市長記者会見 令和3年9月6日

 

ページ番号1040270  更新日 令和3年9月16日 印刷 

9月市長定例記者会見
【令和3年9月6日(月曜日)10時00分~】

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市長発表事項

発表項目

9月定例市議会提出案件(追加分)について   

 9月定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目は3項目ございます。まず最初に今議会への追加提案を説明させていただきます。

 コロナの感染拡大がなかなか止まらない、そして1年半にも及ぶ長期化となってきました。また大都市でも一部、12日までの緊急事態宣言が延長されるという可能性も出てきたということもあって、経済対策、感染対策をさらに追加対策として行いたいと思います。

 今回の議案で出させていただく事業費的に一番大きいのが、事業者支援金を給付させていただきます。これはですね、我々も飲食業であるとか、旅館業、そうしたところに対しては、これまでも補助制度を設けてきました。また感染対策としてそれぞれの事業者への感染対策の補助もさせていただいてきたんですけども、今回、事業者への減収、営業等への影響が非常に多岐にわたっていると、飲食であるとか宿泊以外にも、影響が非常に多岐にわたっているということです。例えば飲食、宿泊、卸売業でも、食品を扱っている卸売業や小売、お酒なんかも販売されてるとこもあります。そうした分野であるとか、理容美容のサービス業の分野、さらにはですね、製造業でも食品関係また繊維等の特定の業種では非常に大きな影響が出てます。それを幅広くですね、事業者支援させていただこうということで、最大60万円の補助になりますが、給付させていただきます。県の方でもですね、同様のどっちかというと、和歌山市が県に合わせてるんですけども、同じような事業者支援を考えられてます。できるだけですね、相乗効果を発揮するような形で、特にお困りの業種に対して支援をしていきたいと思います。

 感染対策ですね、先日それぞれの学校に対して、職員、子供さん等への抗原簡易キットの配布をさせていただきました。現在も一般の会社、事業所等でもですね、非常に会社から感染するということも多くなってますし、クラスターも多く発生してます。そうしたところの感染対策をですね、これからさらにしっかりとやっていこうということで、和歌山市で中小企業サポート補助金というのを設定してますが、これには消耗品が入ってませんでした。今回ですね、この抗原簡易キットについては、購入補助を2分の1させていただこうということで、それぞれの事業所で抗原簡易キットを備えていただいて、できるだけ感染を早期に発見できるような、そんな対策をとりたいと思ってます。その補助金が1200万円ということになってます。

 救急の方でございます。救急車の出動が非常に多くなってます。そうしたこともあって、救急車がですね、すぐ次の出動に備えられるよう、コロナの感染の方、或いは患者さんを乗せた後のですね、救急車内の消毒等が速やかに行えるように、オゾンガス発生装置を各救急車8台。8台まだ設置されていませんが、それぞれの救急車に設置させていただこうと考えてます。それと自動心臓マッサージシステム、これは救急車に乗る救援の救急隊員が感染リスクをできるだけ避けるということで、自動心臓マッサージシステムを導入していきたいと思ってます。いずれにしても速やかな救急体制に繋がるということで対応して参ります。

 多くの市民の方、また市外県外の方からもですね、新型コロナウイルスのささえ愛基金をいただきました。下に表を載せてるんですけども、非常にですね、市内市外の方で、保健医療、子育て支援、その他ということで、こうしたささえ愛基金をいただきました。今回ですね保健医療の分野で7300万円を各医療機関に配布させていただきたいと思ってます。各医療機関ではですね、ワクチン接種等で大変ご協力いただきました。そうした方への感謝と、いろいろな面もこめて配布させていただきたいと思ってます。また基金をいただきました皆様には本当に心からお礼を申し上げたいと思います。

 学校図書館でございます。学校の一部休校、休学等も出てきてます。一部の方で来られないという方もおられまして(和歌山市立の状況ではなく、全国的なことの表現です。)そうした家庭で子供さんが過ごす時間も長くなってます。そうした子供たちがですね、できるだけそうした時間を利用して、本を読んでいただくという支援をするためにですね、学校図書館の充実を図りたいと思ってます。事業費が1億3500万円でございます。

 感染拡大等でですね、地域の足である公共交通機関が、非常に困窮してます。乗客数が非常に減少したということがあって、非常に困窮してます。それで市内に本社を有する乗合バス、貸切バス、地域鉄道、フェリー事業者の皆さんに対して、事業者支援をさせていただきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症について 

