした新しい桜も増えていただけるということで、これからやっぱり和歌山城といえば4月春先は桜だねってそういった魅力をどんどん出していければと思っていて、今後ともやっぱり和歌山城の桜というところはしっかり整備をやっていきたいと思っています。

(記者):

今の和歌山城の桜なんですけれども、今市長がようやくできるようになった例えば土を掘り起こすこれはどういうことですか。できるようになったんでしょうか。そこをちょっと教えてください。できないものだとずっと思っていましたので。

(市長):

文化財保護法が法律改正あったんです。2019年に文化財保護法の改正があって、保存するためにも利活用というところが大事だと。やっぱり収益もないとダメだし、そうした利活用というところが入れられました。そうした面もあって、今そうした文化財についての利活用というところを積極的に進められるようになったし、和歌山市としてもこの文化財というところはしっかり活用もしながら保全を図っていきたい。そんな中で今回土を掘ったりとか桜を植えたりというところも進めています。

(記者):

もう一つ今ので、先日手入れがありましたよね、市長も出たと思います。あの時に職人さんがやっぱり文化財を調べる時には例えば桜の造園技師とかを立ち会わせたりとかそういうコラボレーションができないかということをおっしゃってたんですけど、そこら辺の取り組みというのはもうされているんでしょうか。

(市長):

もともと和歌山城の桜がだいぶ元気がなくなった時期があって、樹木医さんにも診てもらいました。あの時も来られてたんかな。山本さんって言ってかなり県内でも有名な樹木医さんに見てもらったり、あと和大のシステム工学部の方で養父先生っていてるんですけど、養父先生が学生にもフィールドワーク的に見てもらったりしたんです。そんな中でこうしようかああしようかっていろいろ検討もいただいて、一つはちょっと危ない所というか、樹枝の悪いところは切っていこうと。それが再生にもつながるし、もう一つは新たに植える場所も検討していこうということでそうしたこともやってくれたりして、専門家との情報交換あるいはご指導いただいたりというところはやってきましたし、これからもそれは進めてまいります。

(記者):

どうしてこの質問したかと言いますと、実は山本さんに先日ちょっと取材してきましてやっぱりだいぶ和歌山城の桜が傷んでいて調査が10年ぐらい前のやつでしたか。山本さんたちがやった調査結果を見て、やはりまだどうしても史跡の保存というところがもちろん大事なんだけれども、そこに樹木医であるとか造園技師とかの視点がなかなかまだまだ入りきれていないと。例えば史跡の調査のために掘り返す時とかにはついでに、ついでにって言ったら変ですけども、造園技師とかを立ち会わせて、桜の様子を見るとか。なかなか桜の様子を見るために土を掘り返すということは大変難しいので、そういう史跡保存の時にも桜の技師とかを立ち会わせることができないのかなという話をおっしゃってたものですから、そこら辺でもう少し行政との協力というものをしていきたいという話をしていましたので。裏返すとまだまだできてないのかなっていう指摘なのかなと受け止めたのでそれでお聞きしたんですけど。

(市長):

山本さんに診てもらった時からでも、その時もまだちょっと固いところがあったんです。史跡ということで。例えば護国神社の前なんか土が固すぎて。それでもう掘り起こさないと無理だよって山本さんに言われたんだけど、当時はまだできなかったんですけどずいぶんその辺は変わってきています。今後もっとそういった専門の方と状況変化も踏まえてしっかりとそういう指導いただくようにしていきます。

(記者):

コロナの関係でマスク着用のルールが変わってから10日ぐらい経ちました。岸本知事はもう積極的に国から推奨されている場面以外は積極的に私は外しますという話をされていましたが、市長はどのようにされるのかというのを聞きたいのが1点とそれから10日経って私もなかなか外せないんですけれども市民の皆さん見ていて、市長が感じることあれば教えてください。

(市長):

マスクは個人の判断ですってなったんですけども、推奨すべきところ、例えば病院であるとか、高齢者施設であるとか、そうした所というのは必ずマスク着用しています。もう一つ国から言われて、推奨まではいかないんだけど効果的ですというところが非常に難しい面があります。じゃあある程度、密室の中でいる時には、三密までは行かないんだけど効果的だって言われた時に、やっぱり周りの雰囲気とかそういった場面で、マスク着用か非着用かというところをちょっと迷うとこがあるんですけども、そうした効果的なところっていうのはこれからまだ徐々に変わっていくんじゃないかなと思います。特に5類にもまだなっていませんので、そういう中で5類になっていかないとやっぱりなかなか難しいんじゃないかなと思いますので、それぞれ個人の判断だけど段階的な今後マスクの非着用というところが増えていくんじゃないかなと思っています。

(記者):

わかりました。市長ご自身は何か13日以降で変わりましたか。

(市長):

普段の外を歩いたりとか、会議なんかも今マスクは取っているんです。それ以外のとこで効果的なところはマスクやったり外したり、その場面に合わせて変化させています。

(記者):

わかりました。ありがとうございます。それとすいませんちょっと市政とは関わらないかもしれないですが、選挙の関係で伺いたいと思うんですけれども、衆議院補選の関係で市長会は自民党の門候補を推薦する形になりました。市長としてはこの選挙どういうふうに見てらっしゃるのか、またどういうスタンスなのか、そのあたりいただける範囲で教えていただけますでしょうか。

(市長):

私の市長選挙で、今出ている候補というか党にはお世話になってきました。特に自民党さんにもお世話になってきているし、それと市長会今回いろいろ相談させていただいて、全員が自民党の方、今の門さんの方を応援しようよってことになりました。私自身もそういう意味では支持も受けてきたし、国の方にもいろんな面でお世話になってきた面もあって門さんを応援する立場にあります。

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