要救助者を大型クレーンから救え!~多種多様化災害対応訓練2~(中消防署)

 

ページ番号1029384  更新日 令和2年4月28日 印刷 

ガントリークレーンからの救出救助訓練を実施しました。

 令和2年4月22日(水曜日)に、和歌山市西浜第5岸壁で大型クレーンを使用した救出救助訓練を実施しました。

 この西浜第5岸壁に設置されている大型クレーンは、「ガントリークレーン(Gantry Crane)」というもので、コンテナ船が着く港湾に設置され、船に積まれたコンテナ貨物を「陸から船へ」または「船から陸へ」の積み降ろしをする高さ約40mのクレーンです。

 現在、和歌山下津港湾事務所が管理しており、和歌山県和歌山市に本社を構える浅川組運輸株式会社様が運用しています。

●ガントリークレーン●

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 このガントリークレーンは、世界中の貿易港のほとんどに設置されていて、ガーダと呼ばれる横行桁と高脚、動力室と操縦室で構成されており、岸壁に固縛されたコンテナ船にコンテナを積み降ろします。

 クレーンの動きとしては、コンテナ船に並行したレールをコンテナ自体が走行(横移動)し、ガーダを操縦室が横行(前後に移動)することで、UFOキャッチャーのように船上の自由な場所に、コンテナを吊るための吊り具を降ろします。

 今回の訓練は、浅川組運輸株式会社様の協力を受け大変有意義な訓練を実施することができました。

 訓練想定は、地上高さ約40mの位置にある操縦室内で、クレーンを操縦していた操縦員が体調不良により動けなくなったという内容で実施しました。

●操縦室の様子●

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 訓練は、中消防署指揮調査隊、高度救助隊、特殊消火隊が連携し、バスケット担架に収容した要救助者を安全・確実・迅速に地上まで救出しました。

●操縦室からガーダ上部までの搬送の様子●

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●救出救助訓練の風景(ガーダ上で撮影)●

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●救出救助訓練の風景(最上部から撮影)●

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●救出救助訓練の風景(地上から撮影)●

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 近年、災害が多種多様化してきており、複雑化した災害に対応するために、中消防署職員が一丸となって訓練を積み重ねていきます。

 和歌山下津港湾事務所の皆様、浅川組運輸株式会社様、ご協力ありがとうございました。

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