 2項目目の新型コロナウイルス感染症についての発表になります。まず現在の感染の現状でございます。赤が和歌山市、青い点線が県、そして黒い実が大阪府ということで、若干ですね、落ち着いてきたかっていうところはあるんですけども、まだまだわからない状態です。大阪がですね、現在和歌山市のこの人口密度と考えていただいたらいいんですけども、約4倍の感染リスクがあります。和歌山市は10万人当たり45名、大阪が180名ということで、同じ10万人当たりでも大体4倍ぐらいの感染が拡大してるということで、まだまだ気を許せない状態です。ぜひですね、市民の皆様にはもうあとひと踏ん張り、第5波に対してですね、頑張っていただければと思います。特にこうした感染の高いところに対しては、不要不急の外出等をですね、ご遠慮いただければというふうに思います。

 それとワクチンの効果を整理させていただきました。前回ですね、ワクチンが未接種の人と、その接種の人のこの感染率が、どうなってるんだっていう質問をいただいてその場で答えられませんでした。今回ある一定の条件下でございますが、その期間の限定、そして分母となる接種者数等についてはですね、全体の率等で計算してですね、やりました。それでまず感染するかしないかの感染予防効果でございます。これ見ていただいて、年齢別に特に若い年齢については効果が多少あります。また65歳以上については非常に大きな感染予防効果を持ってるということで、全年齢で見ると3.2倍の、感染予防効果がございます。やはり感染予防効果も一定割合認められるということが、和歌山市のデータでも確認されております。

 重症化予防の効果でございます。中等症以上ですね、ワクチンを接種した場合どうなるかということで計算しました。中等症以上の発生のうちですね、未接種と接種では約6.6倍ということで、やはり重症化予防等には非常に高い効果が、ワクチンにはあるということは、和歌山市のデータでも出てきております。年齢別にもですね、若い方、さらに、65歳以上の方については特に中等症以上にはほとんど入っていかないということで、非常に高い効果が出ております。それでですね、ワクチンは非常に効果が高いと思われます。

 そんな中で、いよいよですね、もうワクチンが終盤に入ってきました。国から示されている第15クールというのがほぼ今のところ最終になってるんじゃないかなと思うんですけども、そこから先は示されていないということで、現時点で示されている最終になります。これがほぼ国が求めている12歳以上の接種率で80%以上というところにあたってきます。終盤に入ってきたということで、我々も2回目の接種を10月末に終えようとすると、ほぼですね、9月末には、1回目の接種をしていかなきゃいけないってことで、これは供給量が国から、或いは県から示された分です。第12クールまでは、非常に多く入ってきました。もうそろそろですね、接種率も高いということで、接種希望も減ってきたってこともあって、全体の80%に合わせた数字で、国、県から来てます。これが第13クール。9月6日の週までが6箱、14クールが9月13日、そして14-2ってことで追加できた分と合わせて16箱、さらに最終の週で、9月27日、10月4日の週については、6箱ということでこれでほぼ最終となります。

 そんな中で今の和歌山市の接種率、非常にペースがよく進んでます。全国の中でも、国よりも県よりもさらに接種率が高い状況になってます。そんな中で、第1回目の接種は今のケースでいくと9月末で終えられる。さらに2回目の接種完了が10月末ということで、終える予定になってますので、ぜひですねまだ接種できてない方は1か月以内の予約をとっていただければと思います。各医療機関等でも、多少予約の日程にばらつきがありますので、ぜひこの1か月以内に接種をしていただければと思います。

 それで年代別のワクチンの接種率を出させていただきました。これは実は2日前かな、国の方の分科会の方から、今後の出口戦略の一環で、分科会案で示されているシナリオAであるとかシナリオBの年代別を、同じに合わせてみました。60歳以上、さらに40歳50歳代、20歳30歳代ということで、その分科会の案に分類してやってみました。和歌山市で見るとですね、60歳以上の接種率が現在87.1%。40歳50歳代が74.8%、20歳30歳代が58.6%ということになってます。おしなべて80%という中にはですね、やはり年代別の差が出てます。

 これは広報が実施してますモニターさんへのアンケートの状況でございます。モニターさんってことでちょっと状況が非常に接種率が高いんですけれども、そんな中で年代別で見てみました。やはりですね、20歳30歳代で接種を希望するんだけどまだ予約を取れていない方が15.4%おられます。40歳50歳代で10%ということで、これからやはりこうした若い年代にどう接種していくかということが、和歌山市でも非常に大きな課題となっております。

