大規模災害への備え!消防団のスキルアップ!(中消防署)

 

ページ番号1015715  更新日 平成29年3月24日 印刷 

 平成29年3月4日、和歌山市消防局庁舎内において第1方面隊大新分団が普通救命講習を受講しました。

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消防団とは…

 

   常勤の消防職員が勤務する消防署とは異なり、火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、その地域での経験を活かした消火活動・救助活動を行う、非常勤特別職の地方公務員です。

   消防団の活動は先述のとおり消火だけでなく、大規模災害時に備え、地域の防災力向上のため消防防災のリーダーとして、地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。

   近年は、女性の消防団への参加も増加しており、防火指導や予防広報など多種多様な活動が展開されています。

   大新分団にも昨年、女性団員(分団長の娘さん)が入団され、今回の講習にも親子で参加していただきました。

   今回、大新分団が受講した普通救命講習とは、心肺蘇生法やAEDの取り扱いを学ぶ講習(3時間)です。

   大半の方が初めての受講でしたが、さすがは外畑第1方面隊長!再び受講されるという意識の高さには職員一同脱帽!分団員の皆さんも貴重な休日を活用し、自己啓発に励む姿、大新分団の団結力の強さに感服です。

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 講習中は終始熱心に職員の説明に耳を傾けていただき、活気ある講習となりました。

講習内容

1 心肺蘇生法

 まず周囲の安全確認を行った後、意識の有無を確認します。そして、大声で応援を呼び、119番通報とAEDの手配を依頼します。

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 呼吸の確認を行い、呼吸が無ければ、すぐさま胸骨圧迫(30回)です!!

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   技術と意思があれば人工呼吸(2回)も行います。人工呼吸のやり方に自信がない場合や、人工呼吸を行うために傷病者の口に直接接触することにためらいがある場合は、胸骨圧迫だけを続けます。

 この胸骨圧迫30回・人工呼吸2回の組み合わせを救急隊が到着するまで繰り返し行います。

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2  搬送法

 分団員の方からのリクエストで搬送法も学びました。適切な方法を学べば女性でも安全に搬送することができます。

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   また、大規模災害時は身近にある物も有効活用しましょう!下記の写真は毛布と竹で簡易担架を作成し、外畑方面隊長自ら傷病者役になっていただきました。

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3 止血法

 分団員の方の向上心はとどまる所を知りません!先の搬送法に加え止血法も学びたいとのことで、直接圧迫止血法を学びました。止血のために必要な力加減を身をもって体験しました。

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4 効果測定(シミュレーション訓練)

 講習の締めくくりはお決まりの効果測定です!2チームに分かれ、職員の想定付与のもと、バイスタンダー(目撃者)として救急隊到着までの間、救命の鎖を繋ぎます!

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   和歌山市における救急車の現場までの平均到着時間は約7分!この7分が長いと感じたようですが、さすがは大新分団!連携のとれた活動は平素からのチームワークの高さを物語っていました!!

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   今回の講習を通して大新分団のスキルアップは勿論のこと、大新地区の防災力がさらに向上したことでしょう。

 私たち消防職員も分団員さんに負けぬよう常に向上心を持ち、災害対応に努めていく所存です。

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