 まずその一環としてですね。働いてる若い人が、特に打ってもらいやすい時間帯がいつだろうということで、土曜日が一番いいんじゃないかと。日曜日だと、やっぱり月曜日の仕事に差し支えるということもあって、土曜日の昼の2時から、夜の8時まで夜間含めてですね、夜間集団接種を実施していきたいと思ってます。まず、9月25日に1回目の接種を行います。イオンモール和歌山で300人程度ということでやっていきます。予約開始は9月11日、朝9時からWeb、LINE、またコールセンターでの予約が可能です。今後ですねこの状況を見て、若い方でさらに希望される方で予約がいっぱいなるということがあればですね、次の土曜日に、10月2日土曜日にも実施していきたいと思いますが、まずはこの状況を見て、考えたいと思います。

令和3年度に和歌山市では122人が100歳を迎えます!

 最後の発表項目になります。9月15日が老人の日、そして今年は祝日、9月20日が敬老の日ということで、9月にはですね、内閣総理大臣から100歳になられる年度の方に対してお祝いがでます。和歌山市でも、お祝いをさせていただいております。今年はですね、満100歳を迎えられる方、今年度内に、100歳を迎えられる方が122名、男性12名、女性が非常に多い110名ということで、122名の方が、100歳を迎えられることになります。100歳以上の方がですね、実は非常に増えてます。今から30年前の平成3年度は100歳以上の方が9人でした。現在はですね、令和3年で100歳以上の方が354名ということでこの30年間で実に40倍と非常に長寿命化してます。今後ですね、まさに人生100年時代に向けて、さらに考慮した高齢者への福祉の向上に努めていかなきゃいけないなというふうに思ってます。

発表項目は以上でございます。

よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

和歌山市事業者支援金についてなんですけども、この支援の対象となる業種というのは、県の支援金と全く同じなんでしょうか。

(市長):

合わせるつもりです。合わせるつもりというかもともとですね、県が事業者支援、飲食業以外も広くやっていこうということで、案として出されてました。ほとんどもう県と合わせてですね、ダブルの効果があればと思ってますので、そんなふうに考えたいと思います。

(記者):

ワクチンの10月末での接種完了なんですが、これは希望者の接種が完了という意味でよろしいですか。

(市長):

希望者の接種完了予定なんですけど、ただ国から示されてる量がですね、全国を一律に80%に調整しようということになってきて、県の中でもそうしたことになってます。だからもしかしたらですね、9月中にですね予約取れない方は、接種できない可能性も出てきます。これは第15クール以降のですね、第16クール以降の供給量がまだ全然示されてないし、考え方もあまり示されてません。そうした中でですね、我々としても15クールまでに、ぜひですね、接種を希望される方はとっていただければと思いますので、打たれる方は早期に予約していただければと思います。

(記者):

ワクチンの若者を対象とした集団接種なんですけども、先ほどもありましたけどもこの300人の定員で、もし予約がすぐ埋まるようであれば今後、回数も何回程度とか考えているのか、もしあればお伺いしたいです。

(市長):

これはその都度考えることになるしワクチンの供給量のこともありますので、今回可能なのは、9月25日の1回目、その状況を見て、次の10月2日の状況を考えようというふうに思ってます。

(記者):

その若者向けの集団接種についてなんですけども、これワクチンはファイザー製ですか。モデルナ製ですか。

(市長):

ファイザー製です。

(記者):

若年層の夜間の集団接種なんですけども、年齢はですね、例えば12歳から29歳とかですね、年齢設定をするのか。それとも、漠然としてるものなのか、中高年もいいよっていうことになるのか、その辺ちょっと教えてもらえますか。

(市長):

これは年齢設定しないです。しないというかできないと思います。できるだけ若い人が打ちやすい時間帯を今回選ばさせていただいたし、残ってられる方が若い人多いので、多分そういう方が中心になるんじゃないかなというふうに思います。

(記者):

だいたいどのくらいの年代を考えていらっしゃるんですか。

(市長):

働く年代というか、現役世代が主になると思います。

(記者):

ワクチンの接種、希望者は大体、10月末をめどということなんですけども、なかなか希望しない人にも今後そのワクチンの接種っていうのをお願いしていくような形になると思うんですけども、市としてこうした人たちに今後どういうふうにワクチンの接種を進めていくかっていうのがもし具体的な方針があれば教えてください。

(市長):

ワクチンにはですね、非常に副作用もあります。その一方で非常に高い効果もありますので、こうした効果をぜひ示しながらですね、ワクチン接種を呼びかけていきたいと思ってます。また国の方でもですね、今後行動制約については、ワクチン接種との絡みも出てくる可能性もあって、そうしたことと合わせながらですね、ぜひ若い人には、まだ希望されてない方には、今後検討していただければと思います。

(記者):

ワクチンの接種なんですけどもね。自分の先の予定がなかなか予測しづらい人で、例えばもう予約なしで当日に行けるような、そういう方策ってのは考えておられますか。

(市長):

今のところですね、供給量が限定されてる中では、やはりワクチンを一つも無駄にできないし、解凍してから1バイアルについて時間が決まってますので、6人単位とかですので、やはりその部分はですね、和歌山市の人口規模であればなかなか難しいんじゃないかなというふうには思ってます。ただ今後のですね、供給量とかに合わせて、そうしたことも不可能ではないかなと思いますけど、今のところ、ちょっと不可能だと思います。

(記者):

ワクチン接種でですね、もうほぼほぼ対象年代で接種した人の方がほぼ大多数で、予約だけをしてるとか予約したいけどまだできてないって人が少数になってくる中で、かつ1バイアルが6回というわけなんですけど、それで例えば接種する医療機関とか集約化とか、そういう無駄が出ないような工夫とかそういうこととかっていうのは何かされてることとか、始められたこととかってあるんですか。

(市長):

今回ですねこの会見が、期間を示させていただくのが初めてじゃないかなと思います。いよいよ終盤へ来たということで、最終の方が決まってます。9月末までに1回目の接種、2回目の接種については当然3週間遅れになりますので、10月末までの接種ということで、今、和歌山市で扱ってるファイザー製についてはですね、ぜひこの期間内に、接種していただければと思います。こうしたことはしっかりと呼びかけていかないと、後で知ったってことでは遅くなりますので、今回の機会で、そうした期限も来てますよっていうことは示させていただきたいと思います。

(記者):

なるべく早く予約が取れるんだったらもう取って欲しいという、そういうところに尽きるということですか。

(市長):

はい。そうです。各医療機関もですね、ばらつきがあります。診療に予約を取られてるところ、ストック期間を長く取られてるところ、ありますので、そうした医療機関に対してもですね、この9月末までに1回目の予約を終了させていただきますようお願いしますっていうことをですね、それぞれ伝えさせていただいてますので、その9月末をめどに予約をほぼ終了になればなと思います。

発表項目以外について

(記者):

新学期が始まってそろそろ1週間なんですけれども、学校の方の状況っていうのはどのようになってますでしょうか。

(市長):

各学校でですね、クラスターは発生してません。ただ家族内感染で来れない方っていうのが、これも始業式前からございました。そういう方は1度も学校に来られてないということで、現在は家でおられる、或いは入院されてる状態でございます。現在一部の生徒で学校へ通学されていない小学生中学生もございます。ただそれほど多くの人数じゃないということで、現在はですね、学級閉鎖だとか、学校閉鎖、そういったところには至っていない状況でございます。今後の感染状況等を見ながらですね、一部のクラスでは、オンラインと並行したようなハイブリッド学習をしてもらってますし、場合によっては完全オンラインということも出てくる可能性もありますけども、現在のところはですね、完全オンラインっていう形ではやっていない状況です。

(記者):

先週金曜日のですね、自民党の菅総理のですね、突然の辞意表明についてどう思われたかということと、菅総理のですね、在任1年の評価、その辺をちょっと聞かせていただきたいんですが。

(市長):

地方自治体から見てですね、菅総理は非常に難しい困難な局面で総理を受けられたんだなあというふうに思ってます。このコロナ感染対策、さらにはオリンピック、パラリンピックという大きな出来事がある中でですね、非常に難しい舵取りをされたんじゃないかなと思ってます。その分ですね、いろんな立場の方から批判があったり、こうしたらいいんじゃないかということもあったと思いますけども。そういう中では本当に苦労された方だなあと思ってます。それと評価ということにつきましてはですね、同じようになるんですけども、やはり非常に判断が難しい中で、それぞれ判断されてきたなと思います。例えばワクチンであればですね、これは国の評価と和歌山市の評価とはまた違うかもわからないんですけども、比較的和歌山市は順調に打つことができました。これはやはり国の方のいろんな考え方、高齢者から基礎疾患の方、そうした順番にしっかり打っていこうよっていうところはですね、良い考えだったんじゃないかなと思ってます。そんなところは非常に評価したいと思いますし、一方ではですね、やはりリーダーシップ的なところが難しいということもあって、若干発揮できなかったんじゃないかなとそうしたところは感じるところがあります。以上です。